清々しい姿勢



NFL第4週、NHKBS1で放送していた、
オークランド・レイダーズマイアミ・ドルフィンズの試合の感想を。


この試合を見るにあたっての楽しみは、両チームのランニングバック


レイダーズRBラモント・ジョーダンも、ドルフィンズRBロニー・ブラウンも、
先週までの試合を見て、チーム成績以上に活躍しているイメージがありました。


負け試合でも、この2人はそれぞれに活躍していて、
ただ、パスオフェンスが不振で負けていた、という、そんな感じで。


特に、個人的にはジョーダンに興味が出てきていました。


ブラウンについては、RBリッキー・ウィリアムズを応援していた関係上、
ルーキーイヤーには、ちょっと目の敵(?)にしていて、
ある意味、「よく知っている」選手なのですが、
ジョーダンについては、今まで注目したことがなく、よく知らない選手だったりします。


そんなわけで、注目していたのですが、
いやぁ、やっぱり、いい動きをしていましたねぇ。


で、プレーぶりも良かったのですが、
それ以外に、ちょっと感心した場面がありました。


第1クォーター中盤、ジョーダンが中央突破で11ヤード獲得したときに、
タックルにいったドルフィンズDTヴォニー・ホリデイが、負傷で倒れこみました。


そのときに、ジョーダンは、すかさず、
ヘルメットを取って膝をつき、ホリデイの無事を祈っていたんですよね。


更に、その後も、ドルフィンズのトレーナーの後ろに立って、ホリデイの様子を伺い、
ホリデイが立ち上がったときには、軽く腰を叩いて、一言声をかけていました。
(これを見たドルフィンズファン(?)からブーイングが挙がったのは、ちょっと残念)


アメフトは、非常に激しいスポーツで、今シーズンも既に多くの選手が怪我をしており、
中には、開幕週にあったバッファロー・ビルズTEケヴィン・エヴェレットの怪我など、
非常に深刻なものも発生しております。


しかし、激しく相手にぶつかりはしますが、選手たちは、決して、
「相手に怪我をさせよう」という気持ちを持っているわけではありません。


ジョーダンの、この一連の行動は、そういう気持ちを表していて、
非常に、見ていて清々しいものがありました。


こういう選手が増えてくれるといいですね。


ただ、そのジョーダン自身が、その後、怪我で試合を退いてしまったのは、
なんとも残念な限りで。


早期に復帰できることを願っています。


さて、一方の、「目の敵にしていた」ブラウンですが、こちらも良い動きでしたねぇ。


QBトレント・グリーンパスターゲットとしても活躍しており、
ブラウンにしてみれば、「これ以上ない」というくらいの、
プレーぶりだったのではないでしょうか。


それでも、17点しか取れずに負けてしまったのは、
やっぱり、グリーンの不調ぶりが響きまくっている、という感じでしょうね。


うーん、ここまで不振の原因が明らかなのに、
なんでクォーターバックを替えないんだろう・・・?


まあ、グリーンがクォーターバックとなった「経緯」を考えると、
簡単に替えてしまうのは「チームの方針が間違っていた」ことを認めることになるため、
今後、なんとか「復活」してくれることを、チームとしては願っているのかもしれません。


で、その「経緯」の一端である、レイダーズQBダンテ・カルペッパー


この試合の活躍は、さぞかし、痛快だったでしょうねぇ。


僕は、カルペッパーは、そんなに応援しているわけではないですし、
この試合を見ても、やっぱり、好きな「プレースタイル」ではないのですが、
カルペッパーの喜びっぷりは、見ていて、なんとなくスカッとするものがありました。


今シーズンは、是非、このまま活躍を続けてくださいませ。


以上、NFL第4週の試合の感想でした。

第4週の結果(まとめ)



さて、第4週の結果を振り返ってみます。

                     
アウェイ ホーム 第1弾 第2弾 第3弾 直前 結果
BAL CLE CLE     BAL CLE
CHI DET CHI     DET DET
GB MIN GB       GB
HOU ATL HOU ATL     ATL
NYJ BUF BUF       BUF
OAK MIA OAK MIA OAK   OAK
STL DAL STL       DAL
SEA SF SF SEA     SEA
TB CAR CAR       TB
DEN IND IND       IND
KC SD SD       KC
PIT ARI PIT       ARI
PHI NYG PHI       NYG
NE CIN NE       NE
    6/14 7/14 8/14 8/14  
             
    32/62 33/62 31/62 32/62  
    51.6% 53.2% 50.0% 51.6%  



日曜日の感想のところで、「希望どおりだったのは半分以下」と書いていましたが、
数え間違えていました。


「直前」で半分以上「希望どおり」なら、上々ですね。


アトランタ・ファルコンズ(というかQBジョーイ・ハリントン)の結果だけでなく、
全体的にも、良かった週だったかな、と。


・・・まあ、先週があまりにも酷かったこともありますし・・・。


「直前」でひっくり返した2試合は1勝1敗。


事前にも、ちょっと触れていましたが、
ホント、今シーズンのクリーブランド・ブラウンズとは、相性が悪いです。


僕がブラウンズを「勝利希望」とした2試合は両方ともブラウンズが負けて、
対戦相手を「勝利希望」とした2試合は両方ともブラウンズ勝利。


さてさて、どこまでこの傾向が続くのやら・・・。


以上、第4週の結果のまとめでした。

キッカーランキング(第4週時点)



