「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。
本日は、1巡の最後まで見ていきます。
まずは、ここまでの結果。
「残り12枠」に誰が埋まっていくのか。
それでは、続きを。
最高 |
7位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
19位 |
最頻 |
11位・19位 |
前回、「落ちて落ちて」いたギンが、ここで指名です。
「21位指名予想」として最も多く票を集めているのは、
既に15位で指名されているモスでして、実に33個中11票が集まっています。
前回、その15位のところでチラッと書いていたように、
有力ディフェンスエンド選手が軒並み指名されていくようであれば、
ここでモスが残っていることがなくなってしまうのですが、
上位の誰か1人でも指名されなければ、
ブロンコスは無事、モスを指名することができるかもしれません。
ただ、まあ、このシミュレーションでは、順調にみんな指名されてしまったので、
残念ながらモスはダメ。
で、それに次ぐのが、ギンとジョージア大のDEチャールズ・ジョンソン(同票数)。
ディフェンスエンド選手のニーズが強いなら、ジョンソンになるのかもしれませんが、
ここでは、「より高く評価されている方」ということで、ギンとしました。
ギンは、「最頻」の1つが11位であることからも分かるように、
もっと上で指名されていてもおかしくない選手ですから、
「ここまで残っているなら指名しておくか」という考えが起こることも、
大いにあり得るのではないでしょうか。
よく、ドラフト戦略を取り上げて、
「ニーズの高いポジションを優先するか、
それとも、そのとき残っているベストの選手を指名するか」、
・・・というようなことが言われます。
チームによって、その方針は違うと思うのですが、
果たしてブロンコスは、どちらの方針なんでしょうね。
最高 |
9位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
22位 |
最頻 |
22位 |
19位のミーチェムもそうでしたが、
このあたりで指名される「D」グループの選手というのは、
「中間」で「最頻」な順位に一致しますね。
全体的に見れば、そこそこな「有力度」でも、
ある特定チームの視点で見れば、一気に「有力度」が上がる、
・・・ということで、「広く薄く」票が散らばっている選手より、
1巡で指名される確率は高いのかもしれません。
もっとも、裏を返せば、そこで指名されないと、
一気に2巡に落ちる可能性が高まってしまう、とも言えますが。
というわけで、ここまで全く名前の挙がっていなかったヒューストンが、
突如登場して、ここで指名です。
「22位指名予想」でヒューストンに次ぐのは、LSUのWRドゥウェイン・ボウ、
次いで、マイアミ大(オハイオ)のFSブランドン・メリウェザーとなっています。
この順位にしては、「ああっ、先に指名されてしまった!」ということが、
あまり起こらなさそうな顔ぶれで。
カウボーイズにとっては、良い指名順位と言えるのではないでしょうかね。
最高 |
7位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
23位 |
最頻 |
23位 |
こちらも、「中間」で「最頻」な順位での指名。
ジャレットは、16位・19位のところでも、ちょっとだけ名前が出ていましたが、
「最高」が7位なのに、大きく離れた23位が「中間」「最頻」というのは、
それだけ、人によって評価に差がある、ということなのかもしれません。
ただ、先ほどのヒューストンは、
「ここを逃せば2巡に落ちてしまう可能性が高まる」、と書いていましたが、
この後、30位のところでもジャレットに票がそこそこ集まっているので、
ここで指名されなくても、1巡で指名される可能性はまだまだ残っています。
このあたりは、さすが「C」グループというところか。
「23位指名予想」でジャレットに次ぐのは、
つい先ほども名前の出てきたボウ。
それから、既に19位で指名されているミーチェム。
とにかく、チーフスは「ワイドレシーバーしかない!」という感じらしいです。
となると、ここまで残っているワイドレシーバーの中でベストの選手が選ばれるはずで、
ジャレットであろうとボウであろうと、
選ばれなかった方の選手は、とても悔しい思いをすることになるのかも。
「チーフスに選ばれた選手」「選ばれなかった選手」を覚えておくと、
シーズン中に何かドラマが見られたりして。
注目しておきます。
最高 |
9位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
26位 |
最頻 |
24位 |
この指名順位は、シアトル・シーホークスからペイトリオッツに移っています。
ポスルーズニーは、この日記でも何度か触れたことがあって、
間違いなく高い評価をされているものだと思っていたのですが、
どうも、最近はそこそこの評価に落ち着いてきているような。
そんなわけで、このシミュレーションでも、1度も名前が出てきていませんでしたが、
この24位のところでは、まあまあ票が集まっています。
また、27位・31位あたりにも票が集まっているのが見受けられるので、
1巡後半で指名されるだろう、というくらいの評価が、現状のようです。
先ほど、「チーフスのニーズは明らかにワイドレシーバー」ということがありましたが、
ここでのペイトリオッツは、「明らかにラインバッカー」ということになるようで。
「24位指名予想」でポスルーズニーに次ぐのは、既に20位で指名されているティモンズと、
前回、「落ちて落ちて」いたミシシッピ大のLBパトリック・ウィリズ。
チーフスの場合と同様、ペイトリオッツがどの選手を選択するのか、
注目しておくと面白いかもしれませんね。
もちろん、ポスルーズニーにせよ、ウィリズにせよ、
選ばれなかった方が悔しい思いをするのも同様でしょう。
・・・さあ、ウィリズ、どこまで落ちるのか・・・?
