日本のアメフト界の未来は?
来年、中国で初のプレシーズンゲームが開かれ、
ニューイングランド・ペイトリオッツとシアトル・シーホークスが対戦する見込み、
・・・という記事を見つけました。(正式な発表はまだ無いと思います)
中国は、「最大のマーケット」ですからねぇ。
NFLとしては、当然の進出で、これは「既定路線」。
気になるのは、そうなると来年は日本でプレシーズンゲームは開かれないのか、
・・・ということで。
うーん・・・、無いんだろうなぁ。
レギュラーシーズンゲームは、年2戦ずつ海外で開催するということですが、
プレシーズンゲームを年2戦やる意味は、あんまりなさそうですしねぇ。
しかも、同じアジア圏ですし。
日本でのプレシーズンゲームは、1989年以来、
最低でも2年に1戦は行われていたのですが、今年は開かれませんでしたし、
来年も開かれないとなると、2年連続開かれないことに。
前にも書きましたが、日本はNFLにとって、
「魅力的なマーケット」ではなくなっているんでしょうねぇ。
期待しているほど盛り上がらないし。
このまま、日本で試合が行われないようになれば、話題に上る機会も減り、
また盛り上がらなくなっていく・・・という悪循環に陥っていかないか、
非常に心配なところです。
来年、アメフトのワールドカップが日本で開かれることですし、
それを機に、アメフトの知名度をもっと上げて、盛り上げていかないとなぁ。
日本のアメフト界にとって、正念場のような気がします。
まあ、現実的に考えれば、急に大盛り上がりをするのは無理なので、
10年後くらいを見据えて、小中学生に興味を持ってもらったりと、
コツコツと普及活動をしていくのがベストなんだろうなぁ。
せっかく、「アイシールド21」という、良いアイテムがあるんだし。
日本人NFL選手が誕生するのが、一般的に話題になる手っ取り早い方法なんでしょうが、
そうなったときに「凄ぇー!」と思われる土台を作っておかないとねぇ。
NHKのBS1では、早い時間帯(早朝じゃないですよ)の試合放送が増えているみたいですし、
日本テレビでも、深夜放送だけじゃなくて、
小中学生が見られるように、もうちょっと早い時間帯に放送してくれないかなぁ。
どうせ1週間遅れの放映なら、極端な話、「30分に短縮」とかでもいいから、
夕方の視聴率の取れない時間帯に、小中学生向けに放送してくれたり・・・とか。
「NFLに興味のある大人」は、NHKのBS1とか、GAORAやG+で試合を見るでしょうから、
日本テレビの放送枠は、そういう形で使うのもありだと思うんだけど。
(多分、深夜の1週間遅れの試合放送は、そんなに視聴率取れてないでしょうし)
変な話、「アイシールド21」が日本テレビで放映されていたらなぁ、
とか、そんな風に思わないでもなかったり。
(もしくは、テレビ東京がNFL放映権を獲得するでも可。・・・無理か)
そうしたら、「リンク」もさせやすいでしょうし。
とにかく、関係各位には頑張ってもらいたいです。
開幕に向けて、不安の残る選手も何人か・・・
さて、プレシーズンゲーム第3週の感想2日分。
まずは、一昨日金曜日に行われた5試合のうちから、
アリゾナ・カーディナルズ対シカゴ・ベアーズの試合。
先週、「ダメダメ」だったカーディナルズのオフェンス陣でしたが、今週は好調。
QBカート・ウォーナーもなかなか素晴らしかったです。
ホールドアウトのことがあるので、今シーズンはあまり褒めたくないのですが、
QBマット・ライナートも、今週は良い出来でした。
先週から1週間でタイミングを合わせられたのだとすれば、さすがと言うほかありません。
いや、ライナートは「特別」なんだってば。
これを見て、「ホールドアウトしても大丈夫なんだ」と思うなよ、未来のNFL選手たちよ。
あと、この試合、カーディナルズのKニック・ノヴァクが、
50ヤードを含む2本のフィールドゴール成功。
素晴らしいです。
Kニール・ラッカーズがいますから、チーム残留は無いでしょうけども、
ホント、どこか拾ってくれないかなぁ。
こんないい選手を放っておくのは、もったいないです。
なお、ベアーズは、今週はクォーターバック2人出場でしたので、
QBカイル・オートンは出番なしでした。
ベアーズのクォーターバックといえば、相変わらずQBレックス・グロスマンはいまいちで、
控えQBブライアン・グリーシーは、絶好調キープですねぇ。
こりゃ、スターター交代もあり得るかな。
次に、ピッツバーグ・スティーラーズ対フィラデルフィア・イーグルスの試合。
出だしはまあまあかな、と思われたスティーラーズQBベン・ロスリスバーガーですが、
突然、何もかも上手くいかなくなり、
反則取られて、サックされて、反則取られて、
「サードダウン残り38ヤード」になって、インターセプト。
何か、新しいことでも試そうとしたんですかねぇ。
その後も、あまりパッとしないまま、この試合は終わりました。
ロスリスバーガーについては、そんなに心配していないので、
まあ、こんな週もあるでしょう、ってことで。
