温故知新(ちょっと違う)
というわけで、ハイズマン賞の発表がありました。
大方の予想通り、オハイオ州立大のQBトロイ・スミスが受賞したわけですが、
投票結果はかなりぶっちぎりで、何でも、「得票数2位」とのポイント差は、
1968年に、かのO・J・シンプソンがハイズマン賞を受賞したときに次いで、
史上2番目の大差だったそうです。
・・・ん?
どこかで見たような文面だな・・・。
>大方の予想通り、USCのRBレジー・ブッシュが受賞したわけですが、
>投票結果はかなりぶっちぎりで、何でも、「得票数2位」とのポイント差は、
>1968年に、かのO・J・シンプソンがハイズマン賞を受賞したときに次いで、
>史上2番目の大差だったそうです。
・・・というわけで、ちょうど1年前の文章でした。
全くのコピペですが、書いてあることは本当です。
こうやって、毎年、シンプソンとの差が詰まっていく・・・のか?
しかし、状況としては、昨年とは違うんじゃないかな、と思います。
昨シーズンは、「ブッシュが飛びぬけていることが明らか」だったと思うのですが、
今シーズンは、「他に適当な人がいなかった」という表現が、妥当なんじゃないかと。
いや、スミスが素晴らしいことに違いはないですよ。
あくまで「こんなに差がついてしまった理由」ということで。
まあ、とにもかくにも、おめでとうございます。
「BCS全米選手権」、そして、NFLでどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみにしましょう。
なお、得票数2位はアーカンソー大のRBダレン・マクファデン、
3位がノートルダム大のQBブレイディ・クィンとなりました。
クィンよりマクファデンの方が上位になったのは、純粋な評価の差のほかに、
「1位がクォーターバックだった」という影響もあるんじゃないですかね。
クォーターバック同士の比較では、当然スミスの方が上という評価が圧倒的で、
でも、どちらのクォーターバックも評価していない人は、マクファデンに投票する、
・・・というような感じで。
まあ、受賞できなければ、2位も3位も違いはありませんな。
ただし、「3位」と「4位」には大きな差があります。
昨年も書きましたが、ハイズマン賞のファイナリスト、つまり、
授賞式に招待される人数は、はっきりと決まっているわけではないのですが、
得票数の割合により、上位何人かが招待されることになっています。
昨年や今年の「3人」というのは、例年より少ないのですが、
それは、あまりにも得票数が偏っていたためなんですよね。
で、再び、昨年書いた文章ですが。
>でも、このことに対して、ノートルダム大のチャーリー・ワイズヘッドコーチが、
>「クィンも招待するべきだった」と不満を表しているそうです。
>
>確かに、大差が付いて、受賞できそうに無いことは明らかだったとはいえ、
>表彰式に招待されるということ自体が名誉なこと。
>晴れの舞台に、「教え子」を送ってやりたかったでしょうねぇ。
クィンは、昨シーズンの投票で4位でした。
それを思えば、今年、「3位」の得票数を得て授賞式に招待されたことは、
喜ばしく、そして、誇らしいことでしょう。
よかったですね。
なお、今年の「4位」は、西バージニア大のRBスティーヴ・スレイトン。
悔しいでしょうが、まだ2年生。
来年、頑張ってもらいましょう。
さて、久しぶりに、昨年の文章を読んでいて、
すっかり忘れていた、あることを思い出しました。
それは、「全米ナンバー1キッカー」に与えられる「ルー・グローザ賞」受賞者について。
・・・しまった、せっかく昨年の受賞者をチェックしてあったのに、
今年のシーズン中には、全く忘れていたじゃないか・・・。
昨年も書きましたが、代表的な過去の受賞者は、
マーティン・グラマティカ、セバスチャン・ジャニカウスキー、
セス・マーラー、ネイト・キーディング、マイク・ニュージェント・・・というあたり。
栄誉ある賞です。
で、昨年の受賞者は、当時2年生だったオレゴン州立大のKアレクシス・セルナでした。
おおっ、オレゴン州立大か!
第9週で、USCが負けてしまった対戦相手じゃないか。
この試合、USCは「31対33」という接戦の末敗れているのですが、
セルナは、53ヤードという長距離を含む、4本のフィールドゴールに成功していました。
うわぁ、物凄く活躍しているじゃないか・・・。
しまったなぁ、注目していれば面白かったのに。
ちなみに今シーズン、セルナは58ヤードなんていう長さにも成功しています。
短い距離での失敗があるので「絶好調」とはいきませんが、
そこそこ素晴らしいシーズンを送っていたと言えそうですね。
いやぁ、NFL入りが楽しみになってきますねぇ。
まあ、さすがにキッカーがアーリーエントリーするとも思えないので、
NFL入りは、再来年でしょう。
来シーズンこそは、オレゴン州立大にも注目しておかないと。
(もちろん、その前に今年のボウルゲーム(サンボウル)も)
そして、今年の「ルー・グローザ賞」の受賞者は、
ルイビル大のKアート・カーモディ(3年生)。
個人成績を見ると、フィールドゴール23本中20本成功(最長51ヤード)と、
なんとなく、物足りない気がしないでもないですが、
ただ、強いルイビル大オフェンスに伴う、57本という多さのトライフォーポイントを、
1度も失敗していないあたりも、評価されたんでしょうね。
ルイビル大は、1敗チームですので、シーズン中も注目することが多かったですが、
なんといっても、第10週、西バージニア大が初黒星を喫してしまった試合が、
僕としては、印象に残るところで。
ただ、どちらかというとルイビル大の「快勝」だったので、
あんまりキッカーがどうこう、っていう試合ではなかったんだよなぁ。
まあ、こちらも3年生ですし、今後、注目していくことにしましょう。
なお、ルイビル大は、先日も書きましたように、オレンジボウルに出場します。
以上、カレッジフットボールの話題・・・というか、
「たまには過去に書いたものも読んでみるべきだな」という話でした。(そうなのか?)