悲しい結果→嬉しい結果
NFL第14週日曜日の試合の感想を。
毎週、月曜日にテレビ放映していない試合は「Play-By-Play」観戦しているのですが、
見る順番は、試合開始時間の順番どおりに見ることにしています。
例えば、NHKのBS1で放映されている「午後4時開始」の試合の画面の端っこに、
「午後1時開始」の試合結果が出てくることがあり、
うっかり見ちゃうと悔しいですからね。
で、まあ、本日も、「GAORA」で放映していた分も含めて、
「午後1時開始」の試合(9試合)から見ていったんですけども。
いやぁ、これが、(僕的に)悲しい結果が多いこと多いこと。
どちらかと言うと、それ以降に開始する試合(5試合)の方が、
「勝てないだろう」と思われているチームを応援しているケースが多かったので、
このまま最後まで見たら、一体どれだけ悲しい結果になるのか・・・、
・・・と、もう、この時点で、酷く落ち込んだ気分になってしまいました。
そしたら、ビックリ。
「完璧」ではなかったのですが、かなり気分良く試合を見終えられた、
そんな第14週の日曜日でした。
・・・という前ふりをしまして。
では、本日は時間軸に沿いまして、「午後1時開始」の試合の感想から。
まず、「悲しい結果」その1。
テネシー・タイタンズ対ヒューストン・テキサンズの試合。
実は、「午後1時開始」の試合の中で、1番最後に見たものだったのですが、
これが1番悲しかった・・・というか、
非常に強く「何やってんだ!」という気持ちになった試合でした。
テキサンズは、ホントにいい試合をしていたんですよ。
ディフェンスは頑張っていますし、オフェンスだって普段を思えば凄く良くて。
インターセプトやファンブルは、相手から奪っただけで、オフェンスは喫していません。
QBデイヴィッド・カーの被サックだって、2回だけです。
そして、試合展開としては接戦で、第4クォーター終盤に逆転されるも、
その直後、約1分半という短い時間で同点に追いつく、という良い形。
残り時間2分強。
勢いとしては、悪くありません。
しかし、その直後のキックオフ。
テキサンズのKクリス・ブラウンが(恐らく)ミスキック。
直接サイドラインにボールが出てしまい、相手オフェンスは自陣40ヤード地点から。
この時間帯にこれは、かなり致命的なミスでしょう。
そりゃもう、「何やってんだ!」と頭を抱えましたよ。
しかし、この日のテキサンズディフェンスは、ここでも頑張ります。
ファーストダウンを1度も奪わせずに、パントを蹴らせることに成功しました。
残り時間は約1分。
こうなったら、勢いは完全にテキサンズでしょう。
しかし、残り時間を全てニーダウンで潰してオーバータイム突入。
「何やってんだ!」。
いや、もちろん、自陣7ヤード地点からという決して良くないフィールドポジションで、
加えて、(これは後から確認したことですが)残りタイムアウトが1つも無かったのですが。
でも、良い勢いの中、1分も時間が残っているのです。
1プレーも何もせずに、全てニーダウンで時間を潰すのは、
あまりにも消極的なのではないでしょうか。
オーバータイムに入ったら、自分たちにオフェンスが回ってくるとは限らないんだぞ!
