2008年スケジュールを俯瞰



本日も、一足遅い「ニュース」をお届け。


先週、2008年の試合スケジュールが発表されていました。
果たして、どんなスケジュールとなったのか。



昨年、上記の日記の中で、
「同地区対決」と「全米放送」と「第9週」という観点で注目しておりましたので、
今年も、同じ観点で注目してみたいと思います。


では、そんな点に注目した、2008年のスケジュール一覧です。

木曜日 サンデーナイト マンデーナイト その他、全米放送 同地区対決数
1 レッドスキンズジャイアン ベアーズ対コルツ ヴァイキングスパッカーズ
ブロンコスレイダーズ
  8
2   スティーラーズブラウンズ イーグルスカウボーイズ   8
3   カウボーイズパッカーズ ジェッツ対チャージャーズ   5
4   イーグルス対ベアーズ レイヴンズ対スティーラーズ   7
5   スティーラーズジャガーズ ヴァイキングス対セインツ   3
6   ペイトリオッツチャージャーズ ジャイアンツ対ブラウンズ   2
7   シーホークスバッカニアーズ ブロンコスペイトリオッツ   3
8     コルツ対タイタンズ チャージャーズ対セインツ 3
9   ペイトリオッツ対コルツ スティーラーズレッドスキンズ   5
10 ブロンコスブラウンズ ジャイアンツ対イーグルス 49ersカーディナルズ   6
11 ジェッツ対ペイトリオッツ カウボーイズレッドスキンズ ブラウンズ対ビルズ   7
12 ベンガルズスティーラーズ コルツ対チャージャーズ パッカーズ対セインツ   4
13 タイタンズ対ライオンズ
シーホークスカウボーイズ
カーディナルズイーグルス
ベアーズ対ヴァイキングス ジャガーズテキサンズ   6
14 レイダーズチャージャーズ ペイトリオッツシーホークス バッカニアーズ対パンサーズ   8
15 セインツ対ベアーズ ジャイアンツ対カウボーイズ ブラウンズイーグルス   7
16 コルツ対ジャガーズ チャージャーズバッカニアーズ パッカーズ対ベアーズ レイヴンズ対カウボーイズ 5
17   未定     9



なお、「その他、全米放送」は他にもある予定ですが、
昨年同様、現時点では、土曜日の試合とロンドンでの試合のみ掲載しています。


それにしても、各週の「同地区対決数」を数えるのって、思った以上に骨が折れるなぁ・・・。
(・・・計算が合わなくて、数えなおしの連続・・・)


さておき、まずは、ざっと全体像から。


今シーズンも、スーパーボウル王者の本拠地で木曜日に開幕。
第1週のマンデーナイトゲームも、昨シーズン同様にダブルヘッダーです。


第8週には、これまた昨シーズン同様にロンドンでの海外公式戦。
今シーズンは、サンディエゴ・チャージャーズニューオリンズ・セインツ


なお、今シーズンは第14週にも、マイアミ・ドルフィンズバッファロー・ビルズの試合が、
カナダのトロントで海外公式戦として行われますが、
そもそも、「ビルズの本拠地に近い」ということで実現したものですし、
ロンドンのゲームと比べて、あまり特別色は無いようですね。


あ、そうそう、それで第8週にはサンデーナイトゲームが設定されていないことも、
昨シーズン同様です。


それから、一昨年から始まった、
サンデーナイトゲームの「フレキシブルスケジューリング」ですが、
今シーズンも同様に第11週から第17週まで行われます。


昨シーズン同様、「仮」のサンデーナイトゲームが設定されていますが、
これはもちろん、変更の可能性あり、ということです。


ただし、第17週だけは、なぜか設定されていません。(なぜだ?)


ちなみに、昨年、
「仮」の設定をしたことで、変更されずにそのまま行われることが多くなるのではないか?
・・・という予想をしていましたが、実績は、「7試合中3試合変更」でした。


うーん、微妙なところだけれども、まあまあ、予想どおりの結果だったと言っていいかな。


今シーズンも、現時点で設定されている第11週以降の6試合のサンデーナイトゲームのうち、
3試合くらいは、そのまま行われることになるのでしょう。


さて、今シーズン、最も大きな変更が見られる点なのですが、
「木曜日の試合」が、第10週から行われます。


昨シーズンまでは、「サンクスギビングデーゲーム」以降に行われていましたので、
前倒しで延長されたわけですね。


このうち、「サンクスギビングデーゲーム」に行われる3試合のうちの2試合を除いた、
いわゆる「サーズデーナイトゲーム」は、
全て「NFL Network」が放送を行うことになっていますので、
更に勢力を拡大したのか・・・と思われる向きがあるかもしれませんが、
実は、そうではありません。


まず、今シーズンの「サンクスギビングデーゲーム」は第13週になっていますが、
昨シーズンは第12週でしたので、「前倒し」で伸びたのは2試合分だけです。


そして、「サタデーナイトゲーム」も「NFL Network」の放送なのですが、
第15週から第17週まで3試合設定されていたのが、今シーズンは第16週だけ。


まあ、つまりは、配置換えが行われただけなわけです。


・・・って、日本で見ている分には、誰も気にしないか、そんなことは。


ただ、個人的には、この変更は辛い辛い。


「希望」を「結果」より先に掲載する週が、2週間も伸びるのか・・・。
・・・更に忙しなくなりそうだなぁ・・・。


「日本での試合放送」という意味で言うと、
今年こそは、NHKBS1が、木曜日の試合を土曜日の夜あたりに放送してくれないかなぁ、
と、願っているのですが。(つまり後半の放送は「月・火・木」から「土・月・火」に変更)


