いろいろと「ガッカリ」・・・
では、NFL第1週の試合の感想を。
後からまとめますが、実は、今週の試合は、結構「希望どおり」の結果となりました。
それなのに、どうにも気持ちが晴れないのは・・・、
・・・きっと、アトランタ・ファルコンズに原因があるに違いないです。
ああ、あと、クリーブランド・ブラウンズとオークランド・レイダーズもか・・・。
とりあえず、アトランタ・ファルコンズ対ミネソタ・ヴァイキングスの試合から。
いや、前半は、結構悪くないんじゃないかなぁ、と思って見ていたんですよ。
ファルコンズのQBジョーイ・ハリントン。
インターセプトリターンタッチダウンは良くないですが、
それは、出会い頭の事故のようなものだと考えれば、あとはパス成功率もなかなか。
特に、第2クォーターに、8分以上かけた長いドライブで、
自陣3ヤード地点から敵陣26ヤード地点まで攻め込んだのは、見所がありました。
(残念ながら、フィールドゴール失敗で得点には結びつきませんでしたが)
そして、前半は「0対7」で折り返し。
そりゃあ、「これなら!」と思いましたとも。
ところが。
最終的には「3対24」。
・・・うーん・・・。
しかし、プレーを追ってみると、後半もしばらくは、そんなに悪くは見えないんですよね。
ただ1つ。
「決め手に欠く」ということを除いては。
・・・きっと、それが大きいんでしょうけども。
この日、ファルコンズのオフェンスドライブは、11回ありました。
- 1.インターセプトリターンタッチダウン
- 2.サック&RBウォリック・ダンがロスしてサードダウン残り19ヤード
- 3.サードダウン残り7ヤードでパス失敗
- 4.フィールドゴール失敗(44ヤード)
- 5.時間を潰して前半終了
- 6.サードダウン残り1ヤードでダンがノーゲイン
- 7.サードダウン残り11ヤードでダンにパス成功も1ヤード獲得のみ
- 8.フィールドゴール成功(45ヤード)
- 9.サック2回
- 10.インターセプトリターンタッチダウン
- 11.試合終了(最後のプレーはサック)
終盤の印象が悪いですが、「サック2回」のドライブの前の時点で、
既に「3対17」で残り時間7分強しかありませんでしたから、
「追いかけようと無理をした」結果とも言えるでしょう。
何せ、この日のファルコンズの前半のオフェンスを、そのままやっていたら、
7分強なんて、(順調にいけば)1ドライブで消費してしまいますから。
もちろん、ここをきちっと得点に結び付けられれば良かったわけですが、
ここまでで3点しか取れていなかったことが、焦りを生んだのでしょうから、
やはり、「8ドライブ目まで」にポイントがあるのではないでしょうか。
で、そういう観点で見てみると、この試合の敗因は、ハリントンの「被サック」と、
あとは、ダンの調子の悪さだったのではないかと思います。
ちなみに、7ドライブ目で「残り11ヤード」となっているのも、
ダンの「−1ヤード」があったためだったりします。
ダンは、怪我からの回復途上なので、仕方がないと言えば仕方がないのですが、
やはり、「核」となるランニングバックが不調なのは、辛いところですね。
ハリントンの「被サック」は、全部で6回でしたが、
ポイントは、上の一覧には出てきていない「2回」。
「フィールドゴール失敗」のドライブと「フィールドゴール成功」のドライブで、
いずれも、敵陣30ヤード地点あたりでサックを喰らい、
そのままファーストダウンを更新できずに、「フィールドゴール挑戦」となっていました。
この2つのドライブをタッチダウンまで結び付けていられたら、
もちろん、試合展開は大きく変わっていたことでしょう。
プレシーズンゲームの第3週の感想で書きましたが、
やはり、ハリントンは、サックを喰らうと縮こまってしまう傾向が拭えません。
「サックを喰らうと、そのドライブでファーストダウンを取れない」。
ハリントンは、どうにかして、この「悪癖」(?)を乗り越えないといけないですね。
どうにも、もやもやしてしまう結果ですが、
改めて、来週以降に期待したいと思います。
なお、ファルコンズのKマット・プレイターのデビュー戦は、
上記の通り、フィールドゴール2回中1回成功でした。
試合展開的に、最初の失敗が、ちょっと痛かったですね・・・。
来週以降、また頑張ってください。
そうそう。
一方のヴァイキングスでは、期待のRBエイドリアン・ピーターソンが、
いきなり100ヤードラッシュで鮮烈デビュー。
やはり、大活躍は間違いなさそうです。
それにしても、僕がカレッジフットボールを追いかけ始めたのは、
約2年前のことですが、(→そのときの日記)
その1番最初のときに名前を挙げた選手の中に、ピーターソンがいたわけでして、
その選手が、今NFLデビューかと思うと、なんとなく感無量ですねぇ。
では次に、ピッツバーグ・スティーラーズ対クリーブランド・ブラウンズの試合。
ブラウンズのQBチャーリー・フライは、第2クォーター途中までの出場で、
パス10回中4回成功34ヤード獲得1インターセプト、そして、被サック5回。
・・・すいません、何も庇いようがないです。
フライは、これまで応援してきましたし、
何とか、良いところを見つけたいのですが、これでは無理。
もう、なんというか、ガッカリです。
この後、第2クォーター途中から、QBデレック・アンダーソンに交代。
アンダーソンも、そんなにパッとした成績だったわけではないのですが、
フライは、あまりにも印象が悪いので、もう、来週以降は出番が無いでしょう。
うーん、結局、大成しなかったなぁ。
残念。
気が早いですが、新天地で頑張ってください。
・・・とか書いていたら、早速、シアトル・シーホークスへトレードとなったようで。
全然、気が早くはなかったな・・・。
まあ、頑張ってください。
そして、これで、QBブレイディ・クィンの登場時期が早まることになりそうです。
・・・結局、世の中、そういう風に出来ているのね・・・。
一方のスティーラーズは、QBベン・ロスリスバーガーが4タッチダウンの大爆発!
