良い週



NFL第10週、日曜日の試合の感想を。


まずは、NHKBS1で放送していた、
インディアナポリス・コルツサンディエゴ・チャージャーズの試合から。


いや、面白い試合でした。


まあ、正直、かなりグダグダな面はありましたけども、
こういう試合も、なかなか楽しめていいのではないでしょうか。(笑いながら見る感じ)


・・・と、「最も強く応援しているのはQBペイトン・マニングとコルツ」、
という僕が言うのも、なんですが。


マニングは、ランが全然出ない上に、短いパスも思うように通らなくて、
今シーズンの「パターン」に、全く持っていけませんでしたね。


あれだけ怪我人がいては・・・と言われるところですが、
それなら、それなりの戦い方もあったはずで、
メンバーが違うのに「いつもどおり」にしようとしたのが、
この試合のマニングの大失敗だったのかなぁ、と思います。


先週の試合も、結局、RBジョセフ・アッダイに頼りっきりだったわけで、
そのアッダイが止められた途端にこれでは、工夫が無いというところでもあります。


それにしても、プレッシャーがかかりまくっているマニングを見ると、
オフェンスラインの重要性というのが、嫌というほど分かりますね。


ホント、こうまで変わるものなのか、という感じで。


ただでさえ怪我人が多かったのに、この試合で更に増えてしまったのは、
今後に向けて、痛手どころの話ではありません。


とにかく、全員しっかり治して、プレーオフまでに元気に戻ってきてもらいたいものです。


対するチャージャーズは、勝ったのは良かったのですが、
ただ、オフェンスがとにかく進まない進まない。


QBフィリップ・リバーズは、ホント、どうしちゃったんでしょうね。


第1クォーター終わったあたりで、
「ああ、第5週のダラス・カウボーイズバッファロー・ビルズの試合みたいだ」、
と思ってしまったのですが、あの試合のビルズも、
スペシャルチームやディフェンスが頑張っていながら、
全然オフェンスが進まずに得点差を付けられず、
結局、最後の最後で「奇跡的」な逆転負けを喫することになってしまっていたのでした。
(まあ、あれよりは、この試合のチャージャーズオフェンスの方が、まだ進んでいましたが)


だから、きっとこの試合も、最後にはコルツが逆転して終わるんだろうな、と。


律儀に(?)、「ツーポイントコンバージョンに失敗して2点差」というところまで、
同じ展開にしてくれたし。(時間帯が早かったので、オンサイドキックとはいきませんが)


で、それは、半ば、そのとおりになりかかっていたのですが、
最後の最後で、逆の「どんでん返し」が待っていました。


Kアダム・ヴィナティエリが29ヤードフィールドゴールに失敗。


ちなみに、放送ではカットされていましたが、
この試合、前半の最後にも、ヴィナティエリは42ヤードフィールドゴールを失敗しています。


なんか、最後は、なんとなく失敗するような雰囲気に包まれていたので、
いつぞやかのKホセ・コルテス(うわっ、懐かしい・・・)のキックを見るかのような、
「ああ、やっぱり・・・」という感じがしないでもなかったのですが、
まあ、成功していたら成功していたで、久しぶりに「自作自演」と書いていたのかも。


そういえば、またニュース記事に、
「名手ヴィナティエリが、まさかの失敗」という文字が躍っているのかな、
とか思いましたけども、ざっと見たところ無かったので、
さすがに記事を配信する側も、そろそろ同じ表現をするのは止めたようです。


これだけ何度もあったら、「名手」が「まさか」じゃないですよね、さすがに。


・・・と、未だに、「Kマイク・ヴァンダージャットヴィナティエリ」を、
キッカー強化」だとは認められない僕の恨み節・・・。


そろそろ、ヴァンダージャット再評価の機運が挙がってくれないかなぁ。
(まあ、マニングとの仲の悪さは、どうしようもないと思うけども・・・)


・・・話が逸れました。


とにかく1つ言えることは。


ファンブルリカバータッチダウンで「21対23」となった瞬間、
雨に濡れるノーヴ・ターナーヘッドコーチの、なんとも言えない表情。(どアップ)


・・・あれを見た後では、「ホント、勝って良かったなぁ」としか、言いようがありません。


苦しい立場は、まだまだ続くと思いますが、頑張れ、ターナー


さて、あとは、駆け足で数試合、取り上げておきます。


アトランタ・ファルコンズのQBジョーイ・ハリントン
第1クォーターに怪我で一旦退くも、戻ってきて、
最後、試合残り時間20秒で30ヤード決勝タッチダウンパス。


ありがとー!


