納得いかない



NFL第12週、NHKBS1で放送していた、
バッファロー・ビルズジャクソンビル・ジャガーズの試合に感想を。


この試合で、良い活躍が出来なかったビルズQBのJ・P・ロスマンは、
次週から、スターターの座を追われることとなってしまいました。


・・・というニュースを先に見ていたので、
よほど酷い出来だったのだろうと思って、(覚悟して)観戦していたのですが、
見た感じ、交代させられるほど悪い出来ではなかったと思うんですけどもねぇ。


そりゃ、もちろん、ファンブルインターセプトは良くないですが、
以前は出来ていなかった、短いパスで時間を使いながらのオフェンスとかも出来てきていたし、
レシーバー陣に助けられている面が多かったのも事実ですが)
サードダウンで、結構、的確なパスを通せていたりしましたし、
それを基本としているから、ロングパスも通っていたりしましたし。


結果としては勝てなかったわけで、ミスもあったので、批判されるのは当然ですが、
僕としては、ロスマンの成長を、多少なりとも感じました。


プロ入り4年目ですが、シーズン通して任されたのは昨シーズンだけですし、
まだ、伸びしろのある選手なんじゃないかと思う次第。


というわけで、このタイミングクォーターバックを変えるチームの判断には、
非常に疑問を感じます。


どうも、ビルズの新人QBトレント・エドワーズスタンフォード大出身)には、
ビル・ウォルシュスタンフォード大でヘッドコーチをしていたこともある)が、
ビルズのマーヴ・リーヴィゼネラルマネージャーに大プッシュしていた、
・・・という話があったりして、そのあたりが影響しているんじゃないかと、
ちょっと、いやーな気分になってきたり。


エドワーズは本当に良いクォーターバックかもしれませんし、
ウォルシュリーヴィは、どちらも素晴らしい人物だと思いますが、
そういう「天の声」みたいな話は、どうもなぁ・・・。


まあ、それを跳ね返すような活躍が出来ていないロスマンがいけない、
と言われれば、それもそのとおりなんですけどもね。


残念ですが、ロスマンには、捲土重来を期してもらいたいものです。


しかし、それにしても、今日の放送、「ロスマンは成績が良くない」という思い込みで、
解説をされているようなのが、ちょっと納得いかなかったのですが。


前半、結構パス成功率が良かった段階で、「パスが決まらないですからねぇ」と言われたり、
ファーストダウンをギリギリのところで更新できても、まるでそれが悪いことのように言われたり、
(ちなみに、サードダウンコンバージョンは、2チームとも9/16で全く同じ)
タッチダウン直前のプレーで、オフェンスラインに引っかかって転びそうになったときに、
上手く、絶対に取られようがないほど遠くに投げ出してロスを防いだのに、
「今のは軽率なプレーでしたねぇ」と言われたり。


最後のものは、あれが、自陣でのプレーだったりしたら、確かに軽率ですし、
また、誰かレシーバーに向かって無理矢理投げていたら、それも軽率ですが、
敵陣10ヤード地点あたりからの、明らかな投げ捨てでしたから、
軽率でも何でもないと思います。


これは結果論ですが、あそこでロスしていたら、
ファーストダウンを奪えずにフィールドゴールになっていた可能性が高いですしね。


なんとなく思うのですが、
もし、ニューイングランド・ペイトリオッツのQBトム・ブレイディあたりが同じことをやったら、
「さすが、賢いプレーでしたねぇ」と言われていたんじゃないか・・・という気も。


ま、それも実績の違いか。


納得がいかないといえば、
「今シーズン、ロスマンスターターで2勝4敗」と紹介されておりましたが、
たった3プレーで退いた第3週の試合が「負け」に数えられたり、
途中出場でタッチダウンパスを通して勝った第8週の試合が「勝ち」に数えられなかったりと、
「実質」を表していない数字で、「ロスマンではダメだ」というように見られる、
そんなところも、納得いかないんですけどもね。


・・・まあ、言ってもしょうがない。


ジャガーズQBデイヴィッド・ギャラードの活躍は嬉しいですが、
とりあえず、この試合については、そんなところで。


以上、第12週の試合の感想でした。