最終調整試合



ニューヨーク・ジェッツのQBブルックス・ボウリンジャーが、
トレードでミネソタ・ヴァイキングス行き。


どうも、ジェッツでは第3クォーターバックまでに入れなさそうな感じだったので、
これは、ボウリンジャーにとって、良いことなんじゃないでしょうか。


ただ、ヴァイキングスにもクォーターバックは既に4人いたわけで、
更に、プレシーズンゲームも終了。


トレードで手に入れた選手をいきなり解雇することは無いと思いますが、
果たして、来週の「ロースターカット第2弾」後に、
ボウリンジャーの位置付けは、どうなっているんでしょうかねぇ。
気になるところです。


それにしても、ジェッツは昨日、トレード大攻勢。


ヴァイキングスからNTC・J・モズリーを獲得し、
ダラス・カウボーイズからTEショーン・ライアンを獲得、
タンパベイ・バッカニアーズへはTEダグ・ジョリーを放出、
そして、ボウリンジャーヴァイキングスへ放出。


「ロースターカット第1弾」の直後にこういう動きは、なかなか面白いですねぇ。
積極的です。


さて、プレシーズンゲーム第4週の試合の感想にいく前に、1つニュースを。


来週、ロースターカットが終わった後に、
8人までの選手をプラクティス・スクワッドに入れることが出来るのですが、
このプラクティス・スクワッドは、基本的に「若手」のためのものですから、
何年も何年も、同じ選手が入り続けることは出来ません。


で、そのための規定として、「最大でも2年間まで」というものがあったのですが、
昨日、リーグから各チームに通達があって、
「シーズン通してロースターが埋まっているなら、3年間入っている選手がいてもよい」、
ということになったようです。


これにより、今までであれば入れなかった選手が入れるようになるので、
ロースターカットにも若干影響があると思われるのですが、
ただ、具体的に、誰にどう影響があるのかは、いまいち分かりません。


というわけで、とりあえず「こんなニュースがあった」ということだけ書き記しておいて、
後で何か見つけたら、「おおっ、こんなところに影響が!」と報告したいと思います。


・・・何も見つからない可能性も大ですが・・・。


では、プレシーズンゲーム第4週の、昨日行われた12試合の中からいくつか。


まず、これを取り上げないわけにはいきません。
ミネソタ・ヴァイキングスダラス・カウボーイズの試合。


この試合は、今プレシーズンゲーム初のオーバータイム突入となったのですが、
そのオーバータイム突入後、カウボーイズチャンスが。


敵陣15ヤード地点まで攻め込んだので、
まだセカンドダウンでしたが、フィールドゴールを選択しました。
(その1つ前のプレーでニーダウンしているのは、恐らく位置調整)


33ヤードのフィールドゴール挑戦。
キッカーは、マイク・ヴァンダージャット


当然、楽勝で成功させなければならないところなのですが、
なんと、これを外してしまいます。


うわー、やっちゃったー・・・、と思いながら見ていたのですが、
それでも、オーバータイム終了直前に、また敵陣14ヤード地点まで攻め込み、
カウボーイズフィールドゴールチャンスを得ます。


ヴァンダージャットの32ヤードフィールドゴール挑戦。


これを、またしても失敗・・・。


・・・いや、これはさすがに、ミスとかそういうものではなく、
明らかに、何かがおかしいですね。


体調が万全でないのかもしれませんし、
ホールダーロングスナッパーとの息があっていないのかもしれません。


あるいは、キッカーにはよくあることなのですが、
ヴァンダージャットも、「崩れて」しまったのかもしれません。


うーん、非常に心配です。


とにかく、これでは、カウボーイズとしても、
ヴァンダージャットにキックを任せることが出来なくなってきたのではないでしょうか。


ちょっと前に、「実は、ヴァンダージャット、危うし!?」なんて書きましたが、
現実味を帯びてきてしまいました。


どうなるのか、行方を見守りたいと思います。


次に、シカゴ・ベアーズクリーブランド・ブラウンズの試合。


ベアーズはこの試合、QBレックス・グロスマンを2シリーズ、
QBブライアン・グリーシーを1シリーズ出場させただけで、
第1クォーター終了間際から試合終了まで、
QBカイル・オートンが出場していました。


