第9週対戦カードの紹介



さて、NFLヨーロッパも佳境。
今週、少なくとも1チームの「ワールドボウル出場」が決定します。


いよいよですねぇ。


いつもの通り、第9週の対戦カードを紹介します。
なお、今週は全て日曜日の試合となります。


まずは、ベルリン・サンダーケルン・センチュリオンズ


今週唯一の「ワールドボウルとは関係ない試合」。


とはいえ。
どちらのチームも、このまま残り2週間がただ過ぎ去るのを待つのみ、
というわけではないでしょう。


特にセンチュリオンズは、現在3勝5敗なので、残り2試合に勝てば勝率5割。
先週、アムステルダム・アドミラルズに勝利した勢いで、是非、目指したいところです。


そのセンチュリオンズ。
スタータークォーターバックを、QBシェイン・ボイドから、
QBクリフ・キングズバリーに替えてきました。


シーズン開幕時にはキングズバリースターターでしたから、
「戻してきた」と言ったほうがよいでしょうかね。


先週の試合を見る限り、特にボイドが悪かった、ということはなかったと思いますが、
それだけキングズバリーの調子が良いということなんでしょう。


また、どのチームも、この時期になると怪我人が増えてきて苦労しており、
センチュリオンズも例外ではないのですが、
ただ、幸いにも、スターター選手は大体残っています。


ここは、勝っておきたい試合でしようね。


今週は、フィールドゴールでの「ゴタゴタ」がありませんように。


サンダーは、ここのところ全くいいところなし。
モチベーションが上がるような話題もないので、今週も心配なところではありますが、
しっかりと「首都チーム」の意地を見せてもらいたいですね。


なんといっても、今シーズンのサンダーの「2勝」のうちの1つは、
第5週のセンチュリオンズ戦で挙げたものなのですから。


次に、ライン・ファイヤーハンブルグ・シーデビルズ


「5勝3敗」と、他の2チームから1歩後れを取っているファイヤーとしては、
もう、1試合も落とせない、という気持ちで挑まなければなりません。


先日、「ワールドボウル出場シナリオ」を掲載しましたが、
ファイヤーにとっての「最悪のシナリオ」は、
アムステルダム・アドミラルズフランクフルト・ギャラクシー戦でギャラクシーが勝ち、
この試合でファイヤーが負けてしまうこと。


そうなってしまうと、その瞬間、
ワールドボウル出場チームがアドミラルズとギャラクシーで確定してしまいます。
ギャラクシーは今週勝てば確定、アドミラルズはファイヤーが負ければ確定なので)


他チームの試合結果は左右できませんから、
少なくとも、自分のチームが勝つことで、来週に望みをつなげたいところです。


そのファイヤーは、スターターQBドリュー・ヘンソンが怪我のため出場できず。
インジャリーレポートによると「ダウトフル」(出場可能性25%))


代わりに、QBティミー・チャンスターター・・・かと思いきや、
QBジョン・ボウエンキャンプスターターとなっている模様です。


・・・うーん、なんでだ?


ずっと悪い成績が続いていたので、ここ2週間調子が良いだけでは、まだ信用できない、
・・・ということなんでしょうかねぇ?


まあ、いつもどおりであれば、第2クォーターと第4クォーターに、
登場機会があると思いますので、首脳陣を見返す活躍を見せてもらいたいものです。


対するシーデビルズは、先週の「大勝」が実力なのか、それとも、
単に対戦相手のサンダーが「ダメダメ」なだけだったのか。
真価が問われます。


まあ、もちろん、今シーズン「1勝」しか挙げていないチームであることには変わりないので、
先週の強さが「本物」だった、ということのほうが驚きになるのですが。


先週、「大復活」で週間MVPを受賞したQBブロック・バーリンは、
今週も控えのままですが、もちろん、出番はあるでしょうから、
個人としても真価の問われる試合となります。


