去っていくチームと残ったチーム
本日は、カレッジフットボール第13週の結果と感想を。
とにかく、レギュラーシーズン終了間近ということもあってか、
いろいろなことがありましたが、まずは、大注目のこの試合から。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
ノートルダム大(独立校) | 3 | 7 | 7 | 7 | 24 |
USC(Pac-10) | 14 | 7 | 7 | 16 | 44 |
というわけで。
試合結果としても、試合展開を見ても、
「USCの圧勝」と言ってもいいんじゃないですかねぇ。
ノートルダム大のQBブレイディ・クィンは、
チームの全タッチダウン(3つ)を叩き出していますが、
パス成功率が50%以下では、完全に「抑え込まれた」と言うべきでしょう。
ノートルダム大を応援してシーズンを見てきた者としては、
非常に残念な結果ではありますが、
一方で、これでUSCに対する評価がぐんと上がり、
「BCS全米選手権」進出に王手がかかったのではないかとも思えるので、
嬉しい結果といえば、嬉しい結果です。
まあ、試合前から、「複雑な気持ち」になるであろうことは予想していたので、
中途半端な結果に終わるよりは、これで良かったかな、という感想ですね。
USCには、来週のUCLA戦でもしっかりと勝利を収めてもらい、
堂々と、「BCS全米選手権」に臨んでもらいましょう。
一方で、ノートルダム大は、この「完敗」により、
「4大ボウル」出場が、多少危うくなったような感がなきにしも、ですが・・・。
大舞台に臨めることを祈っております。
とりあえずは、ノートルダム大は10勝2敗でレギュラーシーズン終了。
お疲れ様でした。
さて、次は、「嬉しい結果」からいきましょうか。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
オクラホマ大(Big 12) | 7 | 6 | 14 | 0 | 27 |
オクラホマ州立大(Big 12) | 7 | 0 | 7 | 7 | 21 |
まず、この試合について書く前に。
オクラホマ大が「カンファレンス優勝決定戦」に進出するためには、
「前日にテキサス大が負けてくれないことにはどうにもならない」と書いていましたが、
なんと、それが現実となっていました。
大方の予想では、テキサス大が勝つんじゃないか、と思われていたところだったので、
期待はしていたものの、実際に起こったことにはビックリ。
テキサス大の、まさかまさかの2連敗で、
もう無理かと思われていたオクラホマ大のカンファレンス優勝の目が出てきました。
そして、そのオクラホマ大の試合なのですが。
ボックススコアを見ていただければ分かるとおり、
最後は6点差まで追い上げられていまして、
しかも、試合終了間際には、25ヤード地点まで攻め込まれていて、
際どかったと言えば、非常に際どかった試合。
ただ、なんとか逃げ切りました。
その結果が全て。
これで、来週の「カンファレンス優勝決定戦」に進出です。
いやぁ、嬉しいですねぇ。
シーズン前半に2敗を喫してから、7連勝で、ここまで来ました。
この勢いで、是非、カンファレンス優勝を勝ち取っていただきましょう。
次は、「残念な結果」。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
南フロリダ大(Big East) | 0 | 14 | 7 | 3 | 24 |
西バージニア大(Big East) | 0 | 6 | 6 | 7 | 19 |
ま・・・負けてしまいましたか・・・。
うーん、これは、「番狂わせ」な試合結果と言って良いでしょうねぇ。
最後、「24対12」になってから、なんとか5点差まで追い上げましたが、
残り時間2分を切ってからインターセプトを喫し、万事休しました。
一応、「1敗チーム」の1つではありましたが、
まあ、「BCS全米選手権」進出の可能性はゼロに近かったので、
その可能性が完全に無くなったことは、まだ良いとしても。
これで、かすかに残っていたかもしれないカンファレンス優勝の目が、
ほぼ無くなりました。
(「完全に」無くなったようにも思いますが、そこははっきりしないので)
