「シンデレラチーム」の選手は過小評価されている?



では、昨日の続きで、ランキング上位校のドラフト有力選手を見ていきます。


昨日は9位まで進んでいたので、本日は10位からですが、
10位の西バージニア大と11位のオクラホマ大は、
「注目校」のときに見たので、12位ラトガース大から。


 FB ブライアン・レオナード
 WR ウィリー・フォスター
 WR ショーン・タッカー
 TE クラーク・ハリス
 G キャメロン・スティーブンソン
 DT ラメル・ミーキンズ
 LB デヴローン・トンプソン
 CB デリック・ロバーソン


ラトガース大は、今シーズンの「シンデレラチーム」の1つですが、
やはり、こういうチームは、有力選手というのが少ないですね。
(実際の実力はともかく、「有力と思われている選手」という意味で)


そんな中で、注目はレオナード


今年、フルバックで「トップレベル」という評価をされている選手は3人いるようで、
そのうちの1人がレオナードになります。


フルバックもまた、なかなかスタッツで評価できないポジションですが、
ちょっと注目しておきたいですね。


では次に、13位テキサス大


 RB セルヴィン・ヤング
 TE ニール・トウィーディ
 G ケイシー・スタッダード
 G ジャスティン・ブレイロック
 C ライル・センドライン
 DE ティム・クロウダー
 DE ブライアン・ロビソン
 CB アーロン・ロス
 CB タレル・ブラウン
 S マイケル・グリフィン


テキサス大は、ディフェンスバックに注目選手が集まっているようです。


まずは、ロスが、コーナーバック選手でトップレベルの評価。
そして、グリフィンも、セイフティ選手でトップレベルの評価。


それだけでも素晴らしいところですが、
加えて、ブラウンも、なかなか高い評価を受けているようで。


今シーズンのテキサス大は、相手クォーターバックにとって、
かなり恐ろしい布陣だったようですね。


他には、ブレイロッククロウダーも、そこそこ高い評価をされているようです。


ところで、ランニングバックヤングですが。


テキサス大で「ヤング」って、もしかして・・・、
・・・と思って調べてみたら、やはり、関係がありました。


テキサス大出身で現テネシー・タイタンズのQBヴィンス・ヤングの従兄弟だそうです。


ただ、まあ、こちらのヤングは、
あまり高い評価はされていないようですが・・・。


では次に、14位カリフォルニア大


 QB ジョー・アヨーブ
 RB マーショーン・リンチ
 WR デイヴィッド・グレイ
 T アンドリュー・キャメロン
 G エリック・ロバートソン
 DT ブランドン・ミーベイン
 LB デズモンド・ビショップ
 LB ニューユー・タフィーシー
 CB ティム・ミクソン
 CB デイミーアン・ヒューズ


まずは、リンチに注目です。


昨日、オーバーン大のところで、
「今年のランニングバック選手は2人が抜けている」と書きましたが、
そのうちの1人が、オクラホマ大RBエイドリアン・ピーターソンで、
もう1人が、このリンチになります。


ピーターソンと同じく、アーリーエントリー
昨シーズンのドラフトで「目玉」だったRBレジー・ブッシュもそうでしたが、
ランニングバック選手は、「若くて活きが良い」選手が高く評価されますね。


というか、消耗が激しいポジションなので、
その分、早めにエントリーしてくる、ってことも一因でしょうが。


とにかく、恐らく1巡での指名が確実と思われる存在なので、
ここは注目しておきたいところです。


他には、ミーベインディフェンスタックル選手としてはなかなか高い評価、
ヒューズコーナーバック選手としてそこそこ高い評価をされています。


では次に、15位アーカンソー大


 WR セドリック・ワシントン
 T トニー・ユーゴー
 G スティーブン・パーカー
 DT キース・ジャクソン
 DE ジャマール・アンダーソン
 LB サム・オラジャブーツー
 LB デズモンド・シムズ
 CB クリス・ヒューストン
 CB ダリアス・ヴィネット
 CB デズモンド・ウィリアムズ


