混沌に次ぐ混沌
カレッジフットボールは、今ちょうど第13週の途中ですが、
非常に面白い展開となってきていますので、ちょっとだけ触れておきます。
まず、先週終了後の「BCSランキング」上位10校を改めて。
1位 LSU(SEC) 10勝1敗
2位 カンザス大(Big 12) 11勝0敗
3位 西バージニア大(Big East) 9勝1敗
4位 ミズーリ大(Big 12) 10勝1敗
5位 オハイオ州立大(Big Ten) 11勝1敗
6位 アリゾナ州立大(Pac-10) 9勝1敗
7位 ジョージア大(SEC) 9勝2敗
8位 バージニア工科大(ACC) 9勝2敗
9位 オレゴン大(Pac-10) 8勝2敗
10位 オクラホマ大(Big 12) 9勝2敗
で、以下は、先日書いていたこと。
>1位LSUは、今週も危なげなく勝って、
>「BCS全米選手権」出場の権利を、ほぼ手中に収めつつあるようです。
>
>次週も同カンファレンス下位校のアーカンソー大が相手で、
>このまま、1敗でレギュラーシーズンを終えられそうですし。
>
>まあ、こういうところで「まさか」が起こるのが、
>今シーズンの特徴ではあるんですけども。
・・・起こりました、その「まさか」が。
LSU、敗戦です。
うわぁ、そうきたか。
というわけで、「BCS全米選手権」出場争いが、
ますます混沌としてきております。(というか、毎週、混沌としまくり)
現状では、2位カンザス大と4位ミズーリ大の(現地時間)本日の試合で勝利した方が、
まず間違いなく進めるものと思われそうですが、
ただ、勝った方は、来週、現在10位のオクラホマ大と、
「カンファレンス優勝決定戦」を戦うことになります。
(実は、対戦相手がオクラホマ大かどうかは、まだ確定じゃないけど、多分)
これも勝てば、もちろん文句なしでしょうが、簡単にはいかないでしょう。
となると、3位の西バージニア大の方が近いのかもしれません。
本日の対戦相手は、20位コネチカット大ですから、もちろん強敵ですが。
それから、西バージニア大は、来週、ランク外チーム(ピッツバーグ大)との対戦が残っており、
こちらも、「まさか」が起こらないように気をつけなければならないでしょう。
もし、西バージニア大が負けてしまうようなことがあれば、
既に全日程を終えている5位オハイオ州立大にチャンスが回ってきます。
先々週の「まさか」の敗戦から、一転、
「まさか」の「BCS全米選手権」進出もあり得る状況になってきました。
うーん、凄い展開だ・・・。
それ以下のチームの状況にも触れておきますと、
6位アリゾナ州立大は、一昨日、11位のUSCに敗れて、脱落となりました。
7位ジョージア大は、本日のジョージア工科大(ランク外)との試合に勝利しても、
そんなに評価は上がらないでしょうが、上位陣が軒並み負ければ、まだまだ分かりませんし、
更に、来週、「カンファレンス優勝決定戦」が残っています。
この試合の対戦相手は、LSU。
強敵ですが、勝てば、もちろん評価も大きく上昇するでしょう。
8位のバージニア工科大は、本日、16位バージニア大と対戦します。
こちらも、来週、カンファレンス優勝決定戦が残っていますが、
LSUと対戦するジョージア大よりは、勝つ可能性は高いと思えるところ。
ジョージア大が負けて、バージニア工科大が勝てば、
もちろん、こちらにもチャンスが出てくることになるわけです。
9位オレゴン大も、本日のUCLA戦、来週のオレゴン州立大戦に連勝すれば。
10位オクラホマ大は、本日はランク外のオクラホマ州立大戦ですが、
前述のとおり、来週には、カンザス大かミズーリ大との「優勝決定戦」があります。
先ほどもちょっと書きましたとおり、本日の試合に負けると、
優勝決定戦に進めない可能性もありますが、まあ、「BCS全米選手権」進出争いという意味では、
本日の試合に負けたら終了なので、ここでは気にしてもしょうがないな。
ああ、もしかして、6位アリゾナ州立大に勝った11位USCにも、
まだまだチャンスがあったりして・・・。
いやいや、その前に、昨日負けたLSUが、今週何位に位置づけられるかによっては、
来週、大逆転で再浮上してくることもあるんじゃないか・・・?
