第5週対戦カードの紹介



ドラフトの話題の前に、NFLヨーロッパの話題を。
第5週の各対戦カードを簡単に紹介します。


なお、今週はやや変則的で、土曜2試合と月曜1試合となります。


まずは、ライン・ファイヤーアムステルダム・アドミラルズ


さて、やってきました。
「仮想ワールドボウル」。


もう、毎週のように書いていますが、両チームの特徴は非常に分かりやすく、
「ディフェンスのファイヤー」対「オフェンスのアドミラルズ」。


まずは、「爆発力」ではナンバー1のアドミラルズオフェンスが、
ファイヤーディフェンスを突き崩せるかどうか。
そこが、この試合の1番のポイントでしょう。


仮に「突き崩せた」とすると、ハイスコアゲームは必至。
両チームとも、20得点以上となったりするのではないでしょうか。
そうなると、ややアドミラルズが有利なように思われます。


逆に「突き崩せなかった」とすると、
あとはアドミラルズディフェンスがどこまで耐えられるか、というところ。
タッチダウンくらい取れば、ファイヤーの勝利は固いでしょうね。


いつもですと、ここで「過去の対戦成績」を紹介するところですが、
いつもは「NFL Europe.com」のホームページに載っているのに、
今週は載っていませんでした。
・・・ので、割愛。


今回は、アドミラルズの本拠地での対戦ですから、
多少はアドミラルズ有利という面があると思います。


ここでファイヤーが勝つようなことがあれば、
ファイヤーの「レギュラーシーズン1位」は決まったも同然でしょう。
そして、アドミラルズは、ワールドボウル出場枠を巡る戦いのさなかに・・・。


逆にアドミラルズが勝てば、2チームとも安泰、というような気がしますので、
残りのシーズンを興味深いものにするためには、
実は、ファイヤーが勝った方が良いのかも・・・?


僕としては、アドミラルズがファイヤーディフェンスの「穴」を見つけて、
来週以降、他のチームもそこを突いてファイヤーに勝っていく、
・・・なんて展開になるといいなぁ、とか考えてしまいます。


とにもかくにも、この「頂上決戦」。
中盤の山場として、非常に楽しみですね。


次に、フランクフルト・ギャラクシーハンブルグ・シーデビルズ


第2週の再戦です。
そのときは、ギャラクシーRBロジャー・ロビンソンが大爆発でした。


対するシーデビルズは、ここまで1度も勝利なし。
いくら本拠地での対戦とはいえ、今回もやはりギャラクシー有利か・・・。


と、思いきや!


なんと、そのロビンソンが、先週の試合中に脳震盪を起こしていたようで、
今週の試合は欠場する模様です。


これは分からなくなってきました。


ギャラクシーのオフェンスは、結構「ロビンソン次第」というところがあって、
ロビンソンが活躍した試合で勝利、そうでない試合で敗戦と、
ここまでの「2勝2敗」は、実にそんな感じになっています。


果たして、スターターとなったJ・R・ニクロスに、その代役が務まるかどうか。


まあ、そうは言っても、相手は「絶不調」のシーデビルズですから、
そんなことに関係なく、あっさりギャラクシーが勝利することもあり得ますが。


シーデビルズ初勝利なるかどうか。
そんな試合になりますね。


最後に、月曜日のケルン・センチュリオンズベルリン・サンダー


1勝チーム同士の対戦となります。


しかも、両チームとも、その「1勝」は第1週に挙げたもの。
それ以来の勝利を挙げるのは、果たしてどちらか・・・という、そんな試合。


そんなわけで、どちらも最近はパッとしません。
先週、サンダーは大量得点を挙げていますが、
まあ、相手がアドミラルズだったからこそ、とも言えそうですし・・・。


センチュリオンズは、今週こそランニングバック「2枚看板」が機能するかどうか。


そんな中、センチュリオンズのWRミチヒロ・オガワスターターに抜擢される模様。
アドミラルズのWRノリアキ・キノシタに次いで、今シーズン2人目の、
日本人ナショナルスターターですね。


