まだまだ続く「サバイバルレース」
NHKのBS1で、シンシナティ・ベンガルズ対カンザスシティ・チーフスの試合が放送され、
また、「クォーターバック交代」のニュースもあったりしていますが、
今日は、特にNFLの話題には触れない方向で。
さて、カレッジフットボールはシーズン半ばを過ぎ、
いよいよ「BCSランキング」が発表されました。
今週からは、こちらのランキングを紹介していきたいと思います。
では、第7週終了後の「BCSランキング」を。
なお、順位の上下は、先週の「AP通信」ランキングとの比較です。
正確には、つながっていないものですが、参考までに。
1位(3位↑) オハイオ州立大(Big Ten) 7勝0敗
2位(5位↑) 南フロリダ大(Big East) 6勝0敗
3位(4位↑) ボストンカレッジ(ACC) 7勝0敗
4位(1位↓) LSU(SEC) 6勝1敗
5位(6位↑) オクラホマ大(Big 12) 6勝1敗
6位(7位↑) 南カロライナ大(SEC) 6勝1敗
7位(17位↑) ケンタッキー大(SEC) 6勝1敗
8位(14位↑) アリゾナ州立大(Pac-10) 7勝0敗
9位(8位↓) 西バージニア大(Big East) 5勝1敗
10位(9位↓) オレゴン大(Pac-10) 5勝1敗
11位(12位↑) バージニア工科大(ACC) 6勝1敗
12位(2位↓) カリフォルニア大(Pac-10) 5勝1敗
13位(20位↑) カンザス大(Big 12) 6勝0敗
14位(10位↓) USC(Pac-10) 5勝1敗
15位(13位↓) フロリダ大(SEC) 4勝2敗
16位(11位↓) ミズーリ大(Big 12) 5勝1敗
17位(22位↑) オーバーン大(SEC) 5勝2敗
18位(16位↓) ハワイ大(WAC) 7勝0敗
19位(圏外↑) バージニア大(ACC) 6勝1敗
20位(24位↑) ジョージア大(SEC) 5勝2敗
21位(25位↑) テネシー大(SEC) 4勝2敗
22位(23位↑) テキサス大(Big 12) 5勝2敗
23位(15位↓) シンシナティ大(Big East) 6勝1敗
24位(圏外↑) テキサス工科大(Big 12) 6勝1敗
25位(圏外↑) ミシガン大(Big Ten) 5勝2敗
圏外に去ったのは、以下の3校。
圏外(18位↓) イリノイ大(Big Ten) 5勝2敗
圏外(19位↓) ウィスコンシン大(Big Ten) 5勝2敗
圏外(21位↓) フロリダ州立大(ACC) 4勝2敗
今シーズンは、毎週のように、上位チームがまさかの敗戦を喫していきます。
今週は、先週時点の上位2チームが共に敗戦するという波乱。
まず、1位のLSUが同カンファレンスのケンタッキー大(先週17位)に負けました。
ケンタッキー大は、先々週まで無敗だったので、
「まさか!」というほどのアップセットではありませんが、
ただ、今シーズン、LSUの強さは抜けていると思われていたため、
この結果は、驚きをもって受け止められています。
逆に言えば、先週、このケンタッキー大に土をつけた南カロライナ大が、
素晴らしかったということなのかもしれません。
これで、LSUは4位となり、ケンタッキー大が7位。
勝ったケンタッキー大よりも、まだLSUの方が上、というあたりが、
LSUへの根強い評価の高さを感じます。
(「BCSランキング」は、コンピュータ評価もあるため、それだけではないのですが)
そして、ついでに言えば、先週ケンタッキー大に土をつけた南カロライナ大は6位。
全体ランキングでも、「接近戦」となっていますが、
なんと言っても、この3チームは、激戦区「SEC」カンファレンスの所属チーム。
争いがますます激しさを増して、面白くなってまいりました。
いやぁ、今後、どうなっていくんでしょうか。
楽しみです。
さて、もう1チーム、先週2位だったカリフォルニア大は、
同カンファレンス中位(ランキング外)のオレゴン州立大に痛い敗戦。
成績が良いチームに負けたわけではないので、やはり評価も下がってしまう形となり、
今週は12位となってしまっています。
さて、この結果、今週1位となったのは、先週3位だったオハイオ州立大。
まあ、上位2チームが消えたので順当と言えば、順当なところです。