イーグルスのQBティミー・チャンが、「4番手」で第4クォーター終盤に登場。
パス1回中1回成功22ヤード獲得。
・・・って、一見、良さそうにも見えますが。
詳細としては、RBブルース・ペリーのランを3回続けた後、チャンがペリーにパス。
更に3回連続ペリーがランをした後、パントしてドライブ終了。
次のドライブは、2回連続ニーダウン。
いや、なんか、「ペリーの力を見る」ためにだけ使われたような感じがして・・・。
・・・やっぱり、チャンにはもう期待していないのね・・・。
金曜日の試合からは、こんなところで。
続いて、昨日土曜日に行われた8試合のうちから、
インディアナポリス・コルツ対ニューオリンズ・セインツの試合。
QBペイトン・マニングは、相変わらず好調。
先週まで2週間や、この試合の出だしも、
あまりに好調すぎて、逆に「反動があるんじゃないか」と心配になるくらいでしたが、
さすがに、前半丸々出場したら、途中からは失速気味でした。
なんか、それでホッとしてしまったり。
セインツのQBドリュー・ブリーズは、第3クォーターまで出場し続けましたが、
かなり、いまいちな出来で。
インターセプト2本もさることながら、
印象としては、「なんか噛み合ってないなぁ」という感じ。
パス成功したときは、長い距離を獲得したりしているので、
スタッツとしては、一見そんなに悪くないようにも見えるんですけどね。
インターセプトされたのが、2本ともフィールドゴール圏内だったのも、
「試合展開」を考えると、ちょっといただけないところでした。
もう3試合目ですし、そろそろ「新チームだから」とも言ってられないですよ。
果たして開幕までに調整は間に合うのか!?
頑張ってもらいたいものです。
なお、先週怪我をしたコルツのQBジム・ソルジは、
今週の試合には出場していませんが、そんなに酷い怪我ではない模様です。
ただ、怪我が治ったときに、「2番手クォーターバック」の座が残されているかどうかは、
ちょっと微妙かもしれませんが。
(というほど、QBショーン・キングが活躍しているわけでもないのですが・・・)
次は、アトランタ・ファルコンズ対テネシー・タイタンズの試合。
タイタンズQBビリー・ヴォレックは、あまり良くありませんでした。
いや、パスはそれなりに決めているんですよ。
決めてはいるのですが、途中から、
サードダウン残り25ヤードでパス成功15ヤード獲得、
サードダウン残り8ヤードでパス成功6ヤード獲得、
サードダウン残り17ヤードでパス成功11ヤード獲得、
サードダウン残り14ヤードでパス成功10ヤード獲得、
サードダウン残り10ヤードでパス成功5ヤード獲得、
・・・と、そんなことばかり続きまして。
そりゃ、パス失敗よりはいいですが、
ドライブがそこで途切れてしまうなら、ほとんど意味はありません。
非常にもどかしい試合でしたが、しっかりと修正をしてもらいたいものです。
タイタンズのKロブ・ビロナスが、51ヤードを含むフィールドゴール2本に成功。
「決め手不足」のチームにとって、ありがたい存在となるかもしれませんが、
それだけでは試合に勝てないですからねぇ。
ヴォレック、頑張れよー、ホント。
ところで、ファルコンズの「キック」は、
相変わらずPマイケル・ケイネンが全て担当して、絶好調なのですが、
実は数日前に、Kミロ・ケシックと新たに契約を結んでおりました。
・・・なぜに?
この試合の「GameBook」を見ると、どうやらケシックは出場したらしいのですが、
キックは全てケイネンが担当しているので、
何か、別の要員として出場している模様。(何なのかは不明)
うーん、謎だ・・・。
さて、次は、クリーブランド・ブラウンズ対バッファロー・ビルズの試合。
ブラウンズのQBチャーリー・フライは、なかなか好調。
この試合では、怪我で戦列を離れていたWRブレイロン・エドワーズが復帰し、
好相性の「コンビ」も復活しました。
いやぁ、開幕に間に合ってよかった。
ますます今後が楽しみになってきましたねぇ。
期待します。
ビルズQBのJ・P・ロスマンも、インターセプトがあったとはいえ、
まあまあ、そこそこな感じでした。
さすがにもう、「スターター争い」の決着はついたと見ていいかな。
そういえばこの試合、QBケリー・ホルコムは出場してませんでした。
来週あたり、なんか動きがあるかな?
どんどんいきましょう。
シアトル・シーホークス対サンディエゴ・チャージャーズの試合。
試合開始早々、チャージャーズの1プレー目がフォルススタートになった後、
いきなりQBフィリップ・リバーズがファンブルをして、
そのボールを相手にエンドゾーン内で押さえられてタッチダウンされたのには、
かなり笑ってしまいました。
笑ってしまったのですが、その直後のドライブで、
またリバーズがファンブルしてターンオーバーを喫したときは、
ちょっと笑ってられないなぁ、と思ったところで。
更に、第2クォーター終盤、サックをされたリバーズがまたもファンブル。
そして、ターンオーバー。
おいおい。
・・・ここまで来ると、逆に笑うしかなくなるところか・・・?
