ボウルゲーム終盤戦の紹介



つい先日、「中盤戦」を紹介したばかりですが、
週末まで待っていると年末・年始になってしまうので、とっとと続きを。


カレッジフットボールボウルゲーム紹介の最終回。
全32試合の中から、終盤戦11試合について簡単に紹介したいと思います。

日付 ボウルゲーム チーム名(所属)
1月1日 アウトバックボウル テネシー大SEC
ペン州立大Big Ten
1月1日 コットンボウル オーバーン大SEC
ネブラスカ大Big 12
1月1日 ゲーターボウル 西バージニア大Big East
ジョージア工科大ACC
1月1日 キャピタルワンボウル アーカンソー大SEC
ウィスコンシン大Big Ten
1月1日 ローズボウル USCPac-10
ミシガン大Big Ten
1月1日 フィエスタボウル ボイジー州立大WAC
オクラホマ大Big 12
1月2日 オレンジボウル ルイビル大Big East
ウェイクフォレスト大ACC
1月3日 シュガーボウル ノートルダム大独立校
LSUSEC
1月6日 インターナショナルボウル 西ミシガン大MAC
シンシナティ大Big East
1月7日 GMACボウル オハイオ大MAC
南ミシシッピ大C-USA
1月8日 BCS全米選手権 フロリダ大SEC
オハイオ州立大Big Ten



いよいよ、「4大ボウル」そして「BCS全米選手権」と、注目試合が目白押し。
このあたりは、対戦カードが決定したときにちょっと紹介していましたが、改めて。


1月1日は、ボウルゲームの「ピーク日」で、6試合も行われます。
まずは、「アウトバックボウル」から。


SEC」カンファレンス上位のテネシー大と、
Big Ten」カンファレンス4位のペン州立大の対戦です。


ここまで、「SEC」カンファレンス中位チームの紹介のときに、
「上位チームには確実に負けている」ということを書いてきましたが、
その「上位チーム」がいよいよ登場。


テネシー大は、シーズン前は、同カンファレンスの「中位」くらいの評価だったのですが、
初戦で「強豪」カリフォルニア大に勝ったのを初め、
シーズン中盤過ぎまでなかなか素晴らしい成績を残し、
ランキングの順位もだんだん上がってきていました。


BCSランキング」での最高位は11位でしたが、
その前に、第6週後の「AP通信」ランキングでは8位にまで上がっていましたね。


第3週で、同カンファレンスのフロリダ大に敗れているのですが、
それが、「21対20」という大接戦。


フロリダ大は、負けた1試合を除けば、この試合が1番危ないところでした。
ここで負けていたら「BCS全米選手権」出場はなかったわけで。


テネシー大は、11月に入って2連敗し、
カンファレンス優勝争いからも後退してしまったのですが、
この激戦区「SEC」カンファレンスにありながら「9勝3敗」という成績だったのは、
十分に立派な成績と言えるところでしょう。


最終BCSランキングは17位。


対するペン州立大は、「Big Ten」カンファレンスの4位なのですが、
実は、このカンファレンスは上位3チームが抜けているので、
カンファレンス「中位」という記載が妥当かもしれません。


そんなわけで、ランキングにはあまり顔を見せませんでしたが、
(「圏外」付近をうろうろしていましたね)
たまたま「注目校」との対戦が多かったので、何度か日記で名前は出てきていました。


まず、第1週でアクロン大と対戦。
ここは、順当にペン州立大が勝利。


続けて第2週でノートルダム大と対戦。
「41対17」と大差で敗戦。


そして、第4週でオハイオ州立大と対戦。
「28対6」と、やはり大差で敗戦。


・・・と、まあ、そんな感じで、これだけでも実力は大体測れるかも。


ちなみに、あと、ミシガン大ウィスコンシン大の同カンファレンス2校に負けています。


そんなわけで、この試合は、
テネシー大優位と考えていいんじゃないかと思います。


次に、「コットンボウル」。


前回、サンボウルの紹介のときに、「第1回が1936年」と書きましたが、
このコットンボウルも1937年発足と、同じくらい古いボウルゲームになります。


ちなみに、現存のボウルゲームで、第2次世界大戦前から行われているのは、
この2試合に加え、ローズボウルオレンジボウルシュガーボウルと、
5試合だけだったりしますので、貴重度も分かるというものでしょう。


