では、昨日の続きです。
最新の「モックドラフト」を集計して、
その結果により、ドラフトのシミュレーションをしてみよう、という企画。
題して、「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。
まずは、前回までの結果です。
では、続きをいってみましょう!
最高 |
8位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
20位 |
最頻 |
11位 |
「1巡指名される可能性は一応高い」という「D」グループの選手が、ここで初登場。
ワイドレシーバー選手の名前が出てくること自体、
今回のこの「モックドラフト」では初めてのこととなるのですが、
それがビルズのニーズと一致している、ってことなんでしょうね。
ケリーに次いで、「11位指名予想」で多く票を集めているのは、
ミシガン州立大のWRデヴィン・トーマス。
やはり、ワイドレシーバー選手です。
他には、テネシー州立大のCBドミニーク・ロジャーズクロマティや、
南フロリダ大のCBマイク・ジェンキンズと、コーナーバック選手にもニーズが見られます。
・・・しかし、ロジャーズクロマティは、ここでも指名されずに落ちていくことに・・・。
最高 |
12位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
14位 |
最頻 |
12位 |
「12位指名予想」で最も票を集めていたのは、
既に5位で指名済みとなっているクレイディ。
クレイディは「上位指名確実」というわけではありませんから、
12位まで残っている可能性も十分にありますけどもね。
しかし、残っていないのであれば、仕方ありません。
その次に評価の高いタックル選手であるウィリアムズを指名するだけのことです。
これで、タックル選手は3人目の指名となり、
やはり、今年のドラフトでは、タックル選手の層が厚いんだなぁ、ということが、
よく分かる状況となっていますね。
ちなみに、「12位指名予想」は、ほとんどこの2人に集中。
ああ、ブロンコスはタックル選手を凄く必要としているんだなぁ、
・・・ということもよく分かる集計結果です。
最高 |
9位 |
最低 |
22位 |
中間 |
15位 |
最頻 |
15位 |
「13位指名予想」は、かなり割れています。
今回の集計では、かろうじてメンデンホールがちょっとだけ抜け出していましたが、
他に、先ほどのウィリアムズやクレイディや、ピッツバーグ大のTジェフ・オウタ、
フロリダ大のDEデリック・ハーヴェイといったあたりにも、結構分散していました。
ていうか、ここも、やっぱり、タックル選手を結構必要としているんだなぁ、
・・・という集計結果なので、ポジションニーズ的に言えば、
メンデンホールよりもオウタ指名の方が、あり得るのかもしれません。
ただ、メンデンホールは、ここで指名されなくても、
ここから18位までの間には確実に指名されそうな感じで。
今回集計した75個中、実に71個の「モックドラフト」で、
メンデンホールは、「13位から18位の間で指名される」という結果になっています。
なんか、こういうのも、珍しくてちょっと面白いなぁ。
最高 |
5位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
15位 |
最頻 |
23位 |
「14位指名予想」で最も票を集めているのはメンデンホール。
その次に、ウィリアムズとオウタが並んでいましたので、残っているオウタを。
というか、12位以降、本当にニーズが似通ってるよなぁ。
先ほど、「メンデンホールは、もし13位で指名されなくても、すぐに指名される」、
ということを書きましたが、それと全く同じことが、
ウィリアムズやオウタにも言えますねぇ。
そして、タックル選手の指名は、これで4人目。
同じポジションに有力選手が多くいる場合、ドラフト当日の楽しみ方として、
「指名される順番」と「玉突き」というものが出てきます。
今回で言えば、例えば、ウィリアムズよりオウタの方が先に指名されたりだとか、
5位でクレイディが指名されないと、それがオウタが「落ちていく」原因になったりだとか、
そんなことが起こるかも・・・と思って見ていると、面白いかもしれません。
あと、他に、「14位指名予想」では、
バージニア大のGブランデン・アルバートにも票が集まっていることも、追記しておきます。
最高 |