・・・と思って見ていたら、案の定。
結局、オーバータイムで最初のオフェンス権を握ったタイタンズが、そのまま勝利しました。
これでは、ちょっと選手たちがかわいそうです。
プレーさせてもらえなかったオフェンス選手もそうですが、
こんな形で決勝点を取られてしまったディフェンス選手も、
この日、試合を通して見てみれば、かなり良かっただけに、かわいそうです。
もちろん、後半の最後、プレーしていたとしても得点できなかった可能性は高いですが、
何もやらなきゃ、可能性も何もあったものじゃないんですから。
そもそも、最後にタイムアウトが1つも残っていなかったことに対しても、
後から見てみると、非常に疑問が残るところで。
同点フィールドゴールの直前にタイムアウトを取っているのですが、
取ったタイミングがプレー終了後すぐではないみたいですし、ほとんど意味不明です。
(いくつか想定できますが、それを考えてみても)
勝てた試合を戦術で失った、と言えるのではないでしょうか。
・・・と、そんな風に感じた試合でした。
しかし、タイタンズのQBヴィンス・ヤングは、ますます元気なようですねぇ。
最後の「39ヤード決勝スクランブル」なんて、決して、速さだけでは出来ないでしょう。
見事なもんです。
さて、「悲しい結果」その2。
インディアナポリス・コルツ対ジャクソンビル・ジャガーズの試合。
確かに、先週、「コルツのディフェンスは、走られまくってもパスさえ防げば」、
・・・とか書きましたよ。
でもね。
「ラン喪失375ヤード」って、何事ですか、一体・・・。
やられすぎです。
まあ、これじゃあ、どうしようも無いところですが、
ただ、この日の試合で心配になったのは、実はオフェンスの方でして。
なんか、上手くいっていないというか、つながっていないというか。
確かに、QBペイトン・マニングは313ヤードも獲得していますが、
この日は、大事なところで失敗してばかり。
結局、パス50回中25回成功という、マニングらしからぬ成績。
ここまで、コルツが、オフェンスが不調で負けるときって、
大体、インターセプトやファンブルが多かったりするのですが、
「パス成功率が悪い」という不調さは、初めて見るような気がします。
もちろん、ランオフェンスが合計34ヤードしか出ていなかったことも大きいでしょうが、
これは、常にリードされる展開だったこともあるので、ある程度は仕方ないところ。
やっぱり、この日は、「マニングの不調」というべきところだと思います。
まあ、マニングの調子が良かったとしても、
これだけ点を取られまくっていたんじゃ、この試合は負けていたのでしょうが、
「今後」のことを考えると、もともと分かっていた「ランディフェンスの問題」よりも、
ちょっと心配になってくるところです。
あとは反則の多さ。
「不必要な反則」という言い方は、
「必要な反則」があるのかという意味で、あんまり妥当じゃないかもしれませんが、
「プレー上、ある程度仕方がない」と思われる反則ではない、
アンネセサリーラフネス系の「不必要な反則」が多すぎます。
こういう反則が多いチームで、良いチームは無いと思うんですよね。
うーん、大丈夫なのか・・・?
あと3週間で、しっかり修正してもらいたいものです。
しかし、ジャガーズのRBモーリス・ドリューは、やっぱりいいですねぇ。
この日は、166ヤード獲得2タッチダウンの活躍。
加えて、キックオフリターンでも109ヤード獲得1タッチダウン。
(あと、レシーブで15ヤード、パントリターンで13ヤード)
前にも書きましたが、「最優秀攻撃新人賞」を受賞する資格は、十分にあると思います。
是非、今後も、注目していきたい存在ですね。
さて、「悲しい結果」その3。
フィラデルフィア・イーグルス対ワシントン・レッドスキンズの試合。
この試合の悲しみは、「21対6」から、後半、レッドスキンズがいいところまで追い上げ、
第4クォーター、敵陣3ヤード地点まで攻め込んで逆転のチャンスを得ながら、
結局、フィールドゴール止まりで「21対19」となってしまったこと。
そして、その時点では、まだ残り時間が約5分もあったのにも関わらず、
そのまま、折り返しのイーグルスのオフェンスで、全て使い切られてしまったこと。
・・・そこまでいったら、勝ってもらいたかった・・・。
まあ、タッチダウン1回に対してフィールドゴール4回という、
「決め手の無さ」からして、妥当な結果に落ち着いた、と言うべきなのかもしれませんが。