・・・と、まあ、書けば書くほど、
一体どこが「BCS全米選手権」進出となるのか、全く分からなくなってきます。
とりあえず、まずは、本日の試合結果次第。
皆さんが、これを読まれる頃には、全て終わっているかもしれませんから、
興味のある方は、ここまで書いたことを頭に入れて、結果を見てみてはどうでしょうか。
http://scores.espn.go.com/ncf/scoreboard
一応、このページを紹介しておきますが、ある特定チームの試合結果と成績を見るには、
この日記上でチーム名をクリックして出てくるキーワードページに、
「ESPN.com」のチームページへのリンクが貼ってありますので、それをクリックする、
・・・というのが、最も手っ取り早いと思います。(僕は、いつもそうしてます)
どうぞ、ご利用くださいませ。
さあ、果たして、どうなる!?
週間オフェンスラインMVP(第11週)
さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第11週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | オフェンスライン ポイント |
ラン | パス | 反則 | |
---|---|---|---|---|---|
LT | チャド・クリフトン (グリーンベイ・パッカーズ) |
27 | 16 | 11 | 0 |
LG | ブライアン・ウォーターズ (カンザスシティ・チーフス) |
38.5 | 36 | 2.5 | 0 |
C | ダン・コッペン (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
46.5 | 34 | 12.5 | 0 |
RG | ラス・ホクスタイン (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
42.5 | 30 | 12.5 | 0 |
RT | ニック・ケイザー (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
41 | 16 | 25 | 0 |
まあ、予想通りというか何というか、ペイトリオッツ選手が並んでおります。
(左サイドは、いまいちだったみたいですが)
「全8ドライブ中7ドライブでタッチダウン」という、とんでもないオフェンスでしたからね。
当然と言えば、当然でしょうか。
その中で、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、コッペンとなります。
コッペンは、昨シーズンのワイルドカードプレーオフのときに、
「週間オフェンスラインMVP」となっており、経歴も紹介しておりました。
そのときに、「プレーオフになると目立つ活躍を見せるようだ」と書いておりましたが、
もちろん今シーズンは、レギュラーシーズンからバリバリ活躍している、
オフェンスラインの1人です。
第1週と第8週のときにも、「ベストオフェンスライン選手」に入っていましたね。
また、ちょっと怪我がちなことも紹介しておりましたが、
今シーズンも、第5週に怪我のため欠場しています。
まあ、1週間休んだだけで、あとは出場を続けているので、もう問題ないのでしょう。
若手・若手と言っても、もう5年目。
ペイトリオッツのオフェンスラインには、自分より若い選手もいます。
ルーキーの年から2年連続してスーパーボウルの大舞台を踏んでいますが、
その頃と今とでは、また、心境もいろいろと変わっていることでしょう。
果たして、コッペンにとって、「5年で3度目」のスーパーボウル出場となるのか。
さて、第11週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
順位(比) | 選手名 | オフェンスライン ポイント |
試合数 | ラン | パス | 反則 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位(→) | LT マット・ライト (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
220 | 10 | 106 | 135 | -21 |
2位(↑) | RT ニック・ケイザー (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
168 | 10 | 40 | 135 | -7 |
3位(↓) | LG ライアン・リルヤ (インディアナポリス・コルツ) |
160.5 | 10 | 152 | 29.5 | -21 |
4位(↓) | C ジェフ・サタデイ (インディアナポリス・コルツ) |
158.5 | 10 | 136 | 29.5 | -7 |
5位(↑) | C ダン・コッペン (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
142.5 | 9 | 92 | 64.5 | -14 |
6位(↑) | LG ローガン・マンキンズ (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
141.5 | 10 | 102 | 67.5 | -28 |
7位(↓) | LT トニー・ユーゴー (インディアナポリス・コルツ) |
137 | 6 | 90 | 61 | -14 |
8位(↑) | LT ウィリアム・トーマス (フィラデルフィア・イーグルス) |
128 | 8 | 124 | 18 | -14 |
9位(↓) | RT カリーム・マッケンジー (ニューヨーク・ジャイアンツ) |
124 | 10 | 112 | 19 | -7 |
10位(↓) | RG ジェイク・スコット (インディアナポリス・コルツ) |
113.5 | 10 | 112 | 29.5 | -28 |