9位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
19位 |
最頻 |
18位 |
「15位指名予想」で最も票を集めているのはメンデンホール。
・・・って、またか。
(13位のところで書いたことが、この状況からもお分かりいただけるかと)
仕方が無いので、その次に評価の高いランニングバック選手であるスチュワートが、
15位指名となっております。
あとは、先ほど、オウタが「玉突き」で落ちていくかも・・・ということを書きましたが、
「15位指名予想」でも、オウタは、そこそこ票を集めていたりしますので、
落ちずにここで引っかかるかもしれませんね。
その場合、代わりにスチュワートが落ちることに・・・なりそうなところですが、
こちらも、結構、この後にも指名されそうなポイントがいくつも出てきます。
今年のドラフトは、「ある順位で指名されないと、一気に落ちていく」という選手が、
そんなにいないのかもしれません。
最高 |
7位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
10位 |
最頻 |
10位 |
・・・っと、そうだった、ロジャーズクロマティがいたじゃないか・・・。
「最高」の7位で指名される可能性も結構あり得て、
「中間」「最頻」の10位で指名される可能性も高い、そんなロジャーズクロマティ。
16位で指名というのは、かなり「落ちたなぁ」という感じですね。
ただ、実は、この順位でも安泰ではありません。
11位のところでも一緒に名前を出していた、同ポジションのジェンキンズが、
「16位指名予想」で、ロジャーズクロマティと全く同じ票数となっていました。
ここでは、どちらかといえば評価が高いと思われるロジャーズクロマティの指名としましたが、
人によっては、ジェンキンズの方を高く評価していたりもします。
ということは。
・・・ロジャーズクロマティは、まだまだ落ちていく可能性もあるわけですね・・・。
いろいろな意味で、是非、注目しておきましょう。
他に、「16位指名予想」としては、カンザス大のCBアキーブ・タリーブ、
それから、既に指名済みのメンデンホール、スチュワートあたりに票が集まっています。
カーディナルズは、コーナーバック選手かランニングバック選手・・・ということか。
最高 |
7位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
16位 |
最頻 |
17位 |
このあたりの指名チームの中で、17位ヴァイキングスだけは、一線を画しています。
全くニーズが似通っていません。
そうなると、実質的には、もっと上の順位で指名しているも同然なわけで、
ヴァイキングスとしては、かなりおいしい状況と言えますね。
(逆に、16位カーディナルズや18位テキサンズあたりは位置的に最悪)
そうそう、13位のところで、メンデンホールについて、
「13位から18位の間で指名される」とされている「モックドラフト」が多い、
・・・ということを書いていましたが、17位だけは別です。
17位では、メンデンホールに1票も入っておりません。
(RBエイドリアン・ピーターソンがいるから、当然のことですけども)
そんな、独立した状況にある17位での指名予想はハーヴェイ、
もしくは、クレムソン大のDEフィリップ・マーリングに、票が集まっています。
ディフェンスエンド選手には、上位指名確実なクリス・ロングとゴールストンがおりますが、
それに次ぐ評価の選手を、この順位で取れるのであれば、悪くないでしょうね。
いやぁ、やっぱり、ヴァイキングスはおいしいなぁ。
最高 |
6位 |
最低 |
31位 |
中間 |
17位 |
最頻 |
16位 |
「18位指名予想」で最も多く票を集めているのは、15位で指名済みのスチュワート。
それに次ぐ票を集めているのは、13位で指名済みのメンデンホール。
・・・近い指名順位のチームとニーズが似通っているのは、本当に辛いところですね。
仕方がないので、ジェンキンズ指名。
もし16位でジェンキンズが指名されていたら、
ロジャーズクロマティがここで指名されることになるのでしょうか。
(どちらにせよ、残り物・・・)
他には、12位で指名済みのウィリアムズか、
あとは、マイアミ大(フロリダ)のSSケニー・フィリップスあたりにも、票が集まっています。
なお、これで、グループ分けで「A」「B」「C」とした計16人全員が、
