クォーターバックの評価方法



まず、「BCS全米選手権」が終わりましたが、
カレッジフットボールの話題は、明日書く予定です。
・・・という予告だけ。


さて、先日、「もうすぐ、各メディアのオールプロが発表される」と書きましたが、
その中で、最も有名で一般的な「AP通信」選出のものが、発表されましたね。


これ、もちろん、毎年発表されているんですが、基本的に「文章」で発表されているので、
パッと見て分かる「表」になっているものが、なかなか無かったんですよ。


以前、「出来る限り遡って選出選手をチェックしたい」と思い、調べたのですが、
結局、まとまっているサイトは見つからず、方々からかき集めて、
ようやく「2002年分」まで遡ることが出来た・・・という感じでして。


でも、今シーズンは、「NFL JAPAN」サイトの記事でまとめられていたりして、
分かりやすい形になったのは、ありがたいところですね。


「結果を知りたくないから、試合放送後まで、NFL JAPANを見られない!」という方は、
NFL備忘録」の以下のページをご覧くださいませ。



ついでに、「2002年分」まで見比べると、面白いかも。


なお、ふと、「そろそろ、まとまっているページがあるかなぁ」と調べてみたら、
「1996年〜2001年」の6年分を発見できたので、
(「〜2001年」というのがミソ。いやぁ、上手くつながったものだ・・・)
近いうちに、これも「NFL備忘録」にまとめますね。


ちなみに、ここ11年間の「オールプロクォーターバック」の変遷は、


 ブレット・ファーヴGB)→ブレット・ファーヴGB)→ランドール・カニンガムMIN)→
 カート・ウォーナーSTL)→リッチ・ギャノンOAK)→カート・ウォーナーSTL)→
 リッチ・ギャノンOAK)→ペイトン・マニングIND)→ペイトン・マニングIND)→
 ペイトン・マニングIND)→ドリュー・ブリーズNO


という感じです。


「なるほどなぁ」と思うか、「ええっ!?」と思うかは、人それぞれか・・・?


さて、では、NFLワイルドカードプレーオフNHKBS1で放送していた、
ニューヨーク・ジェッツニューイングランド・ペイトリオッツの試合の感想を。


前半、競った展開となっていましたが、振り返ってみると、
結局、「ペイトリオッツが負けるか!?」と思った瞬間は、1度も無かったかも。


安定していたなぁ。


解説では、ペイトリオッツのQBトム・ブレイディをしきりに褒められていて、
まあ、確かにブレイディも素晴らしかったのですが、
やはり、今シーズンのペイトリオッツの「強み」は、
安定したランニングバック陣にあるのではないでしょうか。


RBコーリー・ディロンRBローレンス・マロニーRBケヴィン・フォークによる、
トリプルアタック」(?)が、じわじわと効いていたように思います。


前半、ジェッツのディフェンスは、かなり頑張っていたのですが、
それでも、前半だけでランで100ヤード以上出ていました。


特に、ディロンの安定感が素晴らしかったです。(ファンブルもありましたが)


ジェッツのランが前半ほとんど出ていなかったのとは、大きな違いですね。


その「違い」が、競った展開にも関わらず、
常にペイトリオッツ優位に見えた原因なのかなぁ、と。


そんな風に思いました。


ところで、この試合、「GAORA」での解説でも、今日の放送の解説でも、
クォーターバックの評価はスタッツじゃない」ということを、
口をそろえて言われていたのが、非常に気になりました。


プロボウル選出者発表後に、多少物議を醸していたようですが、
よっぽど、ブレイディプロボウルに選出されなかったことが、
お二方とも不満だったのか・・・?


・・・と、勝手に邪推して話を進めますが、まあ、プロボウルにせよ、何にせよ、
「シーズン256試合全て」見ている投票者なんて、ほとんど皆無でしょうから、
ある程度、「スタッツ」と「勝敗」に影響されるのは仕方がないと思います。


というか、そうじゃないと、かえって不公平。
その際たる結果が、「なかなかメンバーの変わらないオフェンスライン」だと思うのですが、
オフェンスラインにはスタッツというものがありませんからねぇ)
その話は、ここでは置いておきまして。


クォーターバックについては、「獲得ヤード」で評価されるのは正しくないよなぁ、
と思っていたのですが、投票結果を見る限りでは、そうではなく、
「QBレーティング」の方が重要視されているようで、それは悪くないな、と。


ちなみに、この前は、最終的なQBレーティング順位で書いていましたが、
プロボウル投票の締め切られた時点(第14週終了時)での、
AFCクォーターバック選出選手のQBレーティング順位とチーム成績を書き出すと、


 ペイトン・マニングインディアナポリス・コルツ) 6位 10勝3敗
 カーソン・パーマーシンシナティ・ベンガルズ) 2位 8勝5敗
 フィリップ・リバーズサンディエゴ・チャージャーズ) 5位 11勝2敗


でした。(1位・3位・4位は、NFC選手と「控えQB」デイモン・ファード


ブレイディは、チーム成績9勝4敗で、QBレーティングは11位だったので、
まあ、こういう投票結果も仕方ないかな、と思います。


投票締め切りが「第14週終了時」というのは、ちょっと不満がありますけどね。
なんで、レギュラーシーズン終了まで待てないんだろう・・・?


あと、「良いレシーバーがいない割に頑張っている」というのも、
例えば、ヒューストン・テキサンズのQBデイヴィッド・カーが、
良いレシーバーがいない割に頑張っているかどうか、なんて、
ブレイディに投票する人も考慮しちゃいないでしょうから、
他の投票者にそれを期待するのは無理があるんでしょうね。
(本当に「良いレシーバーがいない」かどうかは知りませんが)


・・・と、ただただ「天邪鬼精神」で、書いてきましたが、僕も、
クォーターバックの評価はスタッツじゃない」というのには賛成です。(ええっ!?)


最近よく書いているように、「勝てるクォーターバックが良いクォーターバック」、
だと思っていますよ。(QBレーティングにも妥当性があるとは思っていますが)


・・・って、じゃあ、ここまで書いてきたことは、一体何だったんだ・・・?


まあ、プロボウルオールプロに選出された選手「だけ」が良い選手、
というわけではない、という結論で、ここは1つ。


マイアミ・ドルフィンズのQBジョーイ・ハリントンも、
シーズン中盤は、「勝てる」良いクォーターバックでしたよ。(結論はそこか!)


・・・えーっと、何の話でしたっけ。


すいません。
脱線しまくりました。


まあ、とにかく、改めて、プレーオフペイトリオッツは怖いなぁ、と感じた次第。


以上、ワイルドカードプレーオフ、ジェッツ対ペイトリオッツの試合の感想でした。