プレシーズンゲーム最終週の感想(前半)
NFLプレシーズンゲーム最終週の感想を。
16試合まとめて、超特急で。
・・・と思ったのですが、さすがに量がありすぎるので、今日は半分の8試合分だけ。
まずは、アリゾナ・カーディナルズ対デンバー・ブロンコスの試合。
今週は、スターター選手はお休みのチームが多いのですが、
意外と、予想していたより多くのスタータークォーターバックが出場していました。
カーディナルズのQBマット・ライナートも、そんなうちの1人。
先週、特に悪い成績だったわけじゃないし、別に休んでも良かったと思うのですが、
まあ、軽く肩を慣らしておく、って感じだったんですかね。
1シリーズだけ出場し、ドライブ自体はフィールドゴールで完結したのですが、
ライナートの成績は、いまいちパッとせずでした。
(ゴール前1ヤード地点で、立て続けにパス失敗していたり)
ま、これはそんなに気にしなくてもいいのかな。
その後、2番手のQBカート・ウォーナーも、1シリーズ出場しただけ。
で、第2クォーターはQBシェイン・ボイドが出場し、
後半はQBラング・キャンベルが出場していました。
これは、まさしく、「第3クォーターバック争い」って奴ですね。
プレシーズンゲーム最終週ならでは。
ところが、2人ともパッとせず。
この試合の出来が影響したのか、翌日、2人とも解雇されてしまいました。
・・・「争い」の結果としては、なんとも虚しいものになってしまいましたねぇ。
(本人たちにとっても、そして多分、チームにとっても)
というわけで、カーディナルズは、「2人クォーターバック体制」となっております。
ブロンコス側については、QBジェイ・カトラーもお休みだし、
特に書くことは無いかな。
あ、怪我をしているRBマイク・ベルは、一応、出場してきたようですね。
1回パスターゲットになっていただけですが、
一応、開幕に向けて復帰の準備は始められている・・・と見て良いのかな。
であれば、一安心です。
では次に、バッファロー・ビルズ対デトロイト・ライオンズの試合。
ビルズQBのJ・P・ロスマンは、第1クォーターの2シリーズに登場。
先週までで、十分に「右肩上がり」だったんだけどなぁ・・・、
・・・とも思ったのですが、まあ、この試合も、パス6回中5回成功43ヤード獲得と上々。
「右肩上がり」継続中です。
ただし、先週、「心配」と書いたビルズRBマーショーン・リンチは、
今週もやっぱり心配な出来。
ホント、大丈夫かいな。
ライオンズは、先週に引き続き、J・T・オサリヴァンが1試合丸々担当。
スターターQBジョン・キトナが大事を取っている、という事情があるにせよ、
凄いな、なんか。
プレシーズンゲームで、2試合丸々1人のクォーターバックが担当した、
・・・なんてことは、未だかつてあったのでしょうかねぇ。
で、先週は、いまいちだったオサリヴァンですが、今週は、なかなか。
十分にアピールできたのではないでしょうか。
これで、ライオンズの「2番手クォーターバック」の座は確保できたでしょうし、
スターターの座も、レギュラーシーズン中に、もしかしたら、もしかするかも・・・?
・・・まあ、それは、ライオンズの成績が落ち込んだ場合になってしまうのですが。
ただ、一躍「シンデレラ」になれる可能性のある存在、ということで覚えておきたいですね。
次に、クリーブランド・ブラウンズ対シカゴ・ベアーズの試合。
ブラウンズは、QBチャーリー・フライが2シリーズ、
QBデレック・アンダーソンも2シリーズ出場し、
第2クォーター・第3クォーターはQBブレイディ・クィンが担当、
そして、第4クォーターはQBケン・ドーシーでした。
2人合計4シリーズが1クォーターに収まっていることからも想像がつきますが、
フライとアンダーソンはパッとせず。
ただ、じゃあ、クィンが良かったかと言うと、そうでもなく。
(良いところも見せてましたけどね)
ドーシーに至っては、1回も投げず、サックされたのみでした。
・・・困った状況ですね、ホント・・・。
なお、つい先ほど、ドーシーが解雇されたというニュースが入ってきました。
とりあえず開幕戦は、「フライ→アンダーソン→クィン」体制ですかね。
(その後は分からないけど)
ベアーズは、QBレックス・グロスマンが1シリーズ、
QBブライアン・グリーシーが2シリーズ出場し、
第2クォーターはQBカイル・オートン、後半はQBクリス・リークが担当でした。
グロスマンとグリーシーがパッとしなかったのは、
ブラウンズの2人同様です。
ちなみに、この試合の第1クォーターは、
キックオフリターンでファンブルからのセイフティがあったこともあり、
なんと、9シリーズ目に突入したところがクォーターの終了でした。
・・・「1クォーターあたりのシリーズ数」とか新記録になりそうだな。(記録があるなら)
で、オートンは、出だしが良くないながら、
最後のドライブで、なんとか辻褄を合わせた感じ。
リークは、1タッチダウンを挙げたものの、
大事なところでサックやインターセプトを喫して得点チャンスを逃したあたりが、
あまり印象が良くなかったかも。
これ、ベアーズの「第3クォーターバック争い」だったと思うのですが、
なんか、微妙な感じですねぇ。
なんと言うか・・・五十歩百歩?