最高 |
12位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
25位 |
最頻 |
ランク外 |
いよいよ、「最頻」が「ランク外」になっている選手が出てきました。
ただ、まだ「中間」が32位以内に入っているのであれば、
1巡指名される可能性の方が高い、ということが言えます。
ロスの場合、20位のところでもちょっとだけ名前が出ていましたし、
この25位か、もしくは27位といったあたりでは、
指名されそうな感じのようです。
「25位指名予想」でロスに次ぐのは、既に14位で指名されているオルセン、
そして、こちらも既に18位で指名されているレヴィス。
まあ、この3人なら、誰かは残っているんじゃないでしょうかね。
最高 |
21位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
32位 |
最頻 |
ランク外 |
「26位指名予想」は、かなりバラけています。
最も票が集まっている選手でも「4票」だけで、
それが、メリウェザーと、もう1人、テキサス大のSSマイケル・グリフィン。
22位のところで名前が出てきていましたように、
どちらかといえばメリウェザーの方が評価が高いので、
ここではメリウェザーを指名としました。
ただ、まあ、その2人に次ぐ「3票」を集めている選手も、
20位で指名されているティモンズ、21位で指名されているギン、
24位で指名されているポスルーズニー、
それから、マイアミ大(フロリダ)のLBジョン・ビーソンと、多い多い。
今回は、この中で残っているのはビーソンだけですが、
とにかく、イーグルスが誰を指名するのかは、全く分からない状況。
こんなにバラけているのは、ここだけです。
そうそう、メリウェザー、「E」グループの選手が初登場ですね。
この選手は「問題児」という噂も聞きますので、そういう意味で、
能力はあっても、1巡指名されるかどうかは「半々」、
ということになっているのかもしれません。
最高 |
22位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
ランク外 |
最頻 |
ランク外 |
続けて、「E」グループの選手が登場。
「中間」もランク外になってしまいました。
「27位指名予想」で最も票を集めているのは、既に25位で指名されているロスで、
それに次ぐのも、その前の24位で指名されているポスルーズニー。
欲しい選手が、軒並み直前に指名されている、というのは、
ちょっとめぐり合わせが悪い感じです。
セインツは、トレードアップを考えたほうが良いのかも・・・?
その2人に次ぐのがマッコーリーで、
まあ、この選手なら、まず残っているだろうなぁ、と思われます。
それで良しとしておくか、それとも、ちょっとでも上げる努力をするか。
セインツの動向に注目したいところです。
最高 |
22位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
28位 |
最頻 |
28位 |
ペイトリオッツの2つ目の1巡指名です。
「中間」で「最頻」の順位なわけですが、
こんな下位なのに、1人に12票も集まっているのは、少々驚くところで。
まさしく、22位のところに書いていたような、
全体的に見れば、そこそこな「有力度」でも、
ある特定チームの視点で見れば、一気に「有力度」が上がる、
・・・という選手になるようです。
その通りのニーズであるならば、まず問題なく、
ペイトリオッツはグリフィンを指名できるでしょう。
・・・とは思うのですが、26位のイーグルスの予想がバラけすぎていて、
そして、そんな候補の1人にグリフィンがいるので、
ちょっと心配といえば、心配なところかもしれません。
もし、グリフィンが指名されてしまっていると、一気に混沌としてきまして、
全然、票が集まっている選手がいなくなってしまいます。
24位のところで見たように、ペイトリオッツはラインバッカー選手にニーズがあるので、
ここでも、ポスルーズニーやティモンズあたりに票が入っていますが、
まあ、24位でラインバッカー選手を指名していたならば、ここでは違うでしょう。
(というか、そもそも残ってないし)
そうなると、全く誰を指名するのか不明。
とにかく、ペイトリオッツ陣営としては、そういうことにならないように、
26位のイーグルス陣営の動きに注意を払っておいた方が良いのかもしれませんね。
最高 |
21位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
31位 |
最頻 |
ランク外 |
「29位指名予想」で最も票が集まっているのは、
ブレイロックと中央ミシガン大のGジョー・ステイリーの2人。
どちらも、初めて出てくる名前で、評価もかなり似通っているのですが、
かろうじて、高い順位に票が多かったブレイロックの方を、ここで指名としました。
まあ、ともかく、レイヴンズはガード選手が欲しい、ってことですね。
そして、どうやら、他のチームとニーズが重なっていないようなので、
こんな順位でも、「今年最も良いガード選手」を取ることが出来そうです。
儲けものだなぁ。
その2人に次ぐのは、パーデュー大のDEアンソニー・スペンサーですが、
既に、何人もの選手が指名されてしまった後のディフェンスエンド選手と、
まだ誰も指名されていないガード選手だったら、