まあ、明らかに、レギュラーシーズン開幕に向けた温存なのですが、
(2人「温存」しているというのが、ベアーズのクォーターバック事情を語っている?)
オートンとしては、こういう機会が回ってくるのは願ってもないことのはず。
是非、活躍してアピールしておきたいところです。


ところが、どうにも歯車が噛み合っていない感じで。


いや、スタッツとか見ると、パス成功率なんかはそれなりなのですが、
詰めが甘いというか、「ここぞ」というところが、全部ダメ。
オートン自身のミスじゃないものもありましたが、
全然得点に結び付けられずに試合が進んでいってしまってました。


もし、グロスマングリーシーが怪我をしていなくなってしまったとしても、
これではちょっと、オートンに任せる気にはなれないでしょうね。


うーん・・・、もっと出来る選手だと思うんだけどなぁ。
とにかく、今はダメダメなようです。


これで今年の「出番」は終わりでしょう。
来年に向け、今からしっかりと実力をつけていってもらいたいものです。


ブラウンズのQBチャーリー・フライは、2シリーズ出て、
特に目立つところもなく終了。
まあ、今週の試合は、スターター選手はそんなところでOKでしょう。


さて、次はデンバー・ブロンコスアリゾナ・カーディナルズの試合。


この対戦カードは、2・3年後のレギュラーシーズンで見たい試合ですね。
「QBジェイ・カトラー対QBマット・ライナート」という形で。


まあ、プレシーズンゲームなので、とりあえず、今回もそんな形になりましたが。


ブロンコスは、QBジェイク・プラマーが完全休養で、カトラースターター出場。
前半丸々出場して、なかなか素晴らしい出来でした。


プレシーズンゲーム第1週のときの出来は「スーパー」でしたが、
今回は、それに次ぐ出来だったんじゃないですかねぇ。


やっぱり、カトラーは素晴らしい選手だなぁ。
早く、カトラーがレギュラーシーズンの試合に出場する日が来てもらいたいです。
ホント、待ち遠しいです。


カーディナルズは、QBカート・ウォーナーが通常どおり出場し、
こちらは、第4週らしくなく、第2クォーターの始めまで出てました。
休むより、試合の中で調整する、って感じでしょうかね。


タッチダウンこそ奪えませんでしたが、(それがちょっと心配ですが)
なかなか良かったのではないでしょうか。


レギュラーシーズンも、この調子で頑張ってもらいましょう。


それを引き継いだライナートも、なかなかだったと思うのですが、
どうも、試合中に、肩の捻挫してしまっていたようです。


多少心配なところではありますが、まあ、プレシーズンゲームも終了ですし、
特に問題はないでしょう。
・・・ウォーナーが怪我をしたりしない限り。(するなよ、ホント・・・)


次は、ニューオリンズ・セインツカンザスシティ・チーフスの試合。


セインツのQBドリュー・ブリーズは2シリーズの出場。
といっても、その2シリーズ目は、9分弱にも及ぶ長いものだったので、
かなり出続けていた感はありましたが。


出来は、やっぱりなんとなく、いまいちな感じ。
結局、ブリーズが「絶好調」ってところは、
今までのところ見られていないように思うので、
このままレギュラーシーズンに突入するのが、やや不安ではあります。


うーん、どうなんだろうなぁ。
ちと心配。


ブリーズとは関係ないのですが、この試合、ちょっと笑ってしまったシリーズが。


第4クォーター、チーフスのオフェンスがパントで終わったときに、
セインツのWRランス・ムーアが90ヤードのパントリターンをしまして。


そこまでいったらタッチダウンしておかないと。
まあ、敵陣3ヤード地点からのオフェンスなら問題ないか。
ただ、こういうケースで、タッチダウンを逃すことは多々あるからなぁ。