・・・ああ、「悲しい結果」ばかり書いていたら、
また、だんだん気持ちが落ち込んできました・・・。
そろそろ、「嬉しい結果」に移りましょうか。
あっと、その前に、「GAORA」で放送していた、
ボルチモア・レイヴンズ対カンザスシティ・チーフスの試合について簡単に。
まあ、今のレイヴンズの勢いから言って、妥当な結果ではないでしょうか。
(「勝利希望」はチーフスの方だったんだけども)
見ていて、チーフスのRBラリー・ジョンソンは良かったですし、
チーフスのディフェンス陣は、レイヴンズのディフェンス陣よりも、
元気で目立っていたように思ったのですが、
それだけでは埋めがたい差があったような気がします。
それが、クォーターバックの差なのかどうかは、分からないところですが。
僕としては、チーフスのWRダンテ・ホールが元気に活躍しているところが見られましたし、
割と好きなタイプのランニングバックであるジョンソンの活躍も見られましたので、
「試合観戦」としては、それで満足してしまった、そんな試合でした。
・・・と、まあ、本当に簡単に。
では、「午後4時以降開始」の試合に移ります。
まずは、バッファロー・ビルズ対ニューヨーク・ジェッツの試合。
いやぁ、ビルズQBのJ・P・ロスマンは、
本当に「勝てるクォーターバック」になってきましたねぇ。
なんか、見違えるような成長を遂げているように思います。
もちろん、この日、ビルズが勝った要因には、
RBウィリス・マクゲイヒーの活躍や、ディフェンス陣の頑張りがあることは分かっていますが、
少ないながらも、重要なところできちんきちんとパスを成功させる、というのは、
ちょっと前までのロスマンには見られなかったところです。
先週は負けてしまいましたが、その前までに、
良いパフォーマンスでチームを勝利に導き続けられていたことが、
ここにきて、自信となって表れているのでしょうね。
昨シーズン、スターターから降ろされて、
「サイドラインで談笑するロスマン」の姿を悲しく見ていた者としては、
こういう成長が見られることは、本当に嬉しいところです。
いやぁ、応援してきて良かった。
これで、ようやくビルズの「クォーターバック論争」には終止符が打たれるでしょう。
今シーズン、ここからプレーオフどうこうとは言えないので、
この自信を、来シーズンに爆発させてもらいたいものです。
次は、ニューオリンズ・セインツ対ダラス・カウボーイズの試合。
セインツ圧勝。
以上。
・・・まあ、それ以外、言葉はないですね。
セインツの強さは、最近よく書いているように「チーム全体の強さ」だと思いますが、
「快進撃の立役者」を誰か1人を挙げるとしたら、それは間違いなく、
QBドリュー・ブリーズでしょう。
いつもいつも、誰かの影に隠れていて、
勝っても勝っても、なかなか評価の上がらないクォーターバックではありますが、
僕は、このチームにブリーズがいなかったら、
果たしてここまで「強いチーム」となれていたかどうか、疑問だと思います。
いや、もちろん、ある程度は評価されていると思うのですが、
「ブリーズがいるから勝っている」とは思ってもらえないような。
思い返せば、サンディエゴ・チャージャーズ時代も、そうだったなぁ。
(RBラデイニアン・トムリンソンがいるから、とか、TEアントニオ・ゲイツがいるから、とか)
この試合、5タッチダウンも挙げたブリーズですが、
先日、同じく5タッチダウンを挙げたカウボーイズQBトニー・ロモの騒がれ方と比べると、
もちろん、ロモは「シンデレラ」ですから、
その分のプラスアルファは差っ引いて考えなければなりませんが、それにしても、
やっぱり、なんか、おとなし目な感じがするんですよねぇ。
むしろ、RBレジー・ブッシュが2試合連続100ヤードレシーブ、ということの方が、
大きく取り上げられていたり・・・。
まあ、本人が「名より実を取る」タイプなら、それでいいんでしょうけどもね。
このまま一直線に、突き進んでもらいましょう。
それにしても、第3クォーター、「35対17」とリードを広げた直後に、
まさか、オンサイドキックをしてくるとは。
これには、無茶苦茶しびれました。
ショーン・ペイトンヘッドコーチ、やりますねぇ。
好きなヘッドコーチの1人に、そろそろ入ってくるかもしれません。
あ、そうそう、WRマーケス・コルストンが怪我から復帰しました。
良かったですね。
ただ、ちょっと間が空いたため、
