勿体無かった



NFLディビジョナルプレーオフNHKBS1で放送していた、
シアトル・シーホークスシカゴ・ベアーズの試合の感想を。


これも、またまた良い試合でした。
ディビジョナルプレーオフは、良い試合続き。


しかし、シーホークスは勝てるところを勝ち損ないましたねぇ。
勿体無い。


試合全体が拮抗していたので、シーホークスが負けた原因も、ベアーズが勝った原因も、
それはもう、至る所にあると思うのですが、
僕が考えるシーホークスの大きな「敗因」は3つ。


まず、最大の「敗因」は、オーバータイムでのパントミス。
あれは痛かった。


GAORA」での解説では、シーホークスPライアン・プラックマイアーが、
とっさにパントブロックされないように右側に蹴ったからパントブロックされなかった、
・・・と言われていたのに対して、本日の放送の解説では、
たまたま右側に蹴っていたから助かった、というニュアンスでした。


その、どちらが正しいのかは分かりませんが、少なくとも、
しっかりとプロテクションできなかったラインに問題があったのは確か。


直後に、シーホークスマイク・ホルムグレンヘッドコーチが大激怒していましたが、
あれは、すんなりと抜かせてしまったライン選手たちへの怒りであって、
(直接的には、抜かれたデレック・ラックリーロングスナッパー)に対してか?)
プラックマイアーが責められていたわけではないでしょう。


オーバータイムになると、こういうミスが命取りですからねぇ。
勿体無かった。


次の「敗因」は、オーバータイムに突入してしまったことだと思うのですが、
同点にされた直後のシーホークスドライブで、
「サードダウン残り1ヤード」が取れず、そして、ギャンブルにいっても取れなかった、
・・・というのが、非常に痛かったです。


いや、もちろん、まだ敵陣44ヤード地点でしたから、
そこでファーストダウンを取れていたからといって、
得点できたかどうかは、また別の話ではありますが。


この試合のベアーズのディフェンスは、
決して「とんでもなく素晴らしい」ということはなかったと思うのですが、
こういうところでしっかりと守りきれたのが、
最後に「勝利」を呼び込めた原因と言えるのでしょう。


あ、そうそう、試合を見ていたときには、その後、
第4クォーター終了直前に、シーホークスが敵陣45ヤード地点まで攻め込みながら、
シーホークスQBマット・ハセルベックサックをされてしまった、
・・・というところで、「うわぁ、早く投げ捨てろよ!」と思ったのですが、
あれは、よく考えると、むしろファインプレーでしたね。


投げ捨てていたら、時計が止まってしまい、パントを蹴ることになったでしょうし。
結果として、残り時間2秒というところでベアーズ側がタイムアウトを取る、
という、ラッキーな「敵失」も引き出せたわけですし。


「こういう場面ではサックされた方が良い」と考えてプレーしていたのだとしたら、
素晴らしい落ち着きぶりだったのではないでしょうか。


さて、話を戻して、もう1つ、「敗因」と思うところ。
それは、キックオフやパントを、しっかりと蹴りこまなかったこと。


解説でも言われていましたが、それで、
結構、良いフィールドポジションを与えてしまっていましたからねぇ。


それが、リターン対策であることは分かるのですが、
実は、この試合、リターナーCBデヴィン・ヘスターは、かなりミスが多かったんです。


今日の放送では、カットされていたり、軽く流されたりしていましたが、
飛んできたボールを落としてしまって、危ない場面が何度もありました。


ヘスターとしては、「一発、大きいのを狙ってやる!」ということで、
先日、ニューオリンズ・セインツRBレジー・ブッシュに対して書いたような、
「空回り」状態にあったと思うんですよ。


だから、このまま続けば、いつかは大きなミスが出る・・・と踏んでいたんですけどねぇ。


もっともっと、ヘスターのミスを誘うようなことが出来ればよかったんじゃないかなぁ、
と思います。


これは、最初の「敗因」につながるのですが、
あそこで、しっかりとヘスターに向かってボールを蹴れていれば、
致命的ミスが、そこで出たんじゃないか・・・という気がしないでもなく。


うーん、やっぱり、勿体無かった。


あ、キックオフに関しては、もしかしたら、風が強かったので転がしたほうが得策と考えた、
・・・ということなのかもしれませんが。


まあ、とにかく、シーホークス側としては、「勿体無かったなぁ」と思うわけですが、
オフェンスもディフェンスも、拮抗していて面白い試合でした。


以上、ディビジョナルプレーオフシーホークス対ベアーズの試合の感想でした。