オールNFLヨーロッパ選出!



NFLヨーロッパのレギュラーシーズン各賞が発表されました。


いやいや、慌てない、慌てない。
「盛り上がるところ」は後に回しまして、まずは、MVPから。


MVPは、オフェンス部門とディフェンス部門に分かれており、


 ・オフェンス部門
   QB ギブラン・ハムダンアムステルダム・アドミラルズ
 ・ディフェンス部門
   DT トニー・ブラウンアムステルダム・アドミラルズ
   LB フィリップ・ガーデンケルン・センチュリオンズ


この3人が受賞。


ハムダンは、まあ、文句なしですわな。


今シーズン通算で、162回中102回成功1629ヤード獲得、
12タッチダウンインターセプト、QBレーティング113.4、
・・・と、まあ、およそ文句の付けようのない成績です。


ちなみに、シーズン通算QBレーティングとしては、
過去の記録を遥かに超えるNFLヨーロッパ新記録となります。
(最後の3試合に出場していないけど、「記録」になりますよね?)


ディフェンス部門のブラウンは、微妙・・・。
・・・ていうか、誰? って感じで。


40タックルサックという記録だけ見ても、あまりパッとしないですし、
ホント、何で選ばれたんだろう・・・?


ちなみに、後から「オールNFLヨーロッパ」メンバーを掲載しますが、
こちらにはブラウンは選ばれておりません。
(そういうケースは、史上3人目なのだとか)


もう1人のディフェンス部門受賞者であるガーデンは、
先日、第10週の週間MVP受賞者としても紹介しましたが、
シーズン通算70タックルで「リーディングタックラー」に輝いた、
ナショナルプレーヤーフランス人)です。


こちらは、納得の受賞ですね。
ナショナルプレーヤーでMVP受賞というのは、本当に素晴らしい限り。


最優秀ヘッドコーチ賞は、フランクフルト・ギャラクシーの、
マイク・ジョーンズヘッドコーチが受賞。


なんでも、最優秀ヘッドコーチ賞を受賞したヘッドコーチは、
その年のワールドボウルで8勝3敗なのだとか。


果たして、今年のギャラクシーはどうなりますでしょうか。


さて、お待たせしました。


オールNFLヨーロッパ」、つまり、ベストメンバーは以下の通りです。

  オフェンス   ディフェンス
QB ギブラン・ハムダン(アドミラルズ) DE スコット・シャーフシーデビルズ
RB ロジャー・ロビンソンギャラクシー DT ジェローム・ニコルズギャラクシー
WR スカイラー・フルトン(アドミラルズ) DT ブライアン・セイヴセンチュリオンズ)
WR チャド・ルーカス(アドミラルズ) DE デリック・ストロングファイヤー
WR アーロン・ホサックギャラクシー LB テレンス・ロビンソンファイヤー
TE アーロン・ハルタマンファイヤー LB デリック・バラード(アドミラルズ)
T ウィル・スヴィテクギャラクシー LB フィリップ・ガーデンセンチュリオンズ)
G エリック・ペアーズセンチュリオンズ) CB レイション・リードシーデビルズ
C タイラー・レンダ(アドミラルズ) S ブランドン・ホウギャラクシー
G チャド・ビーズリーサンダー S アンソニー・フロイドサンダー
T ジェフ・ロウル(アドミラルズ) CB ロニエル・ウィテカーファイヤー
Nat. スコット・マクリーディシーデビルズ Nat. クリスチャン・モーアサンダー
K ライアン・キレーン(アドミラルズ) P ゲイブ・リンドストロムセンチュリオンズ)
ST ノリアキ・キノシタ(アドミラルズ)



というわけで、最も注目すべきは、1番下の欄。


キノシタが、スペシャルチーム部門で選ばれております。


今シーズンの活躍からすれば、当然の結果とも言えますが、
いやぁ、ホント、素晴らしいですねぇ。


週間MVP受賞のときなどにも何度も書いていますが、
何が凄いって、「ナショナルプレーヤーとして」受賞したわけではなく、
(「ナショナルプレーヤー部門」は、上記「Nat.」の欄)
NFL各チームから派遣されているアメリカ人選手たちと同等の位置で、
1人の選手として選ばれている、というのが凄いです。


ちなみに、この中で「ナショナルプレーヤー部門」以外のナショナルプレーヤーは、
ディフェンス部門MVPを受賞したガーデンと、キノシタの2人だけ。


キノシタの活躍については、しばしば触れておりましたが、
最終的なスタッツとしては、キックオフリターン19回530ヤード獲得、
平均27.9ヤード、最長82ヤード、という成績になりました。


怪我から復帰して以降、ちょっと平均獲得ヤードが落ちてしまいましたが、
それでも素晴らしいことに変わりはありません。


また、ラン・レシーブ・リターンなどの獲得ヤードを全て合計すると、
今シーズン通算で776ヤードとなり、
全体で6位という素晴らしい成績を残しています。


ただ、それらの素晴らしい成績をひっくるめても、
第1週にいきなり記録したパントリターンタッチダウンインパクトには、
敵わないのかもしれません。


結局、今シーズン、パントリターンタッチダウンを記録したのはキノシタだけ、
というところからも、如何にこれが素晴らしいことであったかが分かるかと思います。


とにもかくにも、おめでとうございます!


他の「オールNFLヨーロッパ」のメンバーも、
この日記で取り上げてきた人が多いので、なんか、馴染みがありますね。
オフェンスライン選手とかは、全然取り上げてなかったけども)


各人の「活躍」については、過去の日記をご参照くださいませ。


個人的には、ロビンソンが、もっと大きな賞(といってもMVPしかないけど)を、
受賞しても良かったのになぁ、と思ってしまいます。


いや、もちろん、ハムダンは文句なしなので、同時受賞とか。


なんか、ブラウンのMVP受賞(ディフェンス部門)が、ちょっと納得できないので、
余計にそう思ってしまうところです。


こうなったら、狙うはワールドボウルMVPか!?


以上、NFLヨーロッパのレギュラーシーズン各賞の紹介でした。