「嬉しいこと」と「困ったこと」
まずは、カレッジフットボール第12週の結果と感想を。
何はともあれ、今週はこの試合でしょう。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
ミシガン大(Big Ten) | 7 | 7 | 10 | 15 | 39 |
オハイオ州立大(Big Ten) | 7 | 21 | 7 | 7 | 42 |
ボックススコアを見ていただければ分かるように、なかなか凄まじい試合でした。
経過としては、オハイオ州立大が常にリードしている中で、
ミシガン大も、決して引き離されずに喰らいついていき、
試合残り時間2分強にタッチダウン+ツーポイントコンバージョンを成功させ、
3点差にまで迫るも、直後のオンサイドキックに失敗し、そのまま終了、
・・・と、そんな形。
伝統の対決であったこともありますし、
もちろん、「BCSランキング」の1位と2位の対決だったこともあり、
試合前から、全米が大いに盛り上がっていたのですが、
期待以上の素晴らしい試合だった、というのが、現地のもっぱらの評のようです。
さて。
僕としては、注目しているオハイオ州立大が勝ったことは、非常に嬉しいのですが、
しかし、困ったことが1つ。
ミシガン大が、あまりにも良い試合をしたものですから、
負けたものの、このまま「BCSランキング2位」の座を守るのではないか、
そして、「BCS全米選手権」がオハイオ州立大対ミシガン大の再戦になるのではないか、
・・・という話が出てきているんですよね。
ノートルダム大やUSC、はたまた西バージニア大やフロリダ大と、
僕が注目してきているランキング上位チームは他にありますので、
是非、それらのいずれかのチーム(出来ればノートルダム大)に、
「BCS全米選手権」に出てきてもらいたいと願っているのですが・・・。
うーん、どうなることか。
とりあえずは、次回の最新「BCSランキング」、
そして、来週以降の試合に注目していきたいところです。
(ミシガン大は、もう試合がないので、それも厄介なところで)
実は、ミシガン大のこの活躍で、ノートルダム大の「BCS全米選手権」進出は、
ほぼ無くなった・・・・という話があるのですが、
それはまた、最新の「BCSランキング」が発表されてから書きたいと思います。
では、その、「ランキング上位校(10位以内)」の試合結果をまとめて。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
陸軍士官学校(独立校) | 3 | 0 | 0 | 6 | 9 |
ノートルダム大(独立校) | 0 | 20 | 14 | 7 | 41 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
カリフォルニア大(Pac-10) | 2 | 7 | 0 | 0 | 9 |
USC(Pac-10) | 3 | 3 | 3 | 14 | 23 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
西バージニア大(Big East) | 14 | 10 | 14 | 7 | 45 |
ピッツバーグ大(Big East) | 7 | 20 | 0 | 0 | 27 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
西カロライナ大(Southern) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
フロリダ大(SEC) | 14 | 20 | 14 | 14 | 62 |
というわけで、全チーム安泰。
いよいよ来週は、ノートルダム大とUSCが対決します。
これは、非常に楽しみですね。
西バージニア大については、先週、ルイビル大がラトガース大に負けたため、
「Big East」カンファレンス優勝の目が復活してきていたのですが、
実は、今週、ラトガース大が負けてしまっていたりします。
・・・となると、どうなるか。
これでは、今後、西バージニア大がラトガース大に勝っても、
西バージニア大とルイビル大の2校が「1敗」で並ぶことになり、
直接対決に勝っているルイビル大が優勝となるのではないかと。
(勝敗数が並んだ場合の優勝決定方法は分からないのですが、多分)
うーん、「三すくみ」になれば・・・と思っていたんだけどなぁ。
フロリダ大については、試合前に、
「勝てるは勝てるだろうけども、あんまり評価は上がらないだろうなぁ」、
・・・とか、書いていたのですが、この「圧勝」なら問題ないかな?
