4日目は、最も注目された日かも



昨日の「3日目」のビデオの件ですが、ようやくリンクが出来てました。
・・・ホッと一息。


さて、では、スカウティングコンバイン4日目。


本日の「目玉」は、クォーターバックワイドレシーバーによるパス練習。
ある意味、1番「派手」な練習なので、一般的な注目度は高いでしょうね。
(各チームのスカウト陣にとっては、「特に注目」というわけではないでしょうけども)


クォーターバックは、昨日書きましたように、
USCのQBマット・ライナートテキサス大のQBヴィンス・ヤングが不参加のため、
必然的に、注目はバンダービルト大のQBジェイ・カトラーに集まっていました。


あと、バージニア工科大のQBマーカス・ヴィックもかな。


パス練習では、クォーターバックワイドレシーバー、双方が注目されるわけですが、
やはり、その比重は練習の種類によって違うようで、
例えば、ドロップバックして振り向きざまに反対のサイドラインめがけて投げるのは、
クォーターバックへの注目度が高そうな練習でしたし、
ワイドレシーバーエンドゾーンのコーナーめがけて走っていくところへ、
肩越しにボールが投げられてそれをキャッチする、というのは、
ワイドレシーバーへの注目度が高そうな練習でしたし。


ただ、これらの練習でクォーターバックワイドレシーバーの能力を見るのって、
難しいんだろうなぁ、と思いました。


クォーターバックの投げたボールが悪ければワイドレシーバーもキャッチしにくいですし、
逆に「どんぴしゃり」のギリギリの良いボールを投げても、
ワイドレシーバーが取れなくて、結果「オーバースロー」に見えることもありますし。


ライナートヤングが練習を回避した理由が、まさしく、
「慣れていないワイドレシーバーに投げたくない」というものだったのも、
こういうのを見ると、頷けます。


まあ、もちろん、スカウト陣は、それらを加味した上で、
しっかりと判断しているんでしょうけども。
大変だなぁ。


ワイドレシーバーの練習で、ちょっと面白かったのは、
サイドラインの外から、逆側のサイドラインめがけて全速力で走っていくところへ、
左右からボールが次々と投げられて、それをキャッチしていく、というもので。


とっさの反射神経の良さとかが見られそうな感じでした。


コロラド大WRジェレミー・ブルームがその練習で映ったので、ちょっと注目。
一見、あまりスムーズでは無いようにも見えるのですが、
キャッチの仕方が「ボールに優しい」感じで、悪くないと思ったんですけどもねぇ。
どう判断されたのかが気になるところ。


・・・まあ、多少「贔屓目」なのかもしれませんが。


まあ、全体的に言えば、ブルームはそんなに注目されていない感じでした。


そうそう、その練習を見ていて気が付いたのですが、
カレッジフットボールからNFLに入るにあたって、
ワイドレシーバーって、「新しいルールへの対応」も必要なんですよね。


サイドライン際でボールをキャッチするときに、
NCAAルール」では、フィールド内に片足が付けば良いのですが、
NFLルール」では、フィールド内に両足が残っている必要があります。


これって、結構、対応するのが大変なところなのではないでしょうか。
ギリギリのところで片足だけ付いてキャッチすることに慣れているでしょうし。


先ほどの「逆側のサイドラインめがけて走りながらキャッチ」練習では、
7回ボールが投げられて、その最後の「7個目」がサイドラインギリギリなのですが、
キャッチした後に両足をフィールド内に残す、
ということに、ちょっと苦労しているように見えました。


NFL入りしたら、みっちり鍛えられるんだろうなぁ。


本日は、そんなこんなの練習と、あとは、40ヤード走などの測定が行われていました。


では、昨日と同じく、各種目のトップ3などを。


・・・の前に、まず、この順位や記録数値についてなのですが、
あくまで「NFL Network」のビデオで紹介されていたもの、ということになります。
これが「公式」数値なのかどうかは不明です。


