オフェンスが進んでも、それだけでは勝てない



今週は、NFL第11週の試合の感想を、日曜分・月曜分まとめて。


まずは、ミネソタ・ヴァイキングスマイアミ・ドルフィンズの試合から。


いや、もちろん、この試合は、ドルフィンズのディフェンス陣が頑張って、
ドルフィンズ勝利となったんだと思いますよ。


思いますが、僕としては、「QBジョーイ・ハリントン目線」で。


・・・以上、先週と全く同じ書き出し。


いや、これが、悪くないんですわ、ハリントン
本当に。


本当なんだって。


・・・多分、スタッツだけ見ると、そう思ってもらえないと思うのですが、
「Play-By-Play」で見ていて、「ああ、またスタッツに残らないような活躍を・・・」、
と、何度思ったことか・・・。


とにかく、この試合、ドルフィンズのランオフェンスが全く出ない出ない。
トータル、マイナス3ヤード。
・・・なんだよ、マイナスって。


で、まあ、あまりにも出ないんで、パス中心オフェンスに完全に切り替えているのですが、
よくここでも触れているように、「ランが出てこそパスも出る」というのが基本ですから、
パス一辺倒では、ちょっと苦しくなるところでしょう。


ところがどっこい。


順番に見ていきます。


まず、最初のドライブで、いきなり9回連続パスプレーをして、
自陣32ヤード地点から敵陣1ヤード地点まで、「パスだけで」持ってきています。


ここで、1回目の「ああ、またスタッツに残らないような活躍を・・・」。


直前のパスプレーで、タッチダウンまでいっていれば、
ハリントンの活躍」というのが記録上にもよく残るのですが、1ヤード手前ですからね。
さすがに次は、ランプレーでタッチダウンを取りに行くでしょう。


で、案の定、RBロニー・ブラウンが持って走りますが、
なんと、ここでファンブル


ターンオーバーとなり、全て無に帰しました。
(ちなみに、この折り返しのヴァイキングスのオフェンスはタッチダウン


次のドルフィンズオフェンスは、ランが進まず終了。


3回目は、敵陣44ヤード地点という良いフィールドポジションから開始で、
最初に25ヤードパスを通して、フィールドゴール圏内へ。
ただ、その後は冴えず、結局フィールドゴール止まり。


そして、4回目のドライブは、この日、1番良くて、
自陣16ヤード地点から、4回連続パスプレーの後、ハリントンのランが1回、
そして、また3回連続パスで、逆転タッチダウンとなりました。


次のドライブは冴えず。
前半終了。
この時点で「7対10」、ドルフィンズ3点リード


後半最初のオフェンスでは、58ヤードタッチダウンパスが成功、
・・・かと思いきや、反則でふいに。
結局、そこからは進めず。


次のドライブは、自陣43ヤード地点から、
6回連続パスプレーで敵陣26ヤード地点まで運ぶも、
Kオリンド・マーレイが44ヤードフィールドゴール失敗。


次のドライブは、いきなり最初のプレーでインターセプト
これは、良くなかった。
(折り返しのヴァイキングスドライブフィールドゴール


・・・で、第4クォーターは、「13対10」ヴァイキングス3点リードの状態から、
ファンブルリカバーリターンタッチダウンインターセプトリターンタッチダウンと、
ドルフィンズディフェンスの大活躍が始まって、
オフェンスは3回ドライブがあるもいずれも冴えず。


最終的には、「20対24」でドルフィンズの勝利となりました。


以前にも書きましたが、本当にハリントンは、
パス・パスと続けていった方が調子が出るタイプですねぇ。
今書いてきた中だけでも、「・・・回連続パス」というのが何度もありました。


逆に、間にランニングバックランプレーを挟むと調子を落とすという感じも。


最終的には、ランプレー14回に対し、パスプレー42回という偏りっぷりで、
それでいて、26回成功と、まずまずの成功率ですから、上々でしょう。


ただ、いつも大体、試合終盤になるにつれて、冴えなくなってくるので、
このあたりが、いまいちパッとしない要因であり、また今後の課題でもあるところです。


これで3連勝。


来週は、いよいよ(?)、古巣のデトロイト・ライオンズと対戦です。
頑張ってもらいたいですね。


以上、「今週のハリントン」でした。(そんなコーナーは無い)


