急ぎ気味の感想



では、NFL第13週の試合の感想を日曜分・月曜分まとめて。


まずは、この試合に触れなければ。


GAORA」で放送していた、
インディアナポリス・コルツテネシー・タイタンズの試合について。


何度も書いておりますように、僕は、いろいろなチームを応援していますが、
最も応援しているのは、コルツです。
今シーズンこそ、「スーパーボウル制覇」を願っております。


一方、これもまた何度も書いておりますように、
タイタンズは、「QBビリー・ヴォレックの件」で、今シーズンは全く応援しておりません。
むしろ、意地になって、タイタンズの対戦相手を応援しているところもあるような。


が。


最後、タイタンズKロブ・ビロナスの60ヤードフィールドゴール挑戦のときに、
「あ、ちょっと成功してもらいたいかも・・・」と思ってしまいました。


・・・コルツの関係者各位、申し訳ありませぬ・・・。


しかし、凄かったですねぇ。
いいものを見ました。


ちょうど、先週にもちょっと書いていましたとおり、
僕は、ビロナスを応援していたりもするのですが、そうでなくても、
この「60ヤードフィールドゴール」は、「見られてよかった」と思えるものですねぇ。


もちろん、ビロナスに「勝負強さ」がついてきたことも嬉しいところで。


相変わらず、距離がちょっと長くなると、途端に安定しなくなるところはありますが、
とはいえ、短い距離では確実性が増しているのは確かですし、
このまま、「頼りになるキッカー」として、存在感を増していってもらいたいですね。


この日記をずっと読まれている方は、覚えられているかもしれませんが、
昨シーズンの開幕前、ビロナスタイタンズに加入し、
解雇されそうな成績に終始していた中、他のキッカーの不調もあって、なんとか生き残り、
その後、少しずつ、活躍するようになってきた、
・・・というところを、逐一、見てきた者としては、
このように活躍してくれることは、非常に嬉しいものがあります。


今、昨年書いたビロナスの「キッカー紹介」を読み返したら、こんなことを書いていました。


>ここまでの経歴を見てみると、ゆっくりとではありますが、
>前年より翌年のほうが「良い結果」を残してきています。

>そして、ついに、レギュラーシーズンの試合に出場する機会を得た今年。

>今年どんな結果を残すか、ということだけでなく、
>来年、再来年と、どんな成長を続けていくのか。

>そんな風に見ていきたいキッカーですね。


まさしく、そんな感じになってきました。


「発展途上キッカー」の今後が、本当に楽しみです。


・・・とまあ、一通り、「最後の場面」だけに絞って話してきましたが、
コルツを応援している者としては、それだけでは済ませてはいけないところでしょうか。


しかし、「コルツはランディフェンスが悪い」って、
もう、耳にタコが出来るくらい聞いていますが、
この試合は、見ていて、本当にそれを感じましたね。


押される、押される。


ランニングバックが走ってきて、その「1人」に対して、
ディフェンス選手が3・4人寄ってきているのに、
そこから3ヤードくらいは出されてしまったり。


そりゃあ、ランで何ヤードでも獲得されてしまうというものです。


ただ、それが、コルツの「弱点」であるとは思うのですが、
この試合の敗因は、それではなくて、むしろ、パスを防げなかったことかなぁ、と。
タイタンズタッチダウンは、2つともパスでのものでしたし。


今は、どれだけランで進まれても、「パスだけは防ぐ」ということが出来れば、
コルツのディフェンスは、成功のような気がしてきていたりします。


願わくば、あとは、ランディフェンスで、
ファンブルでのターンオーバーを引き起こせれば、
それこそ、「ラン喪失ヤード」なんて、全く気にならなくなると思います。


解説で、「トニー・ダンジーヘッドコーチは軽量ラインバッカーを好む」、
と言われていましたが、それにはメリットがあり、そして、デメリットがあると、
もちろん、ダンジーヘッドコーチだって、分かっているはずです。


デメリット」だけに目を向けて、
わざわざ、その「メリット」を殺すことはないでしょう。


是非、「この道」で突き進んでもらいたいなぁ、と、そんな風に思いました。
それで、きっと勝っていけるはずです。


それにしても、タイタンズのQBヴィンス・ヤング


「走る(投げない)クォーターバック」が基本的に好きではないのに加え、
昨シーズンのローズボウルで、肩入れしていたUSCを粉砕したクォーターバックなので、
絶対に応援することなど無いだろう、と思っていた選手なのですが。


いや、凄いですね。


何が凄いって、ヤングのプレーだけ見ていると、
なんか、カレッジフットボールを見ているような気分になってくるんですよね。


見たことのある方は、分かると思うのですが、
カレッジフットボールでは、能力の高いクォーターバックは、
「ポケットパッサー」であっても、基本的に走りまくってます。


その最たる要因は、カレッジフットボールは、ディフェンスがあまり強くないので、
パスを防ごうと思ったら、全力でパスを防がねばならず、
その結果、クォーターバックの走るスペースが簡単に空いてしまう、
(逆に、そちらを気にすると、簡単にパスを通されてしまうし)
・・・ということなんだと、僕は思っています。


