3日目は・・・見て良かったのか?



さて、スカウティングコンバイン3日目。


しかし、今現在、「NFL.com」には、
3日目のビデオへのリンクがありません。


ありゃ、ワークアウトが始まったら公開されないのか・・・と思いきや。


ちょっと話が逸れますが、昨日、「2日目」のビデオを見たときに、
ビデオへのリンクをクリックして見ようとしても、なぜか上手くいかない、
ということがありまして。


仕方が無いので、「1日目」のビデオの「入り口」を保存して、
中身を「2日目用」に変えることによって、見ることが出来てました。
(あえて、あやふやな言い方にしてあります)


で、何気なしに、今日の朝、それを「3日目用」に変えてみたら・・・、
なんと、3日目のビデオを見ることが出来てしまいました。


ビックリ。


きっと、もうちょっとしたらトップページにリンクが載るんだろう、
と思って、「ちょっと早めに見ることが出来た」程度に考えていたのですが、
いまだにリンクは載っておらず・・・。


・・・ひょっとして、見てはいけないものだったのか・・・?


いや、でも、あちらのサーバーにアップロードされてるのは確かなんだからなぁ。
うーん・・・、なんなんだろう・・・。


というわけで、ちょっとドキドキしながら、3日目の感想です。


本日から、いよいよ、本格的にワークアウトがスタート。
オフェンスライン組とランニングバック組が、各種の練習・測定を行いました。


「測定」は、ほとんど共通していて、
ベンチプレス、40ヤード走、立ち幅跳び、垂直跳び、20ヤードシャトル
3コーンドリル、60ヤードシャトル(これはランニングバックだけらしい)、
・・・と、そんなところだったようです。


「20ヤードシャトル」というのは、
右に5ヤード走って地面に手をつき、折り返し左に10ヤード走って地面に手をつき、
そして、更に右の5ヤード走ってゴール、というもの。(左右は逆でも可)


「反復横跳び」の拡大したもの、と考えればいいんでしょうかね。


「60ヤードシャトル」は確認出来なかったのですが、
左右に走る距離が3倍になるか、往復回数が3倍になるかのどちらかでしょう。


「3コーンドリル」は、前に5ヤード走って、すぐに折り返して5ヤード戻り、
また前に5ヤード走って、そこにあるコーンで右に曲がり、
10ヤード(?)走って、そこにあるコーンを左回りで1回転し、
また10ヤード走って最初のコーンを左に曲がり、5ヤード走ってゴール、というもの。


・・・って、文字で書くと、ちょっと分かりにくいですね。


あとは、馴染みのある「種目」で。


あ、そうそう、「垂直跳び」がちょっと興味深かったです。
いくつもの「鉄の薄い板」が縦にいっぱい並んでいるものが、頭上に用意してあって、
下から何番目の板までを動かせるか、ということで測定するんですね。


なるほど、それは分かりやすい。
「チョークの粉を指につけて」ではないんですねぇ。(そりゃそうか)


注目は、やはり「40ヤード走」なので、
オフェンスライン組もランニングバック組も、その映像が多かったです。


「練習」は、普段から行っているようなポジション練習でして、
具体的に何か記録が残るわけでは無いのですが、
各チームのスカウト陣が、各選手の動きに注目している、というところですね。


普段の練習さながらで、途中で走るのをやめた選手に、
「最後まで走れ!」みたいに檄が飛んで、慌てて走りに戻ったり、という場面もありました。


それにしても、やっぱり、オフェンスライン組は、
何かと活気がありますねぇ。
ベンチプレスだけではありませんでした。


例えば、練習の様子を見ても、
ランニングバック組は比較的黙々と行っているのですが、
オフェンスライン組は何かと声を上げる、といった感じで。


ジョージア大Gマックス・ジーンギリスが、垂直跳びをやっている場面が映ったときも、
測定が終わった後に、他の選手たちから拍手が起きていたし。
なんか、「いい雰囲気」でした。


