フリーエージェント交渉解禁
さあ、始まりましたよ、フリーエージェント交渉。
解禁は、現地2月29日(日付が変わってすぐ)からだったので、
これを書いている時点で、まだ半日ちょっと経っただけなのですが、
もう、続々と契約のニュースが届いてきております。
・・・と、その前に。
例によって、「NFL備忘録」のページにポジション別の一覧を載せました。
この日記では触れておりませんでしたが、
2月の始め頃に、「2008年にフリーエージェントとなる選手」という形で、
「なる予定」の選手一覧も載せておりました。
それと比べると人数が減っているのは、もちろん、
ここ1ヶ月の間に、多くの選手が再契約(契約延長)をしたためですね。
また、今年は、フランチャイズ指定される選手が非常に多かったのですが、
例えば、インディアナポリス・コルツのTEダラス・クラークは、
指定された次の日に再契約を結んでいたりしますし、
グリーンベイ・パッカーズのDTコーリー・ウィリアムズなどは、
昨日になって、クリーブランド・ブラウンズへのトレード移籍が発表されています。
一口に「フランチャイズ指定」と言っても、
引き止めるためだったり、契約延長交渉を有利に進めるためだったり、
はたまた、他チームに高く売るためだったりと、
いろいろな戦略があるのが、面白いところですね。
なお、フリーエージェント選手一覧は、「NFL.com」で発表されているものを参照としたのですが、
そこには、ウィリアムズの名前がありました。
「正式に契約を結ぶまではフリーエージェント扱い」ということかもしれませんし、
とりあえず、そのまま載せてあります。
そんなこんなで、本日、「フリーエージェント」となった選手は、全部で485人。
フリーエージェントは、いくつかの種類に分かれますが、それぞれの人数は、
- 無制限フリーエージェント ・・・ 352人
- 制限付きフリーエージェント ・・・ 108人
- 独占権付きフリーエージェント ・・・ 14人
- フランチャイズ指定 ・・・ 10人
- トランジション指定 ・・・ 1人
となっています。
もうちょっと細かく、ポジション別に見てみましょうか。
無制限 | 制限付き | 独占権付き | フランチャイズ | トランジション | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
クォーターバック | 20 | 6 | 0 | 0 | 0 | 26 |
ランニングバック | 30 | 12 | 3 | 0 | 0 | 45 |
ワイドレシーバー | 34 | 6 | 3 | 0 | 0 | 43 |
タイトエンド | 32 | 6 | 2 | 1 | 0 | 41 |
オフェンスライン | 51 | 18 | 2 | 2 | 1 | 74 |
ディフェンスライン | 51 | 18 | 1 | 4 | 0 | 74 |
ラインバッカー | 55 | 10 | 1 | 1 | 0 | 67 |
ディフェンスバック | 68 | 28 | 2 | 2 | 0 | 100 |
スペシャルチーム | 11 | 4 | 0 | 0 | 0 | 15 |
計 | 352 | 108 | 14 | 10 | 1 | 485 |
なんか、選手比率を考えると、ワイドレシーバーが少ない感じがするなぁ、
・・・と思ったのですが、昨年の人数を調べたら38人だったので、
今年だけのことではないようで。
ちゃんと調べたわけではないですが、なんか、ワイドレシーバー選手は、
他のポジションよりも「フリーエージェントになる率」が低いような気がします。
これは、「その前に解雇されてしまいやすい」という意味なのかなぁ、と。
そうやって見てみると、各ポジションの特徴が表れていて面白いのかもしれませんね。
あと、昨年と比べてみても、
明らかに、タイトエンド選手が多いようです。
まあ、これは、たまたまか。
では次に、チーム別で。
無制限 | 制限付き | 独占権付き | フランチャイズ | トランジション | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
アトランタ・ファルコンズ | 15 | 4 | 0 | 0 | 0 | 19 |
アリゾナ・カーディナルズ | 15 | 8 | 1 | 1 | 0 | 25 |