次は、「今週のカー」のコーナーです。(そんなコーナーも無い)


バッファロー・ビルズヒューストン・テキサンズの試合。


そうそう、最初に書いておきますが、僕は、ビルズQBのJ・P・ロスマンも応援しています。
ですので、ロスマンがなかなか活躍してくれたことは大変嬉しいのですが、
この試合は、「テキサンズ勝利希望」で見ていましたので、非常に悔しい部分があり。


まず、この日、テキサンズのQBデイヴィッド・カーは、なかなか好調でした。


パス30回中25回成功だったのですが、なんと言っても、
そのうち22回が「連続成功」だったというのが特筆すべきところで。


これは、今シーズン第3週に、
ワシントン・レッドスキンズのQBマーク・ブルネルが残したNFL記録に並ぶものです。


そういえば、奇しくもその第3週の対戦相手は、テキサンズだったんですねぇ。


で。
なんで、それなのに、テキサンズは負けたのか、ということなんですけども。


第4クォーターに入った時点で、「17対21」とテキサンズ4点リード
テキサンズがオフェンスをしていましたが、敵陣40ヤード地点で止まります。


ここが、全ての始まりでした。


このときは、テキサンズPチャド・スタンリーのパントが素晴らしく、
ビルズは、自陣2ヤード地点からのオフェンスを余儀なくされます。
そして、これが、自陣25ヤード地点で止められます。


次のテキサンズのオフェンスは自陣28ヤード地点からで、ほとんど進めず、
次のビルズオフェンスは、32ヤード地点から開始。


・・・あれ? じわりと進んでないか・・・?


このビルズのオフェンスは、自陣47ヤード地点まで進み、パント。
テキサンズは、自陣11ヤード地点という苦しい位置から、
なんとか自陣30ヤード地点まで進むも、スタンリーがややミスパント。


次のビルズのオフェンスは、自陣38ヤード地点から開始。
・・・だんだん、オフェンス開始位置が良くなってきています・・・。


このビルズのオフェンスは、自陣44ヤード地点まで進み、
再びテキサンズは自陣11ヤード地点からオフェンス開始で、
今度は自陣19ヤード地点からパント。
ところが、またもスタンリーが、ややミスパント。


今度は、ビルズが自陣45ヤード地点からのオフェンスとなります。


そして。
このオフェンスで、見事に逆転タッチダウンを挙げたのでした。


もう、なんと言うか。
「Play-By-Play」を見ていて、この、ビルズオフェンス開始位置が、
「自陣2ヤード地点→32ヤード地点→38ヤード地点→45ヤード地点」と、
じわりじわりと進んでいるのに気が付いたときの恐怖といったら!


「うわぁ、こりゃ、逆転されるなぁ」と思って見ていたので、
案の定、という結末でした。


それから、テキサンズとしては、パントがあまり飛ばなくなったこともありますが、
リードしている第4クォーターに、相手に4回もオフェンス機会を与えてしまった、
というのが、そもそもの敗因に挙げられるでしょう。


特に、残り時間2分17秒で、自分たちにオフェンスが回ってきたのに、これが潰せず。
次のビルズオフェンスの開始時間は、残り時間1分44秒時点と、
たったの33秒しか消費できていません。


テキサンズは、ランオフェンスも、この試合188ヤード獲得と、
なかなか大きく出ているのですが、それなのに、
第4クォーター、ほとんど時間が潰せなかったのは、戦術ミスと言うしかないでしょう。


パスも良く、ランも良く、それほどのディフェンスピッグプレーがあったわけでもなく、
それなのに、この逆転負け。


あまりにも勿体無い負け方です。


ホント、テキサンズには、勝てるだけの力は備わっていると思うんだけどなぁ。


・・・と、世間一般的にはあまり注目されていないだろう2試合を取り上げて、
あとは、テレビ観戦試合の感想を。


まずは、「GAORA」で放映していた、
シンシナティ・ベンガルズニューオリンズ・セインツの試合について。


いやぁ、解説でQBドリュー・ブリーズが褒められるのを聞くのは嬉しいなぁ。


シーズン当初、セインツが快進撃を続けているときも、
RBレジー・ブッシュの名前ばかりが取り上げられて、
その後、新人WRマーケス・コルストンの活躍に注目が集まっても、
ブリーズの名前は、あまり聞こえてこなかったですからねぇ。