ポジション的な「特性」なのかな、とも思ったのですが、
どうやら、そのポジションの練習・測定を率いている人の性格が表れているみたいですね。


きちんと確認できていないのですが、どうやら、選手たちを率いているのは、
各チームから派遣されているスカウト担当の人らしいです。


で、オフェンスライン組を率いているのが、
ピッツバーグ・スティーラーズのスカウト担当の人で、
その方の「方針」が、オフェンスライン組の練習・測定の活気に表れているようです。


面白いなぁ。


練習は、見ていると、やはり「動きがいい選手」と「そうでもない選手」というのは、
なんとなく分かるものですね。


僕でもそう思うのだから、スカウト担当の人には、一目瞭然なんでしょう。


ちなみに、各チームのヘッドコーチが、3日目にしてほとんど集結したらしく、
スタンドから、練習の様子などを見守っていました。


ほとんどは、ヘッドコーチがゼネラルマネージャー、もしくは、
自チームのオフェンスコーディネーターディフェンスコーディネーターと話をしながら、
見ているようでしたが、たまに、ヘッドコーチ同士が会話をしている、
という、普段あまり見ない場面もあって、なかなか新鮮でした。
(腹の探り合いもあったりして・・・?)


各チームのヘッドコーチやスカウト担当者がどういう判断を下したかは分かりませんが、
誰の目にも明らかな「結果」は、「測定」系のものでしょう。


というわけで、どこかに結果がまとめられていたりしないものか、
とネット上を探してみたのですが、無いんですよね、これが。


どうやら、この情報、「お金」になるんですねぇ。
なんか、有料コンテンツになっているところがありました。


公式サイトにも全然載っていないのは、何か提携しているのでしょうか?


うーん、こういう「公式情報」くらい、ちゃんと公開してくれてもいいのになぁ。


・・・と、そのまま引き下がるのは何か悔しいので、
ビデオの中で流れている文字情報を書きとめて、まとめてみました。


どうだ! (何が?)


まず、各種目のトップ3を。(記録数値は省略)
オフェンスライン組から。


ベンチプレス:
 1位 ウィル・モントゴメリーバージニア工科大
 2位 ジョー・トレドワシントン大
 3位 チャールズ・スペンサーピッツバーグ大
垂直跳び:
 1位 ウィンストン・ジャスティスUSC
 2位 ダレン・コレッジボイジー州立大
 3位 デイヴィン・ジョセフオクラホマ大
立ち幅跳び
 1位 アンドリュー・ウィットワースLSU
 2位 デイヴィン・ジョセフオクラホマ大
 3位 ポール・マクイスタンウェーバー州立大
 3位 ウィンストン・ジャスティスUSC
 3位 ダレン・コレッジボイジー州立大
20ヤードシャトル
 1位 ニック・マンゴールドオハイオ州立大
 2位 ウィル・モントゴメリーバージニア工科大
 3位 エリック・ウィンストンマイアミ大(フロリダ)
3コーンドリル:
 1位 ウィンストン・ジャスティスUSC
 1位 クリス・チェスターオクラホマ大
 3位 ガイ・ウィンパー東カロライナ大
40ヤード走:
 1位 クリス・チェスターオクラホマ大
 2位 エリック・ウィンストンマイアミ大(フロリダ)
 3位 ガイ・ウィンパー東カロライナ大


個人的には、マンゴールドが、いい動きをして目立っていたように思います。
上の一覧では、「20ヤードシャトル」の1位になっているだけですが、
「3コーンドリル」や「40ヤード走」でも上位に入っていました。


ちなみに、マンゴールド、髪型が「ポニーテール」だったので、それでも目立ってました。
・・・え? どうでもいい?


あと、モントゴメリー
「ベンチプレス」で、他を圧倒する「パワー」を見せたかと思いきや、
「20ヤードシャトル」でも2位に入って、敏捷なところを見せています。


かなり注目か?


