ポジション特性も分かるかな



ここのところ、4月下旬のNFLドラフトに向け、
「注目校」やランキング上位校の有力選手を見てきましたが、
今回は、その他の有力選手を、ポジションごとに見ていきたいと思います。


まずは、クォーターバック
これまでに取り上げなかった有力選手は、こんなところ。


 トレント・エドワーズスタンフォード大
 ケヴィン・コッブヒューストン大
 ドリュー・スタントンミシガン州立大
 アイゼイア・スタンバックワシントン大


クォーターバックは、ノートルダム大のQBブレイディ・クィンと、
LSUジャマーカス・ラッセルの2人が抜けている、
・・・と書いていましたが、ここに来て、クィンの評価が落ち気味のようで。


現状では、ラッセルが大きく抜け出ていて、クィンがそれに次ぎ、
そして、その後にオハイオ州立大のQBトロイ・スミスなど5人くらいが続く、
という評価のようです。


上記の4人は、その、スミスと同じくらいの評価の選手たちですね。


今シーズンの成績で見ると、スタンフォード大は1勝しかしていなかったり、
ミシガン州立大は2勝、ワシントン大も5勝と、
そういった成績の良くなかったチームを率いながらの、この評価ですから、
逆に言えば、素質は相当評価されている、ということでもあるのでしょう。
ヒューストン大も、弱小カンファレンスの所属ですし)


ラッセルクィンスミスあたりに注目するのは当たり前すぎる、と思ったら、
このあたりの選手に注目するのが面白いかもしれません。


では次は、ランニングバック


 ロレンゾ・ブッカーフロリダ州立大
 ブランドン・ジャクソンネブラスカ大
 ジェイソン・スネリングバージニア大
 ゲイリー・ラッセルミネソタ大


ランニングバックも、「上位2人が抜けている」と書いてきましたが、
その「2人」、オクラホマ大RBエイドリアン・ピーターソンと、
カリフォルニア大RBマーショーン・リンチに加え、
ここに来て、オハイオ州立大RBアントニオ・ピットマンの評価も、
上がってきているようですね。


ピーターソンが1人抜けていて、それに続く2人、そして、それに何人かが続く、
・・・といった感じでしょうか。


上記の4人は、オーバーン大の「アイアンズ兄弟」の弟ケニー・アイアンズや、
怪我でシーズンを棒に振ったルイビル大RBマイケル・ブッシュ
先日の「シニアボウル」でMVPを受賞したペン州立大RBトニー・ハントなどと、
同じくらいの評価を受けている選手、ということになります。


ランニングバックは、「上位3人」がアーリーエントリー選手ですが、
今回挙げたうちでもジャクソンとラッセルアーリーエントリー


やはり、「活きのいい」選手が求められるポジションです。


では次に、フルバック選手。


 レロン・マクラインアラバマ大


フルバック選手は、全体的に、高い評価の選手はいません。


ここまでに名前を挙げてきた、ラトガース大FBブライアン・レオナードや、
テネシー大FBコーリー・アンダーソンと、今回のマクラインの3人が高評価ですが、
まあ、あまり上位では指名されないでしょうね。


ただ、選手数が絞れて注目しやすくなっているので、
どういう選手なのかは、いろいろと注目しておきたいことです。


では次に、ワイドレシーバー


 カルヴィン・ジョンソンジョージア工科大
 シドニー・ライス南カロライナ大
 ジョニーリー・ヒギンズテキサスエルパソ大
 オンドレイ・アリソン東カロライナ大
 ジェイソン・ヒルワシントン州立大
 ポール・ウィリアムズフレズノ州立大
 デイヴィッド・ボールニューハンプシャー大
 ジャコービー・ジョーンズベイラー大


ワイドレシーバーは、まず、今回挙げたカルヴィン・ジョンソンが、
現時点では飛びぬけて高く評価されているようですね。


ジョンソンについては、以前にちょっと触れていましたが、
今シーズンの「オールアメリカン」に3年生選手として選ばれていた4人のうちの1人で、
もちろん、アーリーエントリーです。


