週間オフェンスラインMVP(第9週)



さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。


まず、第9週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。

  選手名 オフェンスライン
ポイント
ラン パス 反則
LT クリス・サミュエルズ
ワシントン・レッドスキンズ
43 52 -2 -7
LG ピート・ケンドール
ワシントン・レッドスキンズ
51 52 -1 0
C ケイシー・ラバック
ワシントン・レッドスキンズ
35 36 -1 0
RG ジェイソン・ファビーニ
ワシントン・レッドスキンズ
35 36 -1 0
RT ラングストン・ウォーカー
バッファロー・ビルズ
36 22 14 0



今週は、このスタッツ的にも今シーズン絶好調な、
ニューイングランド・ペイトリオッツインディアナポリス・コルツが対戦したりしていましたが、
お互いのディフェンスの良さもあって、その2チームのオフェンス成績はいまいち。


で、そんな「鬼の居ぬ間」(?)の週にオフェンスラインの活躍が目立っていたのは、
どうやら、レッドスキンズだった模様です。


ほぼ、独占してしまいました。


内訳を見てのとおり、レッドスキンズは今週のニューヨーク・ジェッツ戦で、ランが絶好調。


RBクリントン・ポーティスが36回196ヤードを走ったのを筆頭に、
チーム合計でラン48回296ヤード獲得という成績でした。


その割に、パス成績がいまいちだったせいで、
オーバータイムにもつれ込んでの、冷や汗の勝利だったりしていますが・・・。


さて、そのレッドスキンズの面々の中で、
今週の「週間オフェンスラインMVP」はケンドールです。


実は、この日記にケンドールの名前が登場するのは、これで2回目なのですが、
前回、2005年の第10週のときにも、「週間オフェンスラインMVP」となっていました。


いや、何が凄い(?)って、今週もそうなのですが、
区切りの週には、「ベスト100」で100人ものオフェンスライン選手を載せているのに、
それには、1回も引っかかってきていなかった、ということなんですよね。


それでいて、「週間オフェンスラインMVP」が2回目なのですから、
どんな好不調の激しさだよ・・・という感じがしないでもなく。


しかし、この2年の間に、ケンドールを取り巻く環境は大きく変わりました。


2005年の第10週のときに経歴を載せていましたが、
その時点では、ケンドールはジェッツ所属でした。


そして、その活躍は、首脳陣から評価されていたのですが、
折り悪く、ジェッツは、サラリーキャップに全く余裕がない状況。


ケンドールは、2005年シーズン終了後、契約の延長を行うのですが、
それは、実質的には減俸となるもので、
チーム状況を考慮してのケンドールの協力、という面がありました。


そして、昨シーズン、年間を通して怪我を抱えながら、14試合にスターター出場し、
チームも10勝6敗と好成績を残します。


当然、前の年に「協力」をしている中での活躍ですから、
大幅な年俸アップを期待するところ。


しかし、チームは相変わらず、サラリーキャップに余裕が無い状況。


そして、チームは、「若返り」へと方針転換を図り始めることとなります。
(ちなみに、ケンドールは、このとき33歳)


そうなっては、ケンドールとしては収まりがつきません。


今年6月、ケンドールは、チームに対して放出を要求。


そして、8月も終わりに近づいた頃、
ようやく、レッドスキンズにトレードされることとなりました。


なんとも大変な状況ですが、素晴らしいのは、その1週間後、
プレシーズンゲームの最終週で、早速スターター出場を果たすと、
そのまま開幕からスターター出場を続けていることなんですよね。