パス成績自体も、そんなにパッとしないものでしたが、
それより何より、この「ファンブルターンオーバー3連発」が酷すぎます。
大きな課題として、来週までにしっかりと練習してもらいたいところですね。
チャージャーズのランニングバックといえば、RBラデイニアン・トムリンソンですが、
トムリンソンが怪我のリスク回避のため(?)、
ずっとプレシーズンゲームを欠場しており、
控えのRBマイケル・ターナーがスターター出場しているのですが、
このターナーが、ここまでなかなか素晴らしい成績を残しておりまして。
昨シーズン、テレビ中継で見たときに、「おお、この選手も凄いなぁ」と思ってましたが、
やはり、なかなか楽しみな存在となってきたようです。
チャージャーズの「2枚看板」として、今シーズンは、
かなり活躍が期待できるかもしれませんね。
注目して見ていきたいと思います。(トムリンソンにも期待してますが)
なお、シーホークスのQBギブラン・ハムダンは、この試合は不出場でした。
サンフランシスコ・49ers対ダラス・カウボーイズの試合については、
気になる、カウボーイズの「キッカー事情」についてだけ。
いや、何がビックリしたって、「Play-By-Play」を見ていたら、
Kショーン・スイシャムがフィールドゴールを決めた直後に、
Kマイク・ヴァンダージャットがキックオフキックをしている記述があったことで。
なんじゃ、そりゃ。
ビル・パーセルズヘッドコーチの、深慮遠謀か!?
・・・とか思ったのですが、どうやら、ただの記述ミスだったようで。
この試合、ヴァンダージャットは出場しておりませんでした。
いや、ホント、ビックリしましたよ。
特に、そのキックオフキックが77ヤードも飛んでいたので、
「やれば出来るじゃん!」とか、そんなことも思ったりしちゃったし・・・。
話は、それだけで収まってもいいところですが、もう1つ。
スイシャムが、35ヤードのフィールドゴールを失敗しました。
これは、かなり大きな「マイナス」なんじゃないですかねぇ。
35ヤードくらいは、失敗しちゃいけないでしょう。
こういうことがあるから、スイシャムだけでは不安、ってことなんだろうなぁ。
次。
セントルイス・ラムズ対カンザスシティ・チーフス。
ラムズのQBマーク・バルジャーは、なんか空回り気味。
それなりにパスは通っているようにも見えるけども、
インターセプトされたり、サックを受けてファンブルしターンオーバーになったり。
特に良くなかったのは、最後、敵陣15ヤード地点まで攻め込んで、
15ヤードタッチダウンパスに成功!
・・・と思ったら、反則で、逆に15ヤードも後退。
それ自体は、バルジャーにはどうしようもないことですが、
その直後にサックをされて、更に9ヤードも後退してしまったのが良くないです。
そのせいで、フィールドゴール圏外に去ってしまい、
結局、パントをする羽目になってしまったのですから。
敵陣15ヤード地点まで攻め込んでの、この結末は、
ほとんど、インターセプトされたも同然のことじゃないですかねぇ。
(パント後の相手のオフェンスは、23ヤード地点から始まってますし)
こういうところこそ、大事にいってもらいたいものです。
タンパベイ・バッカニアーズ対ジャクソンビル・ジャガーズの試合については1つだけ。
パッカニアーズの最初のタッチダウン後に、
いきなりツーポイントコンバージョンをしたのが、なかなか面白かったです。
いや、多分、1度練習しておきたかっただけなんでしょうけども。
昨シーズン、トライフォーポイントのキックを蹴れば同点のところで、
ツーポイントコンバージョンを成功させ、逆転勝ちした試合を思い出しました。
ジョン・グルーデンヘッドコーチは、攻撃的なヘッドコーチですな、ホント。
最後、ワシントン・レッドスキンズ対ニューイングランド・ペイトリオッツの試合は、
得点が全てを物語っています。
0対41。
ただ、ペイトリオッツのオフェンススタッツを見ても、
そんなに爆発的なものは感じられません。
(RBパトリック・コッブスは、2タッチダウンなど活躍をしていましたが)
更には、レッドスキンズのオフェンスでインターセプトがあったわけでもなく、
ファンブルでのターンオーバーも1度もありません。
(逆に、ペイトリオッツ側にファンブルターンオーバーがあります)
ただ単に、コツコツ、コツコツと積み上げた結果が41点、
・・・というような感じですね。
ビッグプレーではない分、かえって実力差を感じさせる結果ではないでしょうか。
レッドスキンズが0点に終わってしまったのには、
1度、Kジョン・ホールが43ヤードフィールドゴールをブロックされてしまった、
ということがあったりしたのが原因でもありますし、
また、3人のクォーターバックが計7サックを受けているのも大きいでしょう。
ディフェンスで勝って、オフェンスはコツコツ進めれば、
ビッグプレーがなくても試合としては大勝できるという、
良い例だったのではないかと思います。
いや、しかし、レッドスキンズ、大丈夫かいな、ホント。
以上、プレシーズンゲーム第3週の土曜日の試合の感想でした。
うわぁ、今日は随分長くなったなぁ。