なんといっても、僕が今、セインツを応援しているのは、
ブリーズが移籍した」という、ただその1点のみなのですから。


ただ、まあ、この試合は、「ブリーズの一人相撲」的な負け方でしたね。


試合開始早々に、「ナンバー1ターゲット」のコルストンが負傷退場しましたが、
コルストンがいなくても、ブリーズのパスの勢いは止まりませんでした。
これは、「ブリーズの力」というものを、よく表していると思います。


この試合、8人のレシーバーに投げ分けているのですが、
そのうち5人が50ヤード以上獲得していたりするんですよね。
とんでもないです。


でも、敵陣10ヤード以内で2回もインターセプトされ、
また、他にインターセプトリターンタッチダウンもあり、ということでは、
いくらオフェンスが進んでも勝てないというものでしょう。


ところで、最後のセインツのオフェンス、
時間もないし、点差も開いているしで、ただ終わるのを待つのみだったと思いますが、
僕としては、ちょっとドキドキしながら見ていたことが。


この最後のオフェンスが始まる前、ブリーズのパス獲得ヤードは436ヤード。


ここから、パス、パス、パスで、どんどん進んでいって、
残り時間1分で、獲得ヤード481ヤードに。


おおっ、500ヤードいくんじゃないか・・・?


しかし、ここからは時間のみが進み、あまり稼げず。
残り時間10秒ちょっとで、獲得ヤードが489ヤード。


しかし、最後の1プレーで21ヤード獲得し、見事510ヤード獲得となったのでした。


・・・いや、だからといって、何の意味も無いんですけどね。
なんとなく、最後のパスが成功したときには、ガッツポーズしてしまいました。


2週連続、オフェンスを大きく進めながら勝てなかったのは残念ですが、
「詰め」さえ誤らなければ、セインツは強いチームなのだと思います。


そのあたりを調整して、来週以降、また頑張ってもらいたいものです。


なお、怪我のコルストンですが、次週の試合の出場可否は、まだ不明とのこと。
これは、非常に心配なところです。


さて次に、NHKBS1で放映していた、
インディアナポリス・コルツダラス・カウボーイズについて。


コルツ、負けましたね。


まあ、残念は残念ですが、負けた相手がカウボーイズだったのは良かったかな。
これで、カウボーイズも、プレーオフ戦線に残れたわけですし。


さて、コルツとしては、問題は「今後」でしょう。


昨シーズンは、連勝が途切れた後、いまいちパッとしないままプレーオフに突入し、
そして、プレーオフで敗れました。


幸いというか何というか、今年は、まだまだ6試合ありますので、
ここからプレーオフに向けて、どんな戦い方をするかが大事なところ。


コルツの敗因について、解説で、
「自分の土俵(ハイパワーオフェンス)で戦っていなかったから」と言われていて、
それはその通りだと思うのですが、
「今後は、自分の土俵で戦うようにすること」というのには、
あまり同意できないなぁ、と思うところです。


「昨シーズンまでの戦い方から脱却しなければプレーオフを勝ち残れない」、
と思ったから、今の戦い方に切り替えているのであれば、
結局、元に戻せばプレーオフで同じように負けるだけなのではないでしょうか。


むしろ、残りのレギュラーシーズン、何敗してもいいから、
「これならプレーオフを勝ち抜ける」というスタイルを、
しっかりと確立してもらいたいと思います。


そして、今シーズンこそ、スーパーボウル制覇を!
心より願っております。


それにしても。


カウボーイズKマイク・ヴァンダージャット・・・。
本当に、キッカーというのは、調子を崩すと一気にダメになるんだなぁ。


頑張れー。


では、最後に、マンデーナイトゲーム
ニューヨーク・ジャイアンツジャクソンビル・ジャガーズの試合について。


試合内容的にはジャガーズが圧倒していましたが、
なんだかんだで点差がつかなかったので、
「まずいなぁ」と、途中でちょっと思い始めていました。


こういう場合って、なんか、「劣勢」だった方が勝つことが多かったりするんですよねぇ。


でも、まあ、今日のジャイアンツの「劣勢っぷり」は、
そんなことではひっくり返らないくらいのものでした。


ジャガーズRBモーリス・ドリュージョーンズドリュー)は、
レシーバーレーティング」や「ランナーレーティング」で注目していましたが、
やっぱり、いい選手ですよねぇ。


