フランクフルト・ギャラクシーの話



フリーエージェント市場では、大物の契約などもありましたが、
今日も今日とて、NFLヨーロッパのチーム別紹介を。


本日は、フランクフルト・ギャラクシー


まずは、いつもの通り、都市情報から。


フランクフルトは、ドイツの南西部に位置する、人口65万人の都市です。
ベルリンは、ドイツ国内でやや北東部に位置するのですが、
ちょうど、「ドイツの中心」から見て、真逆に位置している感じですね。


また、ケルンの南東に位置するのですが、ケルンからは結構近く、
高速列車「ICE」で1時間強とのことです。


フランクフルトの特徴は、高層ビルが立ち並んでいること、だそうで。


ドイツには、昔からの建物が多く残り、高層ビルがほとんど無いようなのですが、
なんでも、フランクフルトは第二次世界大戦の際に建物が多く破壊されてしまい、
その後復興したために、高層ビルが立ち並ぶ街となったようです。


そんなわけで、夜景写真などを見ると、「ドイツっぽくない」と言いますか、
アメリカや香港あたりの写真を見ている感じがします。


実は、チーム名の「ギャラクシー」の由来が何なのか、
記述してある文章などを発見できなかったのですが、
もしかしたら、この夜景の様子から名付けられていたりするんでしょうかねぇ?


ちなみに、「フランクフルト」という名前の街は、ドイツ国内に2箇所あるようで、
もう1箇所は旧東ドイツ地域の小さな街らしいのですが、
区別のために、「大きい方のフランクフルト」を、
「Frankfurt am Main」(マイン川沿いのフランクフルト)と呼ぶそうです。


以上、本日の「豆知識」でした。(恒例になってる?)


さて、チームの話を。


 http://www.nfljapan.co.jp/europe/team/index_gla.html


先日、「ワールドボウル優勝回数ランキング」や、
「ワールドボウル出場回数ランキング」を載せましたが、
そのどちらでも1位になっていたチームが、このギャラクシーです。


リーグが創設された1991年に出来たチームということで、
もちろん、歴史が長いから回数も多い、ということも多少はあるでしょうが、
近年も優勝や、上位争いを繰り広げていますから、
これはもう、「強豪チーム」と呼んでよいのでしょう。


なお、上記のページにも書いてありますが、
今までに日本人選手が所属したことはありません。
そして、今シーズンも1人もいません。


割と、過去に日本人選手が所属していたチームって偏っているんですよね。
恐らく、そういう配慮の元でチーム振り分けが行われているのでしょう。


ただ、今シーズンは日本人選手が所属している4チーム中、
3チームが「1人ずつ」であるように、
だんだん、いろいろなチームにバラけさせるようにしているようでもあります。


ギャラクシーや、昨日紹介したハンブルグ・シーデビルズにも、
日本人選手が所属することが、近い将来にあるのではないでしょうか。


 デプスチャート::フランクフルト・ギャラクシー


さて、メンバーを見ていきましょう。


クォーターバックは、バッファロー・ビルズのQBクレイグ・オクス
アリゾナ・カーディナルズのQBジェフ・オーティス
サンフランシスコ・49ersのQBブライソン・スピナーの3人。


あまり差は無いみたいなのですが、スピナーがちょっとだけリードしていて、
それにオーティスが続いている、という感じでしょうか。


ランニングバックは、アリゾナ・カーディナルズRBロジャー・ロビンソンと、
オークランド・レイダーズRBJ・R・ニクロス
あと、ニューヨーク・ジェッツRBテリー・バトラーインジャリーリザーブにいます。


実は、最後のスクリメージ練習では、バトラーが1番良い動きだったみたいなんですよね。
どうやら、その後、怪我をしてしまったようで。


というわけでランニングバック陣には、やや不安を抱えた中での開幕となりそうです。


ワイドレシーバーは、ミネソタ・ヴァイキングスWRアーロン・ホサック
ダラス・カウボーイズWRトム・クロウダー
アトランタ・ファルコンズWRデリック・ティンズリー
ピッツバーグ・スティーラーズWRアダム・ヘルツィグ
同じくスティーラーズWRウォルター・ヤングなど。


あまり、「誰が良い」ってことも無いようですが、
ヘルツィグヤングホサックあたりの名前が、ニュースでは載ってました。


デトロイト・ライオンズTEショーン・マクヒューも合わせて、
いろいろな選手に投げ分けるスタイルになっていくのかもしれません。


ただ、ワイドレシーバーでも、
セントルイス・ラムズWRジェレミー・カーターインジャリーリザーブにいまして。


ディフェンス陣でも、オークランド・レイダーズCBハイラム・ユージーンが、
インジャリーリザーブで開幕を迎えます。


なにやら、シーズン序盤は苦戦しそうな、そんな感じがしないでもないですね。


キッカーは、オークランド・レイダーズKデイヴィッド・キンボール
パンターは、ピッツバーグ・スティーラーズPマイク・バー


バーは、一昨年・昨年に引き続き、
3年連続ギャラクシー所属でのNFLヨーロッパ挑戦です。


NFL選手にとって、何年もNFLヨーロッパに来ていることが良いことなのかどうか、
やや微妙なところではありますが、
ただ、キッキングキャンプなどをしっかりと勝ち残ってきた結果でもありますから、
実力はあるということなんでしょう。


今シーズンもNFLヨーロッパで活躍を見せ、
今年こそ、NFLでのロースター入り、試合出場を果たしたいところですね。


・・・と、そんなところで。


最初のほうで「強豪チーム」と書きましたが、
昨シーズンは3勝7敗と、あまり芳しくない成績でしたので、
今シーズンは巻き返しを図りたいシーズンとなります。


ただ、途中でも書きましたとおり、怪我人も多く、
シーズン序盤は苦戦を強いられそうな雰囲気があります。


そういった不利を跳ね除けて、「7度目のワールドボウル出場」、
そして、「4度目のワールドボウル制覇」を成し遂げられるかどうか。


「強豪チーム」の地力に注目していきたいですね。