コーナーバック選手が3人並んでいるのが目立ちますが、
この3人の中で、最も高い評価をされているのはヒューストン


先ほどテキサス大のところで挙げたロスや、
昨日ミシガン大のところで上げたCBリオン・ホール等とほぼ同じくらい、
つまり、今年の「トップレベル」コーナーバック選手という評価を受けているようです。


コーナーバック選手やワイドレシーバー選手などは、
最終的にロースターに残る人数も多いポジションなので、
当然、ドラフト有力選手にも多くの名前が挙がってきているのですが、
そんな中で、誰が最終的に最も高い評価(最も早い指名)を受けるのか、
・・・ということに注目するのも、面白いかもしれませんね。


さて、順番が逆になったのですが、アーカンソー大の選手で最も注目されるのは、
恐らく、アンダーソンなのではないかと思われます。


今年のディフェンスエンド選手は、「トップ1人」が大きく抜けていて、
「2番手集団」が横並びになっている状況のようですが、
アンダーソンは、そんな中の1人。


また、今年、アーリーエントリーをしてきたディフェンスエンド選手は、
高い評価を受けている選手が多いのですが、
アンダーソンは、そんな中の1人でもあります。


優秀なディフェンスエンド選手は、何人いても足らない、
・・・ということを、昨年のドラフトの頃に書いた覚えがありますが、
その流れで、1巡で続々と指名されていくところが見られるかもしれませんね。


あとは、ユーゴーも、そこそこ高い評価をされているようです。


さて次に、16位BYU


 QB ジョン・ベック
 TE ジョニー・ハーライン
 TE ダニエル・コーツ
 T エディ・キール
 T ジェイク・クレース
 LB アーロン・ワグナー
 LB キャメロン・ジャンセン


なんか、ポジションの重なり具合が面白いですが。


BYUは、「シンデレラチーム」というほどではありませんが、
「非BCSカンファレンス」所属ということで、
チーム成績が良くても、選手の評価はそこそこに止まっているようです。


あえて言えば、チームを牽引したベック
そして、そのターゲットとなっていたタイトエンドコンビでしょうか。


ただ、ドラフト指名が1人も無い可能性もあるかもしれませんね。


さて、次の17位ノートルダム大は「注目校」だったので、18位ウェイクフォレスト大を。


 WR ネイト・モートン
 T スティーヴ・ヴァロス
 DE ブライアン・アンドリューズ
 LB ジョン・アッバーテ
 S ジョシュ・ガティス
 S パトリック・ギー


ウェイクフォレスト大は、「ACC」カンファレンス優勝校ですが、
この結果は、かなりの驚きをもって受け入れられているので、
やはりここも、「シンデレラチーム」のようなものだと考えた方が良いのでしょう。


有力選手は少ないです。


そんな中、ガティスは、そこそこの評価はされているようですので、
ドラフト指名されるとしたら、そのあたりでしょうか。


・・・と、本日はこんなところで。


ちょっと、順位的にも微妙なところに差し掛かってきたので、
昨日ほどのインパクトはなかったかなぁ。


特に注目したいのは、テキサス大ヤング
・・・なんて、また「血縁」かよ、と言われるようなことは書きませんが、
まあ、普通に、「ランニングバック2トップ」の1人、リンチに注目でしょうかね。


もともと、結構ピーターソンに注目しているだけに、
リンチとの「評価の差」も気になるところです。


あとは、「もともと強いと思われていなかったけど成績の良かったチーム」が、
軒並み、有力選手が少ない状況なのが、いくつも目に付きましたが、
その中では、ラトガース大の躍進が心に残っているので、
「唯一の高評価選手」と言ってよいレオナードには、注目しておきたいところです。


以上。


「ランキング上位校のドラフト有力選手」シリーズは、次回が最後です。