期待していた分だけ・・・



では、NHKBS1で放映していたNFL第6週マンデーナイトゲーム
シカゴ・ベアーズアリゾナ・カーディナルズの試合の感想を。


「後半は全く違う展開になる試合ばかり」。


・・・いやね、最近、何か1つの出来事に注目すると、
それが連続することが多いので、この試合もそうなるんじゃないか、
という予感はあったんですよ。


だから、「0対20」で前半を折り返したときに思ったのは、
「ああ、まだ3タッチダウンでひっくり返されてしまうじゃないか・・・」、
ということだったりします。


そんなことを思っていたので、あの劇的な逆転を見たときには、
ショックというよりも、なんというか、ちょっと笑えてきてしまいました。
(いや、もちろん、ショックも大きかったですが)


最後も、フィールドゴールを失敗するとまでは思ってなかったのですが、そのときも、
まだ50秒以上残っていたので、「きっとこの後、再逆転されるんだろうな」、
とか、頭の片隅で思っていたり・・・。


・・・とはいえ。


残念。
凄く残念です。


勝てたよなぁ。


敗因は何か。
いろいろ言われていると思いますが、僕としては、
RBエジリン・ジェイムズが敗因」と断言してもいいんじゃないかと思ってます。


いや、あのファンブルは仕方ないと思いますよ。


それよりも何よりも。
ラン36回で55ヤード獲得、平均1.5ヤードというスタッツを見てもそうなのですが、
実際に見ていた感じでも、全く進まない進まない。


内訳を細かく調べてみると、

  • ロス 9回
  • ノーゲイン 5回
  • 1ヤード 6回
  • 2ヤード 6回
  • 3ヤード 2回
  • 4ヤード 1回
  • 5ヤード 3回
  • 6ヤード 2回
  • 7ヤード以上 2回(8ヤード・12ヤード)

と、そんな感じで。


解説で、「コンスタントに5ヤード獲得できるランニングバックがいると楽ですよね」、
と、ジェイムズのことを褒めて述べられていましたが、
逆に、それが出来ていないのが、ジェイムズだったんじゃないかと思います。


上記の一覧を見ると、「5ヤード以上」は合計7回になりますが、
調べてみたら、最初のタッチダウンドライブ以外で、
ジェイムズが「5ヤード以上」獲得したのは、たったの2回だけでした。


つまり、後半に調子を落としたわけではなく、
早くも第1クォーター途中から、ジェイムズは活躍できていなかったわけです。
(それが目立たなかったのは、QBマット・ライナートなどが頑張っていたからで)


ジェイムズは、ファーストダウン・セカンドダウンで登場するのがメインでしたが、
これは、「サードダウン要員ではなかった」というよりは、
ランで距離が出ないため、サードダウンで長い距離が残ってしまうことが多かった、
・・・ということが原因でしょう。


ちなみに、ジェイムズは、サードダウンで2回登場していますが、
いずれも、ファーストダウン更新に失敗しています。


特に最後、フィールドゴールを失敗したので、
Kニール・ラッカーズの方に目がいってしまうところですが、
先ほども書きましたように、このとき、残り時間はまだ50秒以上ありました。


ベアーズのオフェンスは絶不調だったので、
果たしてこの時間でフィールドゴール圏内まで進めたかどうかは、
疑問が残るところかもしれませんが、これだけの時間を残してしまった要因は、
直前にジェイムズが「サードダウン残り1ヤード」を更新できなかったことです。


とにかく、ロス・ノーゲインが合わせて14回もあるなんて、酷すぎです。


「いや、ジェイムズが悪いんじゃなくて、オフェンスラインが悪いんだろう」、
という話も、もちろんあると思いますが、
じゃあ、インディアナポリス・コルツ時代のジェイムズは、
オフェンスラインのおかげ」で活躍できていただけなのか、ってことで。


そうじゃないと思われていたからこそ、期待されてカーディナルズ入りしているのでしょうし、
今更「オフェンスラインが悪いから」は、言い訳にならないと思います。


また、今週だけなら、「ベアーズのランディフェンスが良かった」と言えるかもしれませんが、
ジェイムズは、ここまでずっと、活躍できていませんからね。


カーディナルズは、これで1勝5敗となってしまったわけですが、
ジェイムズが、もうちょっとだけでも活躍できていれば、
2・3勝は上乗せできているのではないでしょうか。(この試合も含めて)


