週間オフェンスラインMVP(第5週)
さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第5週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | ルーク・ペティグー (ニューヨーク・ジャイアンツ) |
32 | 13 | 0 | 45 |
LG | ヴィンス・マヌワイ (ジャクソンビル・ジャガーズ) |
56 | -2.5 | 0 | 53.5 |
C | ブラッド・ミースター (ジャクソンビル・ジャガーズ) |
48 | -2.5 | -7 | 38.5 |
RG | クリス・ネイオリー (ジャクソンビル・ジャガーズ) |
56 | -2.5 | 0 | 53.5 |
RT | ジェレミー・ブリッジズ (カロライナ・パンサーズ) |
16 | 8 | 0 | 24 |
今週は、「ジャガーズデー」。
ニューヨーク・ジェッツに「0対41」で圧勝していますからね。
なんか、今シーズンは、毎週こんな感じの試合が1試合はあるような・・・。
見ての通り、真ん中が強いですが、特に両ガードは素晴らしいスタッツとなっていますね。
全く同じ値で並んでいますので、
この2人が、今週の「週間オフェンスラインMVP」ということになります。
マヌワイは、昨シーズンの第15週でも「週間オフェンスラインMVP」となっており、
そのときにも経歴を紹介しましたが、もう1度簡単に。
マヌワイは、2003年にジャガーズにドラフト3巡指名されNFL入り。
(おっと、また2003年のドラフト組ですねぇ)
その年からスターター14試合を含む15試合に出場。
そして、翌年からは、全試合にスターター出場しています。
今年、制限付きフリーエージェントとなりましたが、無事残留を果たしました。
意外と再契約までに時間がかかってましたが、
ここまでの実績があったからこそ、ということなんでしょう。
・・・という、若手のマヌワイに対し、ネイオリーはベテラン。
ネイオリーは、1997年にニューオリンズ・セインツにドラフト1巡、全体10位指名。
その年から4試合に出場するも、
怪我のため10月にインジャリーリザーブ入りしてしまいました。
翌年、無事復帰すると、スターター出場を続けます。
欠場は、4年間で1試合のみ。
そして、2002年にフリーエージェントになると、ここでジャガーズと契約。
そこからは、ジャガーズでスターター出場を続けています。(昨シーズン1試合欠場のみ)
というわけで、この「ガードコンビ」は、
今年で4年目に突入しているわけですね。
若手とベテラン。
生え抜きとフリーエージェント選手。
立場は違えど、もう、十分に息も合っていることでしょう。
その間、QBバイロン・レフトウィッチ、RBフレッド・テイラーが、
オフェンスの中心となっていることも変わらず。
ここ3年のジャガーズの成績は、5勝→9勝→12勝と右肩上がりですから、
今シーズンこそは、プレーオフでの「その上」を目指していきたいところでしょうね。
「成熟したオフェンス陣」がどんな活躍を見せるか、注目していきましょう。
さて、第5週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
順位 | 選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1位 | LT ルーク・ペティグー (ニューヨーク・ジャイアンツ) |
58 | 25 | -7 | 76 |
2位 | C ケイシー・ウィーグマン (カンザスシティ・チーフス) |
68 | 7.5 | 0 | 75.5 |
3位 | RG ボビー・ウィリアムズ (シンシナティ・ベンガルズ) |
78 | -6.5 | -7 | 64.5 |
4位 | LG ヴィンス・マヌワイ (ジャクソンビル・ジャガーズ) |
62 | 5.5 | -7 | 60.5 |
5位 | C ケイシー・ラバック (ワシントン・レッドスキンズ) |
60 | 6 | -7 | 59 |
5位 | RG マイク・ゴフ (サンディエゴ・チャージャーズ) |
50 | 9 | 0 | 59 |
7位 | LG デリック・ドッカリー (ワシントン・レッドスキンズ) |
66 | 6 | -14 | 58 |
8位 | LG デイヴィッド・ディール (ニューヨーク・ジャイアンツ) |
66 | 12.5 | -21 | 57.5 |
9位 | RT ジョン・スティンチコム (ニューオリンズ・セインツ) |
20 | 37 | 0 | 57 |
10位 | C エリック・ヘイトマン (サンフランシスコ・49ers) |
68 | 1.5 | -14 | 55.5 |
1位は、今週の「ベストオフェンスライン選手」に選出されているペティグー。
ペティグーは、第1週時点でも1位でしたので、4週間ぶりの返り咲きです。
先週1位のウィリアムズは3位。
今週の「週間オフェンスラインMVP」の片割れであるマヌワイが、
先週66位から4位に大幅アップしています。
ちなみに、ネイオリーは現在37位。
チーム別では、レッドスキンズは1人減りましたが、まだ2人がベスト10内残留。
あと、ジャイアンツが2人入っています。
さて、では、他のランキング同様、
今週は、このランキングも11位以下を掲載したいと思います。
ただし、このランキングには「規定回数」というものが存在しませんので、
全員を掲載するわけではなく、「ベスト100」までを掲載することにします。
さすがに100人も載せれば、全チーム、1人は入っているだろう。
・・・とか、思っていたんですけどね。
1チームだけ、誰も名前が挙がっていないチームがあります。
さて、そのチームはどこのチームでしょうか?