あとは、来週の最終戦でラトガース大を破って、
「カンファレンス2位」でレギュラーシーズンを終えられるよう、
頑張っていただきましょう。
でも、この「Big East」カンファレンスは「BCSカンファレンス」ですから、
ボウルゲームのことを考えると、優勝か2位かは、天と地ほどの違いがあるんですよねぇ。
(いや、「天と地」は言い過ぎかもしれないけども)
うーん、残念。
では、次は、試合前に「対戦相手にとって重要な試合」と紹介した対戦カードの結果を。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
ボイジー州立大(WAC) | 3 | 14 | 14 | 7 | 38 |
ネバダ大(WAC) | 0 | 0 | 7 | 0 | 7 |
ボイジー州立大、見事に無敗でシーズンを終えました。
これで、「BCSランキング」12位以内をキープし、「4大ボウル」出場できるでしょうね。
(注:「非BCSカンファレンス」所属校の「4大ボウル」出場条件の1つが「12位以内」)
おめでとうございます。
ネバダ大は、この結果により、現在「カンファレンス3位」ですが、
来週の結果次第では、「4位」に落ちることもあり得るかもしれません。
(ネバダ大は全日程終了ですが、まだ終わっていないチームもあるので)
レギュラーシーズン8勝4敗。
とりあえずは、お疲れ様でした。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
ボストンカレッジ(ACC) | 7 | 7 | 0 | 0 | 14 |
マイアミ大(フロリダ)(ACC) | 0 | 10 | 7 | 0 | 17 |
こちらは、マイアミ大(フロリダ)が、どうにもパッとしなかったシーズンの最後を、
なんとか勝利で終わらせることが出来た、という感じで、
ボストンカレッジの「カンファレンス優勝決定戦」進出を阻みました。
(実は、結果的には、ボストンカレッジは勝っていても進出できなかったのですが)
そして、マイアミ大(フロリダ)は、
6勝6敗の五分でレギュラーシーズンを終えたことになりますが、
これにより、ボウルゲーム進出の目が出てきたようです。
「こんな成績で・・・?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、
ボウルゲームの数は結構多いので、「ACC」のような有力カンファレンス所属チームは、
これくらいの成績で、ボウルゲーム進出できてしまうんですねぇ。
(「弱小カンファレンス」所属では、そうはいかないけども)
まだ、実際はどうなるかは分かりませんが、
発表を楽しみに待つことにしましょう。
まずはレギュラーシーズン終了、お疲れ様でした。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
西ミシガン大(MAC) | 0 | 3 | 14 | 0 | 17 |
アクロン大(MAC) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
こちらは、西ミシガン大が、
「場合によっては優勝決定戦進出があるかもしれない」ということでしたが、
結局、試合には勝ったものの、優勝決定戦進出は逃しました。
アクロン大は、これで、レギュラーシーズン5勝7敗。
負け越しで終わってしまいました。
注目していたQBルーク・ゲッツィも、今シーズンは、ほとんど良いところ無く。
(シーズン序盤に、ちょっとだけ良いところがありましたが)
これが、何より残念。
昨シーズンの活躍から、今シーズンは、かなり期待していたんですけどねぇ。
4年生のゲッツィは、これで大学卒業。
昨シーズンから、「ゲッツィにはNFL入りしてもらいたい」と書いていましたが、
まあ、ほとんど無理なんでしょうねぇ。
もちろん、試合結果が全てではないですから、
スカウトの人に、「見所がある」と思ってもらえれば良いのでしょうが・・・。
・・・難しいだろうなぁ。
とにもかくにも、お疲れ様でした。
さて、ここからは、試合展開に注目したものを2試合。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
