クォーターバック交代×5



NFL第5週、現地日曜13時開始の9試合の中から感想を。


ただし、シアトル・シーホークスピッツバーグ・スティーラーズの試合と、
ニューヨーク・ジェッツニューヨーク・ジャイアンツの試合は、NHKBS1の放送待ちです。
シーホークススティーラーズの方は、月曜夜の放送なので、まだ僕も結果を見てません)


さて、毎週のように出てしまっているクォーターバックの怪我人。
そろそろ連鎖が止まってもらいたいと願っていたのですが、今週も続いてしまいました。


今日感想を書く7試合の中だけで、なんと3人も出てしまっていたのですが、
その中で最も影響が大きかったのは、こちら。


マイアミ・ドルフィンズヒューストン・テキサンズの試合。


ドルフィンズのQBトレント・グリーンが怪我で退き、
そして、QBクリオ・レモンが登場。


グリーンにとっては災難ですが、これが、ドルフィンズにとっては吉と出ます。


先週までの出来から見ても、
グリーンに「4連敗」の責任の一端があるのは明らかだったと思うのですが、
レモンに交代した途端、オフェンスがスムーズに回り始めました。


もちろん、インターセプトがあったりもして、レモンも良くない部分がありましたが、
十分に見所のある出来だったと思います。


最後は、テキサンズKクリス・ブラウンによる、
57ヤードというとんでもない長距離のフィールドゴール成功により、
ドルフィンズは惜しくも敗れることとなってしまいましたが、
来週以降もレモンが出てくるなら、楽しみにしたいところです。


ドルフィンズとしても、いろいろな「事情」から、
不振でもクォーターバックを交代させにくかったのだと思いますが、
言葉は悪いですが、「これ幸い」とばかりに、
ようやく交代させてくるんじゃないでしょうかねぇ。


次に、クォーターバックの怪我があった試合は、
GAORA」で放送していた、カロライナ・パンサーズニューオリンズ・セインツの試合。


パンサーズは、QBジェイク・デロームが怪我のため欠場しており、
QBデイヴィッド・カーが出場しているのですが、
そのカーが、サックを喰らって怪我。


ロッカールームに運ばれていってしまいました。


カーは、テキサンズ時代から、よくサックを喰らっていた選手ですが、
それでも、試合に出続けていた「頑丈」な選手。


そのカーが、怪我で運ばれていく姿は、ある意味、衝撃的な場面でもありました。


そして、代わりに登場したのは、新人QBマット・ムーア


ムーアは、ドラフト外でダラス・カウボーイズと契約していたのですが、
最終ロースターカットのタイミングで解雇され、
翌日にパンサーズと契約した、という選手です。


そもそもが第3クォーターバックだった新人選手、というだけでも、
準備不足が心配されるところなのですが、
パンサーズと契約してから、まだ1ヶ月しか経っていないのですから、
心配どころか、準備不足でないわけがありません。


しかし、そのムーアが、ロングパスを成功させて、
ドライブフィールドゴールに導くことに成功します。


おお、なかなか良いじゃないですかい。


ところが、ここで、カーが復帰してきます。


さすがの「頑丈」さを見せてくれますが、逆に心配になってしまったのは、
ムーアがそこそこ良いパフォーマンスを見せていただけに、
もし、ここで下手を打とうものなら、カーの出番がなくなってしまうのではないか、と。


・・・いや、ホント、あり得る話で。


とりあえず、最終的には、なんとかかんとかパンサーズ勝利に終わったので、
ホッと一安心というところでしょうが、
ちょっと乱調気味な部分も見せていたため、危ないところでした。


それにしても、試合を決めたのは、直接的には、
パンサーズKジョン・ケイシーの52ヤードフィールドゴールですが、
試合残り時間2分強、同点の場面で、
セインツ側が、54ヤードフィールドゴールに挑戦した、というのが、
このもつれた試合の行方を決める「決定打」だったのでしょうね。


これは、結果論ではなく、誤った判断と言ってよいでしょう。
どう考えても、かなり分の悪い「ギャンブル」です。


セインツとしては、勿体無い試合を落としての4連敗となりました。


インターセプトという成績でしたが、
QBドリュー・ブリーズロングパスも復活しつつあるという印象はあったので、
なおさら、そう感じてしまうところです。


なんとか、来週以降、巻き返してもらいたいなぁ。


しかし、第4クォーターにいろんなことがあって二転三転していましたが、
そうじゃなくても、ちょっと荒れ気味の試合でしたねぇ。


最終的なスタッツに残っている以上に、「ペナルティが多いなぁ」という印象が強く、
見ていて残念な気分になるところもありました。


やっぱり、反則は無い方が面白いですしね。


さて、クォーターバックが怪我をしてしまった試合がもう1つ。


ジャクソンビル・ジャガーズカンザスシティ・チーフスの試合。


これは、第4クォーターになってから、という遅いタイミングでしたが、
チーフスQBデイモン・ファードが、サックされた際に怪我をして退場。


その時点では「17対0」という得点でしたが、
最後の最後で、代わりに登場したQBブローディ・クロイルタッチダウンパスを決め、
「17対7」で試合終了しました。


個人的な気持ちとしては、ドルフィンズのケースと全く同じです。


クロイルが来週以降の試合で出場してくるなら、期待したいと思います。


それにしても。
ホント、なんで今シーズンは、こんなにクォーターバックの怪我が目立つのでしょうか。


今書いてきた中で、ドルフィンズやチーフスについては、
僕は、以前から「クォーターバックの交代」を望んでいたチームですが、
決して「怪我での交代」なんてものは望んでおりません。


