今年のドラフトは「オフェンス選手上位」か?



サンディエゴ・チャージャーズの新ヘッドコーチに決まった、
ノーヴ・ターナージミー・ジョンソン系)にエールを送りつつ。


前回の続きで、ドラフト指名有力選手の「ディフェンス選手編」です。


まずは、ディフェンスタックル


 デマーカス・タイラー北カロライナ州立大


このポジションの「縁の下の力持ち」的目立たなさは、
オフェンスラインと通じるものがあると思っていますが、
ドラフト有力選手の傾向も、似たようなものがあるようで。


大体、ここまでで取り上げられてきている、つまり、
シーズンで良い成績を残したチームの選手がそのまま高く評価されている感じです。


ディフェンスタックル選手については、ここまで、
「元カンザスシティ・チーフスRBクリスチャン・オコイエの遠い親戚」である、
ルイビル大DTアモービ・オコイエと、
それよりも評価の高いミシガン大DTアラン・ブランチ
・・・というように書いていましたが、どうもここに来て、
オコイエの評価が、かなり上がってきているようです。


そのオコイエに次ぐ評価なのが、ブランチと、
フロリダ大DTレイ・マクドナルドテネシー大DTジャスティン・ハレル


ちなみに、ブランチは、高く評価されているディフェンスタックル選手の中では、
唯一のアーリーエントリー選手です。


ただ、実は、年齢的にはオコイエの方が年下なんですけどね。
オコイエは、大学4年生なのに、まだ19歳!)


そして、その3人に次ぐのが、フロリダ大DTマーカス・トーマス
テネシー大ターク・マクブライドカリフォルニア大DTブランドン・ミーベイン
それから、今回取り上げたタイラー、というあたりになります。


まあ、とにかく、このポジションについては、オコイエに注目し始めてましたし、
評価が上がっているなら、なおさら、どんどん注目していきたいところです。


さて次に、ディフェンスエンド


 ゲインズ・アダムズクレムソン大
 アダム・キャリッカーネブラスカ大
 アンソニー・スペンサーパーデュー大
 イーカイカ・アラマフランシスハワイ大
 ジェイ・ムーアネブラスカ大
 アントワン・アップルホワイトサンディエゴ州立大


ディフェンスエンド選手で、現在、最も高い評価なのは、
今回取り上げた、アダムズ


かなりの評価の高さのようで、全体的に見ても5本の指に入る、
・・・というほどになっているようです。


ちなみに、「5本の指」のほかの選手の名前を挙げてみると、
LSUのQBジャマーカス・ラッセル
オクラホマ大RBエイドリアン・ピーターソン
ジョージア工科大WRカルヴィン・ジョンソン
ウィスコンシン大Tジョー・トーマス
・・・と、こんなところでしょうか。


オフェンス選手ばかりですから、アダムズは、
「今年のディフェンス選手ではナンバー1」ということになるのかもしれませんね。


ディフェンスエンドでそれに次ぐ評価なのが、アーカンソー大DEジャマール・アンダーソン
ジョージア大DEチャールズ・ジョンソンDEクエンティン・モーゼズ
フロリダ大DEジャーヴィス・モスノートルダム大DEヴィクター・アビアミリ
それから、今回取り上げたキャリッカースペンサーといったところで、
他の3人などは、更にその下の評価、ということになるようです。


個人的に注目したいのは、その、「下の評価」のうちの1人、アラマフランシス
というか、「イーカイカ」。


名前の綴りは、「Ikaika Alama-Francis」。


イカイカ


・・・だからどうした、と言われても困りますが・・・。


それにしても、ドラフト有力選手を見ていく中で、
名前の読み方を調べるのが1番手間がかかるのですが、今回思ったのは、
なんか、ハワイ大出身者には、(英語的に)読みにくい名前が多い、ということで。


まあ、離れ小島だし、成り立ちを考えれば、当然のことなのかもしれませんが。


では次に、アウトサイドラインバッカー


 ローレンス・ティモンズフロリダ州立大
 スチュワート・ブラッドリーネブラスカ大


アウトサイドラインバッカー選手では、
マイアミ大(フロリダ)LBジョン・ビーソンと、ペン州立大LBポール・ポスルーズニー
それから、今回取り上げたティモンズが、一歩抜け出た評価となっているようです。


ポスルーズニーは、2年連続の「オールアメリカン」選出選手ですが、
その実績の割には、「大きく抜け出た評価」とはなっていないようですね。


それに次ぐのが、オクラホマ大LBルーファス・アレグザンダーと、
今回取り上げたブラッドリーあたりですが、
他のポジションに比べると、高く評価されている選手の人数が少ない感じ。


では次に、インサイドラインバッカー


 パトリック・ウィリズミシシッピ大
 バスター・デイヴィスフロリダ州立大
 アンソニー・ウォーターズクレムソン大
 ローリー・ジョンソンミシシッピ大
 マイケル・オークウォースタンフォード大