まあ、オフェンスが今のところ全く機能していないチーム・・・と言えば、
大体想像がつくと思うので、あえて正解は記しませんが・・・。
ところで、87位のアンダーソンが、ちょうど「オフェンスラインポイント」0点。
スタッツの性質を考えると、これ以下は褒められない成績、ということになります。
ただし、もちろん、あくまで「現時点では」。
1試合で10ポイントや20ポイントは普通に動きますから、
「マイナスだから」ということで、特にとやかく言う差はないでしょう。
現時点の見方としては、あるチームの選手が、ここに何人入っているか、
というところが良いかもしれませんね。
もちろん、多ければ、それだけオフェンスが機能している、ということになるでしょう。
まあ、オフェンスが機能しているからといって、
必ずしもチームの勝利につながっていないチームも、一部あったりしますが・・・。
そんなところを見るのも、面白いかな。
以上、第5週の「オフェンスラインスタッツ」でした。
ディフェンス選手ランキング(第5週時点)
さて次は、試しに載せていっている「ディフェンスインパクトポイント」です。
まずは、第5週で高い値となった選手を、
ディフェンスライン・ラインバッカー・ディフェンスバックで、それぞれ1人ずつ。
選手名 | ポイント | タックル | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|
DT ダーウィン・ウォーカー (フィラデルフィア・イーグルス) |
49 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1 |
LB グレッグ・エリス (ダラス・カウボーイズ) |
34 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1 |
CB リト・シェパード (フィラデルフィア・イーグルス) |
66 | 8 | 0 | 5 | 2 | 0 |
というわけで、今週は、カウボーイズ対イーグルスの試合が、
いかに「ディフェンス合戦」で面白い試合だったか、
・・・ということに尽きるのではないかと思います。
1番値の高いシェパードは、週間MVPを受賞していました。
5パスディフェンス、2インターセプトは、見事としか言いようがありません。
(ここでの「パスディフェンス回数」には「インターセプト回数」は含まれていません)
ウォーカーも、週間MVPにノミネートされている活躍だったわけですが、
このポイントの性質をここまで見てきた中で、ディフェンスタックル選手は評価されにくい、
・・・と判明しつつあるだけに、ウォーカーの素晴らしさが際立つような気がします。
エリスは、第2クォーターにサックでファンブルを引き起こし、
そのボールをLBデマーカス・ウェアが取ってリターンタッチダウン。
試合を非常に面白くしたプレーでした。
試合の感想のときにも書きましたように、
ボルチモア・レイヴンズ対デンバー・ブロンコスの試合などは、
「ディフェンス合戦」と言われても、いまいち地味な印象になってしまいますが、
こういう、「派手なディフェンス合戦」の試合は、非常に面白い印象になりますね。
そんなあたりが、よく表れている値のように思います。
さて、第5週時点での「ディフェンス選手ベスト10」は、以下の通り。
順位 | 選手名 | ポイント | タックル | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | CB ウォルト・ハリス (サンフランシスコ・49ers) |
142 | 21 | 1 | 5 | 3 | 2 |
1位 | SS ケリー・ローズ (ニューヨーク・ジェッツ) |
142 | 29 | 3 | 2 | 1 | 3 |
3位 | DE ジュリアス・ペパーズ (カロライナ・パンサーズ) |
138 | 20 | 6 | 4 | 0 | 2 |
4位 | CB ドレイ・ブライ (デトロイト・ライオンズ) |
123 | 15 | 0 | 8 | 0 | 3 |
5位 | LB バート・スコット (ボルチモア・レイヴンズ) |
119 | 33 | 6 | 3 | 1 | 0 |
6位 | SS マイケル・ルイス (フィラデルフィア・イーグルス) |
115 | 27 | 2 | 6 | 1 | 1 |
7位 | DE アーロン・キャンプマン (グリーンベイ・パッカーズ) |
112 | 18 | 6 | 0 | 0 | 2 |
7位 | FS ブライアン・ドーキンス (フィラデルフィア・イーグルス) |
112 | 26 | 0 | 2 | 1 | 3 |
9位 | LB キース・バラック (テネシー・タイタンズ) |
108 | 47 | 1 | 2 | 0 | 2 |
9位 | CB ラシーン・マシス (ジャクソンビル・ジャガーズ) |
108 | 22 | 0 | 5 | 4 | 0 |
ローズは3週連続の1位キープですが、
先週7位だったハリスが、同ポイントで並びました。
そして、3位以下との差も、非常に接近したものとなっています。
今週は、ベスト10の顔ぶれは、先週とあまり変わりありませんね。
インディアナポリス・コルツのDEロバート・マシスの代わりに、バラックが入ったくらい。
・・・というわけで、ではこれも100位まで、ずらっと掲載してみましょう。
こちらは、3チーム、1人も選手が100位以内に入っていないチームがあります。
1チームは、「オフェンスラインベスト100」のときと同じチーム。
1チームは、オフェンスは割と機能しているはずなのに、どうにも負けてばかりのチーム。
(やっぱりディフェンスが原因だったか!)
