週間オフェンスラインMVP(カンファレンスチャンピオンシップ)
では、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
カンファレンスチャンピオンシップの「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | タリック・グレン (インディアナポリス・コルツ) |
22 | -2 | 0 | 20 |
LG | ライアン・リルヤ (インディアナポリス・コルツ) |
10 | -1 | 0 | 9 |
C | ジェフ・サタデイ (インディアナポリス・コルツ) |
0 | -1 | 0 | -1 |
RG | ジェイク・スコット (インディアナポリス・コルツ) |
12 | -1 | 0 | 11 |
RT | ライアン・ディーム (インディアナポリス・コルツ) |
18 | -2 | -7 | 9 |
なんと、全員、コルツの選手となってしまいました。
カンファレンスチャンピオンシップは2試合しかないので、
ある程度偏ることは当然なのですが、ここまでとは・・・。
今週の試合の中では、如何にコルツのオフェンスが突出していたか、
ということなんでしょう。
ただ、サタデイがマイナスの値なのに入っているのを見ても分かるように、
他のチームが低すぎたため、というのも大きな要因ですね。
プラスの値になっていたのは、他に、
ニューオリンズ・セインツの選手が2人いただけ。
「平均すると大体プラスマイナス0」になるように作られている値ですが、
全員分のポイントを平均すると、約「-15」になりました。
今週は、明らかに偏っています。
両試合の得点からは想像がつきにくいですが、
如何に「ディフェンシブ」な試合だったか、ということの表れなんでしょうね。
さて、そんな中、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、グレンです。
グレンは、昨シーズンの第10週、今シーズンの第7週・第10週、
そして、先日のワイルドカードプレーオフでも「ベストオフェンスライン選手」となっており、
今レギュラーシーズン終了時点の「オフェンスラインランキング」では6位。
第8週、第12週のときには、一時、1位になっていたこともありました。
更に、昨シーズンの最終的なランキングでも11位、
試しに出してみた一昨年のランキングでも6位と、
毎年のように上位に顔を出しているという、素晴らしい安定感を見せています。
それなのに、「週間オフェンスラインMVP」は、今まで1度も無かったんですよね。
めぐり合わせが悪かったんだなぁ。
まあ、そんなわけで、名前はよく出していたのですが、経歴は初紹介です。
グレンは、1997年にコルツにドラフト1巡指名されてNFL入り。
その年の開幕戦からずっとスターター出場を続けます。
そして、2003年の第5週まで、実に101試合連続スターター出場。
しかし、そこで怪我をしてしまい、連続出場は途切れることに。
結局、2003年は10試合の出場に止まりました。
ただ、またそこからは、連続スターター出場を続け、
そして、現在に至っています。
・・・と、まあ、これだけでも素晴らしいところ。
10年間、ほとんど休み無くスターター出場し続けるというのは、
本当に実力が無ければ出来ないですし、逆に実力だけでも出来ないことでしょう。
そうしている間に、グレンに対する世間の評価も高くなり、
ここ3年間は、連続してプロボウルに選出されています。
タックル選手の主な仕事は、「クォーターバックを守ること」ですが、
グレンが指名された翌年のドラフトで1巡指名されたのが、QBペイトン・マニング。
以来、ずっとグレンがマニングを守り続けているわけです。
このことは、「マニングの歩み」を考える上で、
しっかりと念頭においておくべきことでしょうね。
そしてついに今シーズン、マニングとともに、
悲願のスーパーボウル進出を果たしました。
もちろん、「悲願」はこれで終わりではなく、是非とも「制覇」までいきたいところ。
頑張ってもらいたいですね。
契約面で言えば、2002年にフリーエージェントとなったときに、
6年間の契約を結んでおり、2008年までありますが、
今シーズン後に、再契約(契約延長)が行われる可能性もあります。
ちなみに、以前、この日記に掲載したことがありましたが、
2005年の「キャップバリュー」での年俸ランキングでは、
コルツ選手の中で3位という高さでした。
(1位は現アリゾナ・カーディナルズのRBエジリン・ジェイムズで、2位がマニング)
今からそんな心配をしても何ですが、
スーパーボウルに出場したチームの選手の年俸は全体的に高騰するため、
ただでさえ高年俸のグレンの再契約は、相当に難航するかもしれません。
サラリーキャップ制度下においては、
長年在籍した選手が必ずしも残留できるわけではないのが実情ですが、
ここまでコルツ一筋で支え続け、結果を残してきた選手ですから、
なんとか、「コルツで現役生活を終えられる」というようになるといいですね。
以上、カンファレンスチャンピオンシップの「オフェンスラインスタッツ」でした。
ディフェンス選手ランキング(カンファレンスチャンピオンシップ)
さて次は、「ディフェンスインパクトポイント」です。
カンファレンスチャンピオンシップで高い値となった選手を、
ディフェンスライン・ラインバッカー・ディフェンスバックで、それぞれ1人ずつ。
選手名 | ポイント | タックル | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|
DE アデワレ・オグンレエ (シカゴ・ベアーズ) |
31 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 |
LB エリック・アレグザンダー (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
44 | 9 | 1 | 1 | 0 | 1 |
SS クリス・ハリス (シカゴ・ベアーズ) |
29 | 9 | 0 | 0 | 0 | 1 |
先週は、「オフェンスラインスタッツ」にベアーズ選手が並び、
「ディフェンスインパクトポイント」にはインディアナポリス・コルツ選手が並ぶ、
・・・という状況でしたが、今週は、普通(?)に、ディフェンスがベアーズです。
もちろん、最も高い値なのは、ペイトリオッツのアレグザンダーですし、
非常に目立っていたペイトリオッツのCBアサンテ・サミュエルも、
ハリスと1ポイント差でしたから、ベアーズだけではなく、
ペイトリオッツのディフェンスの「インパクト」も、相当高かったわけですけどね。
いや、でも、アレグザンダーって、何か活躍してたっけ?
・・・と思われるところかもしれませんが、
「21対3」となった直後にサックをしたのがアレグザンダーだったのと、
あとは、第4クォーター、コルツRBドミニク・ローズにゴール前でファンブルさせていたりも。
・・・もっとも、「サック」と言っても、
スクランブルに出かかったQBペイトン・マニングを途中で止めた、という形でしたし、
ファンブルさせたときは、コルツCジェフ・サタデイにボールを押さえられて、
結局、タッチダウンされてしまったため、全く何も目立っておりませんでしたが・・・。
まあ、サックはサック、ファンブルフォースはファンブルフォースです。
オグンレエの1番の「見せ場」は、ニューオリンズ・セインツ戦の第4クォーター、
サックをしてセインツQBドリュー・ブリーズが落としたボールを押さえたところでしょう。
(チャレンジで判定が覆って、ターンオーバーとなったプレーです)
あと、ハリスのファンブルフォースは、第1クォーター、
セインツWRマーケス・コルストンから引き起こしたものです。
ハリスが「初め」で、オグンレエが止めを刺した・・・という感じかもしれませんね。
(その後にインターセプトもありましたが)
ちなみに、先ほど、「オフェンスラインスタッツ」の中で、
2005年の「キャップバリュー」年俸ランキングの話題を出していましたが、
ベアーズの「1位」が、実はオグンレエでした。
・・・ちょっと意外かも?
以上、カンファレンスチャンピオンシップの「ディフェンスインパクトポイント」でした。