指名されたこととなります。
上位18位までで16人全員なのですから、
かなり「順当」な結果のモデルケース(?)となっていると言えますね。
(ちなみに、昨年は、「B」グループの1人が最後まで残ってしまっていました)
他の「モックドラフト」を見て、これに似通っていればいるほど、
「ごくごく平均的なモックドラフト」に近いと考えてよいでしょう。
最高 |
11位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
21位 |
最頻 |
ランク外 |
というわけで、これ以降は、必然的に「D」グループ以下の選手となります。
トーマスは11位指名のところでも名前が出てきていましたが、
あそこで指名されないと、ここまで落ちることになるんですねぇ。
今回11位指名予想としたケリーにとっても、
天国と地獄の分かれ目のような心境を、11位指名時には味わうことになりそうですね。
他には、カリフォルニア大のWRデショーン・ジャクソンにも、そこそこ票が集まっていますから、
このあたりで、ワイドレシーバー選手の「玉突き」が発生するかもしれません。
あとは、先ほど18位のところでも名前の出てきたフィリップスや、
14位のところで名前の出てきたアルバートなどにも票が集まっており、
直前のテキサンズとは一転、この順位なりに選びたい選手を選べる状況と言えそうです。
あ、14位で指名済みのオウタにも結構票が入ってますね。
もしタックル選手の「玉突き」が発生しても、遅くともここらで止まることになるのかな。
最高 |
5位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
20位 |
最頻 |
20位 |
つい先ほど名前が出てきたばかりのジャクソンが、ここで指名。
結局、19位でトーマスが指名されたら20位でジャクソン、
19位でジャクソンが指名されたら20位でトーマス、
・・・と、ただそれだけのことになるのかもしれません。
実際、「20位指名予想」でジャクソンに次ぐ多さなのはトーマスですし。
ただ、それにしても、「20位指名予想」でジャクソンにかなり多くの票が集まっています。
具体的に書くと、「19位指名予想」ではトーマスが10票で最も多いのですが、
「20位指名予想」ではジャクソンが25票で最も多い・・・という状況。
トーマスとジャクソンで比べると、現状ではトーマスの方が評価は上っぽいのですが、
もし、20位指名の段階で2人とも残っていたとしても、
バッカニアーズはジャクソンを指名しそうだ、
・・・というようにも読み取れそうなのですが、果たして、どうなるでしょうか。
他に、「20位指名予想」で票を集めているのは、18位で指名済みのジェンキンズか、
あとは、テキサス大のWRライマス・スウィードあたり。
「ワイドレシーバー選手玉突き」の臭いが、ちょっとだけしていますね。
・・・以上、本日はここまで。
途中でも書きましたように、今年は、
「ある順位で指名されないと、一気に落ちていく」という選手があまりいなさそうで、
(まあ、ロジャーズクロマティとライアンは、どちらかがそこそこ落ちそうですが)
ここまでの段階でも、「他に票を集めているのは・・・」と名前を挙げてきた選手は、
その後に、すぐに指名されているケースがほとんどです。
残っているのは、14位・19位のところで名前を挙げたアルバート、
16位のところで名前を挙げたタリーブ、17位のところで名前を挙げたマーリング、
18・19位のところで名前を挙げたフィリップス、
あとは、20位のところで名前を挙げたスウィード・・・といったところですか。
アルバートには、ちょっとだけ「落ちている感」がありますが、
まあ、でも、まだまだ他はそんなでもないですね。
その原因として考えられるのは、やはり、
似たようなニーズのチームが似たような順位に固まっている、
・・・ということで、落ちてもすぐに指名される下地が出来ているのでしょう。
つまりは、今年のドラフトは、「順当」に終わる可能性が高い、
ということなのかもしれませんね。
まあ、そうは言っても、下位指名は上位指名よりも不確定要素が多いので、
特に「何が起こるかわからない」部分です。
果たして、この後、どういった展開となっていくのでしょうか。
「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。
次回は、21位から最後までお送りします。