その方が、見る人も増えると思うんですよね。


NHKBS1で放送される分は、事前に結果に触れない」ということにしているこの日記も、
そうしていただけると大助かりです。


・・・って、まあ、僕の事情はどうでもいいでしょうが、
木曜日の試合が増えたわけですし、是非、検討していただきたく。


NHK様、どうぞ、よろしくお願いします。


あと1点。


上記の表には書かれていませんが、バイウィークは、
昨シーズン同様に第4週から第10週までの間で行われます。


ただし、昨シーズンは、
「基本的に毎週4チーム、第6週と第8週だけは6チームがお休み」だったのに対し、
今シーズンは、「第4週と第8週だけは6チーム」という形になっています。


昨年も書いていましたように、シーズンの序盤にバイウィークが来ることは、
どのチームにとってもあまり望ましいことではなく、
そのために、従来の「第3週スタート」が、
昨シーズンからの「第4週スタート」になったのだと思います。


それなのに、その最初の週に多くのチームを休ませる、ということはどういうことなのか。


想像でしかありませんが、きっとこれは、
「多くのチームが同じ状況になった方が不平不満が起こりにくい」、
と考えたからなのではないでしょうかね。


まあ、それなら、「第4週と第5週」にした方が良いとも言えそうですし、
本当のところは分かりませんが。


リーグも、試行錯誤の最中というところなのかな。


・・・と、全体像は、こんなところで。


さて、「同地区対決」を見てみます。


昨シーズンと違い、今シーズンは、はっきりと、
「序盤から中盤にかけて減っていき、その後、終盤に向けて増えていく」、
という傾向が見て取れますね。


また、昨シーズンは1試合も無かった、サーズデーナイトゲームの「同地区対決」が、
今シーズンは、しっかりと復活しています。


やはり、昨シーズンの「同地区対決に頼らないスケジュール」が、
かなり異例だったということなのでしょう。


・・・で、「失敗だった」と判断した、ということなのかな。


ただし、かといって「同地区対決」をナイトゲームに配置しまくっているわけでもありません。


昨シーズンは、ナイトゲームに「同地区対決」をあまり配置していない中、
2試合しか「同地区対決」が行われなかった第9週に、
その2試合が共にナイトゲームだった・・・という、
なんとなく、「狙ってるなぁ」というような配置が見られたのですが、今シーズンは、
「同地区対決」が多い週ほどナイトゲームが「同地区対決」となっている可能性も高い、
・・・という、普通の状況になっています。


これも、奇をてらっていない、ということでしょう。


さて、その「第9週」。


今年も、ニューイングランド・ペイトリオッツインディアナポリス・コルツの試合が、
この週に行われることとなりました。


これでこの2チームは、4年連続、第9週での対決。
狙いが分かりやすいなぁ。


昨シーズンのスケジュール発表前に、「第9週」に注目したときには、
漠然と、「第9週には区切りとなる試合が用意されているのではないか」、
・・・と思っていただけなのでしたが、いまやもう、これは確信ですね。


そして、その「区切りとなる試合」は、
現状では、ペイトリオッツ対コルツの試合がベスト、ということなのでしょう。


まあ、昨年のこのカードの盛り上がり方は、尋常じゃなかったからなぁ。


果たして、今年もリーグの目論見どおり、同じような展開となってくれるでしょうか。


さて、最後に「全米放送」について。


といっても、上の表自体が、それを中心に作られているので、
これ以上説明することも、あまり無いのですが。


NFL JAPAN」の記事でも触れられていましたが、
クリーブランド・ブラウンズに5試合のナイトゲームが設定されているのが、
なかなか目立ちますね。(数の上では、他にも多いチームはありますが)


これは、リーグ側の期待の表れでしょうか。


ただ、ちょっと違う観点から見てみましょうか。


>この週を境にして、「前半」が「前年の好成績チームに注目」の試合が組まれ、
>「後半」が「今年の好成績(が見込まれる)チームに注目」の試合が組まれている、
>・・・んじゃないかなぁ、と思うんですよね。


昨年、「第9週」について、こんなことを書いておりました。


この仮説が正しいかどうかは分かりませんが、
昨シーズン、この観点から「期待されているチーム」として浮かび上がってきたのは、
ダラス・カウボーイズピッツバーグ・スティーラーズの2チームでした。


両チームとも地区優勝を果たしていますから、
まずまず、その「期待」には応えたと言ってもよいでしょう。


さて、今シーズンは、どうなっているか。


第10週以降に上記表に登場する回数が多いのは、
フィラデルフィア・イーグルスシカゴ・ベアーズと、
そして、ブラウンズが3回ずつ。


なるほど、やはり、ブラウンズは期待されているようです。


しかし、それよりも多いチームが1つ。


カウボーイズが4回。


どうやら、昨シーズンの「期待」を、今シーズンももう1度かけたい、
・・・ということのようですねぇ。


この4チームが、今シーズン、リーグの「期待」に応えられるかどうか、
是非、注目しておきましょうか。


というか、まあ、何にせよ、今シーズンも「NFC EAST」には、
リーグの多大な期待がかかっていることは、間違いないようですね。
(これも、昨シーズンは「期待どおり」(期待以上?)の結果でした)


・・・以上。


とりあえずは、こんなところで。


また今年も、ドラフト後に1週ずつ細かく見ていく予定です。