これは、さすがというところでもありますし、
何か、ケンドールの意地のようなものも感じるところです。


そして、今週。


古巣のジェッツとの対戦で、大活躍。


・・・ああ、ドラマだなぁ。


34歳ケンドールの「意地」の活躍を、今後も見ていきたいところですね。


さて、第9週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。

順位(比) 選手名 オフェンスライン
ポイント
試合数 ラン パス 反則
1位(→) LT マット・ライト
ニューイングランド・ペイトリオッツ
217 9 128 110 -21
2位(→) LG ライアン・リルヤ
インディアナポリス・コルツ
178.5 8 170 29.5 -21
3位(→) C ジェフ・サタデイ
インディアナポリス・コルツ
172.5 8 150 29.5 -7
4位(→) RG ジェイク・スコット
インディアナポリス・コルツ
149.5 8 148 29.5 -28
5位(→) LT トニー・ユーゴー
インディアナポリス・コルツ
137 6 90 61 -14
6位(↑) LG ローガン・マンキンズ
ニューイングランド・ペイトリオッツ
135 9 108 55 -28
7位(↓) RT カリーム・マッケンジー
ニューヨーク・ジャイアンツ
129 8 118 11 0
8位(↓) RT ニック・ケイザー
ニューイングランド・ペイトリオッツ
127 9 24 110 -7
9位(↑) C ハンク・フレイリー
クリーブランド・ブラウンズ
109 8 122 1 -14
10位(→) LT ウィリアム・トーマス
フィラデルフィア・イーグルス
107 6 104 10 -7