あと、以前にもちょっと書いたと思いますが、今、「4大ボウル」といえば、
ローズボウルオレンジボウルシュガーボウルと、あとはフィエスタボウルですが、
これは、「BCS」の仕組みが出来てからのことで、
それ以前は、このコットンボウルフィエスタボウルの代わりに入っていた、とのことです。


まあ、とにかく、「格」が非常に高いボウルゲーム


そんな試合の対戦カードは、「SEC」カンファレンス上位のオーバーン大と、
Big 12」カンファレンス優勝決定戦出場校(敗戦)のネブラスカ大の対戦になります。


オーバーン大は、先ほどのテネシー大と同じく、「SEC」カンファレンス上位ですが、
どちらが上かといえば、やはり、こちらのオーバーン大ではないでしょうか。
(今シーズン、直接対決は無かったのですが)


最終BCSランキングが9位、ということもありますが、
同カンファレンスの他の上位校にいくつか勝っており、
特に、「カンファレンス優勝校」にして「BCS全米選手権」出場のフロリダ大に、
唯一土をつけたチームが、このオーバーン大でした。


また、フロリダ大に勝つ前ですが、シーズン序盤に、「AP通信」ランキングでは、
最高2位にまでなっていたこともありましたね。


ただ、その直後、第6週のアーカンソー大戦に敗れたことが、
結果としては、カンファレンス優勝決定戦出場を逃し、
また、もしかしたら「BCS全米選手権」出場も逃した原因ともなり、
それが、非常に悔やまれるレギュラーシーズンだったのではないでしょうか。


対するネブラスカ大は、カンファレンス優勝決定戦に出場しているとはいえ、
どちらかといえば、「他のチームの成績が悪かったため」という面が強く、
実は、それほど「素晴らしい成績」というわけではありません。


もちろん、そこまで「9勝3敗」というのは、十分に高いですが、
オーバーン大と比べて」という意味で言うと。


第3週では、USCにも大敗していましたね。


最終BCSランキングは23位。


そんなわけで、この試合は、オーバーン大が「圧倒的優位」と考えて良い、
・・・と思ったのですが、「互角の評価」とも言われているようで。
あれ、そうなんだ。


うーん、僕は、オーバーン大がサクッと勝つと思うんだけどなぁ。


さて3試合目は、「ゲーターボウル」。


この試合は、先ほどのコットンボウルに次いで古い現存ボウルゲームで、
1946年発足となっております。


さあ、「注目校」の登場。
Big East」カンファレンス2位の西バージニア大と、
ACC」カンファレンス優勝決定戦出場のジョージア工科大の対戦になります。


西バージニア大については、シーズン中、ずっと注目してきましたので、
ここでは詳細は省きますが、第10週ルイビル大との「全勝対決」に敗れるまでは、
BCS全米選手権」出場の最有力候補の1校でした。


BCSランキングも、最高3位まで上がっていましたし。


ただ、そこで負けたために、(後からもう1敗していますが)
結局、カンファレンス優勝も逃す結果となり、
最終BCSランキングも、13位に止まっています。


対するジョージア工科大は、ちょっとムラがあるシーズンで。


第1週でノートルダム大と対戦し、負けたとはいえ接戦を演じ、
また、その後5連勝していたので、それなりに良いかもしれない、
・・・と思われ始めたところで、クレムソンに敗れ、
クレムソン大は、当時はそれなりの評価でしたが、その後負け続けています)
また、優勝決定戦の前の週にも、そんなに高くない評価のジョージア大に敗れています。