では、残りの試合の結果をまとめて。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
マイアミ大(フロリダ)(ACC) | 0 | 0 | 0 | 7 | 7 |
バージニア大(ACC) | 7 | 7 | 0 | 3 | 17 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
オクラホマ大(Big 12) | 13 | 0 | 23 | 0 | 36 |
ベイラー大(Big 12) | 3 | 0 | 0 | 7 | 10 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
UCF(C-USA) | 0 | 0 | 3 | 6 | 9 |
チュレーン大(C-USA) | 0 | 10 | 0 | 0 | 10 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
アクロン大(MAC) | 0 | 0 | 0 | 7 | 7 |
オハイオ大(MAC) | 0 | 14 | 3 | 0 | 17 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
ユタ大(MWC) | 7 | 0 | 0 | 10 | 17 |
空軍士官学校(MWC) | 0 | 0 | 0 | 14 | 14 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
アーカンソー州立大(Sun Belt) | 7 | 13 | 0 | 13 | 33 |
トロイ大(Sun Belt) | 9 | 7 | 3 | 7 | 26 |
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
ネバダ大(WAC) | 14 | 21 | 0 | 7 | 42 |
ルイジアナ工科大(WAC) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
マイアミ大(フロリダ)とUCFとアクロン大が敗れています。
・・・「順当」と言うべきか・・・。(言いたくないが)
注目しているノートルダム大+「11校」の今週の成績は「9勝3敗」。
上位陣が安泰だったのは、嬉しいところです。
以上、カレッジフットボール第12週の結果と感想でした。
週間オフェンスラインMVP(第10週)
では、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第10週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
||
---|---|---|---|---|---|---|
LT | タリック・グレン (インディアナポリス・コルツ) |
14 | 15 | 0 | 29 | |
LG | ディラン・ギャンディ (インディアナポリス・コルツ) |
26 | 7.5 | 0 | 33.5 | |
C | ジェフ・フェイン (ニューオリンズ・セインツ) |
40 | 6 | 0 | 46 | |
RG | ジリー・エヴァンズ (ニューオリンズ・セインツ) |
36 | 6 | -7 | 35 | |
RT | ライアン・ディーム (インディアナポリス・コルツ) |
14 | 15 | 0 | 29 |
今週は「コルツデー」ではあるのですが、
値の高い方から2人はセインツの選手ですし、左ガード選手で2番目に高い値なのも、
セインツのGジャマー・ネズビットだったりしますので、
実は、「セインツデー」と言ったほうが良いかもしれません。
しかし、ピッツバーグ・スティーラーズとオフェンス合戦を繰り広げたセインツが、
「オフェンス成績が良かった」というのは分かるのですが、
今週はいまいちっぽかったコルツが高い値になっているのは、ちょっと意外な感じで。
得点にはあまりつながっていなかったけど、オフェンス自体は止まってなかった、
・・・ということになるのかな。
あと、セインツは、QBドリュー・ブリーズが投げまくっていたように思うのですが、
「オフェンスラインスタッツ」で見ると、
実は、ランが出まくっていたという形になっていますね。
うーん、なかなか興味深いなぁ。
そして、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
そのセインツのセンター、フェインです。
フェインは、2003年のドラフトにアーリーエントリーし、
クリーブランド・ブラウンズに1巡(全体21位)指名されてNFL入り。
当然、将来を期待され、1年目からスターター出場を果たしますが、
1年目は11月に、2・3年目は12月に、
いずれもインジャリーリザーブ入りしてしまっています。
あまりにも怪我がちなのを嫌ったのか、ブラウンズは、今年のドラフトの日に、
フェインにドラフト2巡指名権(全体43位)を付けて、
セインツのドラフト2巡指名権(全体34位)とトレードしてしまいました。
そして、今年は、開幕からスターター出場を続けています。
いやぁ、ドラフト1巡指名選手の辿る道としては、
あまり良くない意味で珍しい経過となっていますが、
ただ、今年、新天地で活躍できていることを思えば、
やはり、実力はある、ということなのでしょう。
シーズンが深まるにつれ、だんだん「怪我がち」なところが心配になってきますが、
このまま調子良くシーズンを乗り切って、
好調セインツを支えていってもらいたいものですね。
さて、第10週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
順位 | 選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1位 | RG マイク・ゴフ (サンディエゴ・チャージャーズ) |
100 | 22 | 0 | 122 |
2位 | LG ディラン・ギャンディ (インディアナポリス・コルツ) |
82 | 38.5 | 0 | 120.5 |
3位 | LT タリック・グレン (インディアナポリス・コルツ) |
78 | 77 | -35 | 120 |
4位 | LG クリス・ディールマン (サンディエゴ・チャージャーズ) |
104 | 22 | -21 | 105 |