毎週の繰り返しになりますが、
これ以上の「怪我の連鎖」が続かないことを祈りたいです。


さて、次に、アトランタ・ファルコンズテネシー・タイタンズの試合について。


今週のファルコンズQBジョーイ・ハリントンは、とにかくダメダメでした。


・・・この「今週の」というところを、
ボビー・ペトリーノヘッドコーチにも理解してもらえているといいんだけどなぁ。


先週・先々週のパフォーマンスを見て、
ハリントン、なかなかやるじゃん」と思い始めていた人たちは、
大いに失望したことと思いますが、いやいや、こんなものですよ、元々。


ハリントンの「(精神的な)不安定さ」は、折り紙つき(?)です。


とにかく、この試合では、最初から縮こまりまくってましたね。


パス失敗が続いて、しかも、第1クォーターの早い段階でサックも喰らってしまった結果、
完全に萎縮して、短いパスしか通せなくなりました。


「パス成功なのにロス」ということが、何度あったことやら。


そして、この試合は、Kモーテン・アンダーセンPマイケル・ケイネンが、
合わせて3回もフィールドゴールに失敗しているのですが、
この原因を作ったのも、ハリントン


敵陣30ヤード付近になると、ピタッとそこで止まってしまっていたんですよね。


もうちょっとだけ進めることが出来ていて、そこでフィールドゴール挑戦できていれば、
試合展開も大きく変わっていたに違いないのに・・・。


そして、極めつけは、インターセプトリターンタッチダウン


この試合のファルコンズは、ディフェンスやスペシャルチームがかなり活躍していたので、
試合に負けているのは、ほとんどハリントンのせいと言っても過言ではない状況になりました。
(あえて言えば、やっぱりRBウォリック・ダンのランも出てなかったんだけども)


そんなわけで、第4クォーターに、
QBバイロン・レフトウィッチが出てくることになったのも、仕方のない流れです。


この試合に関しては。


さて。
来週の試合ではどうなるのでしょうか。


良いパフォーマンスを見せた次の週に突然ダメになるのもハリントンなら、
その逆に、突然良いパフォーマンスをするのもハリントン


最後に出てきたレフトウィッチも散々な出来だったので、
もう1度、ハリントンチャンスがもらえるといいんだけどなぁ。


ペトリーノヘッドコーチ、よろしくお願いします!


・・・はぁ。


こういう「天国から地獄」が大いにあり得るから、
ハリントンを応援していると、活躍しても心が休まらないんだよなぁ。
(昨シーズンも、全く同じ気持ちを味わった覚えが・・・)


あ、そうそう、怪我ではないですが、
クォーターバックが試合途中で交代した」本日4試合目でした。


次に、アリゾナ・カーディナルズセントルイス・ラムズの試合。


例によって、カーディナルズは、試合途中で、
QBマット・ライナートからQBカート・ウォーナーに交代してきたのですが、
この試合では、第2クォーターに交代して以降、
ライナートが戻ってくることはありませんでした。


それくらいの、ウォーナーの好調ぶりと、ライナートの不調ぶりが見られた、
・・・ということが、その原因でしょう。


これだと、最初から最後までウォーナーが担当したほうが、
試合に楽に勝てたんじゃないのか・・・と思って(思われて)しまいそうです。


さてさて。
ライナートは、ちょっと正念場なのかもしれません。


とりあえず今日のところは、ウォーナーの活躍が見られて、
カーディナルズが勝利したことを喜んでおきます。


この試合に関しては、「予定どおり」のものではありますが、
クォーターバックが試合途中で交代した」本日5試合目でした。


・・・ていうか、7試合中5試合でそんなことが起こっているなんて、どういう事態なんだか。


残りの2試合は、簡単に。


クリーブランド・ブラウンズニューイングランド・ペイトリオッツの試合は、
まあ、冷静に見ていれば、ほとんどペイトリオッツが圧倒していましたが、
最初のほうとか最後のほうとか、ちょっとだけブラウンズに勢いがあった部分があり、
「もしや、僕の「ブラウンズとの相性の悪さ」が勝ってしまうのか!?」、
・・・と、ヒヤヒヤしながら、見ておりました。
(本当にそうなったら、ネタ的においしいなぁ、と思っていたのは内緒)


しかし、これでペイトリオッツは、開幕から5試合連続30得点以上継続中ですか。
とんでもないなぁ。


あと1試合、デトロイト・ライオンズワシントン・レッドスキンズの試合は、
レッドスキンズQBジェイソン・キャンベルが好調そうで何より、というところで。


以上、第5週現地日曜13時開始の試合の感想でした。