先ほどのネブラスカ大と同様に、
優勝決定戦出場校にしては、やや物足りない感じがしますね。


ここはもう、「注目校」ですし、西バージニア大にスカッと勝っていただきましょう。


続いて、「キャピタルワンボウル」。


これも、古いボウルゲーム
1947年発足です。


出場するのは、「SEC」カンファレンス優勝決定戦出場のアーカンソー大と、
Big Ten」カンファレンス3位のウィスコンシン大です。


この日は、「SEC」カンファレンス所属校が多くて、これが3校目。
いかに、レベルの高いカンファレンスなのか、という証でもあるでしょう。


そんな中での「優勝決定戦出場」ですから、その強さは言わずもがな。


ただ、実は、アーカンソー大は、当初はそんなに評価が高くなかったんですよね。
第1週でUSCと対戦して、「50対14」という大敗を喫していたりもしますし。


しかし、その後に10連勝。
BCSランキングも、最高6位にまで上がりました。


そこから、同地区のLSUに負け、また、優勝決定戦でフロリダ大にも負けて、
今現在2連敗中・・・というところだけは気になりますが、
(そのため、最終BCSランキングは12位)
もちろん、ここでも良い試合をしてくれることだけは間違いありません。


また、アーカンソー大と言えば、今年のハイズマン賞争いで、
「得票数2位」となったRBダレン・マクファデンがいます。


今まで、あまり注目してこなかっただけに、
この試合での活躍に注目して、来シーズンにつなげたいところですね。


対するウィスコンシン大も、当初は評価が高くなかったけれども、
勝ち進むうちに評価を上げてきたチーム。


第4週に、同カンファレンス2位のミシガン大に敗れたのが唯一の敗戦で、
レギュラーシーズン11勝1敗、最終BCSランキング7位は、
アーカンソー大以上の成績」と言って良いでしょう。


ただ、同カンファレンス優勝のオハイオ州立大とは対戦しておらず、
また、最初にペン州立大のところで書きましたように、
今シーズンの「Big Ten」カンファレンスは、
「4位以下」が実力的に離れてしまっている感があるため、
好成績は、その恩恵にあずかったもの・・・と言えなくもないところだったりします。


いや、ウィスコンシン大が頑張ったからこそ4位以下が離れた、
という見方が正しいのかもしれませんが。


・・・さあ、どっちだ?


というわけで、勢い等も加味して考えると、非常に難しいところですが、
「高いレベル」での良い試合になりそうなので、それを楽しみにしましょうか。


さあ、いよいよここからは、「4大ボウル」に突入です。
まずは、「ローズボウル」。


Pac-10」カンファレンス優勝のUSCと、
Big Ten」カンファレンス2位のミシガン大との対戦です。


レギュラーシーズン中の経緯は、結構書いてきていますし、ここでは省略します。


どちらも、「BCS全米選手権」出場まであと一歩と迫りながら、逃してしまったチーム。
特に、USCは「試合に負けて逃した」感じですが、
ミシガン大は「投票で負けた」という思いが強く、悔しさも一際大きいのかもしれません。


実は、「BCS全米選手権」に出場するフロリダ大よりもミシガン大の方が強い、
・・・と信じている人は、かなり多くいるのが現状だったりします。


そのため、もし、「BCS全米選手権」でフロリダ大が勝って、
このローズボウルミシガン大が勝ったりしたら、
最後の「全米ナンバー1」を決める投票で、かなり混乱が起こる恐れがあります。