インディアナポリス・コルツ | 6 | 5 | 1 | 0 | 0 | 12 |
オークランド・レイダーズ | 12 | 3 | 0 | 0 | 0 | 15 |
カロライナ・パンサーズ | 15 | 4 | 0 | 1 | 0 | 20 |
カンザスシティ・チーフス | 12 | 3 | 0 | 1 | 0 | 16 |
クリーブランド・ブラウンズ | 16 | 4 | 0 | 0 | 0 | 20 |
グリーンベイ・パッカーズ | 6 | 3 | 1 | 1 | 0 | 11 |
サンディエゴ・チャージャーズ | 3 | 2 | 5 | 0 | 0 | 10 |
サンフランシスコ・49ers | 9 | 2 | 0 | 0 | 0 | 11 |
シアトル・シーホークス | 13 | 2 | 0 | 1 | 0 | 16 |
シカゴ・ベアーズ | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 |
ジャクソンビル・ジャガーズ | 13 | 2 | 0 | 0 | 0 | 15 |
シンシナティ・ベンガルズ | 10 | 5 | 1 | 1 | 0 | 17 |
セントルイス・ラムズ | 10 | 4 | 0 | 0 | 0 | 14 |
ダラス・カウボーイズ | 5 | 4 | 3 | 1 | 0 | 13 |
タンパベイ・バッカニアーズ | 12 | 3 | 0 | 0 | 0 | 15 |
デトロイト・ライオンズ | 14 | 7 | 1 | 0 | 0 | 22 |
テネシー・タイタンズ | 14 | 7 | 0 | 1 | 0 | 22 |
デンバー・ブロンコス | 8 | 4 | 0 | 0 | 0 | 12 |
ニューイングランド・ペイトリオッツ | 17 | 1 | 0 | 0 | 0 | 18 |
ニューオリンズ・セインツ | 14 | 1 | 0 | 0 | 0 | 15 |
ニューヨーク・ジェッツ | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
ニューヨーク・ジャイアンツ | 7 | 3 | 0 | 0 | 0 | 10 |
バッファロー・ビルズ | 19 | 2 | 0 | 0 | 0 | 21 |
ピッツバーグ・スティーラーズ | 5 | 5 | 0 | 0 | 1 | 11 |
ヒューストン・テキサンズ | 17 | 1 | 0 | 0 | 0 | 18 |
フィラデルフィア・イーグルス | 6 | 1 | 0 | 1 | 0 | 8 |
ボルチモア・レイヴンズ | 7 | 7 | 0 | 1 | 0 | 15 |
マイアミ・ドルフィンズ | 14 | 5 | 0 | 0 | 0 | 19 |
ミネソタ・ヴァイキングス | 8 | 4 | 0 | 0 | 0 | 12 |
ワシントン・レッドスキンズ | 16 | 0 | 1 | 0 | 0 | 17 |
計 | 352 | 108 | 14 | 10 | 1 | 485 |
まあ、これは、何とも言えないのですが。
カーディナルズの「25人」というのが、ちょっと抜けて多くて、
次いで、ライオンズとタイタンズの「22人」ですか。
逆に、少ないほうでは、ジェッツが「7人」、イーグルスが「8人」、ベアーズが「9人」。
・・・どっちが「良い傾向」なんでしょうかね。
ちなみに、昨年は、多かったのがテキサンズ・シーホークス・カーディナルズ・ドルフィンズ、
少なかったのが、パッカーズ・ベアーズ・ブロンコス・ジェッツ。
・・・微妙だけど、やや「少ない」方が、次のシーズンの成績が良かったりするのか・・・?
というか、「多い」のカーディナルズと、「少ない」のベアーズ・ジェッツを筆頭に、
なんか、人数の多少は、チームごとにしっかりと特徴があるんですねぇ。
これが、「ゼネラルマネージャーの傾向(特徴)」ってことになるのかな。
いやぁ、毎年記録していると、面白い発見があるものです。
さて。
そんな感じで始まったフリーエージェント市場。
昨年は、最初の2日間だけで47件も契約が結ばれたように、
スタートダッシュが非常に肝心で、また、見所があります。
果たして、どんな契約が結ばれていくでしょうか。
今年も、折を見て、統計データを載せていきたいと思います。
本日は、こんなところで。