週間オフェンスラインMVP(第5週)
さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第5週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | オフェンスライン ポイント |
ラン | パス | 反則 | |
---|---|---|---|---|---|
LT | クリス・サミュエルズ (ワシントン・レッドスキンズ) |
35 | 18 | 17 | 0 |
LG | ジャマー・ネズビット (ニューオリンズ・セインツ) |
33.5 | 28 | 5.5 | 0 |
C | ジェフ・サタデイ (インディアナポリス・コルツ) |
38.5 | 28 | 10.5 | 0 |
RG | ジェイク・スコット (インディアナポリス・コルツ) |
40.5 | 30 | 10.5 | 0 |
RT | ライアン・ディーム (インディアナポリス・コルツ) |
47 | 26 | 21 | 0 |
なんと言いますか、コルツオフェンスライン、やはり相変わらず絶好調です。
ディーム以外の2人は入れ替わりましたが、(それもある意味凄いことなんだけど)
この「ベストオフェンスライン選手」に2週続けて3人が入っている、というのは、
素晴らしいとしか言いようがないですね。
ランもパスも、止まりません。
さて、そんな中で、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
先週から2週続けて「ベストオフェンスライン選手」となっているディームです。
ディームは、一昨年のシーズン、
レギュラーシーズン終了時に「オフェンスラインスタッツ」で1位だった選手。
いわば、一昨年、最も活躍したオフェンスライン選手です。(この日記での扱いで)
そして、先ほども書きましたように、先週も「ベストオフェンスライン選手」でしたし、
既に今シーズンは、第1週でも「ベストオフェンスライン選手」となっていました。
一昨年から記録し始めたこの「ベストオフェンスライン選手」には、
プレーオフも含めると、通算で7度目の選出となります。
そんな常連選手なのですが、
実は、「週間オフェンスラインMVP」となったことは1度もありませんでした。
ただ単にタイミングの問題だとは思いますが、
なんか、とても不思議な感じがしますねぇ。
というわけで、経歴を紹介します。
ディームは、2001年にコルツにドラフト4巡指名されNFL入り。
その年、15試合に出場(うち、8試合がスターター出場)し、
翌年からは、完全にスターター選手となります。
それ以来、コルツ一筋ですので、普通でしたら、
「以来、ずっとスターター出場を続けています」と紹介すればよいところなのですが、
ちょっとそういうわけにはいきません。
2年目からの、ディームのレギュラーシーズン出場試合数を、ここに書き連ねますと、
16試合・13試合・16試合・14試合・15試合・・・という状況なのです。
(全てスターター出場)
なぜ、ほとんどの年に、こうもポロポロ抜けているのかと言えば、
まず、一昨年のシーズンについては、この日記でも取り上げていましたが、
プレーオフに備えて、最後の2試合を休養に充てたため。
そしてもう1つの理由は、ディームが、たびたび怪我をしがちであるため。
幸いにも、深刻な怪我は負ったことがないのですが、
本当に怪我が多くて、インジャリーレポートの常連にもなっています。
実際、「休養」に充てた一昨年の最後の2試合も、
インジャリーレポートにはしっかりと載っていましたから、
単なる休養というよりは、「怪我を心配しての休養」という側面が強かったのでしょうね。
そんなこんなで、乗り切ってきた6年間。
2005年には、フリーエージェントとなりましたが、
7年契約という長期契約でコルツに残留。
もちろん、昨シーズンは、スーパーボウルにもスターター出場を果たし、
見事、スーパーボウルリングを手に入れております。
今シーズンも、既に、第3週にインジャリーレポートに載せられていたりしており、
相変わらず、怪我をしがちなんだなぁ、という印象ではありますが、
コルツオフェンスに欠かせない選手の1人であることは間違いありません。
これからも、しっかりと支えていってもらいたいものですね。
さて、第5週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
順位(比) | 選手名 | オフェンスライン ポイント |
試合数 | ラン | パス | 反則 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位(→) | LT マット・ライト (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
170 | 5 | 110 | 67 | -7 |
2位(↑) | LT トニー・ユーゴー (インディアナポリス・コルツ) |
116 | 5 | 74 | 56 | -14 |
3位(↓) | LG ローガン・マンキンズ (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