フロリダ大(SEC) | 7 | 7 | 0 | 7 | 21 |
フロリダ州立大(ACC) | 0 | 0 | 7 | 7 | 14 |
フロリダ大が、なんとか勝ってますが、
内容はそんなに褒められたものではなかったような感じです。
前半を「14対0」で折り返されて、「このままではどうにもならん!」、
・・・と、フロリダ州立大側が思ったかどうかは分かりませんが、
後半のフロリダ州立大のオフェンスは、
良く言えば「思い切った」、悪く言えば「捨て鉢」な感じで。
まず、最初のフロリダ大のオフェンスがパントで終わると、
次のフロリダ州立大のオフェンスは、インターセプトで終了。
直後に、ファンブルによるターンオーバーで再びフロリダ州立大のオフェンスとなるも、
またしてもインターセプトで終了。
しかし、折り返しのフロリダ大のオフェンスをパントに抑えると、
次のオフェンスでは、タッチダウン。
・・・と、ここまででも、「振れ幅」が大きすぎますが。
更に、次のフロリダ大のオフェンスをパントに終わらせた後も、
フロリダ州立大のオフェンスは、インターセプトで終了。
約10分ちょっとの間に3インターセプトは、酷すぎます。
が。
次のフロリダ大のオフェンスが、またしてもパントに終わった後は、
フロリダ州立大のオフェンスがタッチダウン。
ついに同点。
とにかく、一か八か、思い切っていった結果、
インターセプトになることもあるけど、結局最後はタッチダウンに結び付けている、
・・・という、そんな感じです。
(もちろん、ディフェンスの頑張りがあってこそでしょうが)
これでようやく、フロリダ大としても危機感を感じたのか、
次のオフェンスで、久々のタッチダウンを奪い、再びリードを奪います。
残り時間約9分半。
ここまでも「思い切った」「捨て鉢」なオフェンスを続けていましたが、
ここからも更にそれが続きます。
敵陣29ヤード地点まで攻め込み、「フォースダウン残り4ヤード」。
ここで、フォースダウンギャンブル。
しかし、失敗。
折り返しのフロリダ大のオフェンスをパントに抑えると、
次のオフェンスでは、自陣40ヤード地点で「フォースダウン残り2ヤード」となり、
やはり、ギャンブル。
失敗。
またもフロリダ大のオフェンスをパントに追い込むも、
今度のオフェンスは、さすがに残り時間がなく、
「フォースダウン残り4ヤード」ならば、当然ギャンブル。
失敗。
・・・そして、試合終了となりました。
後半、フロリダ大がパント6回なのに対し、
フロリダ州立大は1回もパントがありません。
などと書くと、オフェンスが絶好調だったかのように見えてしまいますが、
実際は、3インターセプトに、3連続ギャンブル失敗。
「勝つにはこれしかない」という判断なのかもしれませんが、
フロリダ大としては、相手の自滅で勝った・・・という印象が強いような気がしますねぇ。
フロリダ大は、数少なくなった「1敗チーム」の1つで、
まだまだ「BCS全米選手権」進出への望みが、あると言えばあるチーム。
まあ、実際のところは、そんなに可能性はあるわけではないでしょうが、
こういう試合をしていては、自ら、その可能性を狭めてしまった感じもします。
とにかく、残り1試合。
来週の「カンファレンス優勝決定戦」で頑張ってもらいましょう。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
BYU(MWC) | 14 | 0 | 0 | 19 | 33 |
ユタ大(MWC) | 0 | 10 | 14 | 7 | 31 |
これは、試合展開としては、かなり面白いものでした。
第1クォーターは「14対0」とBYUに14点も先攻されるも、
その後、徐々に得点を重ねて第3クォーターに逆転し、
第4クォーターに入った段階では、「14対24」とユタ大が10点リード。
しかし、第4クォーター最初のドライブのタッチダウンで、BYUが追い上げ開始。
ただし、このときは、トライフォーポイントのキックをブロックし、
「20対24」と4点差となっています。
次のユタ大のオフェンスは、あっさりと終わってしまい、再びBYUのオフェンス。
これも、タッチダウンとされてしまいます。
これで「27対24」とBYUが逆転。
