衝撃の結果、そして、明日の発表待ち



本日は、カレッジフットボール第14週の結果と感想を。
レギュラーシーズン最終週です。


まずは、「衝撃」の、この結果から。

  1st 2nd 3rd 4th  
USCPac-10 0 9 0 0 9
UCLAPac-10 7 0 3 3 13



負けたー!?


・・・うわぁ、そういう結末ですか・・・。


試合内容については、ボックススコアからも分かるように、
お互いのディフェンスが頑張った、という感じで。


4点差を追いかける、試合残り時間1分強。
敵陣19ヤード地点まで攻め込んだUSCのオフェンスを止めたものはインターセプトでした。


ちなみに、USCの「9点」は、タッチダウン(7点)+セイフティ(2点)です。


で、まあ、それはともかくとして。


これで、ほぼ手中に収めていると思われた、
USCの「BCS全米選手権」出場が、露と消えました。


残念。


そのことについては、また後で触れるとして、
それから、先日から、「USCはカンファレンス優勝を決めている」と書いていましたが、
実は、この試合の結果により、「Pac-10」カンファレンスの優勝は、
カリフォルニア大と分け合うことになったようです。


いや、共にカンファレンス内7勝2敗ながら、
全体の成績では、USCが10勝2敗に対し、カリフォルニア大は9勝3敗、
更に、直接対決でもUSCが勝っているので、
こういう場合は、「USCの優勝」ってことになると思っていたんですけどねぇ。


どうやら、このカンファレンスの優勝規定では、そのあたりは考慮しないようです。


すると、気になってくるのは、
じゃあ、「Pac-10」カンファレンス優勝校が出場することになる「ローズボウル」には、
一体、どちらが出場することになるのか、ということなんですけども、
どうやら、その際には、「直接対決の結果」が生きてくるようで。


とりあえずは、USCが年明けのローズボウルに出場することは、間違いないようです。


これには、ホッと一息。
今シーズンの悔しさを、是非、この試合にぶつけていただきましょう。


ひとまずは、カンファレンス優勝、おめでとうございます。
そして、レギュラーシーズン終了、お疲れ様でした。


さて。
話を「BCS全米選手権」に戻しますが。


USCの敗戦によって、話題に上ってくるのは、当然、
「では、一体どのチームが、オハイオ州立大と対戦することになるのか!?」、
ということになります。


前回発表の「BCSランキング」で、2位がUSCだったわけですが、
それに次ぐ3位はミシガン大でした。


しかし、ミシガン大は、今週試合がありません。


今週試合が無い、ということは、評価が下がりはしませんが、
上がりもしない、ということでもあります。


では、それに次ぐ4位はどこだったか、というと、それはフロリダ大


ただでさえ、「強豪カンファレンスの優勝決定戦」ということで、
それなりに注目されていた今週のフロリダ大の試合が、
にわかに、「大注目の試合」へと変貌を遂げました。


そして、その結果は・・・。

  1st 2nd 3rd 4th  
アーカンソー大SEC 0 7 14 7 28
フロリダ大SEC 3 14 7 14 38



フロリダ大の勝利!!


試合内容的には、「0対17」と圧倒的リードを奪ってから、
第3クォーターに「21対17」と、一時逆転されてしまいましたが、
再逆転すると、その後は、最後までリードを守り通した、
・・・というものになります。


ちょっと「圧勝」とは言えないような感じではありますが、
もちろん、アーカンソー大も強豪校の1つですから、
ここに勝ったこと自体で、評価は上がるというものでしょう。


さて、あとは。
「どれだけ評価が上がるのか」ということで。


ミシガン大より評価が高くなるのか。
それとも、ミシガン大が、やはり上なのか。


もちろん僕としては、「注目校」であるフロリダ大が「BCS全米選手権」に出られるよう、
願っているところです。


注目の、「最終BCSランキング」は、
これを書いている数時間後に発表される運びとなっております。


うーん、気になる・・・。


もちろん、明日は、そのことについて書く予定でいます。


まずは、フロリダ大も、カンファレンス優勝、おめでとうございます。
そして、12勝1敗の素晴らしいレギュラーシーズン終了、お疲れ様でした。


さて、では次は、もう1つの「注目校」のカンファレンス優勝決定戦の結果を。

  1st 2nd 3rd 4th  
ネブラスカ大Big 12 0 7 0 0 7
オクラホマ大Big 12 14 0 7 0 21



オクラホマ大、勝利!!


こちらは、まあまあ、圧倒して勝ったと言って良いでしょうね。


いやぁ、RBエイドリアン・ピーターソンが骨折したり、
シーズン前半に2敗を喫したりと、残念なことが続いたオクラホマ大が、
まさか、カンファレンス優勝を果たしてくれるとは思いませんでした。


おめでとうございます。


これで、今シーズン注目した、11カンファレンス各1校ずつのうち、
カンファレンス優勝を果たしたのは、4チーム目となりました。


出来すぎですね。
いい選択でした。


オクラホマ大は、ピーターソンが復帰するであろうボウルゲームにも、
非常に注目が集まるところですね。


まずは、11勝2敗のレギュラーシーズン終了、お疲れ様でした。


さて、最後に残った1試合ですが、
実は、これが、とんでもない大接戦。

  1st 2nd 3rd 4th OT  
ラトガース大Big East 10 0 7 6 16 39
西バージニア大Big East 3 3 14 3 18 41