115.5 | 5 | 96 | 33.5 | -14 |
4位(↑) | RT ライアン・ディーム (インディアナポリス・コルツ) |
115 | 5 | 80 | 56 | -21 |
5位(↑) | C ジェフ・サタデイ (インディアナポリス・コルツ) |
106 | 5 | 78 | 28 | 0 |
6位(↑) | RG ジェイク・スコット (インディアナポリス・コルツ) |
103 | 5 | 96 | 28 | -21 |
7位(↓) | LG ライアン・リルヤ (インディアナポリス・コルツ) |
100 | 5 | 86 | 28 | -14 |
8位(↑) | RT マーク・トーシャー (グリーンベイ・パッカーズ) |
80 | 5 | 42 | 45 | -7 |
9位(↑) | RG レックス・ハドノット (マイアミ・ドルフィンズ) |
77 | 5 | 86 | 5 | -14 |
10位(↓) | LT アダム・テリー (ボルチモア・レイヴンズ) |
74 | 5 | 42 | 46 | -14 |
(NFL - My New Ratings & Stats)
「独走」状態にあった、ペイトリオッツの2人のうちの一角が崩れました。
というか、それよりも何よりも、
コルツのオフェンスライン選手全員が7位までに入っている、というとんでもなさ。
とりあえず、ここまでのところ、コルツのオフェンスには、
右も左も真ん中も、ランもパスも、とにかく何も穴がありません。
まだ5試合が終わっただけですから、今後どうなるのかは分かりませんが、
もしこれが、シーズン中ずっと続くのであれば、
他のチームにとっては、脅威以外の何物でもありませんね。
ただ、「一角」は崩れましたが、ペイトリオッツも好調維持。
ライトが独走状態であることには変わりありません。
昨年・一昨年の結果を見てみると、「170ポイント」というのは、
ほとんど、シーズン終了時の1位のポイントに近いものがあります。
今後のポイントは、コルツの面々がライトに追いつくことが出来るかどうか、
・・・というところですね。
果たして、どうなりますか。
というわけで、ベスト10のうち、7人が2チームで占められ、
あとは、8位・9位・10位に他チーム選手がパラパラと。
先週、2人がベスト10に入っていたタンパベイ・バッカニアーズ勢は、
今週のコルツ戦で、完全にオフェンスを止められてしまい、圏外に去ってしまいました。
オフェンスが好調であるのみならず、
好調な相手オフェンスを止めてしまうチームであるのも、恐ろしいところだなぁ。
さて、では、このスタッツも、今週は11位以下を掲載します。
昨シーズン同様、これは「ベスト100」という形でいきましょう。
(NFL - My New Ratings & Stats)
100位までに1人も選手が入っていないチームは、
アトランタ・ファルコンズ、デトロイト・ライオンズ、
ジャクソンビル・ジャガーズ、カンザスシティ・チーフスの4チーム。
ライオンズとかジャガーズは、ちょっと意外な感じもしますし、
また、ドルフィンズやレイダーズなどが、この中に入っていないのも、
(というか、むしろ、結構上位に選手の名前があったり)
意外な感じがするかもしれませんが、
このスタッツは、ランオフェンスが安定しているかどうかが大きく影響します。
「ランオフェンスの安定」=「オフェンス全体の安定」だと思うので、
上記4チームは、勝敗数に関わらず、
「オフェンスの安定しないチーム」と言えるチームなのでしょうね。
1つ付け加えると、「オフェンス絶不調」のセインツは、
5人全員が100位までに入っています。
これはどういう現象なのか、ということを、
昨日の「レシーバーレーティング」「ランナーレーティング」と合わせて考えると、
それだけ、インターセプトやファンブルといった、
ターンオーバーが多発している・・・ということになるのでしょうね。
(「オフェンスラインスタッツ」には、それらの数は影響しません)
言わば、「オフェンスラインは頑張ってるのに・・・」というところです。
逆に言えば、「土台」はしっかりしている、ということですから、
何かキッカケをつかめれば、浮上してくるチャンスあり、
・・・ということだとも思うんですけどねぇ。
今後の展開を見守りたいところです。
以上、第5週の「オフェンスラインスタッツ」でした。
第6週の希望(まとめ)
本来であれば、ここで「ディフェンスインパクトポイント」を掲載するところですが、
ちょっと時間がないので、これは明日に回します。(今週は人数が多いので大変)
では、第6週の「希望」のまとめを。
第6週の「勝利希望」は、以下のような感じです。
なお、「第1弾」=「ドラフト直後Ver.」、「第2弾」=「プレシーズン直前Ver.」、
「第3弾」=「開幕直前Ver.」、「直前」=「現在の気持ち」で、
希望が前と変わらなかった場合は、省略してあります。
希望 | ||||||||
アウェイ | ホーム | 第1弾 | 第2弾 | 第3弾 | 直前 | |||
CIN | KC | CIN | KC | CIN | ||||
HOU | JAC | HOU | JAC | HOU | ||||
MIA | CLE | CLE | MIA | |||||