この選手の存在だけでも、ちょっとジャガーズを応援したくなる気持ちが出てきます。


加えて、QBデイヴィッド・ギャラードもなかなか良いですね。


アトランタ・ファルコンズのQBマイケル・ヴィックのことで、よく書いているように、
ただただ走りまくるだけのクォーターバックというのは好きではないのですが、
こういう、基本的にはパスが上手くて、
大事なところで素晴らしいスクランブル能力を見せてくれるクォーターバックは、
非常に見ていて楽しいので、応援したくなります。


今日のスクランブルは、本当にお見事でした。


ああ、そうそう。


ジャガーズジャック・デルリオヘッドコーチがスーツ姿だったことについてですが、
「スーツは規定で絶対にダメ」と思っていただけに、
契約で2試合だけスーツ姿になっても良いことになっている、というのは驚きました。


いや、なんか、以前にチラッと耳にした覚えもなくもないような気がしないでもない、
・・・というくらいのあやふやな記憶ならあるのですが、まあ、ほとんど初耳で。


解説によれば、あのスーツもスポンサー(リーボックかな?)のもの、
とのことなのですが、だったら、全試合着用を認めてもいいのになぁ。


まあ、2試合だけでも着用してよいルールが出来ているのであれば、
今後は、どんどん緩和されていくのかもしれませんね。


試合の感想としては、以上ですが、今週は、
フィラデルフィア・イーグルスのQBドノヴァン・マクナブや、
グリーンベイ・パッカーズのQBブレット・ファーヴといった大物選手ほか、
怪我が非常に目立つ週になりました。


パッカーズなんて、代わりに出場したQBアーロン・ロジャーズまで怪我をして、
こちらがインジャリーリザーブ入り、という散々な状態ですし・・・。


シーズンが深まってくると怪我人が増えてくるは毎年のことですが、
どのチームのどの選手にも、残りのシーズン、元気で頑張ってもらいたいものです。


以上、NFL第11週の試合の感想でした。

果たして、逆転は可能なのか!?



では、カレッジフットボール、最新の「BCSランキング」をチェックしてみます。


 1位(1位→) オハイオ州立大Big Ten) 12勝0敗 <注目>
 2位(2位→) ミシガン大Big Ten) 11勝1敗
 3位(3位→) USCPac-10) 9勝1敗 <注目>
 4位(4位→) フロリダ大SEC) 10勝1敗 <注目>
 5位(5位→) ノートルダム大独立校) 10勝1敗 <注目>
 6位(7位↑) アーカンソー大SEC) 10勝1敗
 7位(8位↑) 西バージニア大Big East) 9勝1敗 <注目>
 8位(9位↑) ウィスコンシン大Big Ten) 11勝1敗
 9位(10位↑) ルイビル大Big East) 9勝1敗
 10位(11位↑) LSUSEC) 9勝2敗


「頂上対決」に敗れたミシガン大ですが、やっぱり、「2位据え置き」となりました。


うーん、僕としては、厳しいところだなぁ。
3位・4位・5位と注目校が並んでいるのに(更に7位もあるのに)、上が堅い、堅い。


他は、先週6位だったラトガース大が敗れて落ちていますので、
その分、下から1つずつ上がっている、という、そんなトップ10です。


さて、上位2校が進出できる「BCS全米選手権」の話ですが。


もちろん、1位のオハイオ州立大は確定として、
僕の注目点は、「2位がミシガン大以外になれるかどうか」というところ。


先日も書きましたとおり、ミシガン大は既に、
レギュラーシーズン全試合を終了していますので、もう負けて落ちることはありません。


あとは、どこかが「勝って上がれる」かどうか。


1番近い位置にいるのは、もちろん3位のUSCで、
残り2試合に良い内容で勝てれば、逆転の可能性は大いにあると思われます。


対戦相手も、ノートルダム大UCLAということで、
特に、次の強豪ノートルダム大戦で良い勝ち方を出来るかどうかがポイントでしょう。


4位のフロリダ大はどうかというと、
残りの1試合に素晴らしい内容で勝った上で、USCが負けてくれること、
・・・というのが条件となるのでしょうが、対戦相手が強豪チームではないだけに
たとえ圧勝したとしても、「ミシガン大より上」と思ってもらえるかどうか。