インサイドラインバッカー選手では、フロリダ大LBブランドン・サイラーと、
今回取り上げたうちの1人ウィリズが、そこそこ高い評価。


それに次ぐのが、今回取り上げたほかの4人と、
ミシガン大LBデイヴィッド・ハリスあたりになるようです。


どうも、「アウトサイド」にせよ「インサイド」にせよ、
今年は、あまり高く評価されているラインバッカー選手がいないようで。


場合によっては、1巡で誰も指名されない、
・・・ということも起こりうるかもしれません。
(まあ、多分、1巡下位では指名されると思いますが)


では次に、セイフティ


 ジョン・ウェントリングワイオミング大
 マイケル・ジョンソンアリゾナ大
 ブラノン・コンドレントロイ大


セイフティの有力選手は、ここまでに大体取り上げてきています。


最も高く評価されているのが、LSUFSルロン・ランドリー
フロリダ大FSレジー・ネルソンテキサス大SSマイケル・グリフィンあたり。


ネルソンは、今シーズンの「オールアメリカン」選出選手のうち、
アーリーエントリーした3人の選手のうちの1人ですね。
(他の2人は、USCWRドゥウェイン・ジャレットジョージア大WRカルヴィン・ジョンソン


それに次ぐのが、今回取り上げた3人と、バージニア工科大SSアーロン・ラウス
マイアミ大(フロリダ)FSブランドン・メリウェザー
ウェイクフォレスト大FSジョシュ・ガティスオレゴン州立大SSサビー・ピスクテリー
・・・と、そんなあたりのようです。


全体的に人数はそんなに多くないですが、ランドリーなどはそこそこ高い評価みたいですし、
ディフェンスバック選手では、セイフティよりコーナーバックの方が、
高く評価される傾向があるようですから、まあ、こんなものなのでしょう。


では次に、コーナーバック


 デアエル・レヴィスピッツバーグ大
 ザック・ボウマンネブラスカ大
 マーカス・マッコーリーフレズノ州立大
 タナード・ジャクソンシラキュース大
 C・J・ガディスクレムソン大
 フレッド・ベネット南カロライナ大
 ジョシュ・ウィルソンメリーランド大
 A・J・デイヴィス北カロライナ州立大


コーナーバック選手で最も高く評価されているのは、
今回取り上げたうちのレヴィスボウマンに加え、
ミシガン大CBリオン・ホールテキサス大CBアーロン・ロス
アーカンソー大CBクリス・ヒューストンあたりになるようです。


そして、テキサス大CBタレル・ブラウンテネシー大CBジョナサン・ウェイド
カリフォルニア大CBデイミーアン・ヒューズフロリダ大CBライアン・スミスと、
今回取り上げた残りの6人が、それに次ぐ評価、という感じで。


そうそう、カリフォルニア大の有力選手について書いたときに、
コーナーバックの有力選手として「ドンテイ・ヒューズ」という名前を挙げていましたが、
これは、「オールアメリカン」選出選手のデイミーアン・ヒューズと同一人物でした。


ドンテイ」はニックネームだったんですね。


NFL入りしたときに、どちらの名前で登録するのかは分かりませんが、
とりあえずは、「デイミーアン」の方で統一しておきます。
(以前の記述も修正しました)


この時期、こういうことは意外と多くて、
記事によって、名前の書き方(本名なのかニックネームなのか短縮形なのか)が違うので、
同一人物を別の人物として認識しないように、気をつけないといけないんですよね。


なかなか注意を要します。


では次に、キッカー


 メイソン・クロスビーコロラド大


他のポジションと同じ「有力度」で線を引くと、
キッカーで挙げられるのは、クロスビー1人になります。


クロスビーは、「シニアボウル」のロースターについて触れたときに、
「昨シーズンのオールアメリカン選出者」として紹介していましたね。


指名されたとしても、そんなに高い指名順位ではないでしょうが、
もちろん、注目しておきたいところです。


そして最後に、パンター


 アダム・ポドレッシュメリーランド大


パンターも1人。


ポドレッシュも、「シニアボウル」に出ていたようですが、
うーん、それ以上は、なんとも言いようがないです。


まあ、これから、注目していきましょう。


・・・と、いうわけで。


全ポジションについて、一通り、有力選手を見てみました。
細かいところはともかく、大体のイメージはつかめたかな、と思ってます。


これを踏まえまして。


次回は、いよいよ目前に迫った「スカウティングコンバイン」の参加選手を、
ざざっとチェックしていきたいと考えています。


なお、「NFL備忘録」の方には、
既に、招待選手一覧をポジション別に掲載しておりますので、
どうぞご覧いただければと思います。


本日は、こんなところで。