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上位陣の順位の変動は、ほとんどありません。


ただし、1位のライトは、今週のコルツ戦で全く活躍できず。
そういえば、反則も連発していましたね。


そんなわけで、先週から値が16ポイントも落ちてしまいました。


対して、2位以下のコルツ勢は、じわりと詰め寄っており、
いよいよ、差が小さくなってきました。


いやぁ、当初の独走具合を見ていると、絶対に追いつけないと思っていたけども、
こりゃあ、ひょっとすると、逆転もあるかもしれないなぁ。


さて、では、今回は「ベスト100」まで掲載したいと思います。

順位 選手名 オフェンスライン
ポイント
試合数 ラン パス 反則
11位 C サムソン・サテレイ
マイアミ・ドルフィンズ
104.5 8 112 6.5 -14
12位 RT マーク・トーシャー
グリーンベイ・パッカーズ
100 8 56 65 -21
13位 RT ケヴィン・シャファー
クリーブランド・ブラウンズ
96 8 94 2 0
13位 C ダン・コッペン
ニューイングランド・ペイトリオッツ
96 8 58 52 -14
15位 LG クリス・リウィンスキー
マイアミ・ドルフィンズ
95.5 8 110 6.5 -21
16位 RG スティーヴ・ニール
ニューイングランド・ペイトリオッツ
94.5 6 76 32.5 -14
17位 RG セス・マッキニー
クリーブランド・ブラウンズ
94 8 114 1 -21
18位 RT ライアン・ディーム
インディアナポリス・コルツ
91 8 74 59 -42
19位 C ジェフ・フェイン
ニューオリンズ・セインツ
80.5 6 58 29.5 -7
20位 LT エフレイム・サラーム
ヒューストン・テキサンズ
77 9 50 69 -42
21位 RG フレッド・ウィアリー
ヒューストン・テキサンズ
72.5 9 52 34.5 -14
22位 RT ジョン・スティンチコム
ニューオリンズ・セインツ
69 8 -8 98 -21
23位 LT マーシャル・ヤンドゥ
ボルチモア・レイヴンズ
66 6 24 49 -7
24位 LG アロン・シアーズ
タンパベイ・バッカニアーズ
65 9 74 19 -28
24位 LG カイル・コウジャー
ダラス・カウボーイズ
65 8 62 24 -21
26位 RT ジェレミー・トゥルーブラッド
タンパベイ・バッカニアーズ
63 9 60 38 -35
27位 RT マーク・コロンボ
ダラス・カウボーイズ
62 8 42 48 -28
28位 RG レックス・ハドノット
マイアミ・ドルフィンズ
60.5 8 82 6.5 -28
29位 C アンドレ・グーロード
ダラス・カウボーイズ
60 8 50 24 -14
30位 RG ベンジー・オルソン
テネシー・タイタンズ
58.5 8 56 2.5 0
31位 LG チェスター・ピッツ
ヒューストン・テキサンズ
57.5 9 58 34.5 -35
32位 RT エリック・ウィンストン
ヒューストン・テキサンズ
56 9 8 69 -21
32位 RG ジリー・エヴァンズ
ニューオリンズ・セインツ
56 8 14 49 -7
32位 LT デイヴィッド・ディール
ニューヨーク・ジャイアンツ
56 8 80 11 -35
35位 LT ヴァーノン・ケアリー
マイアミ・ドルフィンズ
55 8 56 13 -14
35位 RG ブランドン・ムーア
ニューヨーク・ジェッツ
55 9 54 1 0
37位 C スティーヴ・マッキニー
ヒューストン・テキサンズ
54 3 40 14 0
38位 RG ドゥーシー・ラトゥーイー
アリゾナ・カーディナルズ
53 8 84 4 -35
38位 RT ラングストン・ウォーカー
バッファロー・ビルズ
53 8 48 19 -14
40位 C ジョン・ウェイド
タンパベイ・バッカニアーズ
51 9 46 19 -14
41位 LG ジャマー・ネズビット
ニューオリンズ・セインツ
49 8 28 49 -28
42位 RG レオナード・デイヴィス
ダラス・カウボーイズ
48 8 52 24 -28
43位 RT アダム・テリー
ボルチモア・レイヴンズ
46 6 38 29 -21
44位 RT エリック・ペアーズ
デンバー・ブロンコス
45 8 40 33 -28
45位 LG ジェイコブ・ベル
テネシー・タイタンズ
44.5 8 70 2.5 -28
46位 LT ルーク・ペティグー
タンパベイ・バッカニアーズ
43 4 36 7 0
47位 C マイク・フラナガン
ヒューストン・テキサンズ
41.5 6 28 20.5 -7
48位 C アル・ジョンソン
アリゾナ・カーディナルズ
41 6 44 -3 0
49位 RG デイヴィン・ジョセフ
タンパベイ・バッカニアーズ
40 9 70 19 -49
50位 LT マーカス・マクニール
サンディエゴ・チャージャーズ
37 8 30 21 -14
51位 C ジェイク・グローヴ
オークランド・レイダーズ
35.5 2 44 -8.5 0
52位 LT ウォルター・ジョーンズ
シアトル・シーホークス
34 8 22 19 -7
52位 RT トッド・ウェイド
ワシントン・レッドスキンズ
34 7 36 5 -7
54位 RG ジュニアス・コストン
グリーンベイ・パッカーズ
33.5 4 14 26.5 -7
55位 LG レジー・ウェルズ
アリゾナ・カーディナルズ
33 8 50 4 -21
56位 C ケヴィン・マワイ
テネシー・タイタンズ
32.5 8 44 2.5 -14
56位 C スコット・ウェルズ
グリーンベイ・パッカーズ
32.5 5 10 22.5 0
58位 C ジョナサン・グッドウィン
ニューオリンズ・セインツ
31.5 2 12 19.5 0
59位 LG エリック・スタインバック
クリーブランド・ブラウンズ
29 8 42 1 -14
59位 LT フロゼール・アダムズ
ダラス・カウボーイズ
29 8 44 48 -63
59位 C ニック・マンゴールド
ニューヨーク・ジェッツ
29 9 28 1 0
62位 LT ジャモール・ブラウン
ニューオリンズ・セインツ
28 8 -28 98 -42
62位 C ブラッド・ミースター
ジャクソンビル・ジャガーズ
28 4 34 -6 0
64位 C マット・バーク
ミネソタ・ヴァイキングス
27 8 66 -25 -14
65位 C エリック・ヘイトマン
サンフランシスコ・49ers
26 8 72 -39 -7
65位 RG ジャスティン・スマイリー
サンフランシスコ・49ers
26 8 86 -39 -21
65位 LT チャド・クリフトン
グリーンベイ・パッカーズ
26 8 -18 65 -21
68位 LT ドナルド・ペン
タンパベイ・バッカニアーズ
24 5 0 31 -7
69位 LT クリス・サミュエルズ
ワシントン・レッドスキンズ
23 8 56 2 -35
70位 LT ジョー・トーマス
クリーブランド・ブラウンズ
21 8 40 2 -21
70位 RT デイヴィッド・スチュワート
テネシー・タイタンズ
21 8 16 5 0
72位 LT マイケル・ロウス
テネシー・タイタンズ
19 8 14 5 0
73位 RG クーパー・カーライル
オークランド・レイダーズ
16.5 8 36 -19.5 0
74位 C ライル・センドライン
アリゾナ・カーディナルズ
15 2 8 7 0
75位 LG エイドリアン・クラーク
ニューヨーク・ジェッツ
13 9 26 1 -14
75位 LG ピート・ケンドール
ワシントン・レッドスキンズ
13 8 26 1 -14
75位 LG ラリー・アレン
サンフランシスコ・49ers
13 8 66 -39 -14
78位 C オリン・クルーツ
シカゴ・ベアーズ
12.5 8 44 -3.5 -28
78位 RG ロベルト・ガーザ
シカゴ・ベアーズ
12.5 8 30 -3.5 -14
80位 C アレックス・ステパノヴィッチ
シンシナティ・ベンガルズ
12 3 8 11 -7
81位 RT ジョン・ランヤン
フィラデルフィア・イーグルス
11 8 44 -33 0
82位 RT リーヴァイ・ブラウン
アリゾナ・カーディナルズ
10 3 6 11 -7
83位 RT L・J・シェルトン
マイアミ・ドルフィンズ
8 8 2 13 -7
84位 RG ランディ・トーマス
ワシントン・レッドスキンズ
7 2 8 -1 0
85位 LT トラヴェル・ワートン
カロライナ・パンサーズ
6 8 30 -10 -14
86位 C ニック・ハードウィック
サンディエゴ・チャージャーズ
5 6 -2 14 -7
87位 RG クリス・スニー
ニューヨーク・ジャイアンツ
3.5 8 12 5.5 -14
88位 RT エルトン・ブラウン
アリゾナ・カーディナルズ
3 5 34 -3 -28
89位 LT ジェフ・バッカス
デトロイト・ライオンズ
2 8 30 -14 -14
89位 RG ライアン・カリル
カロライナ・パンサーズ
2 2 2 7 -7
89位 LG スティーヴ・ハッチンソン
ミネソタ・ヴァイキングス
2 8 34 -25 -7
92位 LT リーヴァイ・ジョーンズ
シンシナティ・ベンガルズ
1 5 -20 35 -14
93位 C トム・ネイレン
デンバー・ブロンコス
0.5 5 -14 14.5 0
94位 RT トニー・パショズ
ジャクソンビル・ジャガーズ
0 8 58 -16 -42
95位 LG ロブ・シムズ
シアトル・シーホークス
-2.5 8 -12 9.5 0
96位 LG クロード・テレール
セントルイス・ラムズ
-3 3 12 -8 -7
97位 LT カーリフ・バーンズ
ジャクソンビル・ジャガーズ
-4 6 14 -18 0
98位 LG リッチ・シューバート
ニューヨーク・ジャイアンツ
-6.5 8 2 5.5 -14
98位 LG トッド・ヘリマンズ
フィラデルフィア・イーグルス
-6.5 8 24 -16.5 -14
100位 RG ジェイソン・ファビーニ
ワシントン・レッドスキンズ
-7 6 -2 2 -7

