耐え切ったディフェンス



NHKBS1で放送していた、NFLスーパーボウル
ニューヨーク・ジャイアンツニューイングランド・ペイトリオッツの試合の感想を。


あえて、自ら晒しますが。


第15週、ワシントン・レッドスキンズニューヨーク・ジャイアンツの試合について、
以下のような感想を書いておりました。(試合結果は「22対10」でレッドスキンズ勝利)


>さて、ジャイアンツは、ワイルドカード争いで依然として優位に立っておりますが、
>今日の試合を見る限り、ジャイアンツがプレーオフで生き残れるようには、とても思えません。
>(まあ、レッドスキンズも、難しそうだけども)

プレーオフを面白くするためにも、ジャイアンツには、このまま負け続けてもらいたいなぁ、
>・・・と、個人的には思う次第。


・・・・・・。


・・・いや、ホントごめん、悪かった。


でも、プレーオフで生き残れるようには、とても思えなかったからなぁ。


これが、開幕当初のことだったら、
「まだシーズンが始まったばかりだったから」と言えるところですが、
シーズン終盤のことなんだから、もう、訳分かりません。


史上稀に見る「変わり身」だったということでしょう。


いやぁ、それにしても、今日の試合、ジャイアンツは素晴らしいディフェンスでしたねぇ。


ただ、正直に言えば、前半を見ていての感想は、
「ああ、この前のサンディエゴ・チャージャーズと同じだな」というもので。


せっかくディフェンスが頑張っているのに、
その間にフィールドゴール1本しかオフェンスが取れないようでは、
とてもとても、ペイトリオッツに勝つことなんか出来ないです。


終盤になればなるほど、いつも、ペイトリオッツオフェンスは尻上がりに良くなっていく、
もしくは、別の言葉で言えば、
いつも、最後には、頑張っていたディフェンスが耐え切れなくなっていくのですから。


ところが。


耐え切っちゃったんですね、この試合のジャイアンツディフェンスは。


いや、正確には、「最後の最後」には、ちょっと耐え切れず、
一旦、逆転を許してしまっていたのですが、
第4クォーターも半ばを過ぎるまで耐えていたのは、やはり大きく、
大雑把に言って、1タッチダウン分は、失点を少なく出来ていたと思います。


それが、最後の「逆転ドライブ」につながったことは、言うまでもないでしょう。


この試合、QBイーライ・マニングがMVPを受賞していましたが、やや納得のいかないところで、
個人的には、ディフェンス勢の誰かに受賞してもらいたかったものです。
(「誰か1人」という特定をしにくかったのも事実だけれども)


というか、途中で実況の方が言われていましたが、代表して、
スティーヴ・スパグニュオロディフェンスコーディネーターがMVPでいいのかも。(無理だけど)


余談ですが、ああいう、アクションの派手なコーチは大好きです。
プレーオフのここまでの試合でも、チラチラ映るので気になってました。


もし、レッドスキンズヘッドコーチにでも就任するのならば、俄然、注目せねば。


さておき、でも、まあ、マニングも頑張りましたね。


ホント、「いつ崩れるか」「いつ崩れるか」と不安感を煽りながら、
結局、最後まで崩れなかったんですから。(かなり崩れる寸前だったけど)


最後の「逆転ドライブ」は、かなり「ミラクル」でした。


ところで、僕は、
兄のインディアナポリス・コルツQBペイトン・マニングを無茶苦茶応援しているのに、
イーライ・マニングの方は、全く応援していなかったりします。


どうも、世間一般的(?)には、
マニング兄弟は両方嫌い」か「兄を応援しているから弟も」かのどちらかが多く、
次いで、「兄は嫌いだけど弟は頑張れ」的な人が多いようなイメージなので、
僕は珍しい応援タイプになるのかな・・・なんて思ったりする今日このごろ。


そんな見方をしているせいか、スーパーボウルMVPを受賞した後であっても、
まだ、イーライ・マニングの「覚醒」には、眉唾な気分でいるのですが、
普段から書いているように、「勝てるクォーターバック」が「良いクォーターバック」。


このプレーオフの出来が、本当に素晴らしいものだったことに、間違いはないでしょう。


果たして来シーズン以降も、同じようなプレーを続けていけるのかどうか、
注目していきたいところです。


・・・多分、個人的には、これからも応援しないとは思いますが・・・。


さて。


それにしても、惜しかった!


・・・何がって?


いや、もうちょっとのところで、
ペイトリオッツWRウェス・ウェルカーがMVPを取れていたんじゃないかと思うと、
それが、惜しくて仕方がないのです。


前半はレシーブ回数の伸びなかったウェルカーですが、
後半に入って、伸びる伸びる。


6・7キャッチしたあたりで、
「これは、スーパーボウル記録いくんじゃないか!?」と、密かに思い始めていたので、
もう、そのあたりから、ずっとドキドキでした。


まあ、あのままペイトリオッツが逃げ切ったとしても、
タッチダウンもなく、レシーブ回数の「タイ記録」だけでは、
MVPを受賞できたかどうか微妙だったかもしれませんが、
でも、結構、近かったんじゃないでしょうかねぇ。


それだけが、かなり残念なところでした。


そういった気持ちもありますが、
ただ、まあ、この試合を一言で表すとしたら、これしかないでしょう。


面白かった!


以上、スーパーボウルの感想でした。

スーパーボウルの結果(まとめ)



では、スーパーボウルの結果を振り返ってみます。

               
アウェイ ホーム 希望 結果
NYG NE NE NYG
    0/1  
       
    3/11  
    27.3%  



ニューイングランド・ペイトリオッツファンの皆様。
最後にもう1度、お詫び申し上げます。


・・・あまりに「予定調和」で、逆に、オチになってないんじゃないか・・・とか思ったり。


で、これで、今シーズンのプレーオフは、
全11試合中3試合しか「希望どおり」じゃなかった、という、惨憺たる結果に。


最初から最後まで、「裏目」「裏目」を引いてばかりのシーズンを締めくくるのに、
ある意味、ふさわしい結果となりました。


・・・もう、(自嘲の)笑いも枯れましたよ・・・。


そして、もう1つ、特筆すべきことが。


今シーズン、ニューヨーク・ジャイアンツは、
レギュラーシーズン16試合とプレーオフ4試合の計20試合を戦いましたが、
その全てで、僕は、相手チームの「勝利希望」としておりました。


つまり、1試合たりとも「ジャイアンツ勝利希望」としたことはなかった、ということです。


参ったか!


しかも、「当該週直前Ver.」だけでなく、今シーズンの「勝敗表(希望)」の全て、
つまり、「ドラフト直後Ver.」「プレシーズン直前Ver.」「開幕直前Ver.」も含めて、
1つ残らずそうなのですから、我ながら徹底しています。


参ったか!


そして、ジャイアンツは、見事、スーパーボウル王者に。


参ったか!


・・・・・・。


・・・ごめん、ホント、参った・・・。


・・・・・・。


さて。
これをもって、2007年シーズンはお開きです。


例年、ここで、次のシーズンの「前提」の候補を挙げているのですが、
とりあえず、今のところ、何も考えていません。


というか、何も考えられません・・・。


ドラフトまでに、ぼちぼちと考えていきたいと思います。


・・・今度は、「裏目」らないように・・・。


以上、スーパーボウルの結果のまとめでした。