で、まあ、安易に走り出すことに慣れたままでNFL入りすると、
「強いディフェンス」の前に、手も足も出なくなってしまうのかな、と。


でも、ヤングは、まさしく、カレッジのときと同じような感じで、
レシーバーがカバーされていたら、安易に走り出していて、
そして、ファーストダウンとか、簡単に取っていましたね。


実況の方が、「このプレーは昨年も見ましたね。・・・ローズボウルで」と、
言われていたプレーがありましたが、確かに、僕も、そんな風に見えました。


なんなんでしょう。
ヤングにとってみれば、「NFLレベル」のディフェンスも関係ない、ということでしょうか?


・・・単にコルツのディフェンスがダメなんじゃないか、という見方もありそうですが。


もちろん、怪我の心配が大きいことに変わりはないですし、
相手チームのディフェンスが本格的に「ヤング対策」をしてきたときに、
同じことが出来るのかどうかは分からないのですが、
このままどこまで出来るのか、ちょっと見てみたい気もしてきました。


・・・「応援」というよりは、「怖いもの見たさ」に近い気持ちかも・・・?


ちなみに、アトランタ・ファルコンズのQBマイケル・ヴィックのプレーを見ていて、
「カレッジフットボールみたいだ」と思ったことはありません。


よくヴィックと比較されますが、プレーの「質」は、全く違うんでしょうね。


以上、コルツ対タイタンズの試合の感想でした。


・・・って、うわぁ、ちょっと1試合に気合を入れすぎたなぁ。
残りは、急ぎ気味に。


まず、アリゾナ・カーディナルズセントルイス・ラムズの試合。


カーディナルズRBエジリン・ジェイムズが、移籍後初の100ヤードラッシュ。


カーディナルズの低迷はジェイムズのせい」というようなことを書いてましたが、
もちろん、応援しておりますので、嬉しいところです。


今後も、コンスタントに100ヤードラッシュできれば、
カーディナルズの勝ち星も伸びてくるんじゃないでしょうか。


頑張ってください。


ラムズのQBマーク・バルジャーが、3インターセプトの乱調。


インターセプトからの折り返しで、フィールドゴールタッチダウン
(最後は、一か八かのパスだからしょうがないけど)
明らかな「敗因」ですね。


どうも最近、バルジャーカロライナ・パンサーズのQBジェイク・デロームが、
重なって見えるんだよなぁ。(デロームについては後述)


どちらも応援しているので、「良い方向」で重なってくれれば嬉しいのですが・・・。


次は、アトランタ・ファルコンズワシントン・レッドスキンズ


ファルコンズのQBマイケル・ヴィックは、
相変わらず、パスの成功回数よりもラン回数の方が多いですが、
獲得ヤードは、パスでのものの方が多くなっているので、
それを喜んでおきます。(・・・喜ぶところか!?)


それにしても、ファルコンズジム・モーラヘッドコーチは、
当初「やる」と言っていた「ウエストコーストオフェンス」を、完全に諦めたな・・・。


なお、レッドスキンズの「キッカー事情」ですが、
結局、この試合ではKショーン・スイシャムが全てを担当し、
Kニック・ノヴァクは、昨日、解雇されてしまいました。


ノヴァクは非常に波のあるキッカーで、見ていて面白い選手ではありますが、
「次」の場所では、是非、定着してもらいたいです。


頑張れっ!


次は、ヒューストン・テキサンズオークランド・レイダーズの試合。


テキサンズのQBデイヴィッド・カーは、パス14回中7回成功32ヤード獲得。


・・・という「低成績」ぶりも凄いですが、
実は、後半だけで見ると、「パス3回中0回成功(成功無し)」。


・・・カー・・・。


決して、「リードしているからランで時間を潰した」というわけではないのが、
非常に泣かせるところです。


パスをさせてもらえなかった最大の要因は、パス成功率ではなくファンブル


5回サックされて、うち、3回もファンブルしてしまったのは酷すぎます。


ヤバい。
ヤバいぞ、カー。


次は、ジャクソンビル・ジャガーズマイアミ・ドルフィンズ


ドルフィンズは、QBジョーイ・ハリントンのせいで負けました。
・・・と、言ってよいでしょう。


まず、敵陣5ヤード地点まで攻め込みながら、インターセプトを喫し、
折り返しのジャガーズオフェンスが、逆転のタッチダウン


更に、その直後のドルフィンズオフェンスで、またもインターセプトを喫し、
再び、折り返しのドライブタッチダウン


ここで、あっという間に突き放されたのが、痛かったですね。


ハリントンインターセプトは、特に、敵陣奥深くなってからが目立つので、
大事にいくことを覚えてもらいたいです。


連勝は、「4」でストップしました。


次は、カンザスシティ・チーフスクリーブランド・ブラウンズの試合。


ブラウンズQBチャーリー・フライが負傷し、
代わって、QBデレック・アンダーソンが登場。


それで、14点差をひっくり返して、オーバータイムの末ブラウンズが勝利、
・・・とか言うと、フライの印象が非常に悪いのですが。


ただ、強調しておきたいのは、この日のフライは、かなり調子良かったです。


最初のタッチダウンは、フライが挙げたものですし、
フライが負傷してアンダーソンに代わった後に、「14対7」と逆転されたのですが、
その後、もう1度フライが出てきてドライブを率い、同点に追いついています。