トリプルオーバータイムまで突入した末に決着しています。


試合は、序盤から一進一退。
逆転、また逆転。
そして、同点、勝ち越し、また同点。


第4クォーター、残り時間4分弱に、
ラトガース大フィールドゴール成功で3点リードしますが、
残り時間1分弱に、西バージニア大フィールドゴールを成功させ、同点になります。


ただ、第4クォーターも、そこでは終わらず、
ラトガース大のオフェンスが、敵陣36ヤード地点まで進み、
あと少しでフィールドゴール圏内、というところに。


しかし、西バージニア大のディフェンスも、粘って、ここで食い止め、
ラトガース大の52ヤードフィールドゴールは失敗。


こうして、オーバータイム突入となりました。


ここで、カレッジフットボールのオーバータイムの仕組みについて。
以前も書きましたが、簡単におさらいを。


オーバータイムは、「先攻・後攻制」で行われます。


まず、先攻のチームが、敵陣25ヤード地点からオフェンス開始。
得点するか、オフェンスがフォースダウンターンオーバーなどで止まったら、攻守交替。


後攻のチームのオフェンスも同じく敵陣25ヤード地点から開始し、
(ただし、フィールド的には、両チームとも同じ側を使用しますが)
こちらも、得点するか止まるかで終了。


このとき、どちらかのチームが得点でリードしていたら、試合終了。


同点であれば、先攻・後攻を入れ替えて、再度、同じことをします。
そして、どちらかが勝ち越すまで、これを繰り返すことになります。


この仕組みでは、「敵陣25ヤード地点から」なので、
通常、フィールドゴールの3点以上は確実に取れるものとして、
あとは、タッチダウンまでもっていけるかどうかがポイント。


そして、基本的には後攻側が有利な仕組みとも言えます。
例えば、先攻側がもしインターセプトなどで1点も取れずに終わったら、
後攻側はフィールドゴールさえ成功させれば勝利なのですから。


というわけで、試合に戻ります。


まず、先攻は西バージニア大


このオフェンスが、1ヤードも進まず、結局、
敵陣25ヤード地点からフィールドゴールを蹴ることになってしまいますが、
この42ヤードフィールドゴールを見事に成功。


まずは、西バージニア大が3点リードです。


後攻のラトガース大タッチダウンを取られたら、その時点で試合終了ですが、
西バージニア大のディフェンスも頑張って、5ヤード進まれただけで止めることに成功。
ラトガース大フィールドゴールの3点のみです。


同点なので、ダブルオーバータイムに突入しました。


次は、先攻・後攻が入れ替わって、先攻がラトガース大


これが、4プレーでタッチダウンに結びついてしまいました。
トライフォーポイントのキックも成功して、ラトガース大が7点リード


西バージニア大は、タッチダウンを取らないと負けてしまいます。


先ほど、「後攻側が有利」と書きましたが、
こうなると、心理的には、どちらが有利か分からないところかもしれませんね。


この西バージニア大のオフェンスは、いきなりサードダウンまで追い詰められてしまいますが、
ここで、一気に19ヤードをパスで獲得し、次のプレーでタッチダウン
トライフォーポイントのキックも成功させ、同点となりました。


そして、トリプルオーバータイム。


今度は、西バージニア大の先攻で、いきなり2プレー目にタッチダウン


勢いに乗ってきた感じですが、
なんとここで、ツーポイントコンバージョンに挑戦します。


もし、これに失敗したら、
次のラトガース大タッチダウンを取られた時点で、ほぼ負けが決定してしまうため、
かなりのギャンブルプレーと言っても良いのではないでしょうか。


そして、結果は、見事に成功。


8点差。
ラトガース大としては、タッチダウンをした上で、
ツーポイントコンバージョンに成功しない限り、負けが決定です。


ラトガース大は、タッチダウンを奪います。
そして、ツーポイントコンバージョンに・・・失敗。


こうして、試合終了となりました。


いやぁ、凄い試合でした。


最後のトリプルオーバータイムでも、結果的には両チームタッチダウンを取っていたわけで、
もし、西バージニア大ツーポイントコンバージョンにいっていなかったら、
更にオーバータイムが続いていた可能性があったわけなんですよね。
(「クワドループルオーバータイム」?)


そういう意味で、西バージニア大の勝利への執念が勝っていた、と言えるのかも。


惜しむらくは、西バージニア大にとって、
これが「カンファレンス優勝」を賭けた戦いではなかったことなのですが、
ただ、勝って、カンファレンス2位となりましたので、十分に立派なところでしょう。


10勝2敗のレギュラーシーズン、お疲れ様でした。


・・・と、いうわけで。


今週「注目校」が出場した4試合は、最も「堅い」と思われたUSCが負けて、
それ以外の3チームが勝つ、という意外な結果になりました。


もちろん、USCの結果は残念でしたが、
全体的に見れば、良い週でしたね。


そして、本当に「良い結果」となるかどうかは、
もうすぐ発表される、「最終BCSランキング」にかかってきます。


どうか、フロリダ大が2位に上がっていますように。


以上、カレッジフットボール第14週、レギュラーシーズン最終週の結果と感想でした。