「最優秀攻撃新人賞」の受賞は、微妙になってきたかもなぁ。
残り3週間、また頑張ってください。
次は、シアトル・シーホークス対アリゾナ・カーディナルズの試合。
結果はカーディナルズの勝利で嬉しかったのですが、
なんか、見ていて、なんでカーディナルズが勝てたのか分からないような、
そんな試合でした。
まあ、シーホークス側にファンブルが多発した、という「ミス」が原因なのでしょうが、
カーディナルズ側にも、ミスが多い多い。
先ほど、コルツの試合感想のところで書いたような、
「不必要な反則」も、カーディナルズには多かったですしねぇ。
もしカーディナルズが負けていたら、僕が「敗因」として挙げたかった「ミス」は、
第3クォーター開始早々の、「53ヤードフィールドゴール失敗」。
そんな「ギャンブル」(一か八かのプレー)はするべきじゃない・・・と、
何度も主張しているじゃないですか。(いや、読んでるわけないし)
まあ、「3点差を6点差にしたかった」という場面なので、
全く「ギャンブル」にいく理由が無かったわけではない、とは思いますが。
とはいえ、折り返しのシーホークスのドライブで逆転タッチダウンを奪われたのは、
結果論ではなく、もはや「必然」だと、そんな風に感じました。
結局、「ミス合戦」の末に、運良くカーディナルズが逃げ切った格好ですが、
あと、RBエジリン・ジェイムズが、2試合連続で100ヤードラッシュできたのは、
かなり大きかったのかもしれません。
やっぱり、「カーディナルズが勝つために必要な条件」がジェイムズのランだと、
はっきり見えてきたような気がしますね。
さて、あとは、グリーンベイ・パッカーズ対サンフランシスコ・49ersの試合ですが、
この試合は、なんとなく、パッカーズが終始安定して優位に試合を進め、
そのまま勝ってしまったような感じでしたので、
嬉しい結果ではあるのですが、特に感想なし、というところで。
そして最後に、NHKのBS1で放送していた、
デンバー・ブロンコス対サンディエゴ・チャージャーズの試合について。
もちろん、この試合は、「ブロンコス勝利希望」で見ていた試合ですので、
「とても嬉しい結果」ではないです。
が、チャージャーズは、結構強く応援しているチームの1つですし、
トムリンソンもゲイツも、そしてQBフィリップ・リバーズも、みんな好きな選手なので、
それらの選手たちの活躍が多く見られたことは、嬉しいことでした。
トムリンソンの凄さは、もう、あちこちで語られまくっているでしょうから、
僕からは特に無いですが、ホント、凄いランニングバックです。
「ランナーレーティング」とかを始めたりして、
昨シーズンあたりに比べると、注目しているランニングバック選手も増えてきたのですが、
やっぱり、僕が今1番好きなランニングバックは、トムリンソンですね。
僕の中のこの位置付けは、当面動かないだろうなぁ。
解説で言われていた「チームプレーヤー」という一面も、
僕の中の気持ちを、より強固にさせるに十分なエピソードです。
シーズンタッチダウン新記録達成、おめでとうございました。
さて、ブロンコスQBジェイ・カトラーについてですが。
まあ、改善すべき点が多いのは、誰が見ても明らかだと思いますが、
先週の試合よりは、良くなっている点も多かったのではないでしょうか。
先週より今週、今週より来週、来週より再来週。
今は、一歩一歩進んでいければ、それで良いでしょう。
そして、今年より来年、来年より再来年です。
ブロンコスがプレーオフ戦線から脱落しかかっていることに対して、
カトラーが批判を受けるのは、お門違いでしょう。
(クォーターバックを替える決断をしたコーチ陣が批判されることはあっても)
そんなことは気にしないで、変に縮こまらずに、伸び伸びと頑張ってもらいたいです。
僕は、カトラーについては、かなり長い目で見ていますからね。
(そもそも、2年後くらいまで出てこないと思っていましたし)
今日のところは、ちょっと活躍しているところが見られて、嬉しかったです。
しかし、カトラーの投げるボールは、剛速球ですねぇ。
レシーバーの取りにくそうなこと、取りにくそうなこと。
「一緒に練習している新人レシーバーと息が合っている」というのは、
この剛速球に慣れるのに、それだけ時間がかかる、ってこともあるんじゃないですかねぇ。
あとは、カトラーが、もうちょっと緩急を付けられるようになれば、バッチリ。
頑張ってください。
以上、第14週日曜日の試合の感想でした。