次に、ランニングバック組。


ベンチプレス:
 1位 クイントン・ギャンサーユタ大
 2位 マット・バーンスタインウィスコンシン大
 3位 P・J・ダニエルズジョージア工科大
垂直跳び:
 1位 ジョセフ・アッダイLSU
 2位 モーリス・ドリューUCLA
 2位 ギルバート・ハリスアリゾナ大
立ち幅跳び
 1位 ジョセフ・アッダイLSU
 2位 ジェローム・ハリソンワシントン州立大
 2位 ブライアン・カルホーンウィスコンシン大
20ヤードシャトル
 1位 ジェローム・ハリソンワシントン州立大
 2位 ブライアン・カルホーンウィスコンシン大
 3位 マイク・ベルアリゾナ大
60ヤードシャトル
 1位 ワリ・ランディバージニア大
 2位 モーリス・ドリューUCLA
 3位 マイク・ベルアリゾナ大
3コーンドリル:
 1位 ジェローム・ハリソンワシントン州立大
 2位 ワリ・ランディバージニア大
 3位 ギルバート・ハリスアリゾナ大


そして、注目の「40ヤード走」は、確認できた6位までを、タイムと共に。


 1位 4.39 モーリス・ドリューUCLA
 2位 4.40 ジョセフ・アッダイLSU
 3位 4.42 アンドレ・ホール南フロリダ大
 4位 4.45 ワリ・ランディバージニア大
 5位 4.47 ジェローム・ハリソンワシントン州立大
 6位 4.50 クイントン・ギャンサーユタ大


注目はアッダイでしょう。
ほとんどの種目で上位に入っています。
映像でも、40ヤード走の前に「一叫び」したりして、目立ってました。


ただ、「シャトル」と「ドリル」では上位に入っていないので、
敏捷性にやや欠ける・・・とか、そんな感じでしょうかね。


「スピード」と「敏捷性」を兼ね備えたのは、ランディでしょうかね。
今後、注目される存在になるかもしれません。


「スピード」と「強さ」はギャンサーで。
中央突破して、一気にエンドゾーンまで突き抜ける感じでしょうか。


あとは、ドリュー
40ヤード走のタイムも見事ですが、やはり全般的にも注目されている感じでした。


ところで、お気づきかと思いますが、
USCRBレジー・ブッシュの名前が、どこにもありません。


案外記録は平凡・・・なのではなく、そもそも、本日のワークアウトに、
ブッシュは参加しておりませんでした。


実は、ちょっと前に、ブッシュや、同じくUSCのQBマット・ライナート
あと、テキサス大のQBヴィンス・ヤングなどが、
スカウティングコンバインではプレーしない」ということを発表していました。


前にちょっと書きましたが、来月になると、
有力大学のいくつかで、個別のワークアウトが行われることになっており、
どうやら、「そちらで全てをお見せします」とのことで。


もう、十分過ぎるほど「有力選手」として名前が挙がっている選手たちにとっては、
ここではアピールにもならないし、自分の庭じゃないところでプレーするのは、
「百害あって一利なし」ということなんでしょうねぇ。


傍から見てる者としては、ちょっと残念なことですけどもね。


それにしても、最初聞いていたのは、
「知らないレシーバーにパスを投げるよりは、知っているレシーバーに投げたい」、
とか、そんな理由だったので、「練習」系だけ辞退するのだと思っていたのですが、
40ヤード走とかも行わないとは思いませんでした。


まあ、確かに、「ランキング」で上位に入らなかったら、「悪い影響」が出るのかも。


バージニア大Tドブリカショー・ファーガソンの名前も、
オフェンスライン組で見かけませんが、これも同じ理由なんでしょうかねぇ。(未確認)


まあ、そういうわけで、どちらかといえば、
「最有力というわけではない選手たちのアピールの場」というのが、
このスカウティングコンバインの位置付けになるんでしょう。


というわけで、本日は、こんなところで。


最後に、本日のビデオの「見所」を。


「スタンドであくびをするニューヨーク・ジャイアンツトム・コフリンヘッドコーチ」。


・・・暇なんかい。(いや、忙しくて寝不足だったりするんだろうけども)