ついてない人



NFL第7週、日曜日の試合の感想を。


まさか、今週、この人の名前を出すことになるとは、思いもよりませんでした。


あ、最初に書いておきますが、結構、「被害妄想」気味に書いてますので、
そのつもりでお楽しみ(?)ください。


というわけで、アトランタ・ファルコンズニューオリンズ・セインツの試合。


ホント、ついてないよなぁ、ファルコンズQBジョーイ・ハリントン
・・・間違いじゃないですよ、「ついてない」です。


この試合から、ファルコンズはQBバイロン・レフトウィッチスターターとなったのですが、
第3クォーター途中で怪我をしてしまい、試合から退いてしまいました。


なので、ハリントンが再登場。


レフトウィッチは、後半2プレーしか出場していないので、
ほぼ「前半はレフトウィッチ」「後半はハリントン」だと考えられるところです。


で。


前半「13対7」。
後半「3対15」。


・・・ああ、レフトウィッチがそのまま出場していればファルコンズが勝てたのに・・・?


ダウトです。
実は、レフトウィッチが出場している間に、「13対14」に逆転されています。


でも、きっと、一般的な印象は前述のようなものになってしまうでしょう。


確かに、後半3点しか取れなかったのは痛いです。
が、原因は、どこにあったのでしょう。


前半最後のニーダウンのときと、レフトウィッチが怪我をしたドライブを除いて考えると、
レフトウィッチは、6ドライブでパス23回中15回成功145ヤード獲得、
ハリントンは、3ドライブでパス18回中12回成功128ヤード獲得。


どちらも同じような感じ・・・というか、半分しかオフェンス機会がなかったことを考えると、
むしろ、ハリントンの方が、しっかりとドライブをつなげられていたイメージです。


じゃあ、なんだ?


前半、ラン15回72ヤード獲得。
後半、ラン9回3ヤード獲得。


・・・あ、これだ。


特に、RBウォリック・ダンが酷い。


前半9回29ヤード獲得だったダンは、後半4回で−1ヤード。
しかも、4回中3回がロスプレー。


・・・ハリントンへの嫌がらせですか・・・。


まあ、それはもちろん冗談で、そんなことがあるわけはなく、
恐らく、後半になると体力が落ちてきている等の理由があるのでしょう。
(ここまでの試合でも、そんな傾向はあったと思います)


・・・ああ、なんか、毎週のようにダンに対して文句を言っているので、
まるで、僕がダンを大嫌いみたいですが、むしろ、ダンは好きなタイプの選手です。
良い話も、いろいろと聞こえてきて、非常に好感が持てますし。


今シーズン、ダンの調子が悪いのは「客観的事実」ですので、悪しからず。


というわけで、つまり、何が言いたいのかというと。


 1.ファルコンズが負けたのはランオフェンスが失速したことが原因
 2.レフトウィッチハリントンも、そんなに変わらない


でもきっと。
世の中の多くの人は、こう思ってしまうのでしょう。


「ああ、やっぱりハリントンではダメだ」。


・・・ついてないよなぁ。


もちろん。


そんなことを吹き飛ばすくらいの活躍が出来れば、何も文句は出ないはずですから、
活躍できないハリントンがダメなんですけどもね。


それにしても、先週書きましたように、僕は、
ファルコンズが不振なのは、クォーターバックだけが原因というわけではない」、
というところをこの試合で見られるはずだと思っていて、
確かに、それが見られかかっていました。


レフトウィッチが怪我をしなければ。


・・・ハリントン、ついてません。


そして、何より「ついていない」のは、レフトウィッチが怪我をしたことで、
ハリントン、ツキだけはあるな」と思われてしまうであろうこと。


全く。
一体、どういう星の下に生まれているんだか・・・。


来週、ファルコンズバイウィークなので、
レフトウィッチの怪我が酷いものでないのならば、良い休養になるでしょう。


もちろん、再来週の試合、ハリントンが出てくるのであれば応援したいと思いますが、
今度こそ、レフトウィッチで1試合を通してもらいたいような、そんな気もしています。


・・・まあ、ハリントンの「星の巡り」を考えると、
どう転んでも悪い方向にいくような気がしないでもないですが・・・。


・・・と、いろいろと書いてきましたが。


最初に書きましたように、これは、かなり「被害妄想」気味。


もしかしたら、NHKBS1の放送の「今週の試合結果」でも触れられていたような、
ファルコンズは、ハリントンに代わってレフトウィッチが出場しましたが勝てませんでした」、
というくらいが、普通の人の認識なのかもしれません。


・・・僕はちょっと、ハリントンにのめりこみすぎだな・・・。


さて、今週、最も「凄かった」試合。
それは、テネシー・タイタンズヒューストン・テキサンズの試合でしょう。


まず、この試合は、第1クォーター途中に、テキサンズQBマット・シュアブが負傷。
第2クォーターに一旦復帰するも、また怪我をしてしまい、結局試合から退きました。


先ほどのレフトウィッチと合わせて、
この週2人目の「怪我人スタータークォーターバック」です。


・・・一体、どこまで続くのでしょうか。


さて、試合は、圧倒的にタイタンズが押す展開。


前半終了時点で「22対7」、第3クォーター終了時には「32対7」。
圧倒的です。


ところで、アメフトの試合では、「よく見る得点」と「あまり見ない得点」があります。


例えば、
「3点」「7点」「10点」「13点」「14点」「17点」「20点」「21点」「24点」、
・・・というようなあたりは、よく見る得点です。


これは、言うまでもなく、アメフトは基本的に「3点」と「7点」の積み重ねが多いためですね。


で、この試合、第3クォーター途中で、「25対7」になったときに思ったのですが。


「25点」って、今までどこかで見たことありましたっけ・・・?


