素晴らしい試合に感謝



NFLAFCカンファレンスチャンピオンシップNHKBS1で放送していた、
ニューイングランド・ペイトリオッツインディアナポリス・コルツの試合の感想を。


まずは、何より。


この試合を、コルツを応援して見ていられたことの幸福に、感謝したいと思います。


第4クォーター、コルツが追いついてはペイトリオッツが突き放し、
・・・という展開になっていたときには、
「たとえコルツが負けたとしても、こんなに素晴らしい試合はなかなか無いぞ」、
と、自分自身に言い聞かせながら見ていました。


それでいて、コルツが勝ったのですから、もう、何も言うことはありません。


その前の第2クォーター、ペイトリオッツCBアサンテ・サミュエルに、
インターセプトリターンタッチダウンをされ、
その直後のコルツオフェンスで、コルツQBペイトン・マニングが何も出来ずに、
サックと反則で自陣3ヤード地点からのパントになってしまったときには、
ほぼ、「このまま終わってしまうのかな・・・」という気持ちになってしまっていました。


やはり、「ペイトリオッツの壁」は、高く険しいなぁ、と。


その高い壁を、ついに乗り越えてくれたことには、
もう、ただ、ただ、感動するばかりです。


最後、コルツが逆転した後に、マニングの祈る姿が映し出されていましたが、
僕はもう、第4クォーター終盤は、ずっと祈りっぱなし。


ペイトリオッツに「34点目」を取られた直後のコルツオフェンスがあっけなく終わり、
ペイトリオッツに1度でもファーストダウンを取られたら、ほぼ試合終了、
・・・というところなど、もう、頭の中が沸騰するんじゃないかと思いましたよ。


そうそう、先日、「ディフェンスインパクトポイント」のところで触れたので、
「サインを頂いたコルツのディフェンス選手たち」には、特に注目していたのですが、
まず、前半早々にCBニック・ハーパーが怪我で退き、
更に、FSボブ・サンダースも怪我をしていて、
「うわぁ、逆に変な呪いをかけてしまったのか・・・!?」とか思ってしまったのですが、
戻ってきたサンダースが、ペイトリオッツファーストダウン更新を阻止し、
そして、最後は、CBマーリン・ジャクソンインターセプトで完結。


こんなに嬉しいことはないですね。


素晴らしい試合。
本当に、本当に、ありがとうございました。


さて、試合を振り返ってみると、やはり、キーは、
ペイトリオッツの「ランプレー」だったのではないかと思います。


レギュラーシーズンの終盤、コルツのランディフェンスがダメだ、と言われていたときに、
ランディフェンスは、こういうものなんだと割り切れば良い」ということで、


ファーストダウン・セカンドダウンで連続してランだったけど、サードダウンもラン、
>長い距離が残っていてもラン、2タッチダウン差を追いかける展開でもラン・・・。

>こういうことをやられたら、ちょっと嫌かもなぁ、と思いますが、
プレーオフに出てくるチームで、そこまで割り切れるチームは無いでしょう。


・・・ということを書いていましたが、
実は、「やってくるとしたら、ビル・ベリチックヘッドコーチだろうなぁ」、
という気もしていました。


そして、第1クォーター、見事にそれをやられました。


「サードダウンロングをランで取りに来る」ということを連発され、
そこからコルツのディフェンス陣に迷いが出て、
ランでもパスでも通されるようになってしまったのではないか、と思います。


ただ、助かったのは、一定の効果が見え始めたためか、
第2クォーターには、そのプレー選択をやめて、
通常の「バランスの良い」オフェンスに切り替えてくれたこと。


これにより、コルツのディフェンス陣が、立ち直ることができました。


スタッツを見てみると、前半、ランだけで85ヤード出されていましたが、
(更に言えば、そのほとんどは第1クォーターに出されたものでした)
後半は、たったの8ヤードに抑えています。(しかも、ロスタックルが多かった)
これは、試合展開として、非常に大きかったですね。


ここで、しつこく、ラン、ラン、ラン・・・と続けられると、
第14週のジャクソンビル・ジャガーズ戦の二の舞になる可能性があったと思います。


そこはやはり、
プレーオフに出てくるチームで、そこまで割り切れるチームは無い」、
・・・ということかもしれませんね。


さて、前半の「21対6」のうち、ペイトリオッツの「14点」は、
そのあたりが理由として、残りのペイトリオッツの「7点」、
そして、コルツが「6点」に終わった理由は、もう、前述のサミュエルを始めとした、
ペイトリオッツディフェンスバック陣の素晴らしさに尽きるでしょう。


なんか、神懸かってましたよねぇ。


コルツを応援しながらも、「うわぁ、これは凄い」と唸らざるを得ませんでした。


終わってみれば、「オフェンス力」としては、
完全にコルツが上回っていたと思います。


ここまでの接戦になったのは、ペイトリオッツディフェンスバック陣の前半の頑張りと、
その一員であるペイトリオッツCBエリス・ホブズの素晴らしいリターンがあってこそ。


先週のサンディエゴ・チャージャーズ戦でもそうでしたが、
相手のオフェンスがどれだけ良かろうとも、
「総合力」でそれに対抗してしまうところが、ペイトリオッツの恐ろしいところであり、
そして、長い間、「強豪」で居続けられる要因なんでしょうね。


本当に、頭が下がります。


ただ、コルツも、そういうペイトリオッツに負け続けた結果、
ようやく、「オフェンスだけ」のチームではなく、
「総合力」を手に入れられたのではないか、という気もし、
だからこそ、この試合に勝てたんじゃないか、とも思っています。


さて、最後に、「珍記録」的なものですが。



これが、この試合で「タッチダウンをした選手」の一覧だとは・・・。
タッチダウンした順で、全員1タッチダウンずつ)


改めて、「凄い試合だったんだなぁ」という感慨にふける次第です。


そうそう、第4クォーターに右手親指を怪我してしまったマニング


試合中に映像を見たときには、「ここまで来て・・・」と血の気が引きましたが、
更に、「この後」のことを考えると、嫌なフレーズが頭に浮かびました。


マニング、念願のスーパーボウル進出を果たすも、試合出場できず」。


・・・それはちょっと、勘弁してもらいたいところ。


で、試合翌日、マニングは親指のレントゲンを撮ったのですが、
どうやら、骨折等は無かった模様です。


とりあえず、ホッと一息。


万全の態勢で、スーパーボウルに臨んでもらいたいですね。


以上、AFCカンファレンスチャンピオンシップペイトリオッツ対コルツの試合の感想でした。

カンファレンスチャンピオンシップの結果(まとめ)



というわけで、カンファレンスチャンピオンシップの結果を振り返ってみます。

               
アウェイ ホーム 希望 結果
NO CHI NO CHI
NE IND IND IND
    1/2  
       
    6/10  
    60.0%  



今週も、「希望どおり」は半分。


ニューオリンズ・セインツの敗戦は、本当に残念でしたが、
ただ、「どちらか1つしかダメ」と言われたら、間違いなく、
インディアナポリス・コルツにこそ、勝ってもらいたかったところなので、
非常に喜ばしい結果なんだと思います。


何より、


>とにかく、良い試合でありますように。
>そして、コルツが勝ちますように。


「良い試合」であり、「コルツが勝った」こと。


もう、これ以上の「希望どおり」は無いですね。


さあ、いよいよあとは、スーパーボウルを残すのみ。