投票で決める以上、こういう問題が出てくるのは仕方がないことですが、
せっかくの「全米ナンバー1」にケチがついてしまうのは忍びないなぁ、と。


「すっきりと決まってもらいたい」という意味でも、
僕はこの試合、USCに勝ってもらいたいと思っております。


もちろん、「注目校」ってこともあるんですけどね。


とにかく、「BCS全米選手権」を除けば、最も注目度が高い試合であることは確か。
そして、今後唯一テレビ観戦ができるボウルゲームでもあります。


日本時間1月2日の午前6時半から、「J SPORTS ESPN」にて生放送。
非常に楽しみですね。


さて、1月1日の最後の試合は、「フィエスタボウル」。


WAC」カンファレンス優勝のボイジー州立大と、
Big 12」カンファレンス優勝のオクラホマ大との対戦になります。


ボイジー州立大は、今シーズン最大の「シンデレラチーム」。


「非BCSカンファレンス」=「弱小カンファレンス」というわけでは、必ずしもありませんが、
ただ、「WAC」カンファレンスが「強豪カンファレンス」ではないことは確かで。


そんな中、1つずつ1つずつ勝ち進んで評価を上げていき、
結局、無敗でシーズンを終えて、最終BCSランキングは8位。


見事に、「4大ボウル」への出場権を掴み取りました。


「無敗といっても、弱い相手ばかりでは・・・」と思うところかもしれませんが、
注目すべきは、「AP通信」ランキングで、第3週終了後に早くもランクインしていたことで。


つまり、それだけ強い勝ち方をしている、と当初から認められていたわけです。


そもそも、相手が誰であろうと、「無敗」ということ自体、大変なことですし、
この試合でのボイジー州立大の試合っぷりに注目が集まるのは、当然のことでしょうね。


対するオクラホマ大は、「注目校」で、シーズン当初から経緯を見てきたわけですが、
とにかく、「3勝2敗」の状態から、素晴らしいカムバックを見せてくれた、
・・・ということに尽きますね。


もちろん、シーズン終盤に同カンファレンスのテキサス大が「自滅」してくれた、
ということは、非常に大きかったわけですが、
しかし、ほぼ優勝は絶望的な状況から、諦めずに連勝しての優勝ですから、
本当に素晴らしいことです。


そして、この試合、シーズン序盤に怪我で戦線離脱したRBエイドリアン・ピーターソンが、
満を持して戻ってきます。


それらのことを加味して、「オクラホマ大優位」が一般的評価。


僕ももちろん、「注目校」オクラホマ大に勝ってもらいたいですが、
ボイジー州立大がビックリさせてくれるかもしれない・・・という期待も持っている、
そんな試合です。


さて、1月2日に移りまして、「オレンジボウル」。


Big East」カンファレンス優勝のルイビル大と、
ACC」カンファレンス優勝のウェイクフォレスト大との試合です。


シーズン当初、「Big East」カンファレンスの優勝最有力候補は、
「注目校」だった西バージニア大でした。


しかし第10週、その西バージニア大との「全勝対決」に勝利。
BCSランキングも3位に上がり、カンファレンス優勝のみならず、
BCS全米選手権」出場も視野に入ってきました。


ところが翌週、同カンファレンスのラトガース大に、まさかの敗戦。


結局、レギュラーシーズン中に負けたのは、この1回のみ。


これにより、「BCS全米選手権」出場を逃してしまったわけで、
後から振り返っても、余計に悔しさが募ってくるところでしょう。
(結局、最終BCSランキングは6位)


最終週の結果次第では、カンファレンス優勝すら逃すところだったのですが、
なんとか、こちらは死守。


あとは、是が非でも1敗でシーズンを終えて、「全米ナンバー1」まであと少しだった、
ということを証明しておきたいところでしょうね。


対するウェイクフォレスト大は、レギュラーシーズン11勝2敗、
そして、「BCSカンファレンス」の1つで優勝したチームにしては、
非常に低い評価しかもらえていません。