いや、もちろん、ツーポイントコンバージョンとか絡めたりすれば、あり得る得点ですが、
珍しい得点であることには違いないでしょう。


逆に、次の「32点」まで来ると、たまに見る得点のようにも思います。
得点が増えてくると、組み合わせも多く考えられますしね。


ちなみに、「25点」の内訳は、「3点×6回+7点」。


・・・というところで、本題です。


この試合、タイタンズKロブ・ビロナスが大活躍。
今見ましたように、第3クォーターまでで6回のフィールドゴールに成功しました。


もちろん、この要因の1つは、タイタンズのオフェンスが決め手を欠いたため、
ということではありますが、最初の1回は52ヤードという長い距離でしたし、
ビロナス自身、素晴らしい出来だったということでしょう。


ああ、凄いなぁ。
この試合の勝利の殊勲者だなぁ。


・・・と、のんびり見ていたら、とんでもないことに。


第4クォーター、テキサンズが立て続けに2つタッチダウンを奪い「32対22」。
(1回、ツーポイントコンバージョンに成功)


タイタンズの楽勝ペースかと思ったら、あっという間に10点差にまでなってしまいました。


その後、ビロナスがもう1本フィールドゴールを成功させ(7本目!)、
さすがにもう突き放した・・・かと思いきや、
またも、テキサンズタッチダウンを奪って6点差。


この時点で、残り時間2分を切っていましたので、
テキサンズは、オンサイドキックを試みます。


これに成功。


そして、そのドライブタッチダウンを奪って、なんと、ついに逆転してしまいました。
ビックリ。


第4クォーターだけで29点を奪っての逆転劇。
2週間前のダラス・カウボーイズの逆転劇よりも凄いかも。


いやぁ、凄い試合でした。


・・・と、思いきや。


まだ試合は、残り時間が約1分ありました。


まさか・・・まさか・・・、という、まさかの展開。


敵陣11ヤード地点まで進み、試合終了とともに、
ビロナスが29ヤード逆転フィールドゴールを成功させたのでした。


・・・テキサンズ、なんてガックリな試合なんだ・・・。


そして。


ビロナスの、この「決勝フィールドゴール」は、この試合8本目のフィールドゴール成功。
堂々の、NFL新記録です。


凄い!


やってくれたなぁ。


ビロナスは応援しているキッカーの1人ですが、
まさかまさか、こんな歴史に名を残すことをやらかしてくれるとは。


何か、「予想外」の嬉しさですね。


ビロナスは、ポカもありますが、
大事な場面で、大事なフィールドゴールを成功させる場面も見られるキッカー


今後の活躍も期待したいと思います。


さて、もう1試合、なかなか凄かった試合。
それは、ピッツバーグ・スティーラーズデンバー・ブロンコスサンデーナイトゲーム。


タッチダウンタッチダウン、パント、パント、
インターセプトインターセプト、パント、パント。


これが、試合最初からの両チームオフェンスの顛末。


見事に一進一退でした。


しかし、ここで、「一進一退」が崩れます。


スティーラーズQBベン・ロスリスバーガーインターセプトを喫してしまったのに対し、
ブロンコスQBジェイ・カトラータッチダウンパスを通しました。


更に、次のドライブでは、ロスリスバーガーサックを喰らってファンブルしてしまい、
ボールを拾ったブロンコスDEティム・クロウダーが、そのままリターンタッチダウン


前半は「7対21」となりました。


このままなら、ブロンコスペースか・・・?


しかし、やはり一進一退。


インターセプトタッチダウンタッチダウンタッチダウン、パント、タッチダウン


これが、後半最初からの両チームオフェンスの顛末。


後半はブロンコスからのオフェンスでした。
・・・ということは・・・、スティーラーズは、3ドライブ連続タッチダウンということですね。


これで、「28対28」。
ついに同点に追いつきました。


しかし。
この試合も、この時点で、残り時間が約1分。


これをフィールドゴールに結び付けられるかどうかが、
良いクォーターバックかどうかの分かれ道と言ってもよいでしょう。


そして、カトラーは「良いクォーターバック」でした。


ちょっと、インターセプトとかが心配になる(両クォーターバックとも)ところはありましたが、
まあ、なかなか動きの激しい試合で面白かったですね。


さて、「GAORA」で放送していたニューヨーク・ジェッツシンシナティ・ベンガルズの試合は、
特に書くことは無い・・・かな。


ジェッツのQBチャド・ペニントンは、さすがにもう降ろされることになっちゃうのかなぁ。
ちょっと残念な気はしますけどねぇ。


そして、NHKBS1で放送していた、
シカゴ・ベアーズフィラデルフィア・イーグルスの試合。


この試合も、最後は、なかなか面白い展開となりました。


ところで、第4クォーター、時計が2分間違っているという、
珍しい場面がありましたね。


この場面、残り時間「11分21秒」が「9分21秒」に変えられたのですが、
ホンマかいな、と思って書き戻して調べてみたら、
直前のフィールドゴール成功の瞬間の時計は「10分21秒」。


・・・んんー? 1分違うぞ・・・?


と思いきや。


更に巻き戻して、残り時間「13分23秒」時点。
ベアーズ側オフェンスで、スナップしたボールが転々と転がり、ターンオーバーか、
・・・と思ったら、ルールによりフォルススタートの反則となった、あの場面。


ここで、次の瞬間、時計が「14分23秒」になっていました。


なるほど、確かにきっかり2分間違ってました。


・・・というか、そんなに後になってから、よく修正できたもんだ。
(まあ、外部からの指摘があったのかもしれないけども)


と、本日はそんなところで。


以上、第7週日曜日の試合の感想でした。