・・・と、そこまではいいとして、
しかし、もう1チームは、なかなか意外なチームでした。
オフェンスが特にパッとしているわけでもなく、かと言って、
ディフェンスが特にパッとしているわけでもない。
なのに、割と強い対戦相手に勝っている。
・・・不思議なチームです、デンバー・ブロンコスは。
こうやって見てみると、いろいろな発見があって面白いですね。
来週からは、通常の「ベスト10」ランキングだけを掲載していきますが、
また第9週の「区切り」のときに、「拡大版」でお届けしたいと考えております。
以上、第5週の「ディフェンスインパクトポイント」でした。
第6週の希望(まとめ)
では最後に、第6週の「希望」のまとめを。
第6週の「勝利チーム希望」は、以下のような感じです。
なお、「第1弾」=「ドラフト直後Ver.」、「第2弾」=「プレシーズン直前Ver.」、
「第3弾」=「開幕直前Ver.」で、「直前」=「現在の気持ち」で、
希望が前と変わらなかった場合は、省略してあります。
希望 | ||||||||
アウェイ | ホーム | 第1弾 | 第2弾 | 第3弾 | 直前 | |||
BUF | DET | DET | BUF | |||||
CAR | BAL | CAR | ||||||
CIN | TB | CIN | ||||||
HOU | DAL | HOU | ||||||
NYG | ATL | ATL | ||||||
PHI | NO | NO | ||||||
SEA | STL | STL | ||||||
TEN | WAS | WAS | TEN | WAS | ||||
KC | PIT | PIT | ||||||
MIA | NYJ | MIA | ||||||
SD | SF | SD | ||||||
OAK | DEN | DEN | ||||||
CHI | ARI | ARI |
例によって、テネシー・タイタンズの試合以外、「直前」での変更はありません。
マイアミ・ドルフィンズは、QBジョーイ・ハリントンが出場するので、
かなり「応援度」がアップしているわけですが、
この週は、もともとずっとドルフィンズの「勝利希望」でした。
なお、以前に書いていた、この週の「補足」は、こちらになります。
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20060626
そうそう、ここに書いてあったように、
今週は、6チームが「バイウィーク」で、13試合が行われるという、
やや変則的な形になっております。
この中で注目していた2試合については、
まず、バッファロー・ビルズ対デトロイト・ライオンズの試合は、
このときの希望どおり、「J・P・ロスマン対ジョン・キトナ」という形に、
スタータークォーターバックが落ち着きました。
「補足」を書いていた段階では、両チームともまだ流動的だっただけに、
これは、非常に嬉しいことで。
もちろん、ロスマンの方を、より応援しておりますが、楽しみな試合です。
それから、シカゴ・ベアーズ対アリゾナ・カーディナルズのマンデーナイトゲーム。
カーディナルズの新スタジアムには、ネーミングライツにより、
「フェニックス大学スタジアム」(University of Phoenix Stadium)という、
なんとも感想の言いがたい、ある意味「斬新」な名前が付けられまして、
いよいよ今週、全米にお披露目となります。
カーディナルズの成績は、これまでのところ、
当初の「希望」とは全く違うものになってしまっており、
また、今週も、5連勝中のベアーズが相手と、非常に厳しいところ。
・・・ではありますが、もちろん、全力でカーディナルズを応援します。
「新スタジアムパワー」(?)で大爆発だっ! (既に3試合しているが)
・・・と、威勢だけは良いですが、
果たして今週は、何試合が「希望通り」になることか・・・。
半分以上は「希望通り」になるといいなぁ。(全然、威勢良くない)
本日は、こんなところで。