実績と経験を重視するならオートンでしょうが、
「伸びしろ」が大きいかもしれない新人を置いておく手もあるでしょうし。
プラクティス・スクワッド枠に余裕があるのなら、
オートンをロースターに残して、リークがプラクティス・スクワッドでいいのかな。
・・・というのは、この2人ともを応援している僕だから思うことなのかもしれません。
現実は、どちらかが解雇されて終了・・・ってところなのかもなぁ。
ベアーズのRBギャレット・ウルフは、ランにレシーブにと、なかなかの活躍でした。
ますます楽しみ。
そうそう、ベアーズの新人選手と言えば、
シニアボウルやスカウティングコンバインで注目していたWRデイヴィッド・ボールも、
この試合、なかなかの活躍を見せていました。
特に、第3クォーターの最初のドライブなんか、
リークが投げて、ボールが取って、ウルフが走って・・・と、
僕が個人的に期待する新人選手のオンパレードで、嬉しくなっちゃいましたよ。
もしかしたら、これが「将来のベアーズ像」ということなのかな・・・?
・・・というのは、良い方向に考えすぎか。
なお、先週まで注目していたKニック・ノヴァクは、
この試合の前、最初のロースターカットで解雇されておりました。
まあ、致し方なし。
次に、ダラス・カウボーイズ対ミネソタ・ヴァイキングスの試合。
先週、あまりパッとしなかったヴァイキングスのQBターヴァリス・ジャクソンは、
この試合、1シリーズだけ出場し、やはりパッとせず。
その後を受けて、前半いっぱい出場したQBブルックス・ボウリンジャーが、
結構、良い出来だっただけに、開幕後2・3試合の結果次第で、
スタータークォーターバック交代・・・なんていう事態も起こりうるかもしれません。
今シーズンのヴァイキングスには、そこそこ期待しているので、
個人的には、そういう事態にはなってもらいたくありませんが。
ヴァイキングスのRBエイドリアン・ピーターソンは、
1シリーズだけ足慣らし(?)で出場しましたが、特に目立つところはありませんでした。
カウボーイズについては・・・、あ、そうだ、(一応)「キッカー争い」があった。
この試合は、フィールドゴール挑戦が1回もなく。
ただし、キックオフとトライフォーポイントのキックは、
全てKニック・フォークが担当していました。
まあ、これで決まりでしょう。
次に、グリーンベイ・パッカーズ対テネシー・タイタンズの試合。
パッカーズのQBブレット・ファーヴが、2シリーズに出場し、
パス10回中8回成功82ヤード獲得1タッチダウンと、全開バリバリ。
ちょっとビックリ。
いや、もともと、本人はプレシーズン中に投げまくりたがっていたようですが、
さすがに、コーチがそれを許さないだろうと思っていたもので。(歳も歳だし)
まあ、ファーヴのような選手は、
本人の好きなようにやらせた方が上手くいきそうな気もしますしね。
レギュラーシーズンでも期待しましょう。
なお、その後を受けたQBアーロン・ロジャーズは、いまいちパッせずでした。
一方のタイタンズQBヴィンス・ヤングは、第1週が出場停止だったこともあってか、
第3クォーターの1シリーズ(+アルファ)まで出場してきました。
概ね、まあまあ、という感じでしたが、
第3クォーター最初のドライブでいきなりサックを喰らってファンブル、
そのままリターンタッチダウンされてしまったのが、良くなかったですね。
(先ほど「+アルファ」と書いたのは、そのこと)
ここまでの様子を見ていると、なんとなく、ヤングは、
得意の「スクランブルからのタッチダウン」を挙げるのと同じ数くらい、
「サックされてファンブル」という場面を見ることになりそうな気がします。
なお、パッカーズのキッカー争いは、
この試合は、Kメイソン・クロスビーが52ヤードフィールドゴールを失敗したのみ。
果たして、Kデイヴ・レイナーとどちらが選ばれるのか。(僕は、クロスビーを希望)
また、先週、短い距離のフィールドゴールを失敗していたタイタンズKロブ・ビロナスは、
今週は、51ヤード・33ヤード・46ヤードと3本のフィールドゴールに成功しており、