「ウリ」のランオフェンスがなかなか機能しないセンチュリオンズが、
これを機に、パスオフェンス中心で調子を取り戻す。
・・・なんてことになれば面白いなぁ。


「本拠地で異様に強いサンダー」ということを忘れてはいけませんが、
てこ入れされたセンチュリオンズオフェンスに注目しておきたい、そんな試合ですね。


以上、NFLヨーロッパ第5週の対戦カードの紹介でした。

「最もあり得そう」なモックドラフト(パート2)



さて、いよいよ半月後に迫ったNFLドラフト
その「モックドラフト」を集計して見てみよう、という企画。


題して、「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。

順位 チーム 選手名 出身大学
1位 ヒューストン・テキサンズ RB レジー・ブッシュ USC
2位 ニューオリンズ・セインツ T ドブリカショー・ファーガソン バージニア大
3位 テネシー・タイタンズ QB マット・ライナート USC
4位 ニューヨーク・ジェッツ DE マリオ・ウィリアムズ 北カロライナ州立大
5位 グリーンベイ・パッカーズ LB A・J・ホーク オハイオ州立大
6位 サンフランシスコ・49ers TE ヴァーノン・デイヴィス メリーランド大
7位 オークランド・レイダーズ QB ヴィンス・ヤング テキサス大
8位 バッファロー・ビルズ T ウィンストン・ジャスティス USC
9位 デトロイト・ライオンズ SS マイケル・ハフ テキサス大
10位 アリゾナ・カーディナルズ QB ジェイ・カトラー バンダービルト大



ここまでの指名は、こんな感じになっていました。
それでは、続きをいってみましょう。

11位 セントルイス・ラムズ CB タイ・ヒル クレムソン大



一昨日にグループ分けした中で、
「上位指名確実」な「A」グループと、「1巡指名は確実」な「B」グループの選手が、
10位までを占めていましたが、ここにきて、
「十中八九1巡指名されそう」な「C」グループの選手が初登場。


ヒルは、全体的には下位指名予想が多いのですが、
ただ、ピンポイントでラムズになら指名される可能性が高そう、というそんな感じです。


他に11位指名予想で多かったのは、既に「指名済み」のデイヴィスと、
バージニア工科大CBジミー・ウィリアムズオレゴン大DTハロティー・ナータあたり。


ナータは、8位指名あたりのところから、結構人気してますね。
どこで上位指名されてもおかしくない、なのに、なかなか指名されない。
・・・そんな位置付けになりそうでしょうかねぇ?

12位 クリーブランド・ブラウンズ DT ブロドリック・バンクリー フロリダ州立大



で、ナータと同じポジションのバンクリーが先に指名されてるし・・・。
こういうことが起こりうるのも、ドラフトの面白さでしょうねぇ。


まあ、バンクリーも、8位(ビルズ)のときに、ナータと並んで有力候補となっていました。
この2人は、今年のディフェンスタックルの双璧、
甲乙付けがたい、というところでしょう。


