オコイエとアイアンズ兄弟



個人的に、今年はまだ、ドラフトに向けて「特に注目」って選手がいません。
(昨年で言えば、QBジェイ・カトラーとかWRジェレミー・ブルームみたいな)


まあ、ノートルダム大のQBブレイディ・クィンとか、
オクラホマ大RBエイドリアン・ピーターソンとかは、もちろん注目していますが、
まだ、そこまで入れ込んで見てはいないですからね。


実は、ちょっと、ネバダ大のQBジェフ・ロウとか、
「シュラインボウル」で活躍していたアイオワ大のQBドリュー・テイトと、
ニューハンプシャー大WRデイヴィッド・ボールとかに、
注目し始めていたりはしますが、まあ、それはまた、ぼちぼちと。


とりあえず、今は、出来る限り手広く名前だけ挙げていって、
その中で、徐々に「この選手に注目!」って思えるようにしていきたいですね。


先日は、「注目校」の有力選手を挙げてみましたが、本日から数回に分けて、
今シーズンのランキング上位校の有力選手を挙げていきたいと思います。


まず、1位フロリダ大、2位オハイオ州立大については、
「注目校」で前回取り上げていたので、次の、3位LSUから。


 QB ジャマーカス・ラッセル
 RB ジャスティン・ヴィンセント
 WR クレイグ・デイヴィス
 WR ドゥウェイン・ボウ
 TE アロンゾ・マニュエル
 TE キース・ジンガー
 T ピーター・ダユカウスキー
 G ブライアン・ジョンソン
 DE チャズ・ピットマン
 CB ダニエル・フランシス
 S ジェシー・ダニエルズ
 S ルロン・ランドリー


さすが、評価の高い選手が揃っています。


その中でも、まずはなんと言っても、ラッセルでしょう。


前回や、アーリーエントリーのときにも書いていましたが、
今年のクォーターバックで最も高い評価を得ている選手です。
全体1位指名もあり得る、と言われていますね。


特徴としては、「でかい」「肩が強い」ということが主に聞こえてきます。


身長198センチ、体重118キロ。
今、ざっと、現役NFLクォーターバックのデータを見てみたところ、
身長・体重が共にラッセルを上回っている選手は、1人もいませんでした。
(体重だけなら、ニューヨーク・ジャイアンツのQBジャレッド・ロレンゼンの方が上だけど・・・)


「大型化」が進むクォーターバックポジションですが、
ついにここまできた、ってところでしょうかねぇ。


どんなプレーぶりなのか、それだけでも楽しみになってきますね。


さて、LSUは、ラッセルだけではありません。
そのラッセルのターゲットだった、ボウとデイヴィスも高い評価を得ています。


前回、オハイオ州立大USCに、注目の「ワイドレシーバーコンビ」がいると書きましたが、
果たして、これらの中で、どのチームのコンビが、最も高い評価を得るのでしょうか。


それから、ランドリーは、今年のセイフティ選手で、一歩抜けた「ナンバー1」、
という評価を受けているようです。


こちらも、間違いなく上位指名されるでしょうから、
注目しておかないといけないでしょうね。


では次に、4位USCは前回取り上げたので、5位ボイジー州立大を。


 QB ジャレッド・ザブランスキー
 FB ブラッド・ラウ
 WR ジェラード・ラブ
 WR ドライサン・ジェイムズ
 WR レジェドゥ・ナーニー
 TE デレック・シューマン
 DT アンドリュー・ブラウニング
 DE デニス・エリス
 LB コーリー・ホール
 LB コルト・ブルックス
 S ジェラルド・アレグザンダー


今シーズンのシンデレラチームですが、
飛びぬけて評価の高い選手はいないようです。


まあ、そういう選手がいないのに勝ち進んでいたからこそ、
「シンデレラチーム」ということなんでしょうけども。


チームを牽引したザブランスキーは、それなりに注目されるでしょうが、
ただ、今年のクォーターバック選手は、全体的に評価が低いですから、
指名されるかどうか、微妙なところかもしれませんね。


では次に、6位ルイビル大


 RB コルビー・スミス
 RB マイケル・ブッシュ
 T レナード・フォスター
 G カート・クォーターマン
 DT アモービ・オコイエ
 LB エイブ・ブラウン
 LB ネイト・ハリス
 CB ウィリアム・ゲイ
 S ブランドン・シャープ


まずは、ブッシュを挙げておかなければならないでしょう。


アーリーエントリーのときにも触れましたが、
期待されながら、初戦で怪我を負い、シーズンを棒に振ってしまった選手です。


昨シーズンまでで、能力が高いことは証明していましたから、
ドラフトに向けて注目されることは、「怪我の影響は残っていないか」ということかな。


そのあたりは、今後、スカウティングコンバイン等に出てこられるかどうかが、
1つの目安になるのかもしれませんね。


なお、ブッシュがいなくなったチームのランを支えたスミスも高評価で、
ブッシュに「怪我の影響」があるのなら、もしかしたら、
スミスの方が先に指名されることもあり得るのかもしれません。


・・・という2人が目立ちますが、実は、オコイエが、
ディフェンスタックル選手としては、相当高い評価を受けているようですので、
ルイビル大で1番最初に指名されるのは、オコイエなのかも。


なお、「オコイエ」というと、
往年の名選手で、「ナイジェリアン・ナイトメア」の異名を取った、
カンザスシティ・チーフスRBクリスチャン・オコイエを思い浮かべる方も、
いらっしゃるかもしれません。


調べたところ、残念ながら(?)、親子等ではありませんでしたが、
「遠い親戚」ということではあるようです。


・・・ちょっとは話題になるか・・・?