というのも、昨日のランニングバックの40ヤード走の結果とか、
別の数値で紹介されている公式サイトのコラムがあったもので。
(それによると、LSURBジョセフ・アッダイが4.37で1位になっていたり)


もしかしたら、そもそも「公式記録」というのは公表されないもので、
各メディアなどが、それぞれ計測しているのかもしれませんね。


さて、クォーターバック組やワイドレシーバー組の記録を紹介する前に、
まずは、ランニングバック組の残り半分が計測を行ったので、
それをあわせた、最終的なランニングバック組のベスト3などを先に。


といっても、基本的には、昨日の組の方が記録が上回っているものが多かったです。


「垂直跳び」は、ミシシッピ州立大ジェリオス・ノーウッドが1位と同記録。
立ち幅跳び」は、昨日の順位そのまま。
「20ヤードシャトル」も、昨日の順位そのまま。
「60ヤードシャトル」は、フレズノ州立大ウェンデル・マシスが1位と同記録。
「3コーンドリル」は、2位がノーウッド、3位がマシスに。


・・・と、そんなところでした。
(この組の「ベンチプレス」の記録は、文字情報で出てませんでした)


結局、今日の組ではノーウッドマシスが凄かっただけ、ということかな。


「40ヤード走」の記録は、この組の5位まで出ていましたが、
昨日の組の6位が「4.50(秒)」だったので、それを上回る記録だけ紹介すると、
ノーウッドが「4.40」で2位と同記録、
それから、フロリダ州立大リオン・ワシントンが「4.42」で3位と同記録、
・・・と、それだけでした。


参考までに、マシスの記録がこの組の3位で「4.51」・・・となってます。


さて、では、クォーターバック組の記録を。


垂直跳び:
 1位 ブラッド・スミスミズーリ大
 2位 D・J・ショックリージョージア大
 3位 マーカス・ヴィックバージニア工科大
立ち幅跳び
 1位 ブラッド・スミスミズーリ大
 2位 ケント・スミス中央ミシガン大
 3位 レジー・マクニールテキサス農工大
 3位 D・J・ショックリージョージア大
20ヤードシャトル
 1位 トラヴィス・ルーレイモンタナ州立大
 2位 マーカス・ヴィックバージニア工科大
 3位 クイントン・ポーターボストンカレッジ
3コーンドリル:
 1位 ブレット・バスアネイノースウエスタン大
 2位 クイントン・ポーターボストンカレッジ
 3位 エリック・マイヤー東ワシントン大


ヴィックは、さすがのアスリートぶりですね。
昨日から見ていると、「跳び」の2種目と、「シャトル」「ドリル」では、
入っている名前がガラリと入れ替わってくるものなのですが、
その両方に名前を出しているのは素晴らしいです。


「40ヤード走」は、ベスト5をタイムと共に。


 1位 4.35 レジー・マクニールテキサス農工大
 2位 4.43 マーカス・ヴィックバージニア工科大
 3位 4.48 ブラッド・スミスミズーリ大
 4位 4.56 D・J・ショックリージョージア大
 5位 4.57 バリック・ニーリーテキサス州立大


速っ!


ランニングバックと遜色ないなぁ。
っていうか、マクニールに至っては、ランニングバック組の1位より速いし。


他種目と合わせて考えると、このランキングの4位までの面々は、
「アスリートクォーターバック」と言えそうな感じですねぇ。


ちなみに、クォーターバックも2つの組に分かれていまして、
この5人は、いずれも「後の組」の面々だったのですが、
(つまり、「後の組」の方が記録が良かった、ということで)
カトラーは「4.77」で、「前の組」の5位に入っていました。


まあ、そこそこ脚がある、ってところでしょうかね。


ちなみに、「前の組」の1位は、
トレドー大ブルース・グラドカウスキーで「4.59」でしたが、
「後の組」の6位とどちらが速いのか分からないので、
先ほどのランキングで「6位」とはしませんでした。