5位 | C ニック・ハードウィック (サンディエゴ・チャージャーズ) |
78 | 22 | 0 | 100 |
6位 | LT チャド・クリフトン (グリーンベイ・パッカーズ) |
90 | 29 | -28 | 91 |
7位 | C トム・ネイレン (デンバー・ブロンコス) |
110 | -6.5 | -14 | 89.5 |
8位 | RT ジョン・スティンチコム (ニューオリンズ・セインツ) |
26 | 77 | -14 | 89 |
9位 | RG ボビー・ウィリアムズ (シンシナティ・ベンガルズ) |
96 | 2.5 | -21 | 77.5 |
10位 | RT アンソニー・クレメント (ニューヨーク・ジェッツ) |
90 | 0 | -14 | 76 |
10位 | C ケイシー・ウィーグマン (カンザスシティ・チーフス) |
78 | -2 | 0 | 76 |
10位 | LG ダレン・コレッジ (グリーンベイ・パッカーズ) |
84 | 13 | -21 | 76 |
10位 | LT マーカス・マクニール (サンディエゴ・チャージャーズ) |
46 | 44 | -14 | 76 |
1位は、先週に引き続きゴフ。
また、先週10位だったチャージャーズのTシェイン・オリヴィアは、
19位に落ちてしまいましたが、代わりにマクニールが10位に入り、
「チャージャーズの選手がベスト10内に4人」というのも、変わっていません。
2位・3位には、好調コルツの「左側」の2人が上がってきており、
結果、上位5人は、チャージャーズとコルツで占められることになりました。
うーん、恐るべき破壊力と言うべきか。
ただ、それ以下は、先週までよりは、バラエティに富んできたようにも思います。
・・・って、まあ、「10位タイ」が4人もいるから、
そう見えるだけなのかもしれませんが・・・。
以上、第10週の「オフェンスラインスタッツ」でした。
ディフェンス選手ランキング(第10週時点)
さて次は、試しに載せていっている「ディフェンスインパクトポイント」です。
まずは、第10週で高い値となった選手を、
ディフェンスライン・ラインバッカー・ディフェンスバックで、それぞれ1人ずつ。
選手名 | ポイント | タックル | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|
DE アレックス・ブラウン (シカゴ・ベアーズ) |
59 | 1 | 2 | 0 | 0 | 2 |
LB A・J・ホーク (グリーンベイ・パッカーズ) |
57 | 10 | 3 | 0 | 0 | 1 |
CB ロンデ・バーバー (タンパベイ・バッカニアーズ) |
57 | 5 | 0 | 3 | 1 | 1 |
今週は、再び、「ディフェンスのNFC」状態。
ホークとバーバーは、しっかりと週間MVPにノミネートされていますが、
ブラウンはノミネートされていません。
でも、1つ目の「サックしてファンブル」は、
ターンオーバーとなり、すぐにタッチダウンに結びついていますし、
次の「サックしてファンブル」は、ターンオーバーにこそならなかったものの、
直後に、ニューヨーク・ジャイアンツKジェイ・フィーリーがフィールドゴール失敗し、
ベアーズCBデヴィン・ヘスターが108ヤードリターンタッチダウン、
・・・というプレーにつながっていたりしますので、
ブラウンも、もっと評価されて良いと思うんですけどねぇ。
なお、週間MVPを受賞した、ニューヨーク・ジェッツのDTディウェイン・ロバートソンと、
カロライナ・パンサーズのDEジュリアス・ペパーズは、
「ディフェンスインパクトポイント」上では、そんなに高い値ではありませんでした。
さて、第10週時点での「ディフェンス選手ベスト10」は、以下の通り。
順位 | 選手名 | ポイント | タックル | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | DE ジェイソン・テイラー (マイアミ・ドルフィンズ) |
240 | 27 | 9 | 3 | 1 | 5 |
2位 | DE ジュリアス・ペパーズ (カロライナ・パンサーズ) |
222 | 33 | 11 | 5 | 0 | 3 |
3位 | DE ジャレッド・アレン (カンザスシティ・チーフス) |
221 | 40 | 7 | 4 | 1 | 4 |
4位 | CB ウォルト・ハリス (サンフランシスコ・49ers) |
195 | 34 | 1 | 6 | 4 | 3 |
5位 | SS ケリー・ローズ (ニューヨーク・ジェッツ) |
190 | 51 | 3 | 4 | 2 | 3 |
6位 | CB ロンデ・バーバー (タンパベイ・バッカニアーズ) |
187 | 69 | 0 | 6 | 3 | 2 |
7位 | DE アーロン・キャンプマン (グリーンベイ・パッカーズ) |
186 | 36 | 10 | 0 | 0 | 3 |
8位 | CB チャールズ・ウッドソン (グリーンベイ・パッカーズ) |
185 | 34 | 1 | 9 | 2 | 3 |
9位 | SS エイドリアン・ウィルソン (アリゾナ・カーディナルズ) |
176 | 40 | 4 | 3 | 3 | 2 |
10位 | CB ドレイ・ブライ (デトロイト・ライオンズ) |
174 | 28 | 0 | 12 | 1 | 3 |
1位は先週に引き続き、テイラーで変わらず。
今週も値を伸ばして、まだまだ2位と差をつけることができています。
また、先ほど取り上げたバーバーが、先週28位から6位にまでアップしています。
他は、多少の順位の変動こそあるものの、さほど動きはありませんね。
それにしても、ベスト10内からラインバッカー選手がいなくなってしまったなぁ。
「各ポジションバランス良く」が目標なだけに、ちょっと気になるところ。
いや、11位から13位までの3人ほか、20位までには5人が入っているので、
そこまで見れば、「割とバランス良い」と言えなくもないかもしれませんが・・・。
うーん、もうちょっと、「タックル」とか「パスディフェンス」とかの評価を、
上げた方がいいのかなぁ。
・・・でも、そうすると、ディフェンスバック選手の値も結構上がってしまうのだけども。
一応、昨シーズンの値では、割とバランス良くなっていたので、
もうちょっと様子を見てみます。
以上、第10週の「ディフェンスインパクトポイント」でした。