週間オフェンスラインMVP(スーパーボウル)



では、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。


スーパーボウルの「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。

  選手名 オフェンスライン
ポイント
ラン パス 反則
LT デイヴィッド・ディール
ニューヨーク・ジャイアンツ
-3 2 -5 0
LG リッチ・シューバート
ニューヨーク・ジャイアンツ
21.5 24 -2.5 0
C ショーン・オハラ
ニューヨーク・ジャイアンツ
27.5 30 -2.5 0
RG クリス・スニー
ニューヨーク・ジャイアンツ
31.5 34 -2.5 0
RT カリーム・マッケンジー
ニューヨーク・ジャイアンツ
17 22 -5 0



綺麗に、全員ジャイアンツ選手となりました。


1試合しか無い週なんだから、勝ったチームの選手が全員並ぶのは当然、
・・・と思われるかもしれませんが、実は、そうでもなく。


昨シーズンのスーパーボウルのときは、負けたシカゴ・ベアーズから3人、
一昨年に至っては、負けたシアトル・シーホークスの選手ばかり5人でしたから。


で、今シーズンの結果は、「ジャイアンツのオフェンスが素晴らしかった」から・・・、
・・・なのかというと、そうでもなく。


この結果は、「ニューイングランド・ペイトリオッツのオフェンスが如何に崩れていたか」、
という、そんな証ということになるんじゃないかと思います。


タックル選手のディールなんか、マイナスの値で入ってますしね。


ちなみに、ペイトリオッツの左タックル選手マット・ライトは、
圧倒的に低い値で、全10人中最下位。


コテンパンでした。


ディビジョナルプレーオフのときに書いていたとおり、
やはり、ライトを攻略することが、ペイトリオッツに勝つ道だったということでしょう。


さて、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
ジャイアンツ選手5人の中から、右ガード選手のスニーです。


先ほど、ジャイアンツのオフェンスが素晴らしかったわけではない、と書きましたが、
ランプレーがよく出ていたのは、間違いなくジャイアンツの方でしたから、
それは、ガード選手の働きあってこそですね。


「ベストオフェンスライン選手」で名前が挙がること自体、これが初めてなスニーは、
2004年に、ドラフト2巡でジャイアンツに指名されNFL入り。


その年、11試合にスターター出場を果たすと、
翌年からは、ずっと全試合にスターター出場を続け、現在に至っています。


ちなみに、2004年、ドラフト1巡指名でジャイアンツに入団したのが、
スーパーボウルMVPを受賞したQBイーライ・マニング。(正確にはトレード入団だけど)


同期入団で、ほとんど一緒のプレーに出続けた2人が、
共に良い仕事をして、スーパーボウルで勝利したのですから、
他の人には分からない、格別な思いがあるかもしれませんね。


まだ、共に4年目。


これから、マニングが、ジャイアンツで長期の活躍をしていくようなことがあれば、
もしかしたら、そのそばには、ずっと、スニーがいるのかもしれません。


以上、スーパーボウルの「オフェンスラインスタッツ」でした。

ディフェンス選手ランキング(スーパーボウル)



さて次は、「ディフェンスインパクトポイント」です。


スーパーボウルで高い値となった選手を、
ディフェンスラインラインバッカーディフェンスバックで、それぞれ1人ずつ。

選手名 ポイント タックル ロス サック パスDef INT FUM
DE ジャスティン・タック
ニューヨーク・ジャイアンツ
48 1 3 2 0 0 1
LB アダリアス・トーマス
ニューイングランド・ペイトリオッツ
43 2 1 2 0 0 1
CB エリス・ホブズ
ニューイングランド・ペイトリオッツ
29 0 1 0 2 1 0



ディフェンスの大活躍で勝ったジャイアンツですが、
感想のところでも書いたように、「誰か1人」というのは絞りにくく、
結局、それが、ディフェンス陣からMVPが選出されなかった原因なのでしょう。


そんな中、最も良いスタッツを残した選手を挙げるとすれば、それは間違いなくタック


前半のうちに2サックを挙げ、特に2つ目のものは、
ファンブルからのターンオーバーになっていました。


また、それだけではなく、RBローレンス・マロニーに対しての、
ノーゲインロスタックルが、実に3回もあり、ペイトリオッツのランオフェンスを封鎖。


大きく勝利に貢献した選手であることは、疑う余地がありません。


もうちょっと目立っていれば、MVPもあったかもしれないのに、惜しかったですねぇ。


あとの2人は、ペイトリオッツから。


トーマスは、タックファンブルフォースした直前のドライブで、
サックをしてファンブルフォース


ターンオーバーとはなりませんでしたが、
25ヤード地点まで攻め入られていたところを、結局、パントに追い込んだのですから、
ほとんどターンオーバーしたも同然と言えます。


そして、もう1回、第4クォーターの終盤にもサック


ジャイアンツに最後のタイムアウトを使わせることに成功しますが、
その3プレー後が、決勝タッチダウンパスとなり、
残念ながら、「値千金」のプレーとはなりませんでした。


ホブズは、第2クォーター序盤、14ヤード地点まで攻め入られたところで、
見事にインターセプトをして、ピンチを脱しました。


この時点で、得点は「3対7」。


この状態が、ずっと第4クォーターまで続くのですから、
結果として勝てなかったとはいえ、これもまた、大きなプレーだったと言えますね。


以上、スーパーボウルの「ディフェンスインパクトポイント」でした。