凄い選手は、やっぱり目立つ
NFL開幕。
早速、マイアミ・ドルフィンズ対ピッツバーグ・スティーラーズの試合の感想を。
今シーズン、テレビ観戦する際の僕のテーマは、
「ディフェンスに注目すること」だと決めていたのですが、
(今までほとんど注目してこなかったので)
そういう意味で、ちょうど良い試合だったなぁ、と思いました。
NHKのBS1の解説でも、結構、ディフェンスの解説が多かったですし。
・・・と言っても、僕の場合、オフェンスに注目するときと同様、
「隊形」だとか「作戦」だとかに注目するわけではなく、
ディフェンスでも、誰か、選手個人に注目していきたいところで。
ところが、これが意外と難しいものですねぇ。
意識して「この選手に注目するぞ」と思わないと、なかなか目に付かず。
どうしても、「ボールのあるところ」=「オフェンス選手」に目がいってしまいます。
まあ、だからこそ、今までなかなかディフェンス選手に注目できなかったのですが・・・。
あと、やっぱりディフェンスは、オフェンス以上に、
「チーム」で機能している感が強く、1人1人には目がいきにくいのかな、とも。
で、そんなこんなで見ていて、1番最初に目がいったディフェンス選手は、
スティーラーズのSSトロイ・ポラマルでした。
・・・いや、髪型のせいだけじゃないですよ。(多分)
ポラマルについては、いくらディフェンス選手に注目していなかったとはいえ、
昨シーズンにも「凄いなぁ」と思えるシーンがいくつもあったのですが、
注目しだすと、やっぱり凄いですねぇ。
動きが尋常じゃないです。
この試合でも、インターセプト他、いろいろとやってくれたのですが、
ビッグプレーじゃないところでも、印象に残るシーンが多かったですね。
なんか、ボールが投げられた瞬間、あるいは、誰かがパスを受け取った瞬間に、
遠いところから一直線にボールに向かっていくという。
で、ポラマルよりボールに近い位置には、他のディフェンス選手もいるのですが、
その選手は、オフェンス選手のブロックにあっていたりして、
結局、ボール(を持っている選手)に1番早く到達するのはポラマルなんですよね。
後からスタッツを見てみたら、この試合で1番多くタックルをしていたのは、
ドルフィンズのLBザック・トーマス(12回)だったのですが、
2番目に多かったのがポラマル(10回)でした。
今までディフェンス選手のスタッツにはほとんど注目してこなかったので、
実際のところどうなのかは分かりませんが、
こういう、そんなにロングパスを多く決められたわけではない試合で、
セイフティの選手がこんなに多くタックルしているのって、
結構、凄いことなんじゃないですかねぇ。
誰もが注目している選手だと思いますが、
改めて、注目していきたいなぁと思いました。
ちなみに、先日、「ディフェンス選手の「新能力指標」も暫定的に考えてある」、
と書きましたが、この試合で1番高い値を出していたのは、やっぱりポラマルでした。
2番目に高かったのが、インターセプトリターンタッチダウンをしたり、
サックを2回決めたりして目立っていた、スティーラーズのLBジョーイ・ポーター。
(あ、最も目立っていたのは、ビル・カウワーヘッドコーチへのキスシーンか・・・?)
いや、ポーターも凄かったと思うのですが、
この試合を通して、ずっと「凄いなぁ」と思っていたのがポラマルだったので、
この「順番」は、僕としては納得できていいかな。
さて、そのほか。
ドルフィンズのWRウェス・ウェルカーはいいですねぇ。
そういえば1年以上前に、スーパーボウルが始まって以来では史上初の、
1試合でキックオフリターン、パントリターン、キックオフをこなし、
フィールドゴール、トライフォーポイントを決めた選手、
・・・とか紹介していた選手ですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
この試合、リターンもそうでしたが、キャッチでの活躍の仕方(場面)とか、
なんか、カンザスシティ・チーフスのWRダンテ・ホールに、
非常に似ているなぁ、と感じました。(体格も同じような感じだし)
この試合では、結局、「ヒーロー」になることは出来ませんでしたが、
いつかどこかで、大爆発してくれそうな気がしますね。
楽しみです。
スティーラーズTEヒース・ミラーのタッチダウンラン(キャッチ後ラン)は、
最後はホント、「いっぱいいっぱい」でしたねぇ。
ミラー、今まであんなに走ったことあったんだろうか・・・?
お疲れ様です。
そうそう、あの「チャレンジしたのに見てもらえなかった」件についてですが、
まあ、そんなに問題になることもないかと思いますが、
一応、自分の意見を書いておきますと。
あれは、「ドルフィンズのニック・セイバンヘッドコーチのミス」ってことでしょう。
最近よく、審判の誤審問題とビデオリプレーの導入ってのが、
いろいろなスポーツで取り上げられていますが、
NFLのチャレンジの仕組みっていうのは、「誤審を正す」ということではなく、
あくまで、「フィールド上での判断に異議を申し立てる」ってことだと思うんですよね。
人間のやることですから、時には間違いもありますが、
あくまで、「審判の言うことは絶対」というのが大前提で。
その上で、「それに異議を申し立てる権利がある」ってだけで、
「全てを絶対的に正しく判断する」ために行われているわけでは決してない、
(そして、そんなことをする必要はない)
・・・と、僕は思います。
そういう意味で言うと、ヘッドコーチは、
審判にちゃんと異議を申し立てる(アピールする)必要があるわけで、
「審判が気づかなかった」というのは、審判のミスではないのではないでしょうか。
・・・とか、見ながら考えてました。
まあ、それはそんなところで。
そうそう、試合最初の選手紹介が、昨年までの「マンデーナイトゲーム」タイプで、
スターター選手1人1人が、名前・出身校を自分で言っていく形でしたね。
やっぱり、分かりやすいし、親近感は湧くし、この形はいいなぁ。
そういえば、そのマンデーナイトは、放送局が今年から変わるわけですが、
選手紹介はどういう形になるんでしょうね。
以上、開幕戦の感想でした。
・・・うおっ、試合の感想でクォーターバックに1度も言及しなかったぞ。
僕にしては、なんて珍しい・・・。