スカウティングコンバインのまとめをざっと



ちょっと、都合により、間が空いてしまいましたが、
フリーエージェント交渉が解禁されようとしているところで、
いつまでも「スカウティングコンバイン」の話題を引きずれないので、
事前に注目していた選手などについて、簡単にまとめてみようと思います。


まず、前回載せた、「3日目」オフェンスラインタイトエンド組のところで、
NFL.com」に掲載されたビデオを見て気が付いたこと。


ウィットワースカレッジTEマイケル・アランという選手がいるのですが、
どうも、今回のスカウティングコンバインに参加している、
唯一の「NCAA 3」所属大学の選手らしいですね。


改めて、カレッジのディビジョン分けを書いておくと、
上から、「NCAA 1-A」「NCAA 1-AA」「NCAA 2」「NCAA 3」というようになっており、
つまり、「NCAA」の括りで、1番下のディビジョンの大学が「NCAA 3」所属、
ということになります。


そんなところの選手が、スカウティングコンバインに招待されている、というのは、
よっぽど目を引く存在だったのだろう、と思うのですが、
案の定、垂直跳びでタイトエンド組1位、立ち幅跳びと40ヤード走は2位と、
上位ディビジョンの大学の選手に勝る記録を残していました。


ちょっと注目しておきたいですね。


ちなみに、ウィットワースカレッジから最後にドラフト指名者があったのは、
1972年のことになるようです。


あと、オフェンスラインのビデオで、ウィスコンシン大Tジョー・トーマスが、
結構注目されていたんですけども、(まあ、それはそうでしょう)
ワークアウトのとき、脚の動きが細かくて、めちゃくちゃ速いんですよね。


元々そう言われていたのか、このときに解説者が付けたのかは分かりませんが、
このトーマスの脚の動きを、「sawing machine(ミシン)」と言ってました。


・・・うわぁ、なんか、ピッタリだ・・・。


ビデオを見なくても、どんな脚の動きか、想像が付くかと思います。
面白いなぁ。


次に、「4日目」クォーターバックワイドレシーバーランニングバック組。


今年のビデオは、注目選手に重点を置いたダイジェストが主だったので、
あまり映ってないかなぁ、と思ってましたが、良い場面を発見!


アクロン大のQBルーク・ゲッツィがボールを投げて、
ニューハンプシャー大WRデイヴィッド・ボールがレシーブしていました。


・・・いや、それを喜んでどうなるのよ、と言われるのはもっともですが・・・。


まあ、ボールは、そこそこ注目されているにせよ、
ゲッツィの注目度なんて、ほとんど無いも同然でしたから、
そういう場面が映っただけで満足です。


どこかのチームに評価されているといいんだけどなぁ。


そうそう、クォーターバックでは、ノートルダム大のQBブレイディ・クィンや、
LSUのQBジャマーカス・ラッセルなどが、
今回の中では特にワークアウトを行わなかったようです。


以前書きましたように、初めから評価が高い選手などは、
こういう不確定要素が多い場面で動きを見せることを嫌い、
後日、自分の大学でワークアウトを行うときにスカウトに動きを見せる、
・・・ということをしたりする傾向があるようですが、
まあ、ラッセルはともかく、評価が下がり気味のクィンは、
ここでワークアウトをパスしたのは、果たして正解だったんですかねぇ。


ちょっと気になるところ。


あと、クォーターバック特有の測定としては、「ボールスピード」があるのですが、
オハイオ州立大のQBトロイ・スミスが3位で、ネバダ大のQBジェフ・ロウが4位と、
事前に名前を挙げた中では、そんなあたりが目立っていました。


まあ、果たして、ボールスピードが、評価の上下に関係するのかどうか、
いまいち分からないところではありますが・・・。


ワイドレシーバーの中では、ジョージア工科大WRカルヴィン・ジョンソンが、
40ヤード走で3位となかなかでしたが、それよりも、
オハイオ州立大WRアンソニー・ゴンザレスが、
20ヤードシャトルで1位、3コーンドリルでも1位、
60ヤードシャトルで8位、40ヤード走でも12位と、
全体的に、高い順位となっていたのが、非常に目立ちました。


オハイオ州立大では、WRテッド・ギンの方が注目されている存在ですが、
ギンは、ボウルゲームの怪我の影響(?)でワークアウトをパスしており、
今後の展開では、ゴンザレスの評価が急上昇、ということもあり得るかもしれません。


あ、そうそう、各種目の説明などにつきましては、
昨年の2月末あたりの日記をご覧いただきますよう、お願いします。
今年掲載されているビデオには、ほとんどこれらの映像が無いので残念なんですけども。


先ほどちょっと名前を出したニューハンプシャー大WRデイヴィッド・ボールは、
20ヤードシャトルの欄で、記録上位者として名前が載ってました。


ただ、なんか、名前が「David Bell」という表記になっていた点が、
まだまだマイナーな選手だからなぁ、と思わせないでもなかったり・・・。
・・・いや、ただの誤植なんだろうけども。