残り2週。
今週がファイヤー戦で、来週はアドミラルズ戦。


シーデビルズの「強さ」がどの程度なのか、ということが、
ワールドボウル出場争いに大きな影響を与えることは間違いありません。


ちょっと、「怖いもの見たさ」のドキドキ感を伴いながら、楽しみにしたい試合ですね。


最後に、「ワールドボウル出場チーム決定戦」。
アムステルダム・アドミラルズフランクフルト・ギャラクシー


勝った方が、まずはワールドボウル出場決定です。


アドミラルズは、怪我で2週間欠場していたWRノリアキ・キノシタが帰ってきます。


ワイドレシーバーとしてのスターター出場となりますが、
なんと言っても、NFLヨーロッパの「リーディングリターナー」。


QBギブラン・ハムダンを失って「爆発力」に陰りの見えるオフェンスに対し、
どれだけ良いフィールドポジションを与えることが出来るか。
大げさではなく、これは非常に重要なポイントとなってくるでしょう。


ただ、最新のデプスチャートを見る限りでは、
パントリターナーの欄にキノシタの名前はなく、
キックオフリターナーとしても、RBダイアモンド・フェリに次ぐ2番手となっています。


リターナーは負傷しやすいポジションではありますので、
「負傷明け」のキノシタにあまり無理をさせない、ということなのかもしれません。


もちろん、その分、ワイドレシーバーとしての活躍に期待したいとは思いますが、
先ほども書きましたとおり、今のアドミラルズにとっては、
キノシタの「リターナー」としての活躍が非常に求められるところだと思いますので、
そのあたりがどうか、というところです。


あと、アドミラルズは、ランニングバックスターターを、
フェリからRBラリー・クルームに替えてきました。


まあ、ここのところ、スターターは「週替わり」といった感じでしたし、
先週はクルームの方が活躍していましたので、
これは、そんなに大きな変化というわけでもないでしよう。


ハムダンを失ったオフェンス陣ですが、WRスカイラー・フルトンは残っています。


フルトンは現在、869ヤードレシーブというスタッツを残しておりますが、
あと155ヤード獲得すると、NFLヨーロッパ記録を塗り替えます。


また、1試合100ヤードレシーブは、ここまで5試合で記録しており、
あと1試合達成すると、これもNFLヨーロッパ新記録となります。


ハムダンを失った影響はことさら大きく、
先週の試合でもたった38ヤードしか獲得できていなかったフルトンですが、
記録に残る活躍を見せて、チームを引っ張りたいところでしょうね。


さて、対するギャラクシーにも「記録に挑戦する選手」が。


先日も書きましたとおり、RBロジャー・ロビンソンは、
現在ランで833ヤード獲得というスタッツを残しておりますが、
あと225ヤード獲得すると、NFLヨーロッパ記録を塗り替えます。


また、こちらも1試合100ヤードラッシュを、ここまで5試合で記録しており、
あと1試合でタイ記録、2試合で新記録となります。


こちらは、先週も144ヤード走っているように、勢いに陰りは見られず、
新記録達成に、非常に大きな期待がかけられます。


そのギャラクシーのオフェンス陣ですが、
第6週のときに「ワイドレシーバー2人」を基本隊形にした、と書きましたが、
ここにきて、また「ワイドレシーバー3人」を基本隊形に戻してきたようです。


今ひとつしっくりこなかった、ということなのでしょうか。


フルバック」扱いだったJ・R・ニクロスは、
ランニングバックの2番手に戻っていますので、
今週は、ランオフェンスの一角として活躍が期待されます。(ここ2週間ラン0回でした)


そもそも隊形を変えたのは、ロビンソンのランを強調するためだと思われるのですが、
そんなことをしなくてもロビンソンは活躍するし、
控えRBブッチー・ウォレスもなかなか良い活躍をしているので、
ランオフェンスは、それでよし、ということなのかもしれません。


ワイドレシーバー3人」隊形と言っても、パスオフェンスが強化されるわけではなく、
レシーバーをおとりにして、よりランで攻める、という形になるのかもしれませんね。


なお、スタータークォーターバックはQBクレイグ・オクスで変わりありませんが、
控えQBジェフ・オーティスが負傷のため、QBブライソン・スピナーに替わっています。


とにもかくにも「頂上決戦」。


第3週で対決したときには、アドミラルズが「完勝」しておりましたが、
当時とは、何もかも状況が異なっております。


どんな試合になるのか、非常に楽しみですね。
良い試合でありますように。


以上、NFLヨーロッパ第9週の対戦カード紹介でした。