プレシーズン第4週1日目終了



さて、プレシーズン第4週のうち、11試合が終了しました。


シカゴ・ベアーズのQBカート・キットナー、いいですね。
今日はカイル・オートンがいまいちで、ジェフ・ブレイクも悪かったので、
なおさら、キットナーの良さが目立ちました。


なんか、ちょっと前に、キットナーを第2クォーターバックとするかも、
という話も(真偽不明ながら)あったりしたので、
この結果を受けて、もしかしたら、という感じですね。


いやぁ、のし上がってきたなぁ。
楽しみです。


ダラス・カウボーイズキッカー事情。
やっぱり、ニック・ノヴァクは加入してました。


で、本日の結果。
 ホセ・コルテス ・・・26ヤードのフィールドゴール成功。
 ニック・ノヴァク・・・49ヤードを成功するも、40ヤードを失敗。


・・・うーん、微妙・・・。
トライフォーポイントのキックは、全部ノヴァクが担当したので、
明らかに、吟味していたものかと思われるのですが、
どう判断されるんでしょうねぇ。


案外、キックオフのキックで50ヤードしか飛ばなかった、というところが、
最終的なネックとなるかもしれません。
僕としては、「コルテス有利」と見ます。


あと、テネシー・タイタンズは、もう腹をくくって、
ロブ・ビロナスでいく決意でしょうかねぇ。
今日は、48ヤードのフィールドゴールを外してしまっていましたが・・・。


さて、正キッカー争いで、今もっとも激しくなっているのが、
タンパベイ・バッカニアーズなのですが・・・、
・・・それは、本日のキッカー紹介で。

都合のいいキッカー



さて、本日のキッカー紹介はタンパベイ・バッカニアーズキッカー


先日も書きましたが、Kトッド・フランスKマット・ブライアントが、
「因縁の対決」で争っており、
プレシーズン第3週を終了した時点では、フランス有利かな、
・・・という感じだったのですが・・・。


本日のプレシーズン第4週の試合では、前半がブライアントで、
後半がフランスという使われ方をしていました。
(キックオフもトライフォーポイントのキックも)


で、そんな中、フィールドゴールのチャンスは、前半に1回あったのみ。
つまり、ブライアントしか挑戦してなかったのですが、
それがまた、52ヤードという長い距離で、
ブライアントは、それを見事に成功させたのでした。


そもそも、前後半に分けて、半分ずつ起用する、というやり方からして、
「どちらを正キッカーとするか、まだ決めかねている」
というチーム側の気持ちが伝わってくるところなのですが、
それで、結果がこう出るとは・・・。


フランスも、別にミスをしているわけじゃないですからねぇ。
悩ましいところで。


というわけで、どちらが正キッカーになるのか、現時点では全く分かりません。


で、本日のキッカー紹介ですが、
フランスについては、以前ちょっとだけ紹介していることと、
他に紹介できるネタが無いので、ブライアントでいきたいと思います。


ブライアントは、2002年に、ドラフト外ニューヨーク・ジャイアンツに入団。
そこでNFLヨーロッパに派遣されております。


が、8月末になって解雇。
ただし、3日後にプラクティス・スクワッド枠でジャイアンツと契約して、
翌日にロースター入りの手続きが取られています。


このあたり、ちょうど今の時期と重なるので分かりやすいのですが、
恐らく、解雇したのは、「65人枠」には入れることが出来なかったためで、
しかし、プレシーズン第4週でそのときのキッカーが結果を出せなかったので、
人数調整のために一旦プラクティス・スクワッド枠に入れた上で、
キッカー(53人枠入り)とした、ということなのでしょう。


その年、全16試合に出場し、フィールドゴール成功率81.3%と、まずまず。
翌年も残留を果たします。


2003年シーズンも出場し続けていたのですが、
途中、試合中の怪我で欠場したこともあり、
フィールドゴールは14回中11回成功(成功率78.6%)という成績でした。


成功率だけ見る限りでは、そんなに悪くはないのですが、
実は、最長成功距離は47ヤードでしかありません。
といって、50ヤード以上で失敗しているわけでもない・・・ということは、
50ヤード以上の距離で挑戦させてもらえるような信頼を、
コーチからは受けていなかった、ということなのでしょう。


翌年、2004年も、ジャイアンツでトレーニングキャンプに参加しますが、
7月末に解雇。
これが、以前紹介した、フランスとの争いに敗れたとき、ですね。


ここからは、チームを転々。


8月にダラス・カウボーイズと契約を結びますが、9月になって解雇。
10月にインディアナポリス・コルツと契約を結びます。


実はこのとき、コルツの正キッカーであるマイク・ヴァンダージャットが、
怪我のため1試合欠場しなければならない、という状況だったのでした。
そして、ブライアントは試合に出場しますが、
44ヤードのフィールドゴールを失敗。


もともとヴァンダージャットが良くなればお役御免だったとはいえ、
なんとも後味悪く、試合翌日に解雇されたのでした。


その2日後に、今度はマイアミ・ドルフィンズと契約。
やはり、ドルフィンズキッカーオリンド・マーレイが、
怪我をして欠場しなければならないため、その代役として、でした。


ここでは、3本のフィールドゴールを全て成功させていますが、
マーレイが良くなればお役御免なので、11月に解雇。


そして今年、バッカニアーズと契約して、現在に至ります。


ジャイアンツ時代はともかく、まあ、昨年を見る限りには、
本当に「都合のいい選手」状態だなぁ、と。


ただ、まあ、
「体よく呼ばれて、用済みになったら、はいさよなら」
と書くと、非常に印象が悪いですが、
そもそも、「代役」として呼ばれるだけの実力を見込まれている、
ということでもありますから、喜ぶべきことなのでしょう。


試合に出なきゃ、他のチーム関係者にもアピール出来ないですしね。


ここで謎なのが、今まで1度も、
50ヤード以上のフィールドゴールに挑戦していない、ということ。
(レギュラーシーズンのみの記録です)


これは、偶然なのか、それとも、意図的なものなのか・・・。


そんな中での、今週の「52ヤード成功」ですからね。
今までが「意図的」だったとすると、
いよいよ、ブライアントに実力が付いてきた、
ということになるのかもしれません。


今年は、正キッカーとしてチームに残留し、
その実力を。フルにアピールしたいところですね。