バッファロー・ビルズQBのJ・P・ロスマン
前半はさっぱりな出来も、後半、盛り返して、
試合残り時間50秒での決勝フィールドゴールドライブも演出。


ありがとー!


・・・ま、その2人については、そんなところで。
来週以降も、よろしく。


さて、今週も続いている「怪我人スタータークォーターバック」の「連鎖」です。


シカゴ・ベアーズオークランド・レイダーズの試合。


ベアーズのQBブライアン・グリーシーが、前半終了間際に負傷し、
QBレックス・グロスマンが出てきました。


それにしても、前述のハリントンロスマンもそうなのですが。


「降格したスタータークォーターバック」が、
昇格したクォーターバックの怪我で、次々と復帰してくる今シーズン。


・・・ホント、どんなだよ。


昔、教科書で読んだ「塞翁が馬」って話を思い出すなぁ。
(つまり、スターター復帰できたことを喜んでいると危ないんだけども)


ちなみに、グロスマンは、第4クォーターに59ヤード逆転タッチダウンパスを通して、
チームを勝利に導きました。


グリーシーの怪我の具合は分からないのですが、必ずしも成績が良かったわけでもないので、
このままグロスマンに戻すのも面白いと思うんですけども、どうなるんでしょうかねぇ。


で、それでダメなら、QBカイル・オートンを登場させるということで。(それが僕の本命)


そうそう、負傷といえば、クォーターバックじゃないですが、
ミネソタ・ヴァイキングスRBエイドリアン・ピーターソンが、
グリーンベイ・パッカーズ戦で負傷して、途中退場した模様です。


好事魔多し。
何事も無く、次の試合で復帰してくれるといいんですけども。


続いて、シンシナティ・ベンガルズボルチモア・レイヴンズの試合。


レイヴンズのQBスティーヴ・マクネアは、
第4クォーター中盤に、サックを受けてファンブルターンオーバーの後、
次のドライブでは、QBカイル・ボウラーが出てきていました。


しかし、これは、「怪我をしたから」というわけではなく、
不振だったための交代、ということのようです。(ちょうど、先週の試合と同じような)


ボウラーも、短い登場時間の中でインターセプトを喫したりしていましたが、
一応、長いパスを通してタッチダウンドライブを導き、シャットアウトを免れる、
・・・という程度には活躍できました。


ちなみに、この試合の最終得点は「21対7」。


ああ、「タッチダウン3つ対タッチダウン1つ」なのね・・・と思ったら大間違い。


フィールドゴール7つ対タッチダウン1つ」です。


・・・なんという、決め手の無さなんだか・・・。


マクネアは、現地メディアからも、「交代してもおかしくない」と言われているようで、
ようやく、ボウラーの出番となってくれそうです。


次は、クリーブランド・ブラウンズピッツバーグ・スティーラーズの試合。


ブラウンズの最終スタッツは、パス123ヤード・ラン40ヤード。
スティーラーズの最終スタッツは、パス278ヤード・ラン159ヤード。


・・・で、危うく、スティーラーズは負けるところでした。


スペシャルチームって、ホント、大事ですねぇ。


GAORA」で放送していた、デトロイト・ライオンズアリゾナ・カーディナルズの試合は、
カーディナルズの強いところ(特に前半)が見られて、なかなか良かったです。


このまま、勢いに乗ってくれるといいんだけどなぁ。


・・・と、まあ、そんなところで。


最初に触れたように、「最も応援している」コルツは負けてしまいましたが、
今触れた中の多くの試合で、「希望どおり」になっていますし、
他にも、デンバー・ブロンコスが勝ってくれたり、
ジャクソンビル・ジャガーズが勝ってくれたりと、
個人的には、なかなか嬉しいことの多かった週でした。


あと、ニューオリンズ・セインツが負けたのは嬉しくないですが、
セントルイス・ラムズの初勝利は、ちょっと嬉しい・・・とか。
(ちょうど、コルツとチャージャーズのような感じか)


うん、良い週だ。


以上、第10週日曜日の試合の感想でした。