途中経過を見ても、第9週が終わった後に、ようやく24位に顔を見せ、
そこから、ちょっとずつ上がりますが、優勝した後でも14位。


それもこれも、「ACC」カンファレンス自体の評価の低さによるものでしょうね。


もちろん、この試合、「ルイビル大が圧倒的優位」という前評判ですが、
そのままあっさり負けようものなら、更にカンファレンス全体の評価が落ちます。


「カンファレンスの看板を背負って」という意味では、
実は、このウェイクフォレスト大が、1番重いものなのかもしれません。


どれだけの「抵抗」を見せるか、注目ですね。


1月3日は、「シュガーボウル」。


独立校」で10勝2敗のノートルダム大と、
SEC」カンファレンス上位のLSUの対戦になります。


ノートルダム大は、今シーズンの「最注目校」だったので、
ここまでの経緯は、詳しく書いてきました。


「全米ナンバー1」になってもらいたかった者としては、
もちろん、残念なシーズンとなってしまったわけですが、
それでも、最終的に2敗でシーズンを終えて、
4大ボウル」に出場できたのですから、悪くはありません。


「全米ナンバー1」を目指す上では、
第3週、ミシガン大戦での「大敗」が、本当に悔やまれるところですが、
最終週にもUSCに大敗を喫しているわけで、大体、今はそのあたりの実力なのでしょう。
(奇しくも、この2校がローズボウルで対戦します)


対するLSUは、シーズン当初から好評価で、最終BCSランキングでも4位でした。
ノートルダム大が11位ですから、それよりかなり上です。


ところが、LSUが「全米ナンバー1」候補となっていたことは、
ほとんどなかったのではないでしょうか。


それというのも、第3週でオーバーン大、第6週でフロリダ大と、
シーズン前半に、同カンファレンスチームに2回負けてしまい、
「少なくともその2チームよりは下」という感じになってしまったからだと思われます。


そういう意味では、良い成績の割には評価されなかったチームと言えるでしょう。


ただ、レギュラーシーズン最終戦では、
カンファレンス優勝決定戦に出場したアーカンソー大に勝っており、
今、この時点では、評価もぐんと上がっているところです。


前評判は、「LSUが圧倒的優位」。


しかし、僕としてはもちろん、ノートルダム大に勝ってもらいたいです。
QBブレイディ・クィンともども、「有終の美」を期待したいところですね。


さて、「4大ボウル」が終わると、ちょっと間が空きます。


BCS」の目論見としては、「4大ボウル」は「4大ボウル」で盛り上がって、
さあ、ここから1週間は、「BCS全米選手権」だけに大注目!
・・・ってことだったんじゃないかと思います。


ところが、「あれ? ここで試合したら、他と被らないから注目度が増すんじゃない?」、
と(多分)思った人たちも、当然のようにいたようで。


1月6日に行われるのは、「インターナショナルボウル」。


この試合は、今シーズン新設されたボウルゲームとなりますが、
その特色は、なんと言っても「カナダ(トロント)で行われる」ということ。


おおっ、インターナショナル!


NFLも、世界戦略が着々と進んでいるところですが、
カレッジフットボールの世界でも、いよいよ世界進出ですよ。


そうそう、先日のハワイボウルのテレビ放送のときに、トリビアクイズがありましたが、
なんでも、ボウルゲームが米国外で行われるのは、
第2次世界大戦前にキューバハバナ)で行われて以来のことらしいですよ。
(以前日本で行われていた「ジャパンボウル」は、オールスターゲームなので対象外)


・・・まあ、その事実を知ると、逆に、
「なんだ、カナダか」と思っちゃいそうですが・・・。


それはさておき、「MAC」カンファレンス上位の西ミシガン大と、
Big East」カンファレンス中位のシンシナティ大の対戦になります。


西ミシガン大は、8勝4敗と、なかなか良いシーズンを過ごしたわけですが、
第11週、カンファレンス優勝する中央ミシガン大との対戦に敗れたことで、
カンファレンス優勝決定戦に進むことはできませんでした。