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100位だと、ポイントが0を割っていたりしますが、
今シーズンからは「規定回数」としてスターター出場試合数を考慮しており、
今回は、2試合以上スターター出場していない選手は、対象外となっています。


さて、第5週のときに、「100位までに1人も選手が入っていないチーム」として、
4チームの名前を挙げておりましたが、
その中で、ライオンズとジャガーズについては、今回は100位以内に入っています。


この2チームは、最近チームも好調ですから、なるほどというところ。


そして、残りの2チーム、アトランタ・ファルコンズカンザスシティ・チーフスは、
今回も、100位までに1人も選手が入っておりません。


・・・これも、なるほどというところか・・・。


更に、実は、もう1チーム、今回は100位以内に1人も選手が入っていないチームがあります。


さて、それは、どこでしょうか?


いや、これが結構、意外なチームでして。


分かりますでしょうか?


・・・・・・。


・・・と、時間(というか行)を稼いだところで。


答えを。


答えは、ピッツバーグ・スティーラーズでした。


ええっ!?


・・・と思わないでもないですが、確かに、最近、ランが全く進んでおらず、
「一発」のパスだけで、ドカンと勝っている様子をよく見ていましたね。


この「オフェンスラインスタッツ」は、何より、「安定感」が重視されるものですので、
スティーラーズオフェンスラインの低評価も、考えてみれば、なるほどというところです。


第5週のとき、セインツは「オフェンス絶不調」なのに、
5人全員が100位までに入っている・・・という状況があり、


>逆に言えば、「土台」はしっかりしている、ということですから、
>何かキッカケをつかめれば、浮上してくるチャンスあり、
>・・・ということだとも思うんですけどねぇ。


・・・というようなことを書いていて、実際、そのとおりになったのですが、
逆に、今のスティーラーズの状況は、「土台」がしっかりしていないので、
何かのキッカケで、一気に崩れてしまう恐れもあると言えるのかもしれません。


怖いなぁ。


しっかりとしてもらいたいものです。


以上、第9週の「オフェンスラインスタッツ」でした。