ちょっと難しいかもしれません。


そして、5位のノートルダム大


もちろん、残り1試合、つまり今週末のUSC戦に勝つことが条件で、
強豪校が対戦相手なだけに、2位浮上のチャンスはある、
・・・と思われるところですが、実は、ノートルダム大の今シーズンの「1敗」。
これ、ミシガン大に敗れたものなんですよね。


非常に痛いです。


これでは、同じ「1敗」で並んだとしても、
ミシガン大より上」と思ってもらえる可能性は、ほぼ無いと思ったほうが良いのでしょう。
非常に残念な限り。


というわけで、現実的に「ミシガン大より上」になる可能性が残っているのは、
USCだけなのでは無いかと思われるところです。


今シーズン、1番注目していたのはノートルダム大ですので、
来週のUSC戦、もちろん、ノートルダム大に勝ってもらいたいところだったのですが、
こういう状況であっては、USCの「圧勝」を願わざるを得ないですねぇ。


うーん・・・、非常に複雑な気分だ・・・。


ともかく、来週の試合を楽しみにしましょう。


さて、今回は、11位から15位も、ちょっと面白い状況になっているので、そちらを。


 11位(12位↑) ボイジー州立大WAC) 11勝0敗 <非>
 12位(14位↑) オーバーン大SEC) 10勝2敗
 13位(13位→) テキサス大Big 12) 9勝2敗
 14位(6位↓) ラトガース大Big East) 9勝1敗
 15位(17位↑) オクラホマ大Big 12) 9勝2敗 <注目>


まず、先ほども書きましたように、ラトガース大が敗れて、14位まで落ちています。


また、先週敗れた「1敗チーム」(つまり2敗目を喫したチーム)のうち、
テキサス大は試合がなく、カリフォルニア大は敗れ、オーバーン大が勝利。
結果、オーバーン大が12位浮上。


注目しているオクラホマ大は、シーズン前半に2敗し、一気に評価を落としていましたが、
じわじわと上げてきて、ついに15位まできました。
そして、同カンファレンス同ディビジョンのテキサス大と、
勝敗の上では並びました。


並びましたが、辛いところなのは、オクラホマ大は、
テキサス大との直接対決に負けているんですよね。


BCSランキング」上での順位の上下もそうですが、
カンファレンス優勝を争う上で、これが非常にネックになってきました。


そして、「非BCSカンファレンス」所属のボイジー州立大は、11位に。


ボイジー州立大としては、とにかく、
これ以上ランキングが上がるかどうかはどうでも良く、
この位置をキープできるかどうかが重要。


つまりは、残り1試合も勝って、無敗でシーズンを終えられるかどうか、ということですね。


その先には、念願の「4大ボウル」出場が待っています。
期待しましょう。


しかし、ボイジー州立大の来週の対戦相手って、
僕がこのカンファレンスで注目してきていたネバダ大なんだよなぁ。


・・・うーん、複雑な気分だ・・・。


さて、16位以下は、主要な動きだけピックアップ。


 19位(15位↓) カリフォルニア大Pac-10) 8勝3敗
 21位(16位↓) ウェイクフォレスト大ACC) 9勝2敗
 24位(圏外↑) クレムソン大ACC) 8勝3敗
 25位(圏外↑) ペン州立大Big Ten) 8勝4敗
 圏外(19位↓) メリーランド大ACC) 8勝3敗
 圏外(24位↓) オレゴン大Pac-10) 7勝4敗