ただし、残り時間は、まだ3分以上あります。
先ほどの「トライフォーポイントブロック」があったため、
フィールドゴールでも同点に追いつける場面ですが、
ユタ大は、次のドライブで、しっかりとタッチダウン。
再逆転で「27対31」。
残り時間は1分強。
そして、最後のBYUのオフェンス。
じわりじわりと進めるも、残り時間は少なくなっていき、
残り時間16秒で、敵陣30ヤード地点。
ここで、19ヤードのパスを成功させ、敵陣11ヤード地点まで進出。
次のプレーは、パス失敗。
その次のプレーも、パス失敗。
そして、残り時間は3秒。
間違いなく、次のプレーが最後のプレーになります。
そして結果は・・・、タッチダウン。
残り時間0秒。
BYUの見事な逆転勝利・・・という、そんな試合でした。
既に「MWC」カンファレンスでは、BYUが優勝を決めており、
ユタ大としては、この試合結果は、そんなに関係ないかと思われたのですが、
実は、これで「カンファレンス2位」の座が、危うくなってきました。
(ユタ大はこれが最終戦で、来週のTCUの試合結果待ち)
まあ、「2位」と「3位」の違いは、どのボウルゲームに出場できるか、
・・・というだけの違いなのでしょうけども、
出来れば「より良い」ボウルゲームに出場したいところでしょうからねぇ。
これで「3位」に終わったら、最後の負け方が負け方だけに、
ちょっと悔やまれるところかもしれません。
果たして、どうなりますことか。
レギュラーシーズン7勝5敗。
まずは、お疲れ様でした。
さて、残りは2試合。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
UAB(C-USA) | 0 | 3 | 10 | 9 | 22 |
UCF(C-USA) | 14 | 7 | 3 | 7 | 31 |
UCFは、この勝利により、レギュラーシーズンを4勝8敗の成績で終了。
シーズン前には、UCFは「C-USA」カンファレンスでは実力上位、
・・・と思われていたりもしたので、
それを大幅に裏切ったシーズン、ということになるのでしょうね。
お疲れ様でした。
1st | 2nd | 3rd | 4th | ||
---|---|---|---|---|---|
アーカンソー州立大(Sun Belt) | 3 | 7 | 0 | 3 | 13 |
ULラファイエット(Sun Belt) | 0 | 14 | 0 | 14 | 28 |
シーズン序盤にいきなり2連敗して、「こりゃダメだ」と思ったら、
その後、連勝して、「Sun Belt」カンファレンスの首位を争う状態に。
で、「おおっ、もしかしてカンファレンス優勝狙えるか!?」と思ったら、
その後、負け続けて、結局、最後も負けて終わってしまいました。
・・・うーん、最後までよく分からないチームだったなぁ。
これで、アーカンソー州立大は、「Sun Belt」カンファレンスで「4位」に落ち、
もしかしたら、来週の結果次第では、「5位」になってしまうかもしれません。
いや、このカンファレンスからボウルゲームに出られるのって、
1校か2校なので、関係ないと言えば関係ないですが、
実は、今週の試合に勝っていれば、
もしかしたら、「2位」の可能性もあったかもしれないんですよ。
(先週、現在2位のトロイ大に勝っているので)
なんて紙一重なチームなんだか・・・。
ともかく、6勝6敗でレギュラーシーズン終了。
お疲れ様でした。
・・・と、いうわけで。
以上、今週の試合結果でした。
注目しているノートルダム大+「11校」の今週の成績は「5勝6敗(1校試合なし)」。
やっぱり、今週はちょっと厳しかったですねぇ。
ところで、今週の試合でレギュラーシーズン全日程終了のチームのところでは、
最後に「お疲れ様でした」と書いてきましたが、
中でも、ボウルゲームに出場できないアクロン大・UCF・アーカンソー州立大の3校は、
本当の意味で、「今シーズン終了」。
プロと違って、4年生卒業・新入生入学で全く新しいチームとなるようなものなので、
「来年も頑張ってください」とは、言いにくいところではありますが、
皆さん、これからも頑張ってくださいな。
以上、カレッジフットボール第13週の結果と感想でした。