開幕戦から明暗くっきり



では、NFL第1週、NHKBS1で放映していた、
開幕戦、ニューオリンズ・セインツインディアナポリス・コルツの試合の感想を。


放送の最後で、ちょっと話題に上っていましたが。


この試合のMVPは、誰が1番ふさわしいでしょうか。



・・・と、まあ、他にも候補はいるんでしょうが、とりあえず、そんなあたりで。


マニングは、後半素晴らしかったのですが、前半もたついたところがあったため、
ややパス成功率が低くなっており、そのあたりが減点でしょうか。


そうなると、アッダイウェインか・・・となるところでしょうが、
個人的には、やっぱりハリソンかなぁ、と。


「一発」の威力がありますし、何よりレシーブの安定感が素晴らしいです。
なんというか、安心して見ていられる感じですよね。


ウェインには、その点がちょっと足りなかったかなぁ、というのと、
あとは、やはり、ハリソンが素晴らしかったためにディフェンスのマークもきつくなり、
その分、ウェインが多くレシーブできた面もあったかな、と。


というわけで、僕はハリソンが、この試合のMVPだと思っています。
まあ、アッダイも良かったんですけども。


何はともあれ、今シーズンも、
マニングハリソン」のホットラインは楽しませてくれそうですね。


あと、渋いところでは、クラークが良い動きをしていたなぁ、とも。


最初のタッチダウンドライブのときには大事なサードダウンで9ヤードレシーブし、
前半最後のフィールドゴールドライブのときには、敵陣に一気に切れ込む39ヤードレシーブ。


更に、後半最初のタッチダウンドライブのときには、
エンドアラウンド」(「リバース」と言われていた)プレーでの14ヤード獲得も。


つまり、コルツの最初の17点には、全て、
大事なところでクラークが絡んでいたんですよね。


解説で、コルツには確固とした「第3レシーバー」がいない、
ということを言われていましたが、そうだとしても、
クラークがしっかりとその代わりを務めてくれそうです。


ホント、コルツは、非常に良いスタートとなりました。


それに対して、セインツは何が悪かったんでしょう。


とりあえず、「CBジェイソン・デイヴィッド」という答えが返ってきそうですが、
(しかし、マニングも容赦ないよなぁ・・・。いや、容赦する必要は全く無いけど)
QBドリュー・ブリーズを応援している者としては、オフェンスの不出来が気になるところ。


前半は特にそうでしたが、テンポは非常に良かったんですよね。


ただ、最後のほうで記録が出てきていましたが、
「1試合25回以上成功させた場合のパス成功1回あたりのヤード数」が、
NFL史上最短になっていたというほどの短いパスの連続。
(ちなみに、その瞬間の記録は「6.2ヤード」でしたが、最終的には「6.9ヤード」)


これが、結果的には、「あと一押し」が足りなくて、
得点に結びつかない要因となりました。


ウエストコーストオフェンス」という短いパスを中心としたパスオフェンスの使い手が、
過去に何十人もいたにも関わらず、
今回のものが「記録」となった(なりかかった?)わけですから、
この試合のブリーズが、如何に極端に短いパスしか成功させていなかったか、
分かろうというものです。


ちょっと、今までのブリーズとは、イメージが違う感じもしますね。
結構、長いパスをドカンと決めていたと思うので。


ちなみに、今ちょっと調べてみたら、
昨シーズンのブリーズは、平均12.4ヤードでした。


そして、昨シーズンのマニングが平均12.1ヤードでしたので、
やはり、ブリーズの方が長いパスを多く成功させていたことになります。


このあたり、コルツのパスディフェンスが上手かったからそうなってしまったのか、
それとも、今シーズンのセインツは、そういうオフェンスを目指しているのか。


来週以降の試合で見ていきたいところです。


個人的には、「コルツのパスディフェンスが上手かったから」だったらいいなぁ、
・・・と思うわけですけども。


それにしても、ホント、いろんな記録を取ってるものだなぁ。


あと、ブリーズは、最後の方にファンブルやらインターセプトやらで大崩れしましたが、
ま、あのあたりは、追う展開だったので、多少仕方が無いところもあるでしょうね。


・・・と、そんなところで。


試合としては、前半が接戦で面白かったのだと思いますが、
やっぱり、マニングタッチダウンパスがスパンスパンと決まり始めると、
「華」があっていいですね。


改めて、今シーズンも、大活躍を期待したいと思います。


以上、開幕戦の感想でした。