ランニングバックでは、注目のオクラホマ大RBエイドリアン・ピーターソンが、
ちゃんとワークアウトに参加しておりました。


40ヤード走と垂直跳びでランニングバック組1位、立ち幅跳びでも2位と、
前評判に違わぬ記録を残しているのは素晴らしいところです。


元々評判が高かったのですから、上位指名は、ほぼ確定ですね。


「怪我の影響の心配がある」と書いていたルイビル大RBマイケル・ブッシュは、
恐らく、ワークアウト不参加。(ちょっと未確認ですが、記録上位者に名前なし)


アイアンズ兄弟の弟」オーバーン大RBケニー・アイアンズは、
60ヤードシャトルで1位、立ち幅跳びで3位、3コーンドリルで7位、
そして、40ヤード走でも4位。
なかなか良いところを見せました。


それから、北イリノイ大RBギャレット・ウルフが、
20ヤードシャトルと3コーンドリルで1位になっていました。


元々、もっと注目されても良い選手と思っていただけに、
こういう結果が出たのは、ちょっと嬉しいところですね。


では次に、「5日目」ディフェンスラインラインバッカー組。


ディフェンスエンドディフェンスタックルが同じ組になるので、
ディフェンスタックル選手は、速さ測定系で上位に来ることは難しいところ。
(そりゃ、ディフェンスエンド選手には、速い選手が多いですからね)


というわけで、注目していたルイビル大DTアモービ・オコイエの名前も、
記録上、そんなに見かけることが出来ません。


唯一、「ベンチプレス29回」という記録だけが載っていますが、
まあ、これは、全員載ってますし、良い結果ですが、
特にとんでもなく素晴らしいというわけでもないですね。


ビデオに、ワークアウト風景がチラッとだけ映りましたが、
まあ、特に何も言うことは無いです。


「ディフェンス選手で最も高く評価されている」クレムソン大DEゲインズ・アダムズは、
さすがの成績で、40ヤード走で堂々のディフェンスライン組1位。


他にも、立ち幅跳びと垂直跳びで3位、
20ヤードシャトルで6位、3コーンシャトルでも8位と、
全体的に、好成績を残しています。


「名前がかっこいい(?)」というだけで注目した、
ミズーリ大DEエクスゼイヴィー・ジャクソンは、
立ち幅跳びと40ヤード走の上位者として名前が載っていて、ちょっとビックリ。


・・・いや、別にビックリするところではないけども。


あ、そうそう。


ハワイ大DEイーカイカ・アラマフランシスは、どこにも名前がありませんでした。


全員載っているはずのベンチプレスの記録も無かったので、
なんらかの理由でワークアウトには参加しなかったのかなぁ。


残念。(なのか?)


ラインバッカーでは、ペン州立大LBポール・ポスルーズニーに注目していましたが、
60ヤードシャトルラインバッカー組3位、立ち幅跳びで5位、
3コーンドリルと20ヤードシャトルで6位と、
まあまあ、なかなか良い成績を残していました。


ラインバッカー組では、事前には全く何も注目していなかったのですが、
ニューメキシコ大LBクインシー・ブラックという選手が、かなり好成績を残していまして、
40ヤード走と60ヤードシャトル立ち幅跳びと垂直跳びで1位、
3コーンドリルでも3位と、ちょっと飛びぬけています。


ドラフトに向けて、注目度が増すかもしれませんね。


では最後に、「6日目」ディフェンスバック組。


この組は、「40ヤード走などが楽しみ」と書いていたので、
記録上位の選手をざっと書き出しておきます。


 1位 クリス・ヒューストンアーカンソー大
 2位 ルロン・ランドリーLSU
 3位 ジョナサン・ウェイドテネシー大
 3位 エリック・ライトUNLV
 5位 リオン・ホールミシガン大
 5位 マーカス・マッコーリーフレズノ州立大
 5位 ケニー・スコットジョージア工科大
 5位 ジョシュ・ウィルソンメリーランド大


以上が、「4秒3台」で走ったディフェンスバック選手たちです。


事前に注目していた中では、カリフォルニア大CBデイミーアン・ヒューズと、
フロリダ大FSレジー・ネルソンは、あまり目立った成績を残せなかったようで。


そうそう、あと、「アイアンズ兄弟の兄」オーバーン大CBデイヴィッド・アイアンズは、
40ヤード走で11位、20ヤードシャトルと60ヤードシャトルでもそこそこ、
・・・というような成績でした。


まあ、凄くパッとするわけではないのですが、
なんとか、ドラフト指名圏内ではあるかな、というところでしょうかねぇ。


以上。


キッカーパンターロングスナッパー組の映像が無かったのが非常に残念。


注目選手に絞って見るには、今年のビデオの形式は便利なのかもしれませんが、
全体的に、なんとなく雰囲気を楽しみたい者としては、
昨年みたいに、ただダラダラと流している形式の方が良かったなぁ。


来年は、その形式が復活するといいんだけども・・・。


本日は、こんなところで。