ビジネスの世界への第一歩



NFL.com」のニュースを見ていたら、
NFL選手がビジネススクールに通う、という話が出ていました。


・・・なんて書くと、テレビの企画か何かのように思えますが、
これは、リーグと選手会が共同で進めている大事な取り組みで、
「引退後」を見据えたものとなります。


選手の引退後の職業と言うと、まず最初に「コーチ」が浮かびますが、
誰も彼もがコーチになれるわけではありません。


何年か在籍していたある程度以上の選手であれば、
引退時にはそれなりに大金を手にしているでしょうから、
それを元手に何かを始めよう、と考えたときに必要となってきそうな知識を、
ビジネススクールで学ばせよう、と、そんな取り組みなわけです。


どうやら、昨年から始まったものらしく、昨年の参加者は66人でしたが、
今年は倍増して120人が参加するとのこと。


ニーズを考えれば、今後ますます増加していくことは、想像に難くないですね。


コースは4つあって、ハーバード大ペンシルベニア大ノースウエスタン大
そしてスタンフォード大といった、そうそうたる大学の、
ビジネスコースやビジネススクールで、
財務分析、マーケティング戦略、交渉技術、危機管理、ブランド構築、
そして、スポーツビジネスといったものを学ぶようです。


・・・うーん、当然ですが、本格的ですねぇ。
なんか、NFLの話をしている気がしなくなってきました。


参加する120人の名前も載っていたので、ざっと眺めてみたのですが、
ダラス・カウボーイズRBエディ・ジョージとか、引退した選手もいますが、
大部分は現役選手、ということに驚かされます。


セントルイス・ラムズWRアイザック・ブルースなんてビッグネームもあったり。


ところで、見ていてふと思ったのですが、
こういうことって、なんとなくクォーターバックの選手が興味を持ちそうな、
そんなイメージがしませんでしょうか。


ところが、全然いないんですよね、これが。


たった1人、ニューヨーク・ジャイアンツのQBティム・ハセルベックがいるのみ。


なんでだろう、と考えてみたのですが、
実は、もう既に大学で学んできている、とか、
そういうことがあったりするんでしょうかねぇ?


ざっと見た感じでは、ラインバッカーオフェンスラインの選手が、
1番多いように思います。
・・・まあ、そもそも選手の割合的にも多いポジションですが。


あと、なぜか、ロングスナッパーの選手が5人もいます。


 イーサン・オルブライトワシントン・レッドスキンズ
 デイヴィッド・ビンサンディエゴ・チャージャーズ
 ブライアン・ジェニングズサンフランシスコ・49ers
 ブラッド・セントルイスシンシナティ・ベンガルズ
 マイク・シュネックバッファロー・ビルズ


120人中5人。
ロングスナッパーというポジションの選手の割合から考えると、明らかに多いです。


なんでしょう。
今、「ロングスナッパー界」(?)では、ビジネスが流行っているのか・・・?


ちょっと気になります。(気にしてどうする)


まあ、とにかく、この中から、将来ビジネスの世界で大成功して、
NFLのチームを所有したりする人が現れるといいですね。


ちなみに、今現在のNFLチームオーナー32人の中で、
カロライナ・パンサーズジェリー・リチャードソンオーナーが、
唯一の「元NFL選手」だったりします。(元ボルチモア・コルツワイドレシーバー


彼に続くのは誰になるのでしょうかねぇ。

スカウティングコンバイン初日



さて、スカウティングコンバインが始まりました。


NFL.com」にビデオが載っていたので見てみたのですが、
いやぁ、なんか、いろんな意味で面白いですねぇ。


ちなみに、最初はキッカーパンター含む)・オフェンスラインランニングバックから、
各種のプログラムがスタートするようで、
初日のビデオでは、オフェンスライン選手とランニングバック選手ばかり出てきました。


・・・どうやらキッカーは注目されていない模様。
まあ、昨年までのようなビッグネームが、今年はいないようだし、仕方ないか・・・。


公式記者会見もありまして、バージニア大Tドブリカショー・ファーガソン
USCRBレジー・ブッシュUSCTウィンストン・ジャスティスが登場しておりました。


こういうところでの受け答え、っていうのも、
結構見られていたりするんだろうなぁ。


その記者会見で、みんな同じ灰色のトレーナーを着ていたのが、何か面白かったです。
胸のところに、例えば、ブッシュだったら「RB04」、
ファーガソンだったら「OL11」とか、番号が付いていたりして。


なんとなく、近未来映画(「管理されてる社会」系)を見ているような気分になったり。


で、初日は、身体測定とかが中心なので、
全編通して、「健康診断」の様子を見ているだけ、というような感じでした。


選手たちが、問診表(?)を持って、あっちに行ったりこっちに行ったり。
ブッシュが、次にどっちに行っていいのか分からなくなって、係員に聞いていたり、とか。


そんな場面が延々と流れる、素敵なビデオです。
どうぞ、2時間(!)たっぷり、お楽しみください。


ちなみに、ビデオに映っていた範囲で確認できた「測定されていたもの」は、
手の大きさ、腕の長さ、身長、体重。


と、あと、なんか、
「高気圧エアーマシン」とタイムマシンを足して2で割ったようなものに入って、
何かを測定してました。
・・・あれはなんだったんだろう・・・?


まあ、それはともかく、ここで結構重要なのが、実は、「身長」と「体重」だったりします。


大学時代にも身長・体重が発表されていますし、
プロ入り後も毎年のように発表されるものですが、
それらは基本的に「自己申告」なんですよね。


よく、試合中継の解説で、「いやぁ、この選手は本当はもっと重いでしょう」、
とか言われていますが、それも「自己申告」だからこそ。
「戦略的」にごまかすこともあるようです。


しかし、このスカウティングコンバインでの身体測定だけは、
衆人環視の中で行われるので、ごまかしは不可能。


選手の「本当の体型」が分かるため、チームとしても重要視しているわけです。


実際、ワイドレシーバー選手とかで、大学時代の自己申告身長よりも、
遥かに低い身長だったために、ドラフト指名順位が下がった、ということもあったようです。


たかが身体測定。
されど身体測定。
侮れません。


・・・という目で見てみると、面白いかも?


あ、あと、オフェンスライン選手は、ベンチプレスもやってました。


バージニア工科大Cウィル・モントゴメリーのベンチプレス挑戦が、
一部始終映っていたのですが、なんか、「測定」っていう感じじゃないんですよね。


補佐の人が、「Here we go! Here we go! Here we go!」とか盛り上げて、
限界まで上げさせようとするところが面白かったです。


てっきり、黙々とやるもんだと思っていたんですけども、
あれだったら、選手としても、気分が盛り上がるでしょうねぇ。


以上、スカウティングコンバイン初日のビデオの感想でした。


・・・やっぱり、見所は「ブッシュが問診表を持ってうろうろしている」ところか?