もちろん、12位指名予想のところで、ナータの名前も多く挙がっていました。

13位 ボルチモア・レイヴンズ DT ハロティー・ナータ オレゴン大



そして、レイヴンズが、「ここまで残ってるなんて、ラッキー!」とばかりに、
ナータを指名していくわけですね。


ナータは「B」グループなわけですが、
13位というのは、ナータとしては、およそ「最低」な指名順位です。
これより下位まで残ることは恐らく無いのでしょう。


本人にしてみれば、ドラフト当日は気が気じゃないでしょうねぇ。
8位と13位じゃ、多分1時間半くらいは差があるわけですし。


他に13位指名で多かったのは・・・と言いますか、
実は、ナータよりも13位指名予想が多かった選手がいました。
それは、8位で「指名済み」のジャスティス


いくら予想が多くても、残ってなければしょうがありません。


ビルズ(8位)とブラウンズ(12位)とレイヴンズ(13位)。
ジャスティスバンクリーナータ


この3人は、まずビルズが誰を指名するかで、
そっくり指名順位が入れ替わる可能性もありそうですね。


他に13位指名で多かったのは、11位のところでも名前の出てきたウィリアムズあたり。

14位 フィラデルフィア・イーグルス LB アーニー・シムズ フロリダ州立大



14位指名予想が最も多かったのはバンクリー
残念ながら、12位で「指名済み」です。


次に多かったのが、シムズオハイオ州立大WRサントニオ・ホームズ


2人とも残っていた場合にどちらを取るか・・・というところですが、
ホームズは14位指名が「上限いっぱい」だったのに対し、
シムズはそれより上位の指名もあり得る、という感じだったので、
より評価の高い方ということで、シムズにしました。


ここまで名前は出てきてませんでしたが、
シムズは、11位から13位あたりの指名予想も、チラホラと見かけられますね。


他に14位指名予想が多かったのは、フロリダ大WRチャド・ジャクソンあたり。
ここまでワイドレシーバーの名前は全然見られなかったのですが、急に出てきましたねぇ。

15位 デンバー・ブロンコス WR チャド・ジャクソン フロリダ大



で、サクッと15位でジャクソンが指名される・・・と。


ちなみに、この15位指名権は、もともとアトランタ・ファルコンズのものでしたが、
トレードでブロンコスのものとなっています。


さて、今回の集計を見ていると、上位指名は、結構「票」が固まるものですが、
このあたりの順位になってくると、ここまでに誰が指名されているかが流動的なので、
「最も多い」と言っても、そんなに多くはないものでした。
(例えば、14位指名予想で「最も多い」バンクリーは7票だったり)


ところが、なぜか15位指名予想は、
ジャクソンが全34個中「18票」という圧倒的な支持を集めています。


なんでしょう。
このあたりまで残っているだろう、ということと、チームのニーズが、
ピッタリと一致している、ということでしょうかねぇ。


同ポジションの「双璧」であるホームズが、
15位指名予想では「3票」しか集まっていませんから、
なぜかは分かりませんが、15位指名はジャクソンで固い、というところでしょうかねぇ。

16位 マイアミ・ドルフィンズ WR サントニオ・ホームズ オハイオ州立大



そのホームズも、続けて16位で指名。


本当は、16位指名予想で最も多かったのは11位で「指名済み」のヒルなのですが、
まあ、無いものねだりをしてもしょうがありません。


新加入QBダンテ・カルペッパーのターゲットとして、
活躍を期待したいところですね。


他に16位指名予想で多かったのは、たびたび名前の出てきてますウィリアムズと、
オーバーン大Tマーカス・マクニールあたり。


8位から13位あたりでは、ナータが「指名されそうで指名されない」選手でしたが、
このあたりでは、ウィリアムズが同様の位置付けになりそうですねぇ。

17位 ミネソタ・ヴァイキングス LB チャド・グリーンウェイ アイオワ大



17位指名予想が最も多かったのは、14位で「指名済み」のシムズ
いないならしょうがないので、同ポジションのグリーンウェイを指名、というところ。


実はグリーンウェイ、一昨日のグループ分けでは「C」グループに入っていますが、
その中では、「1巡指名されないケース」が最も多い選手でした。
(といっても、34個のうち3つだけではありましたが)


17位より上位の指名予想もいくつかありましたが、
「最もあり得そう」なのは、この17位と、あとは25位あたり。


逆に、その「ピンポイント」を逃すと、1巡指名を逃すこともありそうです。
グリーンウェイにとっては、最初の「山場」ですね。
・・・ここで指名されないと、気が重い時間が長く続きそうだ・・・。