・・・なのですが、パス成功率は、あんまり良くありません。
上手くいっているうちはいいですが、ちと、このあたりは気がかりですね。
もともとデビュー1年目とか、こういうタイプでは無かったですし。
(いや、「進化」しているのであれば、いいんですけども)
なお、期待の「ドラフト外新人」RBゲイリー・ラッセルは、出番なしでした。
次は、デトロイト・ライオンズ対オークランド・レイダーズの試合。
・・・いい加減、「ガッカリ」の試合を振り返るのも辛くなってきたので、簡単に。
ただ、まあ、レイダーズの勝利を「希望」していたのは、
何より、ホールドアウトしているQBジャマーカス・ラッセルに対する反発からでして、
クォーターバックの出来が気になっていたところ。
そういう意味では、この日のQBジョシュ・マカウンは、それほど悪くなかったかな、と。
前半0得点に終わった、何よりの原因は、
Kセバスチャン・ジャニカウスキーの「フィールドゴール3連続失敗」ですし・・・。
・・・ていうか、納得いかないのは、前半の最後、
残り時間8秒しかなかったとはいえ、なんで2連続失敗していた不調のジャニカウスキーに、
57ヤードの超ロングフィールドゴールを蹴らせるかなぁ。
どう考えても、もう1プレーやるべきだったのでは・・・?
そのあたりはどうなんでしょうか、レイン・キフィン新ヘッドコーチ。
細かいことかもしれませんが、そういう積み重ねが、
きっと、勝敗につながってくることだと思うので。
まあ、とりあえず、この出来なら、来週もマカウンかな。
ただし、負けは負け。
ここにきて、ラッセルとの契約がまとまりかかっているようですから、
(それはきっと、レイダーズが黒星発進だったことと大きく関係があるような気がします)
マカウンには、もっともっと頑張ってもらわなければ。
頼むから、1ヵ月後にラッセルが出場していたりしないでよ。
・・・と。
一通り、「ガッカリ」の試合を振り返って、次は「嬉しい」話にいきたいところですが、
「ガッカリ」に力を使い果たしてしまったので、今週は、そんなところで。
・・・って、明らかに、力の配分を間違っているような気がしますが・・・。
ちなみに、今週は、「GAORA」で放映していた、
ニューイングランド・ペイトリオッツ対ニューヨーク・ジェッツの試合と、
NHKのBS1で放映していた、シカゴ・ベアーズ対サンディエゴ・チャージャーズの試合と、
同じく、ボルチモア・レイヴンズ対シンシナティ・ベンガルズの試合をテレビ観戦。
ペイトリオッツのWRウェス・ウェルカーの活躍とかは、やっぱり嬉しかったですねぇ。
まあ、注目している選手は、これから毎週注目していくわけですから、
その中で、順番に触れていければと思っています。
ああ、でも、今見たばかりのレイヴンズ対ベンガルズの試合には触れておかないと。
レイヴンズQBカイル・ボウラー。
突然の出番となりましたが、あの短い時間の中では、なかなか良かったのではないでしょうか。
厳しい判定の「ほぼタッチダウンパス」もありましたし、
最後のインターセプトもボウラーの責任とは言い難いですし。
もちろん、タッチダウンできれば、もっと良かったんでしょうけどもね。
僕はベンガルズを応援して見ていましたが、
ボウラーが出てきてからは、レイヴンズ側にかなり肩入れして見てしまいましたよ。
QBスティーヴ・マクネアの怪我の具合がどうなのか分かりませんが、
もし来週以降、ボウラーに出場機会があるようなら、また頑張ってもらいたいものです。
ちなみに、この試合の途中でポイントとなった、
「トライフォーポイントキックの失敗(ブロック)」ですが、
実は、このときのキッカーは、Kシェイン・グレアムではなく、Pカイル・ラーソンでした。
放送でもチラッと言及がありましたが、グレアムは怪我をして、一旦退いていたようです。
餅は餅屋。
同じ「蹴る」仕事でも、キッカーとパンターでは、全然違います。
基本的に、キッカーはチームに1人しかいないわけですし、
実は、クォーターバックよりも、
怪我が勝敗に直結するポジションと言えるのかもしれませんね。
そういう意味では、グレアムが帰ってこれたことが、
この試合のベンガルズの勝因なのかも・・・?
ああ、そうだ、あと1つキッカーの話題を。
フィラデルフィア・イーグルス対グリーンベイ・パッカーズの試合で、
見事に、「決勝フィールドゴール」を決めたのは、
パッカーズの今年のドラフト6巡指名Kメイソン・クロスビー。
前途洋々のスタートを切りました。
一方、カンザスシティ・チーフス対ヒューストン・テキサンズの試合で、
30ヤードフィールドゴールを失敗してしまったのが、
チーフスの今年のドラフト5巡指名Kジャスティン・メドロック。
なんと、早くもこのタイミングで解雇されてしまいました。
なんとも対照的な・・・。
そして、チーフスが代わりに契約したのが、このプレシーズンに、
クロスビーとパッカーズで「正キッカー争い」をしていたKデイヴ・レイナー。
いろいろとドラマが見られます。
以上、NFL第1週の試合の感想でした。