ひとまずは、良かった良かった、という感じです。
次に、ヒューストン・テキサンズ対タンパベイ・バッカニアーズの試合。
バッカニアーズは、QBジェフ・ガルシアが恐らく「開幕スターター」で、
この試合はお休み。
で、前半をQBルーク・マカウン、後半をブルース・グラドカウスキーが担当し、
両者とも、なかなかの活躍を見せました。
マカウンは、サックを受けてファンブルからターンオーバーされてしまっていたり、
インターセプトを喫してしまったり・・・ということはありましたが、3タッチダウン。
グラドカウスキーは、まあまあ堅実に1タッチダウン。
混迷を極めていたバッカニアーズのクォーターバック争いですが、
このまま、「ガルシア→マカウン→グラドカウスキー」で決着しそうですね。
そうなると、やっぱり、QBクリス・シムズは解雇か・・・。
怪我からの回復が芳しくないようならば、
このまま引退ということもあり得るかもしれませんね。
返す返すも、非常に勿体無いというか、残念な話です。
テキサンズについては、特に書くこと無し。
次に、カンザスシティ・チーフス対セントルイス・ラムズの試合。
チーフスは、プレシーズンゲーム第3週までの内容を受けて、
開幕スタータークォーターバックをQBデイモン・ファードと発表しました。
本当は、チームもQBブローディ・クロイルに期待したかったところでしょうけどね。
先週も書きましたように、「まだスターターの器ではない」ということなのでしょう。
今後に期待です。
で、この試合は、ファードはお休みで、クロイルが最初の2シリーズに出場。
その後は、試合終了まで新人QBジェフ・テレールが担当していました。
そして、合計3点しか取れないという低調ぶりでした・・・。
・・・今後に期待です。
ラムズについては、先週、「ようやく、Kジェフ・ウィルキンズが出場してきた」、
ということを書いていましたが、この試合には、またも出場していませんでした。
で、ありゃあ、これはやっぱり、Kケヴィン・ラヴェルになるのかな、
・・・とか思っていたのですが、試合翌日にラヴェルを解雇。
うーん、まあ、そういう判断を下した、ということは、
ウィルキンズが大丈夫だということなんだと思いますけども、
ちと、心配になるような状態ですね。
これは想像ですが、ラヴェルも、なかなか良いところを見せていたので、
この後、プラクティス・スクワッドに登録し、
「万が一」の事態に備えるつもりなのかもしれません。
次は、マイアミ・ドルフィンズ対ニューオリンズ・セインツの試合。
ドルフィンズは、QBトレント・グリーンとQBクリオ・レモンの2人が、
この試合には出場しておらず。
これは、「スターターがグリーン、2番手がレモン」ということの決定でしょうか。
で、この試合は、前半がQBジョン・ベック、後半がQBギブラン・ハムダンの担当。
おお、ハムダン。
そうか、そういえば、今はドルフィンズ所属だったか。
プレシーズンゲーム最終週に、こういうクォーターバックの使い方をするということは、
普通に考えると、この2人に「第3クォーターバック争い」をさせた、
ということになるのでしょうね。
ただ、先週までの出場実績があるからなぁ。
ベックが完全なる「本命」で、ハムダンが「当て馬」っぽく見えてきてしまいます。
で、結果は。
2人合わせて4インターセプト。
そして、得点は0点。
0点て。
・・・えー、まあ、先週までの出場実績で、多分、ベックが残留なのでしょう。
ハムダンも、一応、アピールのチャンスだったわけなんだから、
もうちょっと頑張ってくれないとなぁ。
一方のセインツで気になったのは、Kオリンド・マーレイの出来で。
この試合、33ヤード・55ヤード・50ヤードと、3本のフィールドゴールに全て失敗。
後の2本は距離が長いので、仕方がないと言えば仕方がないですが、
それにしてもなぁ。
まあ、先週までは、特に問題なく成功させていたので、たまたまなのだと思っておきます。
(プレシーズンの終わり方としては、ちと後味が悪いですが)
・・・と、ここまでで8試合。
続きは、また明日。