高く評価されているワイドレシーバー選手というのは、
練習を見ているだけでも、割と「凄い」と実感しやすいので、
どんな選手なのか、よく見ておきたいですね。


それに次ぐのが、オハイオ州立大WRテッド・ギンUSCWRドゥウェイン・ジャレット
テネシー大WRロバート・ミーチェムLSUWRクレイグ・デイヴィス
そして、今回取り上げているシドニー・ライスあたりになります。


ライスについては、アーリーエントリー選手について書いたときに、
レッドシャツ」の説明をして、「ライスはまだ2年生」ということを紹介していましたね。


これらの選手の中では、デイヴィス以外はアーリーエントリー選手ばかりですから、
ワイドレシーバーも、「活きがいい」のが大事なポジションということでしょう。


あとは、それに続く選手が10人ほどいる、という状況のようです。


その中では、やはりデイヴィッド・ボール
以前に、「シュラインボウル」で活躍していたことを書いていましたが、
NCAA 1-AA」の大学出身、というだけでも、注目したくなるところです。


ワイドレシーバーは、やはりポジション的に人数も多くなりますから、
選手を注目しようにも、目移りしてしまうところですが、
先ほど書いたように、練習を見て「凄い」と実感した選手に、
どんどん注目していきたいところですね。


では次に、タイトエンド選手。


 ザック・ミラーアリゾナ州立大
 ベン・パトリックデラウェア大
 スコット・チャンドラーアイオワ大
 マット・スペースミネソタ大


タイトエンド選手は、注目選手がそんなに多くないですが、
現時点で最も高く評価されているのは、マイアミ大(フロリダ)TEグレッグ・オルセン
そして、それに次ぐのが、ジョージア大TEマートレス・ミルナーと、
上記の4人の選手あたりになるようです。


なんとも言いようがないですが、個人的には、
「注目校」として挙げていながら、成績が良くなかったマイアミ大(フロリダ)の、
数少ない有力選手であるオルセンには、注目しておきたいところです。


さて次に、タックル


 ジョー・ステイリー中央ミシガン大
 ダグ・フリー北イリノイ大


オフェンスライン選手は、成績の良かったチームの選手がそのまま評価されやすいのか、
大体、ここまでで名前を挙げてきています。


最も高く評価されているのが、ウィスコンシン大Tジョー・トーマス
それに次ぐのが、ペン州立大Tリーヴァイ・ブラウンノートルダム大Tライアン・ハリス
それと、今回挙げたステイリーというあたりになるようです。


特にトーマスは、大注目されているようですから、
僕も、しっかりと注目しておきたいと思います。


さて次に、ガード


 マニュエル・ラミレステキサス工科大
 ジュリアス・ウィルソンUAB


ガードでは、オーバーン大Gベン・グラブスと、テネシー大Gアロン・シアーズが、
そこそこ高い評価をされていて、それに次ぐのが、今回挙げた2人と、
ボストンカレッジGジョシュ・ビークマン、ということになるようです。


同じオフェンスラインでも、タックル選手よりガード選手の方が、
注目度は低いようですね。


さて次に、センター


 サムソン・サテレイハワイ大
 リロイ・ハリス北カロライナ州立大
 ダスティン・フライクレムソン大


センター選手は、ガード選手よりも、更に注目度は低いです。
恐らく、ドラフト上位で指名される選手はいないでしょう。


上記の3人と、USCCライアン・カリルあたりが、
まあまあ、そんな中でも注目されている選手のようですね。


ちなみに、ランニングバックワイドレシーバーで高く評価されているのは、
アーリーエントリー選手でしたが、
オフェンスライン選手で高く評価されているのは、みんな4年生。


こんなあたりにも、「ポジション特性」みたいなものが見えてきて、面白いですね。


・・・と、本日は、こんなところで。


明日は、この続きで、「ディフェンス選手編」を。