「アメリカ代表」の話
「アメリカンフットボールワールドカップ」の話題ですが、
このカテゴリで書くのがふさわしいかな、という話題なので、こちらで。
(元々、「NFL」カテゴリで書くのもどうかというところではありますが・・・)
もう半月も前のことになりますが、
アメリカ代表のメンバーが発表されました。
ご存知ない方もいらっしゃるでしょうから、改めて説明しておきますと、
「アメリカ代表」と言っても、NFL選手が来るわけではありません。
ただし、もちろん、裾野の広いアメリカのこと。
どんなメンバーが選出されるのか、ということが、そもそもの注目点でした。
で、発表された記事。
http://wc2007.info/cgi-bin/news.cgi?35
まず、いきなり本題から外れますが。
この中に書かれている「FCS(元1-AA)」という表記が、
どういう意味なのか気になったので、調べてみました。
(ちなみに、カレッジディビジョンの仕組みなどは「一昨年12月14日の日記」参照で)
「FCS」とは「Football Championship Subdivision」の略。
要するに、「正式には」名前が変わったんだそうです。(昨年12月22日から)
「NCAA 1-A」「NCAA 1-AA」のキーワード説明のところに追記しましたが、
そもそも、「NCAA」の1部は、アメフトに関してだけディビジョンが内部で分かれており、
「どちらも1部」なのに「上下関係」で見られるのはおかしい、
・・・というのが、発端のような気がします。(ここは想像)
「A」と「AA」だと、なんとなく「上下関係」を意識させられるところ。
で、「NCAA 1-A」は「Football Bowl Subdivision」、
「NCAA 1-AA」は「NCAA Football Championship Subdivision」に、
それぞれ名称変更が行われた、ということらしいんですよね。
そう。
実は、「NCAA 1-A」も名称が変わってるんです。(略せば「FBS」)
ビックリ。
・・・でもなぁ・・・。
これ、絶対に定着しないと思うんだけどなぁ。
分かりにくいし。
そもそも、「1」が消えたら「1部であること」が伝わらないし、
大体、なんで、片方は「NCAA」が付いて、もう片方は付かないんだか。
わけ分からん。(ああ、内部闘争の臭いがぷんぷんと・・・)
いろいろなサイトを見てみても、「NCAA 1-FCS」になっていたりとか、
「Football」が抜けていたりとか、全く浸透していない様子がよく分かります。
大学の規模で概ね分けられているので、「上下関係」と言われたくないのも分かりますが、
でも、実際、ほぼ実力的にも「上下関係」と言ってもいいと思うので、
「A」と「AA」で、別にいいんじゃないですかねぇ。(外部の気楽な意見としては)
最初に、「正式には」と鍵括弧付きで書きましたが、
結局、誰もこんな名称を使用しなくなって、
いつの間にやら、うやむやになってしまう・・・に1票を投じておきます。
・・・ああ、いかん、いかん。
本題から外れた話題だけで終わってしまいそうな勢いだった・・・。
さて、本題。
メンバーを見てみると、「NCAA 1-A」ディビジョンから13人も入っている、
ということなどが話題になるところでしょうが、
意外と、上位ディビジョンでドラフトから漏れた選手よりも、
下位ディビジョンで活躍して選出された選手の方が期待できるんじゃないかなぁ、
なんて思ったりもしているところです。
特に、「NAIA」から1人だけ選出されている選手なんて、
そりゃあ、もう、期待せずにはいられないってもんじゃないですか。(僕だけか)
ちなみに、その「1人」は、
スーフォールズ大出身のLBアダム・ポールソンです。
覚えておきましょう。(きっと役に立たないメモ)
まあ、とはいえ、やはり1番の「目玉選手」と言えば、
TCU出身のQBジェフ・バラードになるんでしょうね。
今年のドラフト前にも、そこそこ注目されていまして、
(もちろん、あくまで「そこそこ」ですが)
僕の「2月17日の日記」でも名前を取り上げていました。
・・・ということに、今気が付きました。
いやぁ、やっぱり、いろいろと書き残しておくもんだ。
この日のトピックが、
「ランキング上位校のドラフト有力選手」シリーズだったことからも分かりますように、
バラードは、ただの「NCAA 1-A」所属校の出身者ではありません。
昨シーズンの全米ランキングで22位になったチームを率いたクォーターバックなのです。
まあ、チームを全米ナンバー1に導いたクォーターバックがドラフト外入団しているご時世、
そんなあたりでは、よほど注目を集める何かが無いと、
NFL入りも難しいのは確かで、結局、どこにも拾ってもらえなかったわけですが、
別に「NFL入りできること」だけが、
「良いクォーターバックの条件」というわけではないですしね。
「チームを全米22位に導いた」というだけで、
十分、「良いクォーターバック」と言って良いでしょう。
バラードがどんなプレーをするのか、今から楽しみにしています。
しかーし!
注目すべき選手は、これで終わりじゃないですよ。
なんと、我が取材班(?)は驚くべき事実を発見してしまったのです。
その事実とは!!
・・・続きはWebで。(Webです)
冗談はさておき、発見してしまいましたよ。
なんと、メンバーの中に、「元NFL選手」がいます!
いや、ウソじゃないですよ。
同姓同名でもありませんって。
それは、ウースターカレッジ出身のGリック・ドルーシャル。
5月3日にクリーブランド・ブラウンズと契約して、
5月8日に解雇されています。
・・・それを「NFL選手」と呼ぶのかどうかは、他で議論してください・・・。
でも、まあ、NFLのチームと契約できるだけの実力がある、
ということには違いないはずです。
オフェンスライン選手ですから、活躍しても話題に上ったりしにくいでしょうが、
ちょっと注目しておきましょう。
いやぁ、しかし、我ながらよく発見したなぁ。
ホント、いろいろと細かく記録しておくと、面白いことを見つけられるもんですね。
・・・と、そんなところで。
いろいろと書けるので、アメリカ代表を取り上げましたが。
今回初参加するアメリカ代表が、果たして強いのか弱いのか、
というのは、いろいろと議論されているところでしょうし、
結果として「弱い」ということも、僕はあり得ると思ってます。
あんまり、アメリカ代表に過度の期待をしすぎるのも、
どうかと思うんですよね。
それは、日本代表についても同様で。
案外、「アメリカ対日本で3位決定戦」なんてことも起こりうるんじゃないかと。
(その場合、決勝はスウェーデン(実は密かに注目)対ドイツかな)
それはそれで面白いかも・・・?
・・・いや、やっぱりちょっと悔しいか・・・。
まあ、とにかく、注目を集めているのは日本代表とアメリカ代表ばかりですが、
どんな展開になろうとも、せっかくの日本開催。
最後まで楽しもうじゃないですか。
開幕まで、あと26日。