このカンファレンスの「注目校」だったアクロン大とは、
レギュラーシーズン最終戦で対戦し、「17対0」で西ミシガン大が圧勝しています。


対するシンシナティ大は、レギュラーシーズン7勝5敗。
「注目校」との対戦では、アクロン大には勝ったものの、オハイオ州立大に大敗し、
そして、同カンファレンスの西バージニア大にも大敗。


まあ、なんというか、それだけなら「平凡な成績」と言えるところです。


ところが。


第12週、それまで無敗だったラトガース大に初めて土をつけたのが、
なんと、このシンシナティ大です。


ええー、ここに負けるのー!?
・・・という反応が多数だったのは、言うまでもありません。


と、まあ、「終盤戦」は強豪校勢ぞろいなので、
ここでいきなり、ガクッときてしまうところですが、
これはこれなりに、面白い試合となりそうです。


カンファレンス全体の評価を考えれば、シンシナティ大が上なのでしょうが、
果たして、どうなるでしょうか。


さて、1月7日は、「GMACボウル」。


昨シーズンは、12月21日、「ボウルゲーム2試合目」が、この試合でした。
・・・大きく移動しすぎです。


MAC」カンファレンス優勝決定戦出場(敗戦)のオハイオ大と、
C-USA」カンファレンス優勝決定戦出場(敗戦)の南ミシシッピ大の対戦。


・・・うーん、カンファレンスの2位校同士の対戦なんだから、
良い対戦カードと言えば、良い対戦カードなんだけど、
なんとなく、中途半端感があるような気もしないでも・・・。


もちろん、どちらも、カンファレンス内では強いチーム。


オハイオ大は、同カンファレンスの「注目校」アクロン大に勝っていますし、
(なんか、今日の紹介では、アクロン大と対戦しているチームが多いなぁ)
南ミシシッピ大も、同カンファレンスの「注目校」UCFに勝っています。


・・・まあ、この2カンファレンスは、「注目校」が奮わなかったのですが・・・。


えー、とにかく、どちらが強いのか、比較がさっぱり分かりません。
カンファレンス全体の評価も、同じようなものですし。


ちょっと注目しどころが無いですが、
「中途半端感」を楽しむこととしましょうか。(どんなだ?)


そういえば、先ほど、
「あれ? ここで試合したら、他と被らないから注目度が増すんじゃない?」と多分思った、
と書きましたが、この2試合、どちらも「MAC」カンファレンスが絡んでいるんですよね。


・・・「仕掛け人」は、「MAC」カンファレンスの人? (どうでもいいことだけど)


さて、お待たせしました。
ボウルゲーム全32試合の最後を飾る試合は、
「全米ナンバー1」を決定する試合。


1月8日は、「BCS全米選手権」です。


SEC」カンファレンス優勝のフロリダ大と、
Big Ten」カンファレンス優勝のオハイオ州立大の対戦。


・・・というよりは、「BCSランキング1位と2位の対戦」と言ったほうが、
この試合に関しては、いいんでしょうね。


方や、シーズン前からずっと「ランキング1位」を守り通してきたオハイオ州立大
こなた、途中の敗戦で後退したものの、最後の最後で2位に食い込んだフロリダ大


もちろん、前評判は、「オハイオ州立大が圧倒的優位」です。


しかし、フロリダ大は、「ミシガン大が出場するべきだった」という声を封殺するためにも、
ここで勝っておきたい気持ちは非常に強いはず。


ローズボウルの結果によっては、勝ったら勝ったでややこしいことにもなりそうですが、
まあ、それはあくまで外野のこと。
試合には関係ありません。


僕としては、ありがたいことに「注目校」同士の対戦となって、
どちらのチームが勝っても嬉しい、という状況ですが、
判官びいき」的に見て、フロリダ大を応援しておきたいと思います。


・・・と、いうわけで。


これにて、ボウルゲーム全32試合の紹介は終了です。


ちょうど今日は、序盤戦が終わって、これから中盤戦に入るというタイミング
どんどん盛り上がって、結果を追っていきたいところですね。