(NFL - My New Ratings & Stats)
今週の状況は、なんとも分かりやすくて、
「ペイトリオッツ選手が上がって、コルツ選手が下がる」という形になっています。
まあ、そりゃあ、そうだろうなぁ。
1位のライトは、値はほとんど変わっていないのですが、
2位以下との差は大きく離れています。
結局、独走のまま、ってことになるのかな。
以上、第11週の「オフェンスラインスタッツ」でした。
ディフェンス選手ランキング(第11週時点)
さて次は、「ディフェンスインパクトポイント」です。
まずは、第11週で高い値となった選手を、
ディフェンスライン・ラインバッカー・ディフェンスバックで、それぞれ1人ずつ。
選手名 | ポイント | タックル | ロス | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|---|
DT コーリー・ウィリアムズ (グリーンベイ・パッカーズ) |
62 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 2 |
LB テレール・サグス (ボルチモア・レイヴンズ) |
41 | 6 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 |
CB サム・マディソン (ニューヨーク・ジャイアンツ) |
47 | 7 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 |
ウィリアムズは、「スターターではないディフェンスタックル選手」という、
かなり、このポイント的には、名前が挙がってきにくいポジションの選手なのですが、
カロライナ・パンサーズ戦で、見事に2サック2ファンブルフォースの活躍を見せました。
前半終盤の最後のパンサーズオフェンスで、
最初のプレーでいきなりサック&ファンブルフォース。
そのときは、相手にボールを押さえられてしまいましたが、
その後、7ヤード地点まで攻め入られたところで、もう1度、サック&ファンブルフォース。
これが、今度は値千金のターンオーバーとなりました。
この試合は、「パッカーズ快勝」という趣ではありましたが、
終盤、ちょっとパンサーズの勢いが増していた場面もありましたので、
ここで、得点を入れられずに前半終了できたのは、
案外、試合結果に大きく影響したのかもしれませんね。
サグスは、クリーブランド・ブラウンズ戦で、
試合開始早々のドライブをファンブルによるターンオーバーで断ち切ったり、
終盤に、サックで相手オフェンスを断ち切って、
直後の勝ち越しフィールドゴールにつなげたりと、なかなかの活躍でした。
まさか、その後、「オフィシャルレビューで覆ってフィールドゴール成功」から、
オーバータイムでの逆転負けに至ってしまうという、
(ある意味)ドラマチックな展開が待っていようとは・・・。
マディソンは、デトロイト・ライオンズ戦で、
試合終盤、逆転の危機に陥りそうになってから、突然活躍を始めました。
第4クォーター、6点差まで詰め寄られた後のライオンズオフェンスのときに、
まず、ファンブルフォース。(ただし、ターンオーバーにはならず)
そして、最後、残り時間1分を切った段階で、インターセプト。
大事なところで活躍できるのは、素晴らしいことですね。
さて、第11週時点での「ディフェンス選手ベスト10」は、以下の通り。
順位(比) | 選手名 | ポイント | タックル | ロス | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位(→) | LB ジェイムズ・ハリソン (ピッツバーグ・スティーラーズ) |
266 | 41 | 6 | 9 | 2 | 1 | 5 |
2位(→) | LB ジュリアン・ピーターソン (シアトル・シーホークス) |
221 | 37 | 6 | 8 | 0 | 1 | 4 |
3位(→) | LB マイク・ヴレイブル (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
210 | 34 | 5 | 9 | 0 | 0 | 4 |
4位(↑) | DE ジャレッド・アレン (カンザスシティ・チーフス) |
204 | 16 | 9 | 11 | 7 | 0 | 1 |
5位(↑) | LB デマーカス・ウェア (ダラス・カウボーイズ) |
201 | 41 | 8 | 10 | 1 | 0 | 2 |
6位(↑) | LB ウィル・ウィザースプーン (セントルイス・ラムズ) |
198 | 59 | 13 | 4 | 4 | 0 | 2 |
7位(↓) | SS クリス・ハリス (カロライナ・パンサーズ) |
190 | 52 | 4 | 0 | 2 | 1 | 5 |
8位(↓) | DE エルヴィス・ドゥーマーヴィル (デンバー・ブロンコス) |
187 | 11 | 3 | 9 | 2 | 1 | 3 |
8位(↓) | LB ローファ・タトゥープ (シアトル・シーホークス) |
187 | 59 | 9 | 1 | 3 | 1 | 3 |
8位(↑) | LB E・J・ヘンダーソン (ミネソタ・ヴァイキングス) |
187 | 62 | 19 | 4 | 2 | 0 | 1 |
(NFL - My New Ratings & Stats)
先週までほどではありませんが、
今週も、ハリソンはそこそこ活躍して、2位との差を広げています。
これは、独走態勢に入ったのかも・・・?
で、2位以下が混戦気味になってきまして、
5位まで20ポイント差、10位(8位タイ)まででも34ポイント差という状況です。
ピーターソンやヴレイブルは、「大きく一気に稼いだ」という感じで、今の位置にいますが、
その「貯金」が、徐々に失われていっている形ですね。
来週あたり、また、「大きく一気に稼ぐ」という活躍が出来るでしょうか。
以上、第11週の「ディフェンスインパクトポイント」でした。