では次に、7位ウィスコンシン大


 QB ジョン・ストッコ
 T ジョー・トーマス
 DE ジョー・モンティ
 LB マーク・ザレフスキー
 S ジョー・ステルマーカー
 S ロデリック・ロジャーズ


人数が少なく、大きく注目される選手もあまりいないのですが、
タックル選手でナンバー1」という評価を受けているトーマスには注目です。


パスプロテクションに弱点を抱えるチームが、
1巡で指名してくることは、大いに考えられますね。


オフェンスライン選手は、ドラフトに向けても、なかなか注目しづらいのですが、
スカウティングコンバインに出てきたら、いろいろと見ておきたいと思います。


では次に、8位ミシガン大


 RB ジェローム・ジャクソン
 WR カール・タッブ
 WR スティーヴ・ブリーストン
 TE タイラー・エッカー
 T マイク・コロージエイ
 T ルーベン・ライリー
 C マーク・ビール
 DT アラン・ブランチ
 DE ラマー・ウッドリー
 DE ロンデル・ビッグス
 LB デイヴィッド・ハリス
 LB プレスコット・バージェス
 CB リオン・ホール
 S ウィリス・バーリンジャー


最終的には「8位」でしたが、ほとんど最終局面まで、
「全米ナンバー1」の座を争っていたわけですから、
注目される選手も、山のようにいます。


まずは、ブランチ


先ほど、ルイビル大のところで、オコイエが、
ディフェンスタックル選手としては、相当高い評価を受けている」、
と書いていましたが、それよりも高い評価を受けているのがブランチ


ディフェンスタックル選手というのも、いまいち注目しづらいポジションですが、
こういう、高い評価を受けている選手を「基準」にして、
「良いディフェンスタックル選手」というものを、見分けていきたいですね。


それから、ホールが、今年のコーナーバック選手では、
トップレベルの評価を受けている、というのと、
ハリスも、ミドルラインバッカー選手として結構高い評価を受けている、
・・・と、ミシガン大は、高評価選手がディフェンスに偏っています。


他にも、ウッドリーディフェンスエンド選手として、
バージェスアウトサイドラインバッカー選手として、
それぞれ、なかなか高い評価を受けていたりも。


こう見ると、ミシガン大が「ディフェンスのチーム」だったのかな、とも思えるところですが、
どうも、オフェンス主力選手は下級生中心で、軒並み残留している様子。
そのあたりが、このラインナップにも表れているのでしょう。


逆に言えば、先ほどのブランチアーリーエントリーだったりしますし、
「ディフェンス主力選手が大量にいなくなった」ということで、
ミシガン大は来シーズン、ディフェンスに苦労することになるのかもしれませんね。


次に、9位オーバーン大


 RB ケニー・アイアンズ
 RB トレイ・スミス
 WR コートニー・テイラー
 G ティム・ダックワース
 G ベン・グラブス
 C ジョー・コープ
 C ジョナサン・パーマー
 DE マーキーズ・ガン
 LB カレービー・ディーディー
 CB デイヴィッド・アイアンズ
 CB モンテイ・ピッツ
 S ウィル・ヘリング
 P コウディ・ブリス


センター選手が2人も挙がっているのは、なかなか面白いところですが、
どちらも、さほど注目されているわけではありません。


あと、こちらも、さほど「注目選手」というわけではないのですが、
そもそもパンター選手で候補に挙がってくる選手自体が少ないので、
ブリスにも、ちょっと注目しておきたいところ。
(一応、今年のパンター選手では3番手評価・・・なのかな)


・・・というのはさておき、この中では、ランニングバックアイアンズに、まず注目。


今年のランニングバック選手は、クォーターバック選手と同じように、
「2人」が抜けていて、(更にその中でもピーターソンが別格)
あとは横並び一線、という感じのようなのですが、
アイアンズは、その「3番手筆頭候補」ということになるようです。


「横並び一線」なので、スカウティングコンバイン等を経て、
評価が大きく変わってくる可能性はありますが、
とりあえずは注目しておかなければならないでしょう。


あとは、グラブスは今年のガード選手ではトップレベルの評価、
そして、コーナーバックアイアンズも、かなりの高評価です。


・・・と、また「アイアンズ」が出てきました。


これは、偶然ではなく、実は、ランニングバックコーナーバックの「アイアンズ」は、
実の兄弟だったりします。


どちらも4年生ですが、年齢としては、
CBデイヴィッド・アイアンズが1歳年上(24歳)です。


兄弟揃って、同じ年のドラフト有力候補だなんて、
かなり珍しいケースなんじゃないですかねぇ。


更に調べてみると、デイヴィッド・アイアンズは「David Irons Jr.」なのですが、
2人のお父さんが、兄と同名の「デイヴィッド・アイアンズ」。


在籍年を調べられなかったのですが、
お父さんは元デトロイト・ライオンズランニングバックだったようで。


更に、「お父さんのデイヴィッド・アイアンズ」は、
オークランド・レイダーズLBグラント・アイアンズと兄弟。


そして、その2人のお父さん(ドラフト候補アイアンズ兄弟のお祖父さん)が、
70年代にレイダーズとクリーブランド・ブラウンズでプレーしていた、
LBジェラルド・アイアンズ、ということになるようです。


・・・うーん、恐るべし、アイアンズ家。


以上。
とりあえず、本日は、こんなところで。


ざっと、本日取り上げた中で、最も印象に残った選手は、
断然、「オコイエ」と「アイアンズ兄弟」ですね。


・・・相変わらず、変な注目の仕方を・・・。


続きは、(多分)明日。