評価確定
NFL第9週マンデーナイトゲーム、NHKのBS1で放送していた、
ボルチモア・レイヴンズ対ピッツバーグ・スティーラーズの試合の感想を。
もう、いい加減、結論を出そうと思うのですが。
今シーズンのスティーラーズQBベン・ロスリスバーガーは、
「かなり良い」ってことで、いいですよね?
ここまで、テレビで見なかった試合では、物凄く批判されていたりしていたようだったので、
「たまたまテレビで見た試合は良いだけなのか?」とか、思ったりもしていたわけですけども。
(いや、まあ、この試合も「テレビで見た試合」になるのですが)
時々「やらかす」のは、別にロスリスバーガーじゃなくても、
ニューイングランド・ペイトリオッツのQBトム・ブレイディだって、
インディアナポリス・コルツのQBペイトン・マニングだって、無いわけじゃないんだから、
十分に、許容範囲内なんじゃないですかねぇ。
というか、この試合では、その「やらかし」も無かったし。
ロスリスバーガーの良いところが、十分に発揮されていて、
非常にスカッとする試合でした。
・・・というのは、「ロスリスバーガー好き」の視点。
スティーラーズで心配なのは、ランオフェンスですかねぇ。
以前にも書きましたが、今のスティーラーズのランオフェンスには、
「ゴリゴリ感」がありません。
この試合も、雨の中、ゴリゴリ進むことが期待されたのに、
「ランで進めず」→「パスでドカン」という連続。
後半、時間をコントロールする意味で、ランプレーを増やした途端、
全く得点できなくなったのは、レイヴンズのランディフェンスの良さを差し引いても、
ちょっと気になるところです。
だから、新人RBゲイリー・ラッセルを早く出してもらいたいなぁ、
・・・と、「過大な期待」は、ふくらみを増す一方だったり。
ちなみに、後半、ロスリスバーガーのパス成績は、「2回中2回成功45ヤード獲得」でした。
まあ、1シリーズ半、QBチャーリー・バッチに替わっていた影響もありますが。
(バッチは「5回中1回成功14ヤード獲得」)
そうそう、ロスリスバーガーの怪我。
実は、昨日、スタータークォーターバックの怪我の「連鎖」が、
「デンバー・ブロンコスのQBジェイ・カトラーにまで届いてしまった」と書いたときに、
僕の「応援度」的なつながりを考えると、次はロスリスバーガーが怪我したりしないだろうな、
・・・と一旦書いた後、「縁起でもない」とその部分を消していたんですよね。
いや、ホントに縁起でもなかった。
短時間で復帰できたことに、本当にホッとしました。
シーズン後半も、このまま「かなり良い」調子で、活躍を続けてもらいたいものです。
鬼が笑う話ですが、このまま何も無ければ、スティーラーズは「AFCで3位」になって、
ディビジョナルプレーオフでコルツと対戦する計算となります。
って、いやいやいやいや、もちろん分かってます。
「何が起こるか分からない」のが世の常ですし、
そもそもディビジョナルプレーオフの前にワイルドカードプレーオフがあるじゃん、
・・・というのは承知の上で、あくまで「机上の話」として。
そうなると、第14週にペイトリオッツ、その後にコルツと、
今シーズン独走中の「2強」と、いずれも対戦することになるんですよね。
これは、かなり楽しみにしたいところです。
さて、一方のレイヴンズ。
全国1000万人のQBカイル・ボウラーファン(無い無い無い無い)のために、
放送ではカットされてしまっていたボウラーの活躍を書いておきましょう。
・・・とか言えれば良かったのですが、
「パス9回中3回成功21ヤード獲得」では、如何ともしがたいですな・・・。
放送時間と試合進行ペースを比べてみて、最後がバッサリ切られることが想像できたので、
「もっと早くボウラーに替えてくれよー」と思いながら見ていましたが、
どちらにせよ、良し悪しだったか。
しかし、ボウラーも、こういうところで少しは活躍を見せられれば、
「よし、来週からはボウラーがスターターだ」となるところだろうに、
出来ないところに、いまいちぶりが出ています。
解説で、「将来的には他のクォーターバックで」という話が出ていましたが、
そんなことを言わせないで、「俺がレイヴンズのクォーターバックだ」というところを、
しっかりと見せてもらいたいものですね。
以上、第9週マンデーナイトゲームの感想でした。
そうそう、昨日の時点では気が付いていなかったのですが、
今週のサンディエゴ・チャージャーズ対ミネソタ・ヴァイキングスの試合の中で、
とんでもない「大記録」が生まれていました。
いや、ヴァイキングスのRBエイドリアン・ピーターソンも凄いですが、
ある意味、それより凄い記録が。
それは、前半残り時間4秒。
敵陣39ヤード地点まで攻め込んだヴァイキングスが、
57ヤードフィールドゴールに「ダメもと」で挑みますが届かず、
それをチャージャーズCBアントニオ・クロマティがエンドゾーン内ギリギリでキャッチ。
そのままリターンして、なんとなんとタッチダウン。
シカゴ・ベアーズのCBネイサン・ヴァシャーとWRデヴィン・ヘスターが記録した、
「108ヤードリターンタッチダウン」を凌ぐ、
「109ヤードリターンタッチダウン」のNFL新記録となりました。
で、この記録の何が凄いって、「永久に更新されない記録」だということです。
だって、これ以上遠かったら、もう、エンドゾーンの外に出てしまいますから。
ブレイディやマニング、あるいは、グリーンベイ・パッカーズのQBブレット・ファーヴなどが、
いろいろな記録を次々と塗り替えていっているように、
「記録とは常に更新されるもの」です。
そんな中、「永久に更新されない記録」を樹立したクロマティ。
もしかしたら、100年後の「NFLレコードブック」には、
ブレイディやマニング、ファーヴの名前は載っていないかもしれません。
しかし、クロマティの名前は、確実に載っています。
・・・これって、相当凄いことじゃないでしょうかね?
ただし。
エンドゾーンが広くなったり、フィールドの長さが110ヤードになったりしたら、
塗り替えられる可能性が出てきてしまいますが・・・。
以上、余談でした。