他に17位指名予想で多いのは、メンフィス大RBデアンジェロ・ウィリアムズと、
あとは、10位で「指名済み」のカトラー


うーん、カトラーがここまで残っているケースもあり得るのかぁ・・・。
ヴァイキングスは、クォーターバックも「懸案ポジション」の1つですから、
カトラーが残っていたら、「ラッキー」というところでしょうねぇ。

18位 ダラス・カウボーイズ SS ジェイソン・アレン テネシー大



一昨日のグループ分けで、「1巡指名される可能性は一応高い」という、
「D」グループだった選手が、ここで初登場。


カウボーイズセイフティを指名したい、でもさすがにハフは残っていないだろう、
ということで、結構アレンに支持が集中しているようです。


先ほど、グリーンウェイが指名されるのは「ピンポイント」と書きましたが、
割とアレンもそんな感じがありまして。


他に18位指名予想で多いのは、フロリダ州立大DEカメリオン・ウィンブリー
オハイオ州立大SSドンテイ・ウィットナーあたりなのですが、
アレンは、この2人との「1巡指名されるかどうか」の争いを繰り広げそうです。


先に書いてしまいますと、今回の、この「モックドラフト」では、
アレンが18位で指名されたことによって、
ウィンブリーウィットナーは1巡では指名されないことになってしまいました。


まだこの時点では、1巡指名は14チームが残っているんですけどねぇ。
面白いものです。

19位 サンディエゴ・チャージャーズ CB ジミー・ウィリアムズ バージニア工科大



19位、という位置。
チャージャーズとしては、非常に苦しい位置のようで。


最も19位指名予想で多いのは、16位で「指名済み」のホームズ
かなりの支持(13票)を集めているのですが、
この順位まで残っていない可能性が非常に高そうです。


それに次いで多いのも、15位で「指名済み」のジャクソン。
ワイドレシーバーが指名したい・・・、でも出来ない・・・。


それに次ぐのが、11位で「指名済み」のヒルと、
フロリダ州立大CBアントニオ・クロマティ
マイアミ大(フロリダ)WRシノリス・モス、そして、ウィリアムズ


あくまでワイドレシーバーということであれば、モスの指名もあり得そうですが、
高い評価を受けている、ということで言いますと、
ここまでで何回も名前が出てきていましたように、ウィリアムズに分があります。


コーナーバックワイドレシーバーも同じくらい重要、というニーズであれば、
ウィリアムズを指名してくるのではないでしょうかねぇ。


ウィリアムズは、ここでも指名されないとなると、「長い1日」が、更に長く・・・。


他に19位指名予想で多かったのは、16位のところでも出てきたマクニールと、
南カロライナ大FSジョナサン・ジョセフあたり。


・・・というか、これで「19位指名予想」となっている選手は全て。
この位置にしては、意外と候補者は少ないですねぇ。


上位がどうなろうとも、この中から指名されることは間違いなさそうです。

20位 カンザスシティ・チーフス CB アントニオ・クロマティ フロリダ州立大



20位指名予想で最も多いのは、11位で「指名済み」のヒルですが、
さすがに、この順位まで残っていることは無いのではないでしょうか。


で、チーフスは、同ポジションのクロマティを指名してくることに。


19位で「指名済み」のウィリアムズも「同ポジション」ですが、
なぜか、20位指名予想ではほとんど名前を見かけませんでした。


たびたびこういうケースを見かけますねぇ。
ホント、何か理由があるのでしょうかね?


他に20位指名予想で多かったのは、先ほど19位でも出てきたジョセフと、
オハイオ州立大CBアシュトン・ユーボーティあたり。


チーフスのニーズは、かなりはっきりとしているようです。


・・・と、本日は、ここまで。


さて、残りは12チーム。
未だに指名されていない有力候補選手は、果たして無事1巡指名されるのか!?


・・・とか、モックドラフトでも、勝手に盛り上がって見てみると面白いですね。


「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。


明日は最終回。