昨シーズン、最初から最後までランキング1位でレギュラーシーズンを駆け抜けるも、
「BCS全米選手権」でフロリダ大に敗戦。
・・・というオハイオ州立大でしたが、
今シーズンは、最初から物凄く高く評価されていたわけではなく、
プレシーズン時は11位に止まっていました。
そこから、じわじわと順位を上げ、ついに、今シーズンも1位に到達。
それもまた、素晴らしいことですね。
上位陣が次々と倒れていっているので、
オハイオ州立大にとっても「明日は我が身」と言えるところですが、
どこまで「レギュラーシーズン無敗」が続くのかを、楽しみにしましょう。
そして、2位になったのは、南フロリダ大。
南フロリダ大は、元々、それほど評価の高かったチームではなく、
最初はランキングに入っておらず、第3週にようやくランクイン。
そこから快進撃を続け、ついに2位にまで上ってきました。
このまま勝ち進めば、間違いなく、
今シーズンの「シンデレラチーム」と言える存在になります。
果たして、どうなるでしょうか。
こちらも楽しみですね。
あと、3位は、先週時点では南フロリダ大より評価が高かったボストンカレッジ。
今週はノートルダム大に勝ちましたが、まあ、今シーズンの成績を考えると、
ノートルダム大に普通に勝つだけでは、
あまり評価が上がらないのは仕方がないところでしょうね。
さて、先週も今週もランキング内にいるチームで、
今週負けたチームは、前述の1位・2位チームの他に2校。
先週11位のミズーリ大が、同カンファレンスのオクラホマ大(先週6位)に負け、
先週15位のシンシナティ大が、同カンファレンス中位のルイビル大に負けました。
そうか、ルイビル大は、今シーズンは「中位」になってしまっているんだなぁ。
そして、新たに圏外から上がってきたのは3チーム。
まず、19位にバージニア大。
元々、注目されていたチームだったわけではない上に、
第1週にいきなり敗戦を喫していたため、
ランキングとは無縁と思われていたのですが、
第2週以降勝ち続け、ついにランキング入りを果たしました。
24位に入ったテキサス工科大も、同じような形。
こちらは第4週に敗戦しただけで、バージニア大と同じく6勝1敗となっています。
そして、25位にはミシガン大。
第1週に、「NCAA 1-AA」ディビジョンのアパラチアン州立大に敗れて、全米に衝撃を走らせ、
更に第2週でも敗れて、開幕2連敗となり、
「もう今シーズンは終わり」と思われたミシガン大です。
そんな「どん底」から、見事に立て直してきました。
同カンファレンスのオハイオ州立大(ランキング1位)が、今後敗れることがあれば、
第12週に組まれている直接対決を制することで、カンファレンス優勝を果たすことができます。
(もちろん、ミシガン大が勝ち続けることは必須で)
この後勝ち続けても、「BCS全米選手権」出場は、さすがに不可能だと思われるため、
それが、今のミシガン大の目標となっていると思いますが、
ランキングの順位としても、どこまで「復活」していくのか、楽しみですね。
最後に、圏外に去った3校について。
イリノイ大は、同カンファレンス下位のアイオワ大から、
1タッチダウンも奪えずに敗戦。
ウィスコンシン大も、イリノイ大と同じ「Big Ten」カンファレンスですが、
同カンファレンス強豪校のペン州立大に大敗。
ちなみに、これで、ウィスコンシン大とペン州立大は、
5勝2敗(カンファレンス内2勝2敗)で並び、
イリノイ大も5勝2敗(カンファレンス内3勝1敗)。
ついでに言えば、同じく「Big Ten」カンファレンスのミシガン大も5勝2敗ですね。
(ただし、こちらは、カンファレンス内では、未だに無敗)
そして、フロリダ州立大は、同カンファレンスのウェイクフォレスト大に惜敗。
こちらも、4勝2敗で双方が並ぶことになります。
どのカンファレンスでも、接近した争いが繰り広げられていることがよく分かりますね。
さあ、「BCSランキング」が発表され始めると、
「BCS全米選手権」に出場できる「1位」「2位」の位置にどのチームがいるのか、
そして、どのチームがそれを狙える位置にいるのか、ということが、
いよいよ気になってくるところ。
もちろん、まだまだ何があってもおかしくないですから、
来週以降も、展開を楽しんでいきたいですね。
以上、カレッジフットボール、第7週の結果でした。