・・・と、散々に書いてきましたが、
僕も、ジェイムズに期待していた1人なので、非常に残念に思っています。


頑張っていたライナート、そして何より、
絶好調だったカーディナルズのディフェンス陣が、とにかくかわいそうでなりません。


ところで、この試合後、
カーディナルズキース・ロウエンオフェンスコーディネーターが解任され、
クォーターバックコーチのマイク・クルーゼクが昇格しました。


単にプレイコールが悪くてジェイムズが活躍できなかったのか、
それとも、ジェイムズ自身に問題があるのか。
それが、来週以降にはっきりと判明するのかもしれませんね。


・・・まあ、ジェイムズだけに責任を負わせるような書き方も何なので、
もう1つ、大きな敗因を挙げるとすれば、
カーディナルズ選手全員の「気の緩み」じゃないかと思います。


絶対、「勝った!」と思っていたでしょうし、
最後、追い上げられているときも、まさか逆転まではされまい、と思っていたでしょう。


後半、オフェンスが進まなくなっても、あまり深刻そうに見えませんでしたし、
試合終盤になるにしたがって、反則が急に増えてきたりしたのも、
集中力が切れてきていることを感じさせました。


こういうのが、「負け癖」って奴なんですかねぇ。


以上、第6週マンデーナイトゲームの感想でした。

キッカーランキング(第6週時点)



では、今週も「キッカーレーティング」を。


 1位(↑) 44.9 アダム・ヴィナティエリインディアナポリス・コルツ
 2位(↑) 42.1 ライアン・リンデルバッファロー・ビルズ
 3位(↓) 41.7 セバスチャン・ジャニカウスキーオークランド・レイダーズ
 4位(→) 41.4 ロビー・ゴウルドシカゴ・ベアーズ
 5位(−) 41.0 クリス・ブラウンヒューストン・テキサンズ
 6位(↓) 39.0 シェイン・グレアムシンシナティ・ベンガルズ
 7位(↓) 37.8 ジョン・ケイシーカロライナ・パンサーズ
 8位(↓) 36.0 マット・ストーヴァーボルチモア・レイヴンズ
 9位(↓) 33.8 ネイト・キーディングサンディエゴ・チャージャーズ
 10位(↓) 33.1 ローレンス・タインスカンザスシティ・チーフス


5位に「規定回数」に達したブラウンが登場。


ちなみに、今週から、「規定回数」は毎週1試合分ずつ増えていきますので、
この「キッカーレーティング」では、「5回」が「規定回数」になります。


先週1位のジャニカウスキーは、54ヤードという長距離ではありますが、
1回フィールドゴールを失敗して、3位に落ちました。
とはいえ、もちろん、まだまだ高い値です。


そんなわけで、何もしていないヴィナティエリが1位に上がる、という・・・。
まあ、まだまだこれから、ですな。


リンデルは、53ヤードのフィールドゴールを成功して、
先週6位から2位に上がりました。


この中で、最も多くフィールドゴールを蹴っているのが、4位のゴウルド
18回全て成功、ということで、かなり好調なようです。
昨シーズンのアリゾナ・カーディナルズKニール・ラッカーズみたいですね。


なお、ベスト10圏外も含めると、セントルイス・ラムズKジェフ・ウィルキンズが、
21回フィールドゴール挑戦しているのが最多になります。(18回成功)


ケイシーは、昨シーズンと全く同じような動き。
最初は1位で、だんだん順位が落ちていく・・・。
・・・これも「個性」なのか!?

パンターランキング(第6週時点)



では、続いて「パンターパワーヤード」。


 1位(→) 9.4 マット・マクブライアーダラス・カウボーイズ
 2位(→) 6.0 ダスティン・コルキットカンザスシティ・チーフス
 3位(→) 5.5 サム・クックボルチモア・レイヴンズ
 4位(↑) 5.3 マイク・シフレスサンディエゴ・チャージャーズ
 5位(↑) 5.0 シェイン・レクラーオークランド・レイダーズ
 6位(→) 4.8 ハンター・スミスインディアナポリス・コルツ
 7位(→) 4.4 ブライアン・ムーアマンバッファロー・ビルズ
 8位(↑) 4.1 ジョシュ・ビドウェルタンパベイ・バッカニアーズ
 8位(↑) 4.1 デイヴ・ザストゥディルクリーブランド・ブラウンズ
 10位(↓) 4.0 ポール・アーンスターデンバー・ブロンコス


1位は相変わらずマクブライアーがキープですが、
値は、更に高くなっています。
なぜか分からないのですが、とにかく今シーズンは急激に絶好調ですねぇ。


先週4位だったアーンスターが、今週は飛距離が伸びず、10位に転落。


他は、まあ、そんなに大きな動きはないですね。


とにかく今は、マクブライアーの好調さがどこまで続くのかに注目、という、
そんな状態になっております。(そして、それがチーム成績につながるのかどうかも)


本日は、こんなところで。