14点差をつけられて、それを逆転したのは、全てその後の出来事なわけで。


試合の半分も出場せず、パス13回中11回成功122ヤード獲得1タッチダウン
QBレーティングは「131.4」でした。


ただ、まあ、先週までのフライの成績を思うと、
アンダーソンの方がいいじゃん!」と思われてしまうのは、仕方の無いところで。


うーん、フライ、運が無いなぁ・・・。


で、にわかに、「クォーターバック交代か!?」みたいなことが言われ始めたのですが、
現時点では、ロメオ・クレネルヘッドコーチには、交代の意思は無いようです。


ただし、「怪我の診断待ち」。


怪我の具合によっては、交代を余儀なくされてしまうかもしれません。
(現在のところ「クエスチョナブル」(出場可能性50%)のようです)


しかも、次の試合は、もうすぐ(木曜日)だし。


うーん・・・。
やっぱり、運が無いなぁ。


次は、サンディエゴ・チャージャーズバッファロー・ビルズの試合。


「ビルズQBのJ・P・ロスマンが活躍した上でチャージャーズが勝ってくれれば」、
とか、試合前に書いていたのですが、そこまではいかなかったものの、
まあまあ、それに近かったかな、と。


いや、もちろん、2インターセプトは良くなかったですけどね。


それでも、最後は、3点差まで詰め寄る、いいドライブを演出できましたし、
「最悪」な印象ではないかな、と。


ロスマンには、今週の結果は結果として受け止めて、
先週までの勢いを、また、来週以降につなげてもらいたいものです。


次は、シアトル・シーホークスデンバー・ブロンコスの試合。


ブロンコスQBジェイ・カトラーは、まあ、デビュー戦としては、そんなものでしょう。
相当、緊張していたみたいですし。


次の「大一番」(チャージャーズ戦)に期待します。


では、NHKBS1で放送していた、
ダラス・カウボーイズニューヨーク・ジャイアンツの試合について。


面白い試合でしたね。


個人的に注目していた、
カウボーイズRBマリオン・バーバージャイアンRBブランドン・ジェイコブズ」は、
バーバーの圧勝、というところでしょうか。


ただ、やっぱりジェイコブズも良いランニングバックだなぁ、と確認できました。


しかし、カウボーイズのQBトニー・ロモは、「何か」を持ってますねぇ。
こういう選手は、ホント、見ていて楽しいです。


「0タッチダウンインターセプト」と言うと、足を引っ張ったイメージになりますが、
相手がファンブルしてくれたりと、運が良かった部分があるとはいえ、
全然、悪い印象じゃなかったですからね。


むしろ、「ロモが勝たせた」くらいのイメージがあります。


このまま一直線に、「シンデレラ」街道を歩んでもらいましょう。


最後に、マンデーナイトゲーム
カロライナ・パンサーズフィラデルフィア・イーグルスの試合について。


・・・デローム・・・。


いやぁ、デロームが「波のある選手」だということは、昔から分かってますし、
以前から「良いデローム」と「悪いデローム」と書いているように、
そのギャップが、デロームの魅力だとは思っているのですが。


ただ、どうも最近は、その「良い」と「悪い」が、試合ごとに「どちらか」ではなく、
1試合の中で、どちらもやってくるんですよねぇ。


しかも、大体、前半が「良い」で終盤に「悪い」、というパターンばかりで・・・。


この試合も、第4クォーターを除けば、
かなり「良いデローム」だったのではないでしょうか。


まあ、なんとなく、そのときから「窮屈そうだなぁ」という印象はありましたけどね。


デロームって、「一か八か」というところでこそ本領を発揮し、
「ミスなく丁寧に」というのは、基本的に苦手なような気がします。


こういう、「ターンオーバーが無い」試合よりは、
ターンオーバー続出」の試合の方が、大活躍してくれそうなんですよねぇ。


ジョン・フォックスヘッドコーチは庇ってくれているみたいですが、
この結果では、また、デロームに対して、非難轟々だろうなぁ・・・。


変な言い方ですけども、もしかしたら、パンサーズは、
デロームが活躍するには、ちょっと強いチームになりすぎてしまったのかもしれませんね。


まだまだ頑張ってもらいたいんだけどもなぁ。


以上、第13週の試合の感想でした。