前述の通り、カリフォルニア大が敗れてダウン。
また、ウェイクフォレスト大も敗れてダウンです。


圏外付近も、まあ、勝てば上がるし負ければ落ちるし、ということろで。


ペン州立大は、第4週に「AP通信」ランキング外に落ちてしまっていまして、
今シーズンの「BCSランキング」には初登場です。


では次に、各カンファレンスの状況。
シーズン終盤の、全カンファレンスの1位(と注目校)を見てみます。


ACC
  ATLANTIC
   ボストンカレッジ 5勝2敗(9勝2敗)
   ウェイクフォレスト大 5勝2敗(9勝2敗)
  COASTAL
   ジョージア工科大 7勝1敗(9勝2敗)
   マイアミ大(フロリダ) 2勝5敗(5勝6敗) <注目>
Big 12
  NORTH
   ネブラスカ大 5勝2敗(8勝3敗)
  SOUTH
   テキサス大 6勝1敗(9勝2敗)
   オクラホマ大 6勝1敗(9勝2敗) <注目>
Big East
   西バージニア大 4勝1敗(9勝1敗) <注目>
   ルイビル大 4勝1敗(9勝1敗)
   ラトガース大 4勝1敗(9勝1敗)
Big Ten
   オハイオ州立大 8勝0敗(12勝0敗) <注目>
C-USA
  EAST
   南ミシシッピ大 5勝2敗(7勝4敗)
   UCF 2勝5敗(3勝8敗) <注目>
  WEST
   ヒューストン大 7勝1敗(9勝3敗)
MAC
  EAST
   オハイオ大 6勝1敗(8勝3敗)
   アクロン大 3勝4敗(5勝6敗) <注目>
  WEST
   中央ミシガン大 6勝1敗(7勝4敗)
MWC
   BYU 7勝0敗(9勝2敗)
   ユタ大 5勝2敗(7勝4敗) <注目>
Pac-10
   USC 7勝1敗(9勝1敗) <注目>
SEC
  EAST
   フロリダ大 7勝1敗(10勝1敗) <注目>
  WEST
   アーカンソー大 7勝0敗(10勝1敗)
Sun Belt
   中央テネシー州立大 6勝0敗(7勝4敗)
   アーカンソー州立大 4勝2敗(6勝5敗) <注目>
WAC
   ボイジー州立大 7勝0敗(11勝0敗)
   ネバダ大 5勝2敗(8勝3敗) <注目>


各カンファレンスの優勝争いを見ていきたいと思いますが、
まず、「Big Ten」カンファレンスについては、一足早く、全日程が終了しています。


ああ、そういえば。


>同じ「SEC」カンファレンスでも、アーカンソー大テネシー大などは、
>来週まで試合がありますので、ちょっと変な感じと言えばそうですが、
>まあ、カレッジの日程とは、そういうものなんでしょう。


先日、第12週の対戦カード紹介の、ミシガン大オハイオ州立大の試合のところで、
そんなことを書いていたのですが、ちょっとこんがらがってました。


オハイオ州立大ミシガン大は、「Big Ten」カンファレンスですから、
アーカンソー大テネシー大の試合が残っていることは、全く関係ありません。
すいません。


で、まあ、もちろん、「Big Ten」カンファレンスの優勝は、
全勝のオハイオ州立大ということになります。


まずは1つ、注目校がカンファレンス優勝となったことは嬉しいですね。


さて、次に。
「2ディビジョン制」をとっているカンファレンスは、
最後に「カンファレンス優勝決定戦」を行う関係上、今週末の試合が最終戦になりますので、
そこを順番に見ていきましょう。


まずは、「ACC」カンファレンスですが、「ATLANTIC」ディビジョンが大混戦。
現在1位に並んでいるのは2校ですが、
メリーランド大クレムソン大も、カンファレンス内5勝で並んでいて、
今週末の結果次第では、恐らく逆転可能です。
(「恐らく」というのは、詳しい優勝決定条件が分からないため)


ウェイクフォレスト大メリーランド大は、直接対決となります。


多分、試合結果を見ても、結局どこが首位に立ったのか分からないと思うので、
終結果の発表を待ちたいディビジョンになりますね。


「COASTAL」ディビジョンは、ジョージア工科大が首位で確定です。


次に、「Big 12」カンファレンス。
「NORTH」ディビジョンは、ネブラスカ大が首位で確定。


で、注目の「SOUTH」ディビジョンは、
前述の通り、テキサス大オクラホマ大が、同じ勝敗数で並んでいますが、
直接対決でテキサス大が勝っているため、
恐らく、来週両チームが勝ったら、テキサス大が首位ということになると思われます。