では今週も、「新能力指標」を「キッカーレーティング」から見ていきます。

順位(比) 選手名 レーティング 挑戦回 成功回
1位(↑) ジョー・ネドニー
サンフランシスコ・49ers
41.8 7 7
2位(↑) ジェフ・リード
ピッツバーグ・スティーラーズ
38.9 9 9
3位(↑) ライアン・ロングウェル
ミネソタ・ヴァイキングス
38.8 7 6
4位(↓) ジェイ・フィーリー
マイアミ・ドルフィンズ
37.8 7 7
5位(↑) ロビー・ゴウルド
シカゴ・ベアーズ
36.1 7 6
6位(↑) メイソン・クロスビー
グリーンベイ・パッカーズ
36.0 8 7
7位(↓) ジョン・ケイシー
カロライナ・パンサーズ
35.7 5 4
8位(→) ショーン・スイシャム
ワシントン・レッドスキンズ
35.4 7 6
9位(↓) デイヴ・レイナー
カンザスシティ・チーフス
34.0 7 6
10位(↓) ニール・ラッカーズ
アリゾナ・カーディナルズ
31.4 10 7

NFL - My New Ratings & Stats


ネドニーが、今週、43ヤードのフィールドゴールを成功させ、1位に浮上。


ちなみに、49ersの今週の得点は、この「3点」のみです・・・。


2位のリードは、順位的には先週3位からの浮上となりますが、
今週は1本もフィールドゴール挑戦がなく、値的には先週と同じです。


で、先週1位のレイナーは、9位にダウン。


レイナーは、今週、3本のフィールドゴールに挑戦し、3本とも成功しているのですが、
そのうち2本が21ヤード・25ヤードと非常に短いものだったため、
先週のレーティング「39.9」から「34.0」へと下がっています。


成功しているのに下がるなんて、理不尽な感じがするかもしれませんが、
まあ、このあたりが、「レーティング」ならではということで。
(QBレーティングも、パス成功して値が下がることがあり得ますしね)


なお、レイナーは、今週、週間MVPを受賞しています。


確かに、「フィールドゴール3本全て成功」というのは良い成績ですが、
内容を見ると、「週間MVPというほどか・・・?」という気がするんですけどもね。
(勝敗の行方に大きく関わる得点、というわけでもなかったですし)


なお、今日の放送で見た、ドルフィンズフィーリー(昨シーズンから13本連続成功中)も、
1本のフィールドゴールを成功させながら、値はやや下がり、
順位も2位から4位に下がっています。


今週目立った活躍をしたのは、3位のロングウェル


44ヤード・35ヤード・48ヤードと、いずれも長い距離のフィールドゴールを成功させ、
先週15位(レーティング「24.4」)からジャンプアップしています。


チームは負けていますが、オフェンスが決定力を欠きながらも、
最後までもつれる試合となったのは、ロングウェルの活躍のおかげと言ってよいでしょうね。


以上、第4週時点の「キッカーレーティング」でした。

パンターランキング(第4週時点)



さて、続けて、「パンターパワーヤード」。

順位(比) 選手名 PPY 回数 平均 NET平均
1位(↑) マット・ターク
ヒューストン・テキサンズ
8.4 13 44.3 40.1
2位(↓) クリス・クラウ
ミネソタ・ヴァイキングス
7.8 20 44.5 37.9
2位(↑) ドニー・ジョーンズ
セントルイス・ラムズ
7.8 20 50.1 44.4
4位(↓) シェイン・レクラー
オークランド・レイダーズ
7.0 13 49.3 45.6
5位(↑) アンディ・リー
サンフランシスコ・49ers
6.0 29 49.7 48.1
6位(↑) マット・マクブライアー
ダラス・カウボーイズ
5.9 15 46.3 35.5
7位(↓) ブライアン・ムーアマン
バッファロー・ビルズ
5.5 20 44.8 39.9
8位(↓) スティーヴ・ウェザーフォード
ニューオリンズ・セインツ
5.4 12 48.3 37.8
8位(−) ダニエル・セプルヴェダ
ピッツバーグ・スティーラーズ
5.4 16 44.3 37.9
10位(↓) デリック・フロスト
ワシントン・レッドスキンズ
5.3 17 45.9 41.9

NFL - My New Ratings & Stats


先週3位だったタークが、57ヤード・48ヤードという長いパントを蹴って1位に浮上。


そういえばテキサンズは、今週のアトランタ・ファルコンズ戦で、
後半1回もパントを蹴っていなかったんですねぇ。


なんとなく、そんなイメージはなかったので、「へぇー」という感じで。


そして、今週、目立つ活躍を見せたのは、11位から6位に浮上したマクブライアー


先週は、「わざと」短いパントを蹴っていたのですが、
普通どおりに蹴れば、これくらいは・・・いうところなのでしょう。


あと、個人的に期待の新人セプルヴェダが、
「規定回数」に達して、8位に登場。


今週は、パントリターンタッチダウンを喫していますが、
この「パンターパワーヤード」では、それはパンターの責任とは考えておらず、
値への影響はありません。


今後の活躍に期待しています。


以上、第4週時点の「パンターパワーヤード」でした。