MIN | CHI | MIN | ||||||
PHI | NYJ | NYJ | ||||||
STL | BAL | STL | BAL | |||||
TEN | TB | TB | ||||||
WAS | GB | GB | ||||||
CAR | ARI | ARI | CAR | ARI | ||||
NE | DAL | NE | DAL | |||||
OAK | SD | SD | ||||||
NO | SEA | NO | ||||||
NYG | ATL | ATL |
今週は、ちょこちょこと変わってますね。
というか、改めて数えてみたら、「直前」で半分近くひっくり返してしまったんだなぁ。
まず、シンシナティ・ベンガルズ対カンザスシティ・チーフスの試合は、
チーフスのクォーターバックがQBブローディ・クロイルになるのであれば、
俄然、チーフスに気持ちが傾いたところですが、
どうやらQBデイモン・ファードのままのようなので。
ファードは、昨シーズン、それなりに応援していたんだけど、
なんか、ちょっと、気持ちが離れてしまったなぁ。
ジャクソンビル・ジャガーズ対ヒューストン・テキサンズの試合は、
ちょっと迷うところなのですが、勢いが落ちつつあるテキサンズに、
もう1度持ち直してもらいたい、という思いを込めて。
やっぱり、ジャガーズとテキサンズでは、
どちらかと言えばテキサンズの方を応援したいかな。
マイアミ・ドルフィンズ対クリーブランド・ブラウンズの試合は、
ドルフィンズQBクリオ・レモン頑張れ、というところで。
(僕の「ブラウンズとの相性の悪さ」は、先週崩れた・・・はず)
セントルイス・ラムズ対ボルチモア・レイヴンズの試合は、
ラムズQBマーク・バルジャーが出場してこないことに加え、
レイヴンズのQBスティーヴ・マクネアが怪我のため、
どうやら出場してくるのはQBカイル・ボウラーになりそう、
・・・となれば、そりゃ、応援しないわけにはいかないでしょう。
カロライナ・パンサーズ対アリゾナ・カーディナルズの試合も、
非常に迷うところなのですが、
カーディナルズQBカート・ウォーナーに、大きな期待をかけて。
(パンサーズQBデイヴィッド・カーに期待していないわけではないのですが・・・)
そして、ニューイングランド・ペイトリオッツ対ダラス・カウボーイズの試合。
正直、ペイトリオッツに無敗を守ってもらって、
第9週のインディアナポリス・コルツとの「無敗対決」を楽しみに待ちたい、
・・・という気持ちもあるのですが。
ただ、「ペイトリオッツの「勝利希望」にして、カウボーイズが勝った場合」と、
「カウボーイズの「勝利希望」にして、ペイトリオッツが勝った場合」を比べて考えると、
前者の場合の悔しさが勝るなぁ、と。
そんなところが決め手になりました。
・・・って、外れることを前提に考えるのって、どうなのよ。
さて、約4ヵ月前に書いた、この週の「補足」は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20070619
>例えば、「QBジェイク・デロームの立場が、そろそろ危ない」とか聞こえてきたら、
>パンサーズに気持ちがぐぐっと傾きそうです。
・・・とか書いていますが、
いやぁ、怪我で戦線離脱してしまうことは考えていませんでしたねぇ・・・。
>あと、オークランド・レイダーズ対サンディエゴ・チャージャーズは、
>もちろん、チャージャーズの「勝利希望」ではありますけども、
>もし、レイダーズが開幕から快進撃をしていようものなら、
>期待の高まりから、ちょっと心が揺れるかもしれません。
こんなことも書いていますが、これは、レイダーズのクォーターバックが、
QBジャマーカス・ラッセルであることが、そもそもの大前提。
ラッセルがホールドアウトをしたことで、もう、心の揺れようがありません。
(というか、快進撃もしてないけど)
・・・先週も書きましたが、ホント、いろいろな「想定」が崩れているよなぁ。
>しかし、そうだとすると、
>もし、ジャイアンツのここまでの成績が、僕の「希望」どおりになろうものなら、
>リーグも頭を抱えてしまうところでしょうが・・・。
これも、僕の思惑なんか関係なく、
ニューヨーク・ジャイアンツは、それなりの成績に持ち直しつつありますね。
リーグにとって、これは喜ばしいことなのでしょうが、
ロンドンでの対戦相手のドルフィンズの方が、未だに勝利が無かったりするので、
その試合の盛り上がりを考えると、やっぱり頭を抱えているのかも・・・。
(ロンドンの試合までは、まだ、あと2週間ありますが)
あ、そうそう。
アトランタ・ファルコンズのクォーターバックは、
QBジョーイ・ハリントンのままのようです。
・・・とりあえず、今週は。
先週、バッファロー・ビルズのマンデーナイトゲーム(しかもホームゲーム)に、
J・P・ロスマンが出られなかったことに対し、非常に残念な思いをしていたので、
「とりあえず」でもなんでも、
マンデーナイト(しかもホームゲーム)にハリントンが出られることを、喜んでおきます。
あとは、とにかく、結果さえ残せれば・・・。
こうなったら、ジャイアンツを撃破して、
リーグ関係者の頭を、もっと抱えさせてしまってください。
以上、第6週の「希望」のまとめでした。