オクラホマ大に注目している僕としては、
テキサス大の敗戦を願わなくてはいけなくなってきましたねぇ。


ちなみに、今週末の試合、テキサス大が1日早く試合を行うことになっています。


さて次に、「C-USA」カンファレンス。


「EAST」ディビジョンは、南ミシシッピ大が今週末勝てば首位ですが、
負けて、東カロライナ大が勝つと、同勝敗数で並ぶことになります。


すると、直接対決で勝っている東カロライナ大が逆転首位になるのではないかと。


なお、マーシャル大も、「カンファレンス内5勝3敗」で並ぶ可能性がありますが、
全成績で一歩遅れをとっていますので、こちらは首位は多分無理そうです。
(何度も書いていますが、詳しい優勝決定条件が不明なため、「多分」)


「WEST」ディビジョンは、ヒューストン大が首位で確定です。


お次は「MAC」カンファレンス。


「EAST」ディビジョンは、今週末の結果次第で、
オハイオ大ケント州立大のカンファレンス内勝敗数が並ぶ可能性がありますが、
全成績では、オハイオ大が上となるため、オハイオ大の首位で確定でしょう。
(付け加えるならば、直接対決でもオハイオ大が勝っています)


「WEST」ディビジョンは、今週末、中央ミシガン大が敗れて、
西ミシガン大が勝った場合、カンファレンス内勝敗数が並び、
全勝敗数では、西ミシガン大が上回ります。


ところが、直接対決では中央ミシガン大が勝っていたりしますので、
この場合、一体どちらが首位となるのか。
結果を見て調べたいと思います。


そして、激戦区「SEC」カンファレンス。


「EAST」ディビジョンは、フロリダ大がぶっちぎりで首位確定。
注目チームですから、もちろん、優勝決定戦に期待します。


「WEST」ディビジョンも、アーカンソー大が首位で確定。


このカンファレンスは、オーバーン大LSUテネシー大と、
他にも「BCSランキング」をにぎわすチームがいますが、
カンファレンス内の決着は、あっけなくついてしまった感じですねぇ。
(もちろん、まだ優勝決定戦が残っていますが)


さて、では、残りの「1ディビジョン制」のカンファレンスを。


Big East」カンファレンス首位に並んでいる3校は、残り2試合ずつありますが、
ここについては何度も触れていますとおり、
西バージニア大に勝っているルイビル大が、やや有利なのではないかと思われます。


もちろん、2週間後のラトガース大西バージニア大の試合で、
ラトガース大が勝つようなことがあれば、話は別ですし、
今週末の試合で波乱が起こらないとも限らないので、まだまだ分からないですけどもね。


次に、「MWC」カンファレンスは、実は注目しているユタ大がカンファレンス2位ですので、
見ての通り、残り1試合では追いつけず、BYUのカンファレンス優勝が確定しています。


Pac-10」カンファレンスは、USCカリフォルニア大に勝ちましたので、
たとえ残り2試合にUSCが敗れても、USCのカンファレンス優勝は変わらず、確定です。
(今週末のノートルダム大戦は、カンファレンス内対戦じゃないですし)


これで、注目校のカンファレンス優勝は2つ目。


Sun Belt」カンファレンスは、
今週末のトロイ大中央テネシー州立大の試合が大一番。


トロイ大は、2週間後の試合も残っていますが、
ほぼ、今週末の試合に勝った方がカンファレンス優勝と言っても良いでしょう。


2週間後の試合にトロイ大が敗れた場合は、中央テネシー州立大が優勝ですが、
その対戦相手は、カンファレンス最下位校ですし・・・。


最後に、「WAC」カンファレンスは、
BCSランキング」でも大注目のボイジー州立大が首位で、
今週末の結果次第では、現在2位のハワイ大とカンファレンス内勝敗数が並びますが、
全成績ではボイジー州立大が上、直接対決でもボイジー州立大が勝っており、
ここも確定したと言って良いでしょう。


・・・というわけで。


駆け足で、各カンファレンスの優勝争いの状況を見てきました。
どうやら、現時点でカンファレンス優勝が確定しているのは、4校ということのようですね。


「全11カンファレンスのうち4つ」と考えると、あまり決まっていないようにも見えますが、
「2ディビジョン制」のところは、2週間後まで決まりようがないのですから、
「1ディビジョン制」6カンファレンスのうち、まだ優勝が決まっていないのは2つだけ、
・・・と考えれば、結構決まったなぁ、というところでしょうか。


さあ、泣いても笑っても、残り2週間です。


以上、カレッジフットボール、第12週終了時点の状況でした。