そして、もう1種目。


クォーターバックには、「ボールスピード」の測定がありました。
上位7人を紹介します。


 1位 イングル・マーティンファーマン大
 2位 ジェイ・カトラーバンダービルト大
 3位 ブローディ・クロイルアラバマ大
 4位 ターヴァリス・ジャクソンアラバマ州立大
 5位 D・J・ショックリージョージア大
 6位 ブルース・ユージーングランブリング州立大
 6位 ブラッド・スミスミズーリ大


ここで上位に出てくるカトラーは、さすがというところでしょうか。
ショックリースミスは、いろんなところに顔を出してますねぇ。


まあ、他のポジションもそうですが、
クォーターバックは、こういった「記録」よりも大事なものがありますから、
あくまで参考程度のものではあるのでしょうが、
ドラフトの際の「指標」の1つではあるでしょうから、
是非、覚えておきたいところです。


では次に、ワイドレシーバー組。


垂直跳び:
 1位 ベン・オブマーヌーオーバーン大
 1位 デメトリアス・ウィリアムズオレゴン大
 3位 アダム・ジェニングズフレズノ州立大
 3位 ウィリー・リードフロリダ州立大
立ち幅跳び
 1位 ウィリアム・ブラックモンボストンカレッジ
 2位 デメトリアス・ウィリアムズオレゴン大
 3位 ジェフ・ウェッブサンディエゴ州立大
20ヤードシャトル
 1位 チャド・ジャクソンフロリダ大
 2位 トラヴィス・ウィルソンオクラホマ大
 3位 ジョヴォン・ボーナイトワイオミング大
60ヤードシャトル
 1位 エド・ヒンケルアイオワ大
 2位 グレッグ・ジェニングズ西ミシガン大
 3位 チャド・ジャクソンフロリダ大
3コーンドリル:
 1位 ウィリアム・ブラックモンボストンカレッジ
 2位 グレッグ・ジェニングズ西ミシガン大
 3位 トラヴィス・ウィルソンオクラホマ大


なんとなく、上位に顔を出している名前は共通していますね。


では、注目の「40ヤード走」の成績。
上位12人の名前とタイムを、どどーんと。


 1位 4.32 チャド・ジャクソンフロリダ大
 2位 4.34 ウィリー・リードフロリダ州立大
 3位 4.35 デヴィン・アロマショドゥオーバーン大
 4位 4.38 シノリス・モスマイアミ大(フロリダ)
 5位 4.40 ジェフ・ウェッブサンディエゴ州立大
 5位 4.40 トッド・ワトキンスBYU
 7位 4.41 ジョナサン・オーアウィスコンシン大
 8位 4.42 デレック・ヘイガンアリゾナ州立大
 8位 4.42 アダム・ジェニングズフレズノ州立大
 10位 4.44 スカイラー・グリーンLSU
 11位 4.45 ベン・オブマーヌーオーバーン大
 12位 4.46 ウィリアム・ブラックモンボストンカレッジ


速っ!


やっぱり、ワイドレシーバーは、スピード自慢が揃ってるんだなぁ。


ジャクソンは、先ほどのクォーターバックマクニールよりも記録が上ですから、
現時点での「全体1位」ですね。


シャトル」の2種目でも上位に入っており、
なんとなく、相手ディフェンスを1カットで振り切る姿が想像できてきます。
かなり上位で指名されるんだろうなぁ。


モスも、しっかりと4秒4を切ってきていますね。


ちなみに、残念ながら上位には入れませんでしたが、
ブルームの記録は「4.49」とのこと。
なかなか悪くないんじゃないですかねぇ。
これで、ちょっとは指名順位が上がるか・・・?


・・・と、4日目はこんなところで。


ちなみに、ビデオでは全く触れられていませんが、
裏では、ディフェンス陣の「身体測定」が進んでいます。


今日から、ディフェンス陣のワークアウトが始まっているはずなので、
明日は、そのあたりと一緒に紹介することになるかな、と思います。