ガード選手を取った方が、賢い選択なんじゃないですかねぇ。
ブレイロックは、「E」グループの選手ですが、
この後、31位でも、そこそこ票が集まっています。
最高 |
11位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
23位 |
最頻 |
23位 |
22位・23位のところで名前が出てきていて、
また、23位のところでは「悔しい思い」をしていたであろうボウが、
ここで指名ということになりました。
ボウにとっては、23位から30位に落ちるのは悔しいところでしょうが、
チャージャーズにとってみれば、そのあたりの評価の選手をこの順位で取れるわけで、
良いドラフト指名となるのではないでしょうか。
なお、「30位指名予想」で、ボウと同じ票数を獲得しているのが、
その23位で指名されていたジャレット。
つまり、チーフスがジャレットを選んだらチャージャーズはボウ、
チーフスがボウを選んだらチャージャーズはジャレット、
・・・と、そんな形になるわけですな。
図らずも、同地区チーム。
うーん、やっぱりドラマになりそうだ。
また、その2人に次ぐ票を集めているのは、南カロライナ大のWRシドニー・ライスで、
やっぱりチャージャーズも、「とにかくワイドレシーバー選手」ってことらしいです。
・・・ここでライスを指名されたら、
ボウ(もしくはジャレット)は泣くしかないな・・・。
最高 |
15位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
ランク外 |
最頻 |
ランク外 |
先日、有力選手を「A」から「E」の5グループに分類して、
その合計人数が35人、ということを書いておりましたが、
グラブスは、その「35人」に入っていない選手です。
「最高」こそ15位になっていますが、そこに1票入っている以外は、
29位から32位に、合わせて6票入っているだけ。
つまりは、1巡指名される可能性の低い選手、ということになります。
ただ、そんな中、この31位のところに4票が集中。
「31位指名予想」で最も票が集まっているのは、29位で指名されているブレイロックで、
次いで、24位で指名されているポスルーズニーとグラブス、とそんな感じになっており、
残っているのはグラブスだけなので、グラブス指名となりました。
ベアーズとしては、もっと高い評価をされている選手を取れた方が良いのでしょうが、
もし、グラブスでも悪くない、と考えているのであれば、
まず間違いなく取れる選手なので、いろいろと慌てずに済みそうです。
最高 |
14位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
32位 |
最頻 |
ランク外 |
そして、1巡最後の指名は、
26位のところでちょっとだけ名前が出てきていたビーソン。
先ほどの、28位のペイトリオッツのケースほどではありませんが、
こんな順位にしては、「8票」となかなかの数が集まっており、
狙ってビーソンを指名したいのであれば、まず大丈夫な状況であると言えそうです。
ただ、そのペイトリオッツの場合と同様、26位のイーグルスの動向には、
注意を払っておく必要があるのかもしれませんが・・・。
もしビーソンを逃したのならば、テネシー大のDTジャスティン・ハレル、
北カロライナ州立大のDTデマーカス・タイラーというあたりに票が集まっており、
まあ、その中の誰かは指名できるでしょう。
・・・以上です。
では、前回の問題の答えを。
問い:ミシシッピ大のLBパトリック・ウィリズは、
このシミュレーション、何位で指名されることになるでしょうか。
答え:1巡では指名されませんでした。
いや、何が面白いって、前回も書きましたように、
ウィリズは「B」グループなんですよ。
つまり、33個の「モックドラフト」全てで、
「1巡指名される」と予想されているわけです。
ところが、それを集計してシミュレーションしてみたら、
1巡指名されなくなってしまった・・・という。
何人かの選手のところで、「2時間15分待つ」だなんだと書いてきましたが、
それでも、1巡指名されないよりはマシです。
ウィリズは、本当にこんな状況になったら、非常に辛すぎるところ。
実際にそんなことが起こりうるのか・・・というと、十分に起こりうることで、
昨年も、ドラフト直前に48個の「モックドラフト」を集計して、
その全部で「1巡指名される」とされていた選手のうち、
2人も、1巡で指名されない選手が出てしまっていました。
もちろん、「モックドラフト」は、あくまで仮想ですから、
実際のチーム関係者の評価と異なっていても、何も不思議ではありませんが、
それだけ多くの人に「有力」と思われているのであれば、
本人だって、きっと1巡で指名されると信じていたはず。
1巡から落ちてしまうのは、ショックでしょうねぇ。
果たして、今年のウィリズの場合は、どうなるでしょうか。
・・・と、いうわけで。
この「モックドラフト」、どうでしたでしょうか。
「最もあり得そう」でしょうかね?
あくまで「ドラフト1ヶ月前の状況」ということで、
今後、選手の加入やトレード等によって、
状況が大きく変わってくることもあり得るでしょうが、
まあ、大体のイメージは掴めたのではないでしょうか。
次回は、「番外編」として、この「モックドラフト」を、
もうちょっとだけ見てみたいと思います。