・・・とか、いろいろ思いながら見ていたら、
まず、RBキース・ジョセフのランが2ヤードのロス
更に、RBジャマール・ブランチのランが1ヤードのロス


あちゃー、案の定フィールドゴールで終わるのかよ、と思いきや、
次のプレーで、QBトッド・バウマンインターセプトされるという・・・。


・・・やっぱり、「ビッグプレー」は、最後までしっかり決めないと、
どこで何が起こるか、分からないものですねぇ。


そういえば、「ビッグプレー」というほどのものではないかもしれませんが、
カロライナ・パンサーズピッツバーグ・スティーラーズの試合でも、
キチンと締めないと、どこで何が起こるか分からないなぁ、という例がありました。


第4クォーター、残り時間1分を切って、12対13でスティーラーズリード
パンサーズ最後のオフェンスも、QBブレット・バスアネイサックをされて、
自陣32ヤード地点で、フォースダウン残り14ヤードということになってしまい。


そして、バスアネイが投じたパスは・・・不成功。
試合終了。


・・・かと思いきや、なんと、「ラフィングザパサー」の反則で、ドライブ継続。
結局、その後、なんとかかんとかパスでつないでいったら、
フィールドゴール圏内に入ってしまい、そして、パンサーズの逆転勝利に終わりました。


まあ、プレシーズンゲームなので、勝敗はどうでもいいですが、
スティーラーズとしては、こういうミスってのは、嫌なものでしょうね。


なお、スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーは不出場。


パンサーズのQBジェイク・デロームは1シリーズのみの出場で、
パス成績は「2回中2回成功」だったのですが、
最後にサックをされて終わったのは、あんまり褒められないところかな。


まあ、調整はしっかり出来たでしょうから、来週からも頑張ってもらいましょう。


そうそう、「ビッグプレー」といえば。


オークランド・レイダーズCBクリス・カーが、
72ヤードパントリターンタッチダウンを決めておりました。


昨シーズン、チーフスのWRダンテ・ホールと並べて、
「カーも素晴らしいリターナーだ」と思いながら見ていたのですが、
今シーズンもやってくれそうです。


楽しみですね。


さて、あとは、「試合」というより、ざっと注目している選手の様子を見てみます。


バッファロー・ビルズQBのJ・P・ロスマンは、
1シリーズのみの出場で、パス5回中5回成功という、出来すぎなくらいの成績。


やはり、「スターターの座を勝ち取った」ということで、気分が良かったのでしょうかね。
この調子でいってもらいましょう。


ヒューストン・テキサンズのQBデイヴィッド・カーは不出場。


セントルイス・ラムズのQBマーク・バルジャーも不出場。


マイアミ・ドルフィンズも、スターターQBダンテ・カルペッパーが不出場で、
QBジョーイ・ハリントンスターター出場。


可もなく不可もなく、といった感じでした。


それよりも、第2クォーター途中からハリントンを引き継いだQBクリオ・レモンが大爆発。
タッチダウンキャッチしたWRマーカス・ヴィックの方に注目が集まってますが)


いや、実は、昨日、
ドルフィンズクォーターバックは、それなりにそれなりなメンバーが揃っている」と、
カルペッパーハリントンレモンを並べて書いていたのですが、
果たしてレモンを含めて、そんな風に言い切って良かったのかどうか、
・・・と、ちょっと思ってました。


言い切って良かったですね。
レモン、なかなか楽しみな存在なのではないでしょうか。


アトランタ・ファルコンズスターターQBマイケル・ヴィックが不出場で、
QBマット・シュアブスターター出場していたのですが、
悪くはないながら、そんなにインパクトもなかったかな。


すぐ後ろから、新人D・J・ショックリーが追いかけてきているので、
うかうかしていられません。


あと、ちょっと前に新たに注目した、ジャクソンビル・ジャガーズのQBクイン・グレイは、
コンスタントになかなか良いですね。
やはり、今後が楽しみです。


・・・と、まあ、そんなところで。


前にも書きましたとおり、やはり、プレシーズンゲーム第4週の試合は、
「控え選手たちの争